東京選手権 10月2~4日 東京・田中貴金属アイスアリーナ
昨年に引き続き、今年も田中貴金属アイスアリーナで東京選手権が行われた。10月末に行われる東日本選手権への出場権をかけた今大会には、数多くの実力者たちが参戦。早大からは穂積乃愛(人通3=東京・駒場学園)と山田琉伸(人通4=埼玉栄)の2人が東日本選手権の切符をつかんだ。
★シニア女子SP

『TAKE FIVE』を演じる吉本
女子SPの第2グループ。1番滑走でリンクに上がった吉本玲(国教4=兵庫・芦屋国際中教校)は、フィギュアスケートの定番曲であるジャズナンバーの『TAKE FIVE』を披露した。東京夏季競技会(東京夏季)では、赤を基調とした衣装に身を包んで登場した吉本だったが、今大会では打って変わってエメラルドグリーンの衣装をまとい、新たな『TAKE FIVE』の世界観を表現する。曲が始まると、特徴的な5拍子のリズムを拾いながら、小じゃれた足さばきでステップを踏んでいく吉本。冒頭に予定していた3回転サルコウは惜しくも2回転サルコウとなってしまい、続く2回転アクセルも1回転アクセルと判定され、どちらのジャンプも規定違反による無得点となってしまった。「私にとってジャンプが1番の課題」と語る吉本。しかしながら、吉本の強みである伸びやかなスケーティング、そして美しいスピンは健在だった。基礎点の高い足換えコンビネーションスピンでは最高評価のレベル4を獲得し、出来栄え点の面でも高い評価を受けた。ひと漕ぎでよく伸びる吉本のスケートに合わせて、『TAKE FIVE』を指先の表情まで見事に表現した。吉本はSP29・73点で41位にとどまり、惜しくもFSに進出することはかなわなかった。次戦に向けて、ジャンプの強化を誓うとともに、自身の武器であるスケーティングについても高みを目指す吉本。『TAKE FIVE』の完成版を我々が目にする日は近いだろう。

『Skyfall/The Name’s Bond… James Bond』を演じる千葉
今大会が今季初戦となったのは、千葉百音(木下グループ/人通3=宮城・東北)。黒を基調としたパンキッシュな衣装で登場すると、序盤から優雅な身のこなしで観客を千葉の世界に引き込んでゆく。冒頭の3回転フリップ+3回転トーループを堂々と成功させると、勢いそのままに2回転アクセルも着氷。一つ一つの要素を滑らかにこなしていく。3回転ルッツでは、1・77点の高い出来栄え点を獲得した。後半になり、ゆったりとした『Skyfall』からファンキーな『The Name’s Bond… James Bond』に切り替わると、時折いたずらっぽい表情を見せながら、音をしっかりと拾ったステップシークエンスを披露。最後のエレメンツとなるレイバックスピンも、スピードを落とすことなく回り切った。全てのスピン、ステップでレベル4を獲得し、演技後は笑顔で小さくガッツポーズ。自己ベストに迫る77・31点をマークし、2位につけた。復帰戦であることを感じさせない、圧巻のSPであった。

『24のカプリース』を演じる穂積
続いて登場したのは穂積。「より点数の高いものを」と、前回の東京夏季ではミスが出たサルコウをルッツに変更し、今大会に臨んだ。冒頭の2回転アクセルをきれいに成功させると、直前の6分間練習で入念に確認していた3回転ルッツへ。惜しくも手をついてしまうも、その後のスピンではレベル4を獲得し、流れを取り戻す。続くコンビネーションジャンプも確実に決めると、『24のカプリース』のリズムに乗り、軽やかなステップシークエンスを見せる。加速していくピアノのメロディーに合わせ、勢いを落とすことなくレイバックスピンを回り切りフィニッシュ。53・63点の12位で、昨年よりも高い順位でFSへの進出を決めた。

『I Will Survive』を演じる中野
早大勢ラストとなったのは、中野真桜(政経2=東京・早実)。「足のケガが2週間ほど前に再発してしまい、あまりジャンプの練習ができていなかった」と言うが、明るく生き生きとした中野の魅力があふれる演技を披露した。序盤のコンビネーションジャンプと3回転サルコウではそれぞれ回転不足の判定をとられたものの、続くフライングシットスピンでは最高評価となるレベル4を得る。後半に入り、2回転アクセルを鮮やかに決めると、ダンスミュージックの『I Will Survive』を伸びやかに滑っていく。スピン、ステップともにしなやかに踊り上げると、最後は笑顔でフィニッシュ。42・39点の20位で、翌日のFSに駒を進めた。演技後に「大学の中では1番良いSPだった」と振り返ったように、ケガという不安材料がある中でも充実の演技となった。
★シニア女子FS

『Viva La Vida』を演じる中野
大会2日目に行われたシニア女子FS。早大勢トップバッターとなった中野は、第1グループに登場した。今季初めてのFSとなったが、「滑れることがラッキー」と前向きな気持ちで臨んだ。演技序盤の3回転トーループは転倒してしまうが、「失敗したら2本目で立て直そう」と、冷静に対処。その言葉通り、後半に3回転トーループ+2回転トーループのコンビネーションを入れ込む。惜しくも3回転トーループには回転不足の判定が下ったが、ガッツを見せた。コレオシークエンスでは、伸びやかな『Viva La Vida』のボーカルに合わせ、身体を大きく使ってポーズをとっていく。3つのスピンのうち2つでレベル4を獲得し、73・58点をマーク。総合得点は115・97点で、23位となった。試合後、「東インカレ(東日本学生選手権)に向けて課題が見つかる演技だった」と振り返った中野。2度目の東インカレへ、一つ一つの要素をしっかりと磨き上げていく。

『The Legend of 1900』を演じる穂積
続いて登場したのは穂積。「今できるマックスレベルの構成」という攻めのプログラムでFSに挑んだ。まずは冒頭の3回転ルッツを、スピードに乗ってしっかりと成功させる。続く3回転フリップは着氷が乱れるものの、次のコンビネーションジャンプはクリーンに決めた。『The Legend of 1900』の叙情的な曲調に呼応するように、メリハリをつけ、しなやかに踊っていく。ジャンプの基礎点が1・1倍となる後半、3連続のジャンプは回転不足の判定をとられてしまうが、その後の2回転ループ、3回転サルコウを確実に決め、得点を積み重ねた。演技を締めくくるスピンも、最後まで勢いを保ったまま美しく回り切りフィニッシュ。98・15点をマークし、総合得点は151・78点と、昨年の東京選手権から40点近く点数を上げ、見事に東日本選手権の切符をつかんだ。「成長してきているんじゃないかな」と手ごたえを口にした穂積。全日本選手権(全日本)に向けて、穂積はまだまだ成長し続ける。

『Clair de Lune』を演じる千葉
最終グループには、千葉をはじめ、中井亜美(TOKIOインカラミ)、青木祐奈(日本建物管財)ら実力者が揃い、2階席まで埋まるほどの大勢の観客が詰めかけた。ブロック大会とは思えないほどの熱気の中迎えた千葉のFS。SPのクールな装いとは打って変わって、淡いピンクの上品な衣装で登場した。演技前半の3回転サルコウ、3回転ループはともに転倒してしまう苦しい展開に。それでも、しっとりとしたピアノ曲の『Clair de Lune』にぴったりな優雅で柔らかいスケーティングを見せる。一つ一つ丁寧にポーズを取り、出来栄え点も着実に積み重ね、演技は後半へ。ルッツやアクセルなど高難度ジャンプが続く構成に挑むも、ここでも回転不足の判定や転倒が出てしまう。しかし、その後のコンビネーションスピンではスピードを落とすことなく美しく回り、レベル4を獲得。最後のエレメンツであるコレオスピンでは1・5点の出来栄え点を得るなど、トップスケーターとしての意地を見せた。FSの点数は107・11点、総合得点は184・42点で4位。ケガ明けということもあり、本来の強さは発揮できなかったかもしれない。だが、千葉の今シーズンはまだ始まったばかりだ。今後さらに美しさを増していくであろう千葉のFSを、楽しみに待ちたい。
★シニア男子SP

『Stairway to Heaven』を演じる山田
シニア男子SPには山田が登場。黒を基調に、金色の装飾があしらわれた新衣装でSP『Stairway to Heaven』を披露した。演技が始まると、冒頭の2回転アクセルに成功。続く3回転フリップも大きな乱れなくまとめ、序盤から安定した滑りを見せる。前半は柔軟性を生かしたしなやかな滑りで魅せると、後半は曲調に合わせて力強さを前面に押し出す。後半のコンビネーションジャンプも着氷。回転不足の判定がついたものの、転倒することなく全てのジャンプを着氷させた。その後も最後まで勢いを落とさず滑り切り、演技を終えた山田は笑顔を見せた。得点は57・41点。14位につけ、FS進出を決めた。演技を振り返り、「久々に全部まとめることができた」と手ごたえを口にする一方、「点数は伸び悩む部分があった」と課題も見つめた。「全力で動いて、攻めのFSにしたい」と意気込むなど、SPで得た手応えと課題を胸に、完全復活を目指す。
★シニア男子FS

『Io ci sarò』を演じる山田
男子FSの第2グループに5番滑走で登場した山田は、サマーカップ競技会のあとに急きょ作った新しいFS『Io ci sarò』を披露した。薄氷によく映える白地に薄水色の衣装でリンクに現れた山田は、演技冒頭の3回転ルッツと3回転トーループのコンビネーションを見事着氷させ、順調な滑り出しを見せる。続く2回転アクセルでは両足着氷となるも、3本目の3回転ループを冷静に決め、プログラムの立て直しを成功させた山田は、フライングキャメルスピンで最高評価のレベル4を獲得するなど、着実にエレメンツをこなしていく。そして演技終盤では曲の盛り上がりとともに、大技のイーグルやイナバウアーで魅せる、山田の持ち味が存分に発揮された雄大なコレオシークエンスを披露し、高い出来栄え点を獲得。演技を終えた山田を、観客は万雷の拍手で迎えた。東日本選手権に向けての勝負のプログラムを端正で上品な滑りとともに表現した山田は、「ミスなく、力強く滑ることができた」と攻めのFSを振り返った。FS106・30点でFS13位、総合得点163・71点で、SPより順位を1つ上げて総合順位13位につけた山田は、見事に東日本選手権へ駒を進めた。「全日本に行く兆しが少し見えた」と語る山田。大一番となる東日本選手権に向けて、上昇気流に乗る山田から目が離せない。
(記事、写真 上杉美結、川田真央、戸叶結菜、村井未歩)
結果
▽シニア女子
吉本玲
SP 29・73点 41位
総合 29・73点 41位
穂積乃愛
SP 53・63点 12位
FS 98・15点 10位
総合 151・78点 11位
千葉百音
SP 77・31点 2位
FS 107・11点 8位
総合 184・42点 4位
中野真桜
SP 42・39点 20位
FS 73・58点 22位
総合 115・97点 23位
▽シニア男子
山田琉伸
SP 57・41点 14位
FS 106・30点 13位
総合 163・71点 13位
コメント
吉本玲(国教4=兵庫・芦屋国際中教校)
ーー今日の演技を振り返っていかがでしたか
ここのところ思うように練習ができていなかったのですが、やっと昨日の公式練習で少し手応えのある練習ができていたところでした。今日はもっと自分で、こうすればよかった、こうできたんじゃないか、という気持ちの残る演技になってしまいました。
ーー東京夏季競技会(東京夏季)ではしっかりと滑り切ることが目標とおっしゃっていましたが、そこから成長したと思う点はありますか
プログラムにはだいぶなじんでくることができたと思います。ジャンプは入る入らないがあるのですが、ステップやスピンは、曲に合わせたりレベルをしっかり取るというところで、練習を積んできたものが出せました。レベルは評価を見ないと分からないのですが、できることはできたと思います。
ーー前回の東京夏季から衣装が変わりましたが、変更した理由があればお聞きしたいです
お願いしている衣装のところが、東京夏季までの間はまだ衣装ができ上がっていなかったので、その間はそちらのレンタル衣装を借りていました。ついこの間、ブロック(東京選手権)の少し前にでき上がり、今回は新しい衣装でした。
ーー次の試合への意気込みを教えてください
とにかく、私にとってはまずはジャンプが1番の課題なので、1本でも多く試合で降りて、もっともっと伸びのある滑りができるように頑張りたいです。
山田琉伸(人通4=埼玉栄)
SP後
ーー今日の演技を振り返っていかがでしたか
久々に全部(演技を)まとめることができたのでそこは良かったかなと思うのですが、ちょっと点数は伸び悩む部分があったので、原因を探しつつ、次までに原因をつぶして、もっと点数を伸ばせるようにしていければと思います。
ーー今回は好調だったように見受けられましたが、好調の要因はどこにあるとお考えですか
夏までの試合に比べてというわけではないのですが、夏からどんどん練習が積めてきたなというのがやっと発揮されたなという感じです。体づくりに関しても、夏よりはとてもいいペースで作れてきたので、それがうまくはまったかなという感じでした。
ーー今日の演技の満足度はどれくらいでしたか
演技だけを見たら90点くらいかなと思うのですが、点数を考えると、まだ5割くらいかなと思います。
ーーFSへの意気込みをお願いします
FSはSPより不安要素が多いのですが、守っていてもあまり点数は出してもらえないと思うので、全力で動いて、攻めのFSにしたいと思います。
FS後
ーー今日の演技を振り返っていかがでしたか
最近の中ではやっといい演技ができたなという感じです。ミスは1個あったのですが、ここまで1年間くらいいいFSはなかった中で、よくできたなと思います。
ーー自己ベストに迫る点数でしたが、点数に対する感想はありますか
2年前のジュニアで良かったシーズンや全日本(全日本選手権)へ行ったシーズンの点数にはまだ結構及ばないなという感じはあるのですが、去年までは90点台を連発したりと、いい点を出す、100点を超える、ということがそもそも最近あまりなかったので、一個壁を突破したかなというか、全日本に行く兆しがちょっと見えたかなと思います。
ーー攻めのFSをしたいと仰っていましたが、実際に滑ってみて、ご自分としては攻めきれたと感じますか
本番前にすごく緊張してしまって、2本目のジャンプは3回転アクセルをやるつもりでいって、その部分はちょっと無理だったなというのはあるのですが、それ以外の部分は普段だったらミスするジャンプも決められました。少し慎重な部分はあったのですが、ミスなく、力強く滑ることができたと思うので、良かったと思います。
ーー曲目を変更されましたが、新しいプログラムについて、見どころを教えてください
このプログラムは、サマーカップ(サマーカップ競技会)のときにSPがボロボロで、SPを通ったとしても、(FSを滑るにあたって)去年までのFSの悪いイメージが残っていた中で、去年までの不調続きのままいくのが嫌だったので、SPが終わってボロボロの後に佐藤紀子先生とちょっと(FSを)変えたいですとお話しして急きょ作っていただいたプログラムです。先生と、僕の使いたい曲リストについてお話しして、何個か(候補曲を)探して、「これがいいよ」と先生に言っていただいた曲にしてという感じですね。紀子先生に振り付けていただきました。
ーー次戦の東日本学生選手権(東インカレ)への意気込みをお願いします
この東京選手権の演技よりさらにいい演技をしていかないといけないと感じます。東インカレに向けて、そしてその先の東日本選手権に向けて、点数を目標にするというよりは、レベルだったり、ジャンプの回転不足だったり、細かいところを対策していけたらいいなと思います。
穂積乃愛(人通3=東京・駒場学園)
SP後
ーー今日の演技を振り返っていかがでしたか
ルッツが結構、悔しさが残ります。6分間練習からあまりルッツの感覚が良くなくて、練習では、SPは8割、9割ほどノーミス続きできていたので、いつもなら「どうしよう」となってしまうところでも、冷静に、「今日はこっちに傾いているから直してみよう」といい方向に思考を変えることができたのは良かったと思います。また、後半のループに冷静にコンビネーションをつけることができたことに関しては、落ち着いてできたのではないかと思います。
ーー前回サルコウを跳んでいたところをルッツに変更されていましたが、その意図を教えてください
直球に言うと、跳べるからというのはあります(笑)。もともと、ジュニア時代はしっかり5種類跳べていた時期もありました。ルッツとフリップを入れたプログラムをやったことがあるということが、良い面では、自分はここまで跳べるのだという指標になっていました。しかし、悪い面で考えると、跳べていたのに跳べなくなったという捉え方もできると思います。練習していくうちに、やはり自分は5種類しっかり跳んで、ルッツやフリップも入れたプログラムで頑張っていきたいと、東京夏季が終わってより一層強く思うようになりました。東京夏季が終わってすぐの頃に、ルッツに変更して練習に取り組んでいき、曲への入りも悪くなかったので、ブロック(東京選手権)は跳んでしまおうと思って跳び始めたことがきっかけです。意図としては、より点数の高いものをということが1番です。
ーー東京夏季では調子が上がっているとおっしゃっていましたが、現在のコンディションはいかがですか
そのまま右肩上がりです。5種類は割と固くなってきたのではないかなという感じで、SPもFSも練習ではほとんどミスをしないかなと思います。FSは、まだあと1本だった、ということがすごく多いのですが、SPに関してはノーミスが増え、フリップ、ルッツをしっかり戻すことができていました。練習では3回転+3回転にも取り組むことができているので、調子としてはまだまだ上げていけますし、このまま上がり続ければいいなと思っています。
ーーアイスダンスの練習をされていることが、シングル競技をされている際にも生きている感覚はありますか
単純に氷の上に乗る時間が長くなっているので、足元の安定にはつながっているのではないかと感じています。やはり試合になると緊張して、まだ足は震えがちなのですが、その中でも前より落ち着いて滑れるようになったなと思います。あとは、ステップ、クラスターの細かい体重移動だったり、ツイズルだったり、そういうところに生きてきているのではないかと思います。
ーーFSへの意気込みをお願いします
FSは構成を見直して、ルッツやフリップ、後半もアクセルを含む3連続など、自分の中では今できるマックスレベルの構成で挑みたいなと思っています。何があっても攻めの姿勢を忘れずに、練習でやってきたことを出せるように頑張りたいです。
FS後
ーー今日の演技を振り返っていかがでしたか
フリップとループに少し悔しいところは残るのですが、東京夏季が終わったあとから課題だった3本目のループをしっかり決めることができたことと、最後のサルコウもしっかりと、ループが2回転になってしまっても、落ち着いて冷静に3回転にできたことは、少しずつ、私のペースではあるのですが成長してきているんじゃないかなと思います。
ーー昨日のSP後、攻めていくFSにすると仰っていましたが、実際の満足度はどれくらいですか
満足度は、今日の演技だけで振り返ると、まだ跳べるジャンプしか入ってないのですが、「跳べたよ」とは思うので、まあ70点にします(笑)。ただ、たぶん東日本選手権が終わらないと落ち着けないというか、やっぱり全日本を目指してやってきているので、まだ余裕があるわけでもないという気持ちです。
ーー東京夏季から構成を変更されましたが、新しい構成のこだわりや見どころはありますか
「今できることすべて詰め込みましたよプログラム」になっています。アクセル除く5種類(のトリプルジャンプ)は、ルッツ含めてしっかり練習で戻していますし、フリップも跳べます(笑)。なので、「ここまで戻したよ」というのをお客さんや先生にも見てもらいたいです。岡島(功治)先生からは、この歳でと言ったらあれですけど、「この歳でしっかりと高校2年生のときに跳んでいた(トリプルジャンプ)5種類をまた跳び直すというのは、本当にすごいと思うよ」と練習で伝えていただけて、これをちゃんと東日本選手権で跳んで、先生と全日本に行きたいという気持ちが強くなりました。「私はちゃんとここまでできます」というのを堂々と証明できるようなプログラムにしたいです。
ーー次戦の東インカレに向けて、意気込みをお願いします
まだ現段階では構成は未定なのですが、おそらく7、8割このままの構成で滑る予定です。今日得た気づきだったり、ミスをしてしまったジャンプの強化だったり、そういったところをしっかりと、東日本につながるような、手ごたえを感じられるFSを滑れたらいいなと思います。
中野真桜(政経2=東京・早実)
SP後
ーー今日の演技を振り返っていかがでしたか
大学に入ってから思うようにやり切れた試合が少なかったので、今回の試合が大学の中では1番良いSPだったと思います。
ーーほとんどミスのない素晴らしい演技でしたが、東京夏季からどのような練習を積んでこられたことが好調の要因だとお考えですか
足のケガが2週間ほど前に再発してしまい、あまりジャンプの練習ができていなかったのですが、その中でもスピンやステップなど、できることをやろうと思いました。苦しかったのですが、耐えたことが報われて良かったと思います。
ーー東京夏季ではスピンとステップを重要視してきたとおっしゃっていましたが、どのように仕上げてきましたか
まだジャッジスコアが出ていないため分からないのですが、引き続きレベルは取りこぼさないようにすることと、ジャンプは思い切ってやろうと思って取り組みました。
ーーFSへの意気込みをお願いします
今年初めてのFSの大会なので、次の東インカレ(東日本学生選手権)に向けて、課題が見つかるようなFSにして、思い切りやりたいと思います。
FS後
ーー今日の演技を振り返っていかがでしたか
最初のトーループで転倒してしまい、練習でよかっただけにそこはすごく悔しいなと思うのですが、2週間後の東インカレに向けて課題が見つかる演技だったと思うので、総じてよかったのかなと思います。
ーー序盤のトーループは転倒がありましたが、そこからどのように立て直しましたか
1本目のトーループを失敗したら2本目で立て直そうという練習は何回もしてきたので、いつも通りやろうと思ってやりました。
ーー今季初のFSでしたが、緊張はありましたか
緊張というよりも滑れることがラッキーぐらいに思っていたのでそれはあまりなかったのですが、やっぱり久しぶりだとちょっと緊張しちゃって転んでしまったのかなとも思います(笑)。
ーー最後に、次の東インカレに向けて意気込みをお願いします
東インカレまでもうあと2週間しかなく、これから新しい技はできないので、しっかり完成度を高めて、自信を持って臨めればいいかなと思います。
※千葉選手については、囲み取材に入れなかったためコメントはありません。申し訳ございません。