【競走】連戦の中、千葉が安定した走りを見せる!

陸上競技

第8回富士北麓ワールドトライアル 8月9日 山梨・富士北麓公園陸上競技場

 強い日差しが照り付ける中開催された第8回富士北麓ワールドトライアル。早大からは9人の選手が出場した。出場メンバーは、いずれも3、4年生であり、チームの核として懸命な走りや跳躍を見せた。

 男子100メートルチャレンジレースには由井響(スポ4=山梨・都留)が、男子100メートル予選には水野琉之介(スポ3=北海道・立命館慶祥)が登場。100メートル予選には桐生祥秀(日本生命)や小室歩久斗(中大)ら有力選手が名を連ね、ハイレベルなレースが期待された。

 チャレンジレースの3組目に出走した由井は、スタートから力強い走りを見せる。しかし、混戦状態の先頭まではあと一歩及ばず、10秒56の6着に終わった。水野は100メートル予選の3組目に出場。勢いよくスタートダッシュを決めるも、横一線の集団から前に出ることはできず。タイムは10秒36で組8着となり、惜しくも予選敗退となった。両者共に悔しい結果となった今大会。日本学生対校選手権(日本インカレ)を制するために、彼らはさらにスピードを磨いていく。

 上島周子(スポ4=東京・富士)、山本真菜(スポ4=三重・伊勢)の4年生2人が出場した女子400メートル。タイムレース決勝1組に出場した上島は、57秒56と本来の走りを披露することはできなかったものの、力強い走りで400メートルを駆け抜けた。ケガから復帰した上島の左太もも付近にはテーピングが巻かれていたが、女子主将としての意地の走りを見せた。

 また、タイムレース決勝2組での出場となった山本は、レース前半をやや抑えて入った。200メートルを過ぎたあたりから、徐々に位置を上げ、ホームストレートへ。最後まで他の選手と競り合うかたちとなった山本は、56秒51の組5着でのフィニッシュとなった。

 男子400メートルタイムレース決勝1組には、森田陽樹(創理4=埼玉・早大本庄)が姿を現した。1組目の1レーンという難しい条件でのレースとなった森田は、落ち着いたスタートを見せる。バックストレートでも安定した走りを続け、後半での加速を目指した。後続の選手との差が徐々に縮まる中、森田も懸命に腕を振ったが、組7着でのゴール。レース後には苦い表情を見せた。4年生3人が出場した400メートル。日本インカレ、そして日本選手権リレー制覇に向け、彼らの力は欠かせない。大学での競技生活も残りわずかとなった彼らの奮起に注目だ。

 タイムレース決勝で行われた女子400メートルハードル2組には、前日のトワイライト・ゲームスに引き続き、連戦となった千葉史織(スポ3=宮城・仙台一)が登場。千葉を含め、今年の日本選手権出場者が数多く集うハイレベルなレースとなった。千葉はスムーズなハードルさばきで、バックストレートに入るとすぐにアウトコースの選手を抜き去る。しかし、「バックストレートでうまくスピードに乗り切れなかった」と振り返るように、猛追してくるインコースの選手たちに迫られ、3番手争いに。それでも、最後のハードルを越えてからは怒涛の追い上げを見せ、組1着、全体5位の58秒47のタイムでゴールした。

 同じくタイムレース決勝の男子400メートルハードルには、1組に渕上翔太(スポ3=東福岡)、3組に平田和(スポ4=鹿児島・松陽)が出場した。大外の8レーンで出走した渕上は、第3コーナーにかけて外側のレーンの選手たちに追いつかれてしまう。そこから巻き返しを図るも、追いつくことはできず、50秒78の8着でレースを終えた。3レーンからの出走となった平田は、キレのあるハードリングで前を行く大外の選手たちを追いかける。しかし、抜け出すことはかなわず、50秒75の5着でフィニッシュした。

 組1着とはいえ、「課題が残るレースだった」と振り返った千葉。渕上と平田も、入賞を逃す悔しい結果に終わった。それでも、3人の活躍が今後の対校戦での早大の優勝を後押しすることは間違いない。日本インカレに向けて、3人は鍛錬を重ねていく。

 今大会最初のフィールド種目となった女子走高跳に、前日のトワイライト・ゲームスにも出場した、矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)が出場。矢野は最初の高さである1メートル65をパスし、1メートル70から試技を開始。この高さを1発でクリアすると、続く1メートル75も鮮やかな跳躍を見せ、1発で跳び越える。このまま勢いに乗り、自己記録の更新も目指していきたいところだったが、次の1メートル78の高さを跳び越えることができず、1メートル75で試技終了。4等という記録となった。2日連続で試合をこなした矢野。大学最後の夏を乗り越え、さらに美しく鮮やかな跳躍で高く舞い上がってくれるだろう。

(記事 石本遥希、川田真央、永尾早渡、写真 石本遥希、永尾早渡)

男子結果

▽100メートル

予選(3組2着+2)

3組(+0・9)

水野琉之介 10秒36(8着)

▽100メートルチャレンジレース

予選

3組(+1・0)

由井響 10秒56(6着)

決勝

4組(ー0・5)

由井響 10秒58(4着)

▽400メートル

タイムレース決勝

1組

森田陽樹 47秒00(7着/全体22位)

▽400メートルハードル

タイムレース決勝

1組

渕上翔太 50秒78(8着/全体18位)

3組

平田和 50秒75(5着/全体17位)

女子結果

▽400メートル

タイムレース決勝

1組

上島周子 57秒56(7着/全体15位)

2組

山本真菜 56秒51(5着/全体10位)

▽400メートルハードル

タイムレース決勝

2組

千葉史織 58秒47(1着/全体5位)

▽走高跳決勝

矢野夏希 1メートル75(4等)

コメント

千葉史織(スポ3=宮城・仙台一)

ーー今日のレースを振り返っていかがですか

 昨日はトワイライトに出場して、2日連続の試合でした。昨日の課題であった5台目(のハードル)以降に焦点を置いて走ろうと考えていました。全体の流れとしてはバックストレートでうまくスピードに乗り切れなかった部分があり、課題が残るレースだったと思います。

ーー日本選手権を終えてから期間が空き、合宿もありましたが、どのようなところを強化しましたか

 シンプルに走りを極めていこうと思い、合宿の中でひたすら本数を重ねて、自分の中の感覚の精度を上げていきました。その中で今までにない新しい感覚というものを走りの中で得ることができました。(次の)大会まで1週間くらいあるので、得た感覚をどうレースの中に落とし込んでいくかを積んでいきたいと思います。

ーー日本インカレへの意気込みをお願いします

 今シーズンはなかなか自己記録を出せていないのですが、(タイムの)アベレージは上がっているので、ここで突き抜ける1本を出したいです。56 秒台で優勝することと、マイルリレーで日本一を取ることを目標にしたいと思います。