5月31日、天皇陛下が神宮球場で東京六大学野球を観戦される。東京六大学野球で「天覧試合」が行われるのは1994年以来32年ぶりのことだ。この歴史的な「天覧試合」に際して、弊会は32年前の紙面の写真と共に、当時の出来事を振り返る。

以上が当時の「天覧試合」を報じた記事である。『44年ぶり天覧試合』に対する熱気がうかがえる。
記事後半には『お隣の国立競技場のサッカーにも負けないような…』とあるが、偶然なことに今年も「天覧試合」と同日に、国立競技場(MUFGスタジアム)でサッカー日本代表のW杯壮行試合が行われる。

また、以上が当時の1面だ。1面を飾ったのはリーグ戦通算33勝を誇り、卒業後は巨人でプレーをした織田淳哉氏(平7卒)。1年時からフル回転を続け、4年時にはエース、4番、主将、一塁手の「一人四役」を担った。くしくも早大は連続で投手を主将に据え、「天覧試合」に挑むこととなる。(現主将は左腕の香西一希、スポ4=福岡・九州国際大付)

また、3面で注目選手として取り上げられているのは、巨人などでプレーした三澤興一氏(平9卒)。当時は2年生で2枚目の先発を務めていたが、織田氏の引退以降はエースとして躍動した。なお、三澤氏の息子である三澤由和(商1=東京・早実)はこの春早大に入学し、野球部の門を叩いている。

対する慶大の主力は当時1年生の高橋由伸氏(元巨人)。『脅威の新人』として5番サードで出場している。また、紙面で『三番・高木』と書かれているのは西武一筋で9年間のプロ生活を送った高木大成氏(元西武)。「天覧試合」では本塁打を放っている。
この年は慶大の優勝可能性なし、早大は2連勝で優勝という条件で早慶戦を迎えていた。天皇陛下のご観戦はこの年も日曜日の2回戦ということもあり、目の前での胴上げに期待がかかっていた。しかし、早大は初戦を3-5で敗戦。両校の優勝可能性がなくなり、明大の優勝が決まった状態で「天覧試合」に臨んでいる。
「天覧試合」の早大の先発マウンドは土曜日に引き続き連投となった織田氏。しかし序盤から2本の本塁打を浴び、6回5失点で降板した。7回からは三澤氏が救援で登板し、2回無失点の好投を見せた。それでも打線が2得点に抑え込まれ、2-5で敗戦している。
(記事 石澤直幸)