東京六大学秋季リーグ戦 10月3日 神宮球場
| TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 早大 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | x | 6 |
◆バッテリー
〇安田ー大越
◆二塁打
岡西、髙橋海
◆三塁打
德丸
◆本塁打
なし
前節の明大2回戦では17失点で大敗を喫した早大。再起を図るべく、マウンドにはリーグ戦初先発となる安田虎汰郎(スポ3=東京・日大三)を送りこんだ。安田は見事に期待に応え、9回を3安打無失点に抑える圧巻の投球で完封勝利。打線は、この日スタメンマスクに抜てきされた大越塁(人2=福岡・東筑)の適時打で先制に成功する。その後も德丸快晴(スポ2=大阪桐蔭)が3安打の猛打賞を記録するなど、計10安打で6得点。投打がかみ合い東大に快勝した。

安田の新たな章が幕を開けた。これまで救援としてマウンドに上がってきた右腕が、リーグ戦で初めて先発の大役を任された。初回、2死から安打と四球で一、二塁のピンチを招く。5番・明石健(4年)には追い込んでから粘られたものの、最後は空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。
2回は1死から内野安打で走者を出すも、次の打者を見逃し三振に仕留める。さらにスタートを切っていた一塁走者を、この日スタメンマスクをかぶった大越が完璧な二塁送球で刺し、三振併殺を完成させた。
最大のピンチは4回、1死から二塁打を許すと、内野ゴロの間に走者が進塁し、2死三塁とされる。続く6番・金山荒太(1年)の打球は安田の足元を抜け、中前へ抜けたかと思われた。しかし、この打球に二塁手・湯浅桜翼(スポ2=宮城・仙台育英)が飛びつく。横っ飛びで捕球すると、素早く一塁へ送球してアウトに。抜けていれば同点という場面で飛び出したビッグプレーに、安田も笑顔を見せた。

好投の安田を援護したい早大打線は2回、1死から髙橋海翔(スポ3=山梨学院)が二塁打を放ち好機を演出する。ここで打席には、この秋初めて打席に立つ大越。フルカウントから東大先発・松本慎之介(3年)の変化球をうまく捉えると、打球は中前でワンバウンド。大越のリーグ戦初安打が貴重な先制適時打となった。

さらに4回、春季リーグ戦で首位打者に輝き、今季も好調を維持する德丸が左越えの三塁打を放ち、無死三塁の好機を作る。その後、外野フライと四球で1死一、三塁とし、阿部葉太(スポ1=神奈川・横浜)が打席へ。打球は平凡な投手へのゴロとなったが、松本の一塁への送球がそれ、三塁走者が生還。相手のミスにも乗じ、追加点を奪った。
2点をリードし、さらに突き放したい早大は5回、1死から3つの四死球で満塁に。続く德丸も四球を奪い、押し出しで3点目を獲得した。2死となってからも大越、阿部が連続で押し出し四球を選び、この回一挙3点を追加。打者一巡の攻撃で計6つの四死球を奪い、リードを5点に広げた。6回には2死一、二塁から德丸が適時打を放ち、6点目を挙げる。試合を決定づける一打となった。

援護をもらった安田は、その後も危なげない投球を披露。140キロ台前半の直球と110キロ台前半の変化球を巧みに操り、相手打者を翻弄(ほんろう)した。5回以降は1人の走者も許さず、テンポ良くアウトを積み重ねる。9回2死、116球目で最後の打者を遊ゴロに打ち取りゲームセット。安田は9回を投げ3安打5奪三振無失点。リーグ戦初先発のマウンドで初完封を成し遂げ、首脳陣の期待に見事に応えた。

17失点で明大に惨敗を喫してから3日。この日は打線が二桁安打を放てば、投げては安田が無失点完封。投打がかみ合い、本来の姿を取り戻したかのような快勝となった。まずは明日の2回戦、連勝で勝ち点を獲得し、逆転優勝へ望みをつなげたい。そして初先発で鮮烈な輝きを放った安田が、今後の早大投手陣に新たな風を吹き込むことになるのか、目が離せない。
(記事 平壮真、写真 大塚梨湖、早崎静)
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早大打者成績
| 打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 | 率 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 二 | 湯浅桜翼 | 4 | 0 | 0 | .294 | 三振 | 中飛 | 三ゴ | 四球 | 三振 | ||||
| 2 | 指 | 川尻結大 | 4 | 1 | 0 | .235 | 三振 | 三振 | 四球 | 三ゴ | 三ゴ | ||||
| 3 | 三 | 岡西佑弥 | 4 | 2 | 0 | .304 | 左2 | 中安 | 四球 | 左飛 | 一ゴ | ||||
| 4 | 左 | 寺尾拳聖 | 2 | 0 | 0 | .250 | 三振 | 遊併 | 死球 | ||||||
| 左 | 井櫻悠人 | 1 | 1 | 0 | .118 | 四球 | 中安 | ||||||||
| 5 | 右 | 德丸快晴 | 4 | 3 | 2 | .400 | 一ゴ | 左3 | 四球 | 中安 | 右安 | ||||
| 6 | 一 | 髙橋海翔 | 5 | 1 | 0 | .250 | 中2 | 右飛 | 中飛 | 右飛 | 三振 | ||||
| 7 | 捕 | 大越塁 | 1 | 1 | 2 | 1.000 | 中安 | 四球 | 四球 | 四球 | |||||
| 8 | 中 | 阿部葉太 | 3 | 0 | 1 | .222 | 二ゴ | 投ゴ失 | 四球 | 一ゴ失 | |||||
| 9 | 遊 | 坂口優太 | 4 | 1 | 0 | .167 | 右安 | 中飛 | 三ゴ | 遊ゴ |
早大投手成績
| 名前 | 試 | 勝 | 負 | 回 | 安 | 球 | 振 | 失 | 責 | 率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 安田虎汰郎 | 2 | 1 | 0 | 9 | 3 | 116 | 5 | 0 | 0 | 0.00 |
コメント
◆安田虎汰郎(スポ3=東京・日大三)

ーー本日の投球を振り返って
序盤は球数がかさんで苦しい投球でしたが、終盤に修正して投げられて良かったと思います。
ーー修正したポイントは
ランナーを出さずにテンポよくというところです。攻撃の得点にもつながったと思います。
ーー初先発でした。緊張などは
もちろん先発の緊張はありましたが、目の前のバッターを一人ずつ抑えていく意識でマウンドに上がりました。結果的に0点に抑えられて、チームに勝利をもたらすことができてよかったと思います。
ーーオープン戦から先発起用も。開幕前から先発への意識は
先発をやろうとかではないですね。チームに任されたところで最大限のパフォーマンスを出すための準備を日ごろからしていますから、もらったチャンスでしっかり抑さえられてよかったです。
ーー法大戦では登板なし。開幕前の状態は
ずっとチームに対して迷惑をかけるようなことばかりをやってきました。今日はこういうピッチングができたので、もっとチームのために投げていきたいと思います。
ーー復調の要因は
ストライクが入らなくなったり、甘く入って打たれることはチームの雰囲気を悪くすると思います。野手が苦しいときは投手が助けて、投手が苦しいときは野手が助けるチームになるように、マウンドでも野手に声をかけながら試合をつくる意識でした。今日も周りが最初は緊張していましたが、頻繁に声をかけて、中盤以降は周りが見えるようになっていたと思います。
ーー守備では湯浅選手の好守もありました
湯浅の守備は信頼しているので、セカンドに打たせるという声も頻繁にかけていました。一、二塁間のゴロが多いかもと言っていた中で、二遊間のゴロでアウトを取ってくれました。今日は本当に湯浅さまさまだなと思います。
ーー大越選手とのバッテリーでしたが
バッターに合うボールをキャッチャーが選択して出してくれました。今日は大越と息がすごいあったなと思います。普段オープン戦でも組むことが多くて、全く心配なくできました。
ーー今シーズンここからの目標は
最大限のパフォーマンスをできるように準備を日ごろからしていきたいと思います。