【野球】ドラフト直前特集 香西一希 夢は「小さな大投手」 主将を担う準完全試合男

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 10月22日に開催されるプロ野球ドラフト会議。早大からは計5名がプロ志望届を提出し、各球団からの指名を待つ。弊会はドラフト直前特集と題し、運命の日を待つ5人の選手を前日までの3日間で紹介する。5人目の今回は香西一希主将(スポ4=福岡・九州国際大付)だ。

名前:香西一希(こうざい かずき)
身長・体重:171cm・78kg
投・打:左・左
ポジション:投手
経歴:糸島ボーイズー九州国際大付高ー早大
代表、受賞歴:◇JUNIOR ALL JAPAN(2019)、U-18ワールドカップ日本代表(2022)

香西のリーグ戦通算成績

試合先発勝利敗戦投球回防御率
3725457 1/32.51
被安打四死球奪三振WHIP奪三振率K/四死球
4524561.208.792.33

 香西は緻密なコントロールと、球速以上に速く感じさせる直球が持ち味の投手。九州国際大付高では2度の甲子園出場を果たし、高3時には侍ジャパンUー18にも選出された。高校時代から実績と積み重ねた左腕は、早大でも下級生から存在感を放った。

 1年秋からリリーフとして早大のブルペンを支え、2年春までリーグ13試合でで無失点を続けた。ストライクゾーンに投げ込める制球力を武器に、早くから他大学の打者を翻弄(ほんろう)。3年春は登板機会が限られたが、3年秋も自責点0を記録した。

 最上級生となった新体制では、投手としては早川隆久(令3スポ卒=現楽天)以来の主将に任命された。小中高と副将を経験してきたが、主将を務めるのは初めて。投手主将として、マウンド上だけでなくチーム全体を見渡す立場となった。チームが沈みがちな時こそ積極的に声を掛け、「準備を大事に」と伝えることを心掛けてきた。

 4年春の東大1回戦では、リーグ戦初先発初完封を達成。被安打1、無四死球と、リーグ13年ぶりの準完全試合を達成し、チームを勝利に導いた。しかし、明大戦では2戦連続の敗戦投手となり、チームも5位に沈む。自身の防御率も3.94と思い描いた結果を残すことはできなかった。それでも今シーズンは好投が続き、先発と中継ぎの両方で防御率2.25の好成績を残している。

 身長は171センチ、球速は140キロ前後だが、低めに丁寧に投げ込む制球力が魅力。落ち着いたマウンドさばきや守備能力にも定評がある。大切にしているものとして語るのは、失点を抑えて試合を引き締め、チームを勝利へ導くこと。野手の守備時間を短くし、攻撃に集中できるようテンポの良い投球を心掛ける。マウンドでのチームを勝たせたいという思いは、主将としての姿勢にも通じる。

 この4年間で体つきも大きく変わり、課題としていた直球の球速も向上した。ウエイトトレーニングや食事を通じて体づくりにも取り組み、投手として進化を遂げてきた。

 「体が大きくなくてもプロ野球選手になれる」。小さな大投手・石川雅規(元ヤクルト)に影響を受けた少年が目指すのは、憧れのプロの舞台だ。

 「準備」を重んじ、チームを支え続けた左腕。最後に見据えるのは、憧れのプロの舞台だ。香西に吉報は届くか。

(記事 森若葉)

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