試合終了間際の劇的な逆転弾!全員で2連覇をつかみとる

ア式蹴球女子

 最後の最後に勝利の女神が微笑んだのはア式蹴球部女子(ア女)だった――。寒空のもと迎えた全日本大学女子選手権(インカレ)決勝。相手は関東大学女子リーグ戦のタイトルを奪われた宿敵・日体大だ。「今度こそは勝利を」と意気込んで臨んだものの、立ち上がりから相手にボールを回され先制を許す苦しい展開に。しかし、切り替えて臨んだ後半開始早々、DF三浦紗津紀(スポ2=浦和レッズレディースユース)が豪快なヘッドで同点ゴールを挙げて試合を振り出しに戻した。その後も幾度となく自陣に攻め込んでくる相手を粘り強く跳ね返し、ゴールを守り切った。そして迎えたアディショナルタイム。ディフェンスラインからのフィードがゴール前にこぼれたところをMF中村みづき(スポ3=浦和レッズレディース)がシュート。ボールはゴール左隅に吸い込まれていき、これが決勝点に。現体制最後の試合を劇的な逆転勝利で締めくくった。

三浦の豪快なヘッドでスコアをタイに戻した

 「日体大に勝って優勝したい」と誰もが口々に語っていた。首位の座を奪われた相手に並々ならぬ思いを抱き、試合に臨んだエンジイレブン。しかし、インカレ2連覇への道のりはそう簡単ではなかった。前半開始早々から圧倒的にボールを支配する日体大に幾度となくゴールを脅かされ、我慢の時間帯が続く。しかしGK木付優衣(スポ2=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)をはじめとするDF陣が体を張って立ちはだかった。一方攻撃陣もDF松原有沙(スポ3=大阪・大商学園)やFW河野朱里(スポ2=静岡・藤枝順心)を中心にボールを前線に運ぶが、なかなかフィニッシュまでつなげることができない。これまで再三のピンチをくぐり抜けてきたがついに前半38分、相手の強烈なロングシュートで失点。1点を追いかけるかたちで前半を折り返した。

中村の劇的な決勝点がア女を優勝に導いた

 なんとか追いつきたいワセダは果敢に相手ゴールに迫る。そして50分、「日体大の守備が堅いのはわかっていたのでセットプレーを取ってくれれば決めたいな、チャンスになるかな、と思っていた」と語る三浦が、松原からのFKをヘッドで叩き込み、ついにゴールネットを揺らした。この勢いのままいきたいワセダだったが、失点で息を吹き返した日体大の猛攻に遭ってしまう。しかし木付のファインセーブや、MF熊谷汐華(スポ2=東京・十文字)らが献身的に身体を投げ出し、ゴールを割らせない。ベンチに控えるGK山田紅葉主将(スポ4=東京・十文字)は誰よりも大きな声でピッチの選手たちを鼓舞し、応援席からも仲間たちが途切れることなく声援を送り続けた。ア女全員が一丸となり、勝利への執念をむき出しにして共に戦っていた。だが、スコアは動かないまま時間は刻一刻と進んでいく。そして90分間での決着はないかに思われた中、迎えたアディショナルタイム2分にドラマは待っていた。DF奥川千沙(スポ3=静岡・藤枝順心)からのフィードを河野が体に当て、そのこぼれ球を中村が迷うことなく左足を振り抜いてシュート。これまでプレーで引っ張ってきた頼れるゲームキャプテンの劇的な逆転弾がチームを2連覇に導いた。喜びを爆発させる選手たち。ピッチにはエンジイレブンの満開の笑顔が咲き誇った。

中村の得点後、ピッチに集うエンジイレブン

 『挑越』。サッカーのプレーヤーとしても、人としても、過去の自分よりも一回り大きくなろうという意味を込めて掲げられた今季のスローガン。確かに四冠を達成した昨年度と比べてタイトルの数は少なくなってしまったかもしれない。しかし選手それぞれが、そしてチームが、この1年間で大きく成長してこれまでの自分を越えたからこそ、この最後の大舞台で2連覇という偉業を成し遂げることができたことは紛れもない事実だ。「チームのことを一番に考えてずっと引っ張ってくれた」(松原)、「感謝で一杯」(河野)というように試合後、後輩たちは最上級生への感謝の言葉を口にした。ピッチ上やそれ以外の様々な場所でチームを引っ張ってきた4年生はこの試合をもって引退となり、来年に向けての新体制がスタートする。「今年よりさらに上を目指して頑張っていってほしい」と山田紅が語るように、悔し涙もうれし涙も流したこの1年間。あと1歩のところでタイトルを逃した悔しさ、格上相手に互角以上に競り合ったことで得た自信。この濃密な経験が来年以降のア女の武器となることは間違いない。さらなる高みを目指して、ワセダの戦いはつづく。

(記事 篠原希沙、写真 桝田大暉、新庄佳恵)

インカレ連覇という最高のフィナーレで今シーズンを締めくくった!

スターティングメンバー

全日本大学女子サッカー選手権大会決勝
早大 2 0-1
2-0
1 日体大
【得点者】(早)50三浦、90+2中村(日)38布施
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 16 木付優衣 スポ2 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 32 中田有紀 スポ1 兵庫・日ノ本学園
DF 4 三浦紗津紀 スポ2 浦和レッズレディースユース
DF 3 奥川千沙 スポ3 静岡・藤枝順心
DF 2 渡部那月 社2 兵庫・日ノ本学園
MF 8 中井仁美 スポ3 兵庫・日ノ本学園
DF 5 松原有紗 スポ3 大阪・大商学園
FW 9 平國瑞希 スポ3 宮城・常盤木学園
MF →82分 熊谷遥楓 スポ3 北海道大谷室蘭
MF ◎10 中村みづき スポ3 浦和レッズレディース
MF 22 熊谷汐華 スポ2 東京・十文字
FW 7 河野朱里 スポ2 静岡・藤枝順心
◎はゲームキャプテン
監督:福島廣樹(昭45教卒=東京・独協)
コメント

福島廣樹監督(昭45教卒=東京・独協)

――インカレ連覇おめでとうございます。いまのお気持ちはいかがでしょうか

目標であったインカレ優勝を達成できて、ほっとしているというか、うれしいというか、みんなの取り組みの結果が出たなと思います。

――決勝で日体大に勝利を挙げてのは史上初となりました

そこを気にしていたわけではなくて、4年前に日体大と決勝で当たったときは、2点のビハインドで追いつくことができなかったのですが、それからすでに時間は経っていますし、昨年のインカレも2点ビハインドから追いつくことができました。日体大の強みである、スピードあるトップをいかに抑えるかが重要で、そのトップを抑えることができれば勝利が見えてくると思っていました。結果的にDF陣が頑張ってくれて、先制されましたが逆転できましたし、これまでインカレの決勝で勝ったことがないというのは気にしていませんでした。

――試合前、緊張はされていましたか

緊張していたというよりも、対策をどうするか、いかに日体大の強さを消すか、そこを一番考えていました。関カレでは3-0で完敗してしまいましたが、それはコミュニケーション不足やキーパーとのコミュニケーション不足だったため、細かいところでの修正や、メンタルのレーニングなどが結果につながったと思います。

――三浦選手の見事なヘディングシュートで同点に追い付きました

前半は風下の状況で、日体に素晴らしいシュートを打たれたのでしょうがなかったかなと思います。後半は自分たちのサッカーをしようと臨んだところ、松原から三浦がいい形でヘディングで点を取れて、あとは勝ち越せるかわからない状況でしたが、同点でのせめぎ合いだったと思います。

――中村選手の決勝点で優勝を決めたということで、ドラマチックな展開となりましたね

これはスポーツ、そしてサッカーの面白さだと思うのですが、やっぱりあそこでシュートを打ってくれたことが点につながったのだと思います。その前にもみづきがいいシュートを打ったんですね。素晴らしいシュートを打っていたので、あれが全てです。

――昨シーズンは四冠を飾り、今シーズンは『挑越』というスローガンを掲げて取り組まれていましたが、今シーズンを改めて振り返っていかがでしょうか

四冠を取ることはできなかったのですが、関カレでは日体大に負けて(●0-3)準優勝、皇后杯関東予選は5位でしたが、負けたわけではなくて、PK戦でたまたまオルカ鴨川FC(△1-1、PK7-8)に負けたということで、それほど気にしてはいませんでした。『挑越』という意味で、4年生が出れないこのチームで、昨年を越えているところもあるのではないかと思っています。

――4年生は試合に出ていない中でも、チームにとって欠かせない存在であったと思います

4年生は色々とチームを引っ張ってくれて、試合での存在感というより、チームとしての存在感はあって、それに徹してくれた4年生だったので、この結果が出たのだと思います。

――来シーズンからは、インカレ三連覇を目指す戦いが始まります

いまはまだわかりませんが、いまのチームをベースに、もっとスピードある展開ができるチームになれたらなと思います。もっと強いチームにしたいと思います!

GK山田紅葉主将(スポ4=東京・十文字)

――インカレ連覇おめでとうございます!今のお気持ちはいかがでしょうか

ほっとしています。正直安心の方が大きいですね。

――日体大に対してはどのような対策をされていたのでしょうか

関カレでは●0-3で負けているので、厳しい試合になるだろうと思っていました。後輩たちが頑張ってくれたので、勝てて本当にうれしいです。相手のキーマンの確認はスカウティングでしっかりやっていました。4年生の内山(MF内山穂南副将、スポ4=東京・十文字)や宮沢(MF宮沢里彩、スポ4=FC岐阜BELTA)がやってくれたのですが、それをみんなで見て、対策をしっかり打って今回の試合に臨めました。

――決勝はベンチから選手を見守っていらっしゃいましたが、山田主将の声が一番ピッチでも聞こえていました

できることは全部やろうと思っていたので、思ってることや気持ちを伝えて、前面的に出した結果がそのような言葉につながったのだと思います。

――攻められている展開で少ないチャンスの中で、三浦選手が同点弾を決めましたね

点が取れる気がしていて、(松原)有沙がベンチの方で蹴っていたのですが、その時もベンチサイドの人間と有沙で蹴っていて、そしたらファーにいい形でボールがいって、抜けてしまうかなと思ったらさつが飛び込んできてくれて、やっぱりうまいなあと思いました。同じチームながら感心しました。

――中村選手も劇的な決勝点を決めました

あいつやってくれたな、という感じです(笑)。自分たちがピッチから離れている間は、あいつにキャプテンマークをずっと任せてしまっていて、色々なプレッシャーがあったと思います。ですが、その中であのような劇的ゴールを生んでくれました。今シーズンは4年としても引っ張りましたが、ピッチの中でも外でもア女を引っ張ってくれました。

――ずばり、インカレ優勝の決め手は何だとお考えですか

最後の最後で、チームがググッとまとまった時があって。その一体感が、このインカレ優勝につながったのかなと思うのと、あとは後輩たちの力ですね。

――どんなときも、チームにとって4年生の存在が大きかったと思います

みんな自立していたので、自分たちは言葉でしか伝えられませんでしたが、その言葉を受け止めてやってくれました。後輩たちには本当に感謝しかないので、自分たちが引っ張ったというか、後輩も引っ張ってくれて、みんなでチームをつくったと振り返っても思います。

――昨シーズン四冠を達成して迎えた今シーズンでした

いま思ってもプレッシャーに感じますし、去年勝った瞬間に勝っちゃったと思いました。今シーズンはどうなるんだろうと思いましたが、関東女子リーグ戦以外のタイトルは逃してしまったので、もう逃したくないという思いもありました。インカレのタイトルを取ることができてホッとしています。

――『挑越』をスローガンに掲げた今シーズン、改めて振り返っていかがでしょうか

サッカーのプレーヤーとしても、人としても、去年の自分よりも一回り大きくなろうという意味が込められています。この一年間は自分の中で、木付が入ってきてから刺激を受けて成長できる部分もありましたし、キャプテンとしても人としても変わっていかなければいけないとずっと感じていましたし、少しは『挑越』を体現できたかなと思います。チームとしても、2連覇という大きい目標を達成できたのは、去年にはないものだと思います。そういった面では、去年を越えられたのではないかなと思います。

――主将としての一年間を振り返っていかがですか

主将としてということはあまりしていないのですが、嫌なことでも耳が痛いことでも、自分が思ったことは積極的に伝えるようにしようと思ってずっとやってました。

――後輩やスタッフ人への思いはありますか

感謝、の一言です。

――後輩に託す思いは

自分も去年プレッシャーを感じた身なので、プレッシャーをかけようとは思わないのですが、インカレだけではなくて皇后杯もあるので、さらに上を目指して頑張っていってほしいなと思います。

――では最後に、これまで共に頑張ってきた同期への思いをお願いします

本当にこの学年で良かったな、と心から思います!

MF中村みづき(スポ3=浦和レッズレディース)

――優勝おめでとうございます。いまの率直な感想をお願いします

2連覇をすることができて、本当に嬉しく思います。

――苦しめられた時間帯も多かったかと思います。日体大の印象はいかがでしたか

日体大の裏の強さであったり、体の強さ、競り合い合いでの強さを出させてしまっていてワセダも屈する部分があったんですけど。でも失点してしまっても最後まで粘り強く戦って、勝利を目指すことができたのはよかったかなと思います。

――ゴールが決まった瞬間は何を思っていましたか

あれはほんと朱里(FW河野、スポ2=静岡・藤岡順心)がいい感じのところに落としてくれて、もうあの時間はゴールを決めるしかないなと思っていたので、振り切ったらいいところにボールが飛んでくれたんですごいよかったです。

< p>――きょうの中村選手自身のプレーについては

シュートが入ったのはよかったんですが、他は本当に仕事できていなくて。よくはなかったですね。

――4年生に向けてのメッセージはありますか

4年生は様々な立場で支えてくれていて。試合に出れない時でも自分のエゴとかを出さずにチームのために動いてくれたおかげで、こうして自分たちはとてもよい環境でサッカーをすることができていたと思うので本当に感謝しています。次4年生になるんですけど、自分たちもそれを見習って、チームのために動ける4年生になりたいなと思います。

――2連覇を達成しましたが、今回のインカレはどのような大会になりましたか

今回のインカレは得点とアシストというのを目標にやってきていたんですが、なかなか結果を出せなくて。予選は自分らしさを出せたんですけど、準決勝と決勝はあまり自分らしさを出せなくて。まだまだというか、通用しない部分を感じた大会になりました。

――来年度は4年生としてチームを引っ張る立場となります。意気込みをお願いします

自分を含めた4年生全員だけではなく、下級生もみんな、1人1人がチームを引っ張っていって、個人個人がさらなる向上を目指していけるようにしたいです。チームとしてもまとまりのある、どんな試合でも最後まで諦めずに戦える、そんなチームになれればいいなと思います。

MF松原有沙(スポ3=大阪・大商学園)

――優勝おめでとうございます!今のお気持ちをお聞かせください

本当に優勝できてよかったです!

――前半をビハインドで折り返す苦しい展開でした

失点が自分のミスからだったので切り替えに時間が掛かってしまいました。ハーフタイムに監督(福島博樹、昭45教卒=東京・独協)やコーチから去年も0-1から勝った(神奈川大戦◯2-1)と言われ、ここで諦めるんじゃなくて勝ちにいくという気持ちで(後半に)臨みました。攻め込まれることも多かったですが、その中でも少ないチャンスをものにできました。自分はきょう何もできなかったんですが、周りに助けられたという感じです。

――我慢する時間が長かったですね

守備の部分でうまくはめられないところがあって、どこから(プレスを)かけるとか、どこを狙うかが前半は分からない状況で、そのままずるずるいってしまいました。監督も守備が悪いわけじゃないと言ってたので、我慢してチャンスをつかもうと臨みました。

――はまらない原因として相手にボールを動かされてしまいました

そうですね。自分と仁美(MF中井仁美、スポ3=兵庫・日ノ本学園)で相手のボランチのところにいければ良かったんですけど、センターバックからは相手のFWのところに来てほしいとも言われて、自分たちで迷ったところがありました。前半の最後の方からディフェンスラインとボランチではうまく意思疎通できたんですが、FWとはできていなかったので、もっとコミュニケーションをとらないとなと思います。

――後半は修正できていた印象ですが

そうですね。相手が外から攻めるようになってもサイドバックが対応したり、サイドハーフが戻ってディフェンスしてくれたので良かったです。

――後半開始早々に追い付いた場面では見事なアシストでした。振り返っていかがでしょうか

サツ(DF三浦紗津紀、スポ2=浦和レッズレディースユース)がうまく詰めてくれましたね。キーパーは上が苦手かなと思っていたので、うまくアシストできました。

――あの時間帯に追い付けたのが大きかったですね

そうですね。流れをつくる時間帯に決められたので、勢いがついたと思います。

――最後の決勝点はいかがでしたか

本当にすごすぎて覚えてないんですよね(笑)。やっぱりナカミ(MF中村みづき、スポ3=浦和レッズレディース)はそれだけの力を持っていて、信頼できます。本当に良かったです。

――4年生を送り出す最高の結末となりました

4年生のためにチーム全員で試合に勝てて、最後こういうかたちで4年生を送り出せて本当に良かったです。

――GK山田紅葉主将(スポ科4=東京・十文字)へのメッセージをお聞かせください

ずっと支えてもらいました。ヤマさんもキャプテンで、試合に出れない時はつらい思いもあったはずなのに、それでもチームのことを一番に考えてずっと引っ張ってくれました。本当に感謝の気持ちで一杯です。来年は自分たちがやらなきゃいけない立場なので、ヤマさんに負けないように、自分たちのやり方で頑張っていきたいです。

――最高学年となる来季に向け、意気込みをお聞かせください

ア女はまだインカレ3連覇をしてないということなので、自分たちが歴史を変えたいです。先輩方が築き上げてきた歴史をもっと良いものにしていきたいですし、もっと強いア女をつくっていきたいです。

FW河野朱里(スポ2=静岡・藤枝順心)

――優勝おめでとうございます!今のお気持ちをお聞かせください

良い結果を残せて本当に良かったです。

――4年生を最高のかたちで送り出すことができましたね

そうですね。4年生は試合に出てなかったですけど、どの学年よりも熱くて、その気持ちが伝わってきました。その人たちの分もみんな頑張れたと思います。

――2連覇はいかがでしょうか

あまりまだ実感がないですね。自分もきょうは大した活躍ができなかったですし、そこはこれからに生かしていきたいです。自分らの学年は4連覇を目標にしているので、まだその途中だと自分は思います。

――この試合は我慢する時間が長かったですね

そうですね、ほぼ攻撃ができませんでした。前で待っててもボールが来ないという状況で、DFとMFは守備が大変だったと思います。そこでよく耐えてくれて、サツ(DF三浦紗津紀、スポ2=浦和レッズレディースユース)とかキツ(GK木付優衣、スポ2=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が体を張ってくれました。その中でも自分たちが少ないチャンスを生かして勝ち切れたのはこれからにつながると思います。

――相手にボールを回され、守備がはまりませんでした

そうですね。相手のDF4枚が回してくるチームで、自分とミッちゃん(MF中村みづき、スポ3=浦和レッズレディース)が追い回したんですが、どこではめるかがはっきりしなくて、結局後ろの人任せになってしまいました。自分たちが試合中に修正できれば、もっと楽に守備ができたかなと思います。

――大会を通して相手の厳しいマークに苦しんだ印象です

そうですね。やっぱり結果を残すとそれだけ相手も来るので、それ以上に自分が上回らなければ結果は出せないと思います。2人につかれても他を生かす技術をこれから身に付けていきたいです。

――目標のインカレ得点王もお預けとなりました

そうですね。自分たちがシードで1試合少ない内に他の選手が点をたくさん取っていて、早々に諦めていた部分もありました(笑)。でも準決勝(武蔵丘短大戦◯2-1)も得点したり、要所要所で点を決められたので、そこまで悔しい思いはないです。

――GK山田紅葉主将(スポ科4=東京・十文字)へのメッセージをお聞かせください

ヤマさんは4年生の中でも熱苦しいというか(笑)、すごい熱い姿勢を1年間ずっと続けてくれました。自分たちの先頭に立って、いろいろな問題を解決しようとしてくれて、すごい頼りになる先輩でした。4年生はすごい大きい存在で、チームをまとめてくれていたので、ヤマさんには感謝で一杯です。

――チームの中核となる来季に向け、意気込みをお聞かせください

大学も2年が終わって、雰囲気に慣れてきました。新1年生も入ってチームががらっと変わるかなと思うので、まずはレギュラー争いで負けたくないです。3年生でもチームの中心になって、先頭に立てるような選手になりたいです。

GK木付優衣(スポ2=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

――優勝おめでとうございます。いまの率直な感想をお願いします

嬉しかったです!

――ホイッスルがなった瞬間何を思いましたか

山田紅葉を日本一のキャプテンにできてよかったです。

――試合を振り返っていかがでしょうか

前の2枚が速くて、ディフェンスと中盤の間にスペースができていたのでそこを埋めるのは大変だったんですけど、みんなが本当にがんばって守ってくれていて。1失点はしてしまったんですが、そんなにやられていたという感じではなかったのでいけるなとは思っていました。

――ファインセーブなどもありました。チームに貢献できたのでは

ディフェンスがすごい体を張って守ってくれていたので、最後やられるわけにはいかないと思っていて。大事なところで守れてよかったです。

――2連覇です、この結果についてはいかがですか

私たちの学年は昨年1年生の時に優勝して、ことしで2連覇目で。でも卒業まで4連覇することが目標なので残りの2年もがんばって勝ちたいです!

――これで引退になる4年生に向けて、メッセージをお願いします

しんどいことも、苦しいこともあったと思うんですけどそれを見せずに、チームの為に色々と動いてくれた4年生には本当に感謝しています。

――来年度に向けての意気込みをお願いします

絶対的な存在になれるようにがんばりたいと思います。

DF三浦紗津紀(スポ2=浦和レッズレディースユース)

――日本一おめでとうございます!今のお気持ちを聞かせてください

なんかまだ日本一になったというのが信じられないという気持ちが大きいですね。

――MVPに選ばれましたが

正直、私がもらっていいのかっていう感じです(笑)。

――同点に追い付く得点を決め、その後ワセダに流れが来たように思います

日体大の守備が堅いのはわかっていたのでセットプレーを取ってくれれば決めたいな、チャンスになるかな、と思っていたので決められたのはすごくよかったと思います。

――前半は攻められる場面も多かったですね

一人一人のレベルは日体大の方が上なので、自分たちはしっかり守備から入ってチャンスを逃さないというのをディフェンスの中でも共通認識として持っていたのでそれが実りましたね。

――アディショナルタイムに勝ち越すことができましたが、あの場面を振り返ってください

ありがたい得点でした。自分の中ではあの時間帯に入る気もしていたのですが、みっちゃん(中村みづき、スポ3=浦和レッズレディース)のあのシュートが入ってくれて、チームを救ってくれてありがとうという気持ちです。

――4年生に対して思うことなどはありますか

生意気な私たち後輩を見放すことなく最後まで色んなところでサポートしてくれましたし、人間的にも尊敬している方たちなのでこれで最後になってしまうのが本当に寂しいですけどとにかく感謝です。

――あさってから新体制が始まるそうですが来シーズンへの意気込みをお願いします

私たちの学年は4連覇を目指しているので大きな目標として3連覇を掲げて、ことし取れなかったタイトルを全部取れるように一日一日積み重ねていきたいと思います。