東京夏季競技会 9月12日 東京・田中貴金属アイスアリーナ
先日、愛称を田中貴金属アイスアリーナとした東京辰巳アイスアリーナで、東京夏季競技会の後半戦が行われた。早大からはジュニアアイスダンスのリズムダンス(RD)に穂積乃愛(人通3=東京・駒場学園)、田邊拓也(東洋大)組(「のあたく」組)が登場。のあたく組のアイスダンスを初披露した。
★ジュニアアイスダンスRD

『a Thousand Years / From Now On』を演じる穂積(写真右)と田邊
システムダウンの影響で、予定より1時間ほど遅れて始まったジュニアアイスダンスRD。のあたく組は1番滑走で登場した。先日行われたシングルでは上品な衣装を身にまとっていた穂積は、打って変わって上下黒のシャツとショートパンツのコーディネート。同じくオールブラックの衣装の田邊とともに、クールでスタイリッシュな雰囲気を身にまとってリンクに上がった。序盤は『a Thousand Years』のゆったりと優しいメロディーに合わせ、息を合わせたシークエンシャルツイズルを披露。持ち味の美しいスケーティングを生かしてのびのびと踊る穂積を、田邊が包み込むようにリードしていく。ステーショナリーリフトでは、氷上をかすめるような低い位置でのダイナミックなリフトを見せ、会場からは拍手が上がった。後半に入ると、前半の優雅な雰囲気からエネルギッシュな『From Now On』へシフトチェンジ。「はっちゃけられるように」練習してきたと穂積が語るように、2人はともに笑顔をはじけさせながら軽やかに踊っていく。ミッドラインステップシークエンスでは出来栄え点も獲得し、見ている人を引き込むようなポップなダンスで観客を魅了した。最後は腕を組み、笑顔でフィニッシュ。初披露を無事に終え、手を取り合いながら互いに頷き合うなど、充実した表情をのぞかせた。

演技後の穂積と田邊
得点は37・72点で2位。穂積は初披露の演技を「大きなミスなく終えられたのは今回の収穫」と振り返った。今シーズンをアイスダンスとシングルの二足の草鞋で駆け抜ける穂積。どちらの領域でも成長を遂げていく姿から、目が離せない。
(記事 川田真央、戸叶結菜、写真 村井未歩、山田莉子)
結果
▽ジュニアアイスダンス(RD)
穂積乃愛、田邊拓也組 2位 37・72点
コメント
穂積乃愛(人通3=東京・駒場学園)
――今日の演技を振り返っていかがですか
少し細かいミスや合わなかったところもありましたが、まずは初お披露目ということで、大きなミスなく終えられたのは、今回の収穫だと思います。
――前半と後半で曲の雰囲気が変わりますが、表現で意識していることはありますか
前半は綺麗な曲に合うように練習しました。後半はあまりはっちゃけられていないと結構言われていました。綺麗な方が得意なため、動きが綺麗になりすぎてしまうところがあったので、はっちゃけられるように練習しました。
――直前の練習でツイズルの確認をしていましたが、お2人の息を合わせるためにどのようなことを意識しましたか
ツイズルはまだ発展途上で完全に合わせられていないのですが、私が個人的に意識していることは、乗る位置を変えずに同じ位置でおとなしく回るということです。実は4級のバッジテストのツイズルで4回ほど落ちてしまっていて、もともとツイズルが苦手でした。そのときからツイズルを練習する癖がついていたので、最近になってようやくかたちになってきたと感じています。今はどちらが相手のタイミングに合わせるかを話し合いながら練習しています。
――アイスダンスを始めた時期ときっかけを教えてください
アイスダンスを始めたのは小学校3、4年生くらいのときです。私が怪我をしていたときに、当時コーチをしていただいていた太田由希奈先生から、アイスダンスのテストを受けてみないかと誘われたことが初めのきっかけです。そこから少しずつアイスダンスの世界に足を踏み入れていきました。4、5年前ぐらいから何回かトライアウトに参加させていただいていて、田邊くんではない方とトライアウトをしていて、シングルをやりながらもアイスダンスのことがずっと頭の片隅にありました。アイスダンスは2人が求める練習環境が合わさらないと組めない競技なので、ようやく最近(ペアを)組めたことも奇跡だと思います。
――お2人のペア名は決まっていますか
書いていただいてる記事を見る限り「のあたく」なのかなと思います。
――これまでのシングルやソロダンスの経験は、ペアにも生きていますか
ソロダンスの経験はツイズルの流れが生きていると思います。シングルにもいくつかツイズルは入っていますが、アイスダンスほどツイズルに使う時間はなかなかないので、ソロダンスから生きていると思います。もちろんシングルからダンスに生きることもあると思いますが、逆だと思っていて、アイスダンスで得たスキルがシングルに生きていると感じています。
――合宿をされていたとインスタグラムで拝見しましたが、収穫はありましたか
シングルメインで練習していたのですが、普段はリンクが違いなかなか一緒に練習できない方々と練習することができて良かったです。他の方のものを見ることは、自分の勉強になるので良い収穫でした。また、同じぐらいのジャンプを頑張っている先輩方と一緒にジャンプを跳ぶと、もっと頑張りたいなという気持ちや、自分ももっと跳べるようになりたいという気持ちが強くなりました。他にも、野辺山で(合宿を)やっていたので、少し酸素が薄くてしんどかったのですが、その中でもみんな頑張っていたので、私も最後まで体力の面で崩れずにもっと頑張ろうという気持ちになりました。
――次の試合への意気込みをお願いします
次の試合はアイスダンスがクリスリード杯で、シングルが東京選手権になります。クリスリード杯は今回のリザルトや点数を見て、もっと距離を近く、2人で一つになれるような演技を目指して頑張っていきたいです。シングルの東京選手権では、ここ4、5年くらいで一番調子が上がってきていると自分の中で感じているので、それが結果として表せるように、あと約3週間しっかりと練習を積んでいけたらいいなと思います。