【野球】「逆輸入」霜結太が初打席初回先頭打者アーチ! 2回以降は打線が沈黙し完敗/慶大1回戦

野球

東京六大学春季リーグ戦 5月30日 神宮球場

早大
1ー8
慶大
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
早大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
慶大 0 6 0 0 0 0 0 2 x 8

◆バッテリー

●髙橋煌、佐宗、岡村、中村心、小松一、安田ー尾形

◆二塁打

德丸

◆三塁打

なし

◆本塁打

霜(1回、ソロ)

 大観衆が詰め寄った早慶戦の1戦目。首位の慶大と5連敗中で5位の早大が激突した。試合は早大が初回に霜結太(国教2=アメリカ・マクレーン)のリーグ戦初打席初回先頭打者本塁打で先制するものの、先発の髙橋煌が2回に6失点を喫する。打線は初回以降、慶大投手陣の前に完璧に封じ込まれ、1-8で敗戦。1回戦を落とし、慶大が優勝に王手をかけた。

観客にあいさつをする香西主将

 101年目の早慶戦は衝撃的な幕開けだった。早大の先頭打者はリーグ戦初出場の霜。慶大のプロ注目左腕・渡辺和大(慶大4年)の2球目を捉えた。思い切り良く振り抜いた打球はレフト方向へ伸びていき、慶大ファンが待つスタンドへ。早慶戦で1番に大抜てきの2年生が衝撃の本塁打を放ち、早大が先制した。

 「日本の学生野球の応援はすごい。ワクワクした」と振り返る霜。アメリカのバージニア州で育ち、海外から日本への「留学生」というかたちで早大国際教養学部に入学した。日本の大学に進学した理由は「日本に住みたくて、日本の野球をしたかったから」。第一言語は英語ながら、しっかりとした日本語でインタビューに答えた。

本塁打を放ち、笑顔でホームに帰る霜

 しかし試合2回、早大先発の髙橋煌稀(スポ3=宮城・仙台育英)がつかまる。連打でピンチを招くと、1死一、三塁から八木陽(慶大3年)の犠飛で同点に追いつかれる。ここで止めたい髙橋煌であったが、さらなる悪夢はここからだった。1番の丸田湊斗(慶大3年)の適時二塁打で逆転を許すと、4番・一宮和樹(慶大2年)まで4者連続二塁打でまさかの6失点。この回だけで被安打7と集中打を浴び、2回6失点でマウンドを降りた。

苦しい投球となった髙橋煌

 反撃したい早大打線であったが、霜の初回先頭打者本塁打以降6回までノーヒットに倒れる。7回は先頭の德丸快晴(スポ2=大阪桐蔭)が二塁打で出塁するが、四球一つを挟んだ三者三振に倒れて好機を逸した。慶大の渡辺和は7回1失点、被安打3で降板。初回の被弾に動じず、早大打線を封じ込めた。

 髙橋煌の降板後は小刻みな継投でスコアボードに0を並べた。しかし8回、6番手として登板した安田虎汰郎(スポ3=東京・日大三)が2失点を喫する。打線は相手2番手の鈴木佳門(慶大2年)を前に2回ノーヒットに抑え込まれ、1-8で試合終了。首位の慶大を前に完敗で初戦を落とした。

三振に倒れた横井

 メンバーを大幅に入れ替えて下級生を中心に起用した早大であったが、結果は完敗。首位を走る慶大との力の差を見せつけられた。これで早大は2カード目の早大3回戦から6連敗。5月からは勝利がない状況だ。

 明日は天皇陛下がご観戦される「天覧試合」の2回戦、早大の意地を見せ、胴上げを阻止できるか。

(記事 石澤直幸 写真 永吉梨々子、牧咲良)

※写真は早スポ野球班のX、インスタグラムでもご覧いただけます。

早大打者成績

打順 守備 名前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (左) 霜結太 4 1 1 .250 左本   投ゴロ     三振   三ゴ  
2 (一) 髙橋海翔 4 1 0 .250 三ゴ   三振     左安   三振  
3 (三) 岡西佑弥 4 0 0 .243 三ゴ   三邪飛     遊直   三失  
4 (中) 寺尾拳聖 2 0 0 .244 四球     四球   二ゴ   三振  
5 (右) 德丸快晴 4 1 0 .375 遊直     遊飛     右2   二ゴ
6 (指) 川尻結大 4 0 1 .308   遊飛   投併殺     三振   投ゴ
7 (捕) 尾形樹人 2 0 0 .265   三振     三振        
  打 永田陽向 1 0 0 .000             三振    
  捕 大越塁 1 0 0 .000                 二ゴ
8 (二) 湯浅桜翼 2 0 0 .160   三失     右飛   四球    
9 (遊) 横井亮太 3 1 0 .000   遊ゴロ     三振   三振    

早大投手成績

名前 試 勝 負 回 安 四 振 失 責 率
髙橋煌稀 5 1 2 2 8 0 0 6 6 3.45
佐宗翼 6 0 0 2 2 0 1 0 0 0.96
岡村遼太郎 1 0 0 1 0 1 2 0 0 0.00
中村心大 4 0 0 1 0 0 0 0 0 9.00
小松龍一 3 0 0 1 0 0 2 0 0 0.00
安田虎汰郎 4 0 0 1 2 1 1 0 0 12.27

コメント

◆霜結太(国教2=アメリカ・マクレーン)

ーー本日の試合振り返って

 いい経験だったと思いますけど、やっぱり勝ち切れなかったのは悔しいという感想です。

ーー最初の打席のホームランを振り返って

 真っ直ぐとかがいい、すごいピッチャーが出てくることも頭に入れて、それをちゃんと狙ってフルスイングできるように心の準備をした結果、いい内容になったと思います。

ーー初スタメンでいきなり早慶戦でしたが、緊張などはありましたか

 自分はあまり日本の応援とかを見たりプレーしたことがないので、緊張というよりは、ちょっとワクワク感というか、日本の学生野球はやっぱりすごいなという印象でした。すごいピッチャーと対戦できて、出場の機会をいただいて、監督に対してありがたい気持ちがありました。この経験を生かしていきたいです。

ーー渡辺和選手を相手にもフルスイングを貫きました

 自分のプレースタイルが当てにいくタイプではないので、ただ自分のプレー内容を良くするという意識で打席に立ちました。そこで自分のいいスイングができたという感じです。

ーー経歴を簡単に教えてください

 育ちはずっとアメリカで、バージニア州に住んでいました。今も留学という感じで日本に来ています。

ーーアメリカでの野球経歴は

 小学校1年生から野球を始めて、高校までずっとまあまあレベルの高い野球をやってきました。

ーー日本の大学を選んだ理由は

 自分以外の家族は全員日本だったので、冬の旅行や、オフの時には日本に遊びに来ていました。なので短期間だけ日本に住みたいという気持ちがありました。あとは日本の野球をやりたいというところで、早大に入りました。早大には国際教養学部があって、日本語で授業を受けられない学部なので。英語という自分の第一言語で授業を取れて学べるという理由ですね。

ーー扱い的には留学生

 そうですね。4年間で早大を卒業しますが、自分の中では毎日が新しい経験です。日本に住んで、いろんな友達に出会えて、文化の違いも面白いです。

ーー今後への意気込みをお願いします

 この経験を生かして練習に取り組みたいです。今日は1本しか打てていないので、今度は複数安打を打てるようにもっと頑張ります。