【野球】終盤に力負けで黒星スタート 「一番やってはいけないこと」(尾形)/法大1回戦

野球

東京六大学秋季リーグ戦 9月12日 神宮球場

早大
3-6
法大
TEAM 123456789合計
早大 0 0 0 0 0 0 2 0 1 3
法大 2 0 0 0 0 0 2 2 x 6

◆バッテリー

●髙橋煌、佐宗ー尾形

◆二塁打

岡西、尾形

◆三塁打

なし

◆本塁打

川尻(9回ソロ)

 101年目の秋が幕を開けた。初戦に法大を相手取った早大は、初回からエース・助川太志(法大4年)の好投に阻まれ、6回まで2安打に抑えられる。7回には尾形樹人(スポ3=宮城・仙台育英)の適時二塁打、9回には川尻結大(スポ1=宮城・仙台育英)の本塁打で3点を挙げるが、それ以上の得点とはならず。投げては先発・髙橋煌稀(スポ3=宮城・仙台育英)が7回4失点、続く佐宗翼(スポ2=石川・星稜)も安定さを欠き、開幕戦は敗北に終わった。

 先発マウンドに立ったのは髙橋煌。早大打線が三者凡退に終わった1回の裏、いきなり先頭の藤森康淳主将(法大4年)に二塁打を浴び、ピンチを背負う。その後ゴロと三振で二死に持ち込むが、只石貫太(法大2年)と川崎広翔(法大4年)に適時打を浴び、2点先制を許した。それでも2回以降は立て直し、持ち前の速球でテンポ良く相手打線を抑える。

 3回には中堅・阿部葉太(スポ1=神奈川・横浜)がフェンス直撃のハッスルプレーでアウトを取り、投手を盛り立てる。続く4回にも三塁手・岡西佑弥副将(スポ4=智弁和歌山)の好守で、三者凡退に終える。5回には再び連続で安打を浴びるが、後続を打ち取り、2回以降は6回までスコアボードに0を並べた。

先発の髙橋煌

 一方の早大打線は、初回から助川を攻略できず無得点の回が続く。2回には德丸快晴(スポ2=大阪桐蔭)、3回には大内碧真(スポ4=埼玉・浦和学院)に安打が生まれるが、後続が打ち取られ、得点ならず。時折ファウルで粘りを見せつつも、6回まで9三振と、法大バッテリーのリズムに飲まれるかたちとなった。

 それでも7回、早大打線がつながりを見せ始める。先頭の岡西が二塁打を放ち、続く佐藤寛也(政経3=東京・早大学院)のバントは惜しくも失敗。しかし、続く德丸が右前安打で2死一、三塁の好機を演出すると、髙橋海翔(スポ3=山梨学院)の二ゴロの間に1点を返した。さらに続くチャンスで打順を迎えた尾形。「もうなんとかして1本を出そうという気持ちで打席に入った」との言葉通り、センターの頭上を越える同点適時二塁打で、一気に試合を振り出しに戻した。

適時二塁打を放つ尾形

 だが、直後の7回裏、髙橋煌が再び法大打線につかまる。先頭に二塁打を許すと、熊谷陸(法大3年)の内野安打と奥村凌大(法大1年)のスクイズで2失点。残る走者を本塁封殺でさらなる失点は防いだものの、法大にまた一歩離された。追いついた直後の失点を捕手の尾形は「一番やってはいけないこと」と悔いた。

 追いつきたい早大は8回、湯浅桜翼(スポ2=宮城・仙台育英)と坂口優太(スポ4=国学院栃木)を代打に送るも、ともに凡退。2死から山根潤太郎副将(教4=神奈川・鎌倉学園)が安打を放ち、相手バッテリーの乱れの間に二塁を陥れるも、けん制アウトとなりチャンスを逸した。

 8回からは佐宗が登板。これ以上の失点は防ぎたいところだったが、井上和輝(法大2年)と今泉秀悟(法大3年)の適時打で2点を失い、不本意な投球に。4点差で迎えた最終回、代打に送られたのは川尻。振り抜いた打球はセンターの頭上を大きく越え、スタンドに突き刺さった。逆転の兆しと思われた一打だったが、後続が倒れゲームセット。終盤の失点を取り返すことができず、3ー6で無念の敗戦となった。

本塁打を放つ川尻

 一度は逆転のチャンスを得ながらも、終盤に再び流れを引き渡し、勝利を逃した早大。投打ともに本領発揮とはならず、悔しさの残る開幕戦となった。チームを率いる小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)は今季を最後に退任する。監督への感謝を結果で表すべく、まずは明日の2回戦での勝利を誓う。

(記事 早崎静、写真 森若葉)

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早大打者成績

打順 守備 名前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 左中 井櫻悠人 3 0 0 .000 三ゴ   右飛     左飛      
打遊 坂口優太 1 0 0 .000               三振  
2 二 山根潤太郎 4 1 0 .250 三振   投ゴ     左飛   右安  
中 黒須真太朗 0 0 0 .000                  
3 三 岡西佑弥 4 1 0 .250 投直     左飛     左2   三振
4 指 佐藤寛也 3 0 0 .000   三振   三振     一ゴ    
打指 川尻結大 1 1 1 1.000                 左本
5 右 德丸快晴 4 2 0 .500   中安   三振     右安   三振
6 一 髙橋海翔 4 0 1 .000   三振     三振   三ゴ   右飛
7 捕 尾形樹人 3 1 1 .333   三振     二ゴ   中2    
8 中 阿部葉太 2 0 0 .000     二ゴ   三振        
打左 霜結太 1 0 0 .000             三振    
9 遊 大内碧真 2 1 0 .500     左安     三振      
打二 湯浅桜翼 1 0 0 .000               一邪飛  

早大投手成績

名前 試 勝 負 回 安 球 振 失 責 率
髙橋煌稀 1 0 1 7 8 1 3 4 4 5.14
佐宗翼 1 0 0 1 3 1 1 2 2 18.00

コメント

◆尾形樹人(スポ3=宮城・仙台育英)

ーー本日の試合を振り返って

 準備不足が出てしまい、初回に失点を許してしまいました。初回の失点が全てだったと思います。

ーー準備不足とは

 相手の研究やピッチャーの調子を考え、何を投げさせるかを決めますが、久々の神宮球場ということもありって良い選択ができなかったと思います。

ーー髙橋煌選手のボール自体は悪くなかったのでは

 調子は悪くなかったですが、初回に打たれたボールが全て高めに浮いてしまいました。一番やってはいけない初回の失点をしてしまったと思います。

ーーその後のリードは

 6回までは(髙橋)煌稀の良さを出しながら投げていましたが、点を取った直後の先頭打者にまっすぐが甘く入って、長打を打たれてしまいました。流れ的にも一番やってはいけないことだと自分たちで分かっている中で、相手に一気に渡してしまったと思います。

ーー結果的にあの場面が試合を分けました

 自分たちでも「点を取った後の回は集中」と言っていましたが、追いついてホッとしていたのかなと思います。

ーー追いついた場面に戻りますと、7回はセンターオーバーの同点適時二塁打を放ちました。打席を振り返って

 (髙橋)海翔が転がして1点を取って、ランナー進めて2塁というチャンスでした。もうなんとかして1本を出そうという気持ちで打席に入りました。

ーー昨季の東大戦に続き、センターへの打球がよく伸びます

 自分の持ち味は左中間の打球です。今日もそういった伸びる打球が打てたので、良さを出せたと感じています。

ーー夏にはケガもありましたが、打撃の状態は

 ケガする前は良かったですが、ケガした後は指の違和感を意識しながら練習して、少しずつフォームやスイングが崩れてしまいました、最近まで感覚が戻りませんでしたが、オープン戦で徐々にヒットが増えていったので、実践の中で経験を積めたのが良かったと思います。

ーーケガの話では、寺尾拳聖副将(人4=長野・佐久長聖)がケガで今季絶望という話がありました。野手の柱を失ったショックなどは

 監督からは「そういった負傷は仕方がない。全力の中で起きているプレーだから」という話を全員にされました。ケガした人を取り戻すことはできないので、とにかくメンバー全員で戦い切ろうという気持ちです。

ーー今季は小宮山監督のラストシーズンです。どのような気持ちを抱いていますか

 自分はスポーツ推薦に選んでもらって、早稲田に人生を豊かにしてもらいました。なんとか良い結果で監督さんを送り出したいと考えています。