第68回全日本ターゲット選手権大会 10月31日・11月1日 夢の島公園アーチェリー場
全国から集まったトップ選手がアーチェリーの個人日本一を争う、全日本ターゲット選手権大会が2日間にわたって開催された。今大会は、日本代表を決めるナショナルチーム選考会への出場権もかかっており、選手にとって非常に大事な大会である。早大からはリカーブ男子部門に野田慶一郎(スポ3=エリートアカデミー)、リカーブ女子部門に五関晄子(スポ2=エリートアカデミー)、古庄千陽子(スポ1=エリートアカデミー)が出場。3選手全員がベスト32に入り、ナショナルチーム選考会への出場権も獲得した。

監督、コーチと笑顔で写真に収まる五関、古庄、野田
前日までの寒さから一転、暖かな日差しに包まれながら、今大会が幕を開けた。72射の予選ラウンドが行われ、その合計点の上位56名が決勝ラウンドに進む。野田は1射目で「0点を射つというアクシデントがあった」ものの、そこから調子を上げ予選42位で決勝ラウンド進出を決める。五関は、「全然10点に入らなかったが、射ち方だけはしっかり決めて」点数を重ね、予選35位に入る。古庄も「緊張して足が震えた」と振り返るも、9月のインカレに比べて緊張に打ち勝ち、「少し成長できたかな」と予選22位に。3選手全員が決勝ラウンドへ進出した。
続く決勝ラウンドはトーナメント形式で行われ、1エンドごとに3射の合計点が高い方に2ポイントが入り、6ポイント先取した側の勝利となる。野田は1回戦にて、最終エンドで30点中29点の高得点を獲得するなど高得点を重ね、7-3で見事勝利した。続く2回戦では、予選10位の社会人選手と激突。「大事な場面でミスをしてしまった」と、2-6で敗北し、今大会を終えた。一方で、決勝ラウンドの1回戦突破が、ナショナルチーム選考会への出場条件となっており、今回初めてその出場権を獲得した。

行射する野田
五関は1回戦で、風に流されながらもリードを保ち、「安定した試合ができた」と危なげなく6-0でストレート勝利を飾る。2回戦では、予選3位の社会人選手を相手に「チャレンジ精神で」挑んだが、昨年の優勝者でもある相手は手強く、2-6で敗北する。一方で1回戦より高得点を重ねており、「楽しかったし、自分の点数的には満足のいく結果だった」と前向きに振り返った。

行射する五関
1回戦で「ナショナルチーム選考会のことを考えたら緊張して、ミスも出てしまった」と反省するも6-2で勝利した古庄。続く2回戦では、「ナショナルチームのAチームを経験され、世界大会にも出場されていた」社会人選手と対戦。2-6と敗れて悔しさをにじませるものの、「トップ選手と対戦できて良かったし、経験になった」と語り、今後の糧とする。

行射する古庄
見事全員がナショナルチーム選考会の出場権を獲得した今大会。他の試合とは異なる緊張感が流れる中、それぞれがベストを尽くして戦い抜いた。ナショナルチーム入りをかけた試合が迫り、野田は「あと2週間できることをやっていきたい」と意気込む。2年連続のチーム入りを目指す五関も「去年よりレベルアップして試合に挑めたら」と力強く語る。古庄は「高校の時から目指している目標なので、今年は入れるように準備をして、再来週に備えたい」と長年の目標達成に向けて決意を示した。それぞれの思いを胸に、選考会へ向けてさらなる成長を目指す。
記事・写真 本谷理彩
結果
▽リカーブ男子
26位 野田慶一郎
▽リカーブ女子
17位 五関晄子
22位 古庄千陽子
コメント
野田慶一郎(スポ3=エリートアカデミー)
ーー試合を終えて、今の率直な気持ちは
まずは結果として、2週間後のナショナルチーム選考会に出場する権利を獲得できたので、とても嬉しい気持ちです。
ーー今日の予選ラウンドは、後半に行くにつれて順位を上げていましたが、振り返っていかがですか
開始した最初1本目に0点を射つというアクシデントがあったのですが、練習通り射とうとしました。欲を言えば、大きなミスがなければより上の順位だったのですが、うまくメンタル面や技術面で(ミスを)挽回できたのかなと思います。
ーー決勝ラウンド1回戦の勝利を振り返って
かなり緊張していたのですが、練習でも3本射ちのトーナメントの練習は重ねていたので、練習通り最後の大事な場面で得点できて良かったです。
ーー2回戦で社会人選手を相手に惜しくも敗北しました
自分のミスで負けました。相手も格上なのですが、その人の割には高得点ではない点数でした。大事な場面でミスをしてしまい、毎回同じ負け方をしているので、選考会はトーナメントの試合ではないですけど、しっかりとミスを分析して、次の試合につなげたいと思います。
ーー2週間後のナショナルチーム選考会への意気込み
まずはナショナルチームへの追加を目指して、あと2週間できることをやっていきたいと思います。この経験を生かして、自分の勝ちだけではなくて、部活でも、王座を優勝できるような選手になれるよう頑張りたいと思います。
五関晄子(スポ2=エリートアカデミー)
ーー試合終えて、今の率直な気持ちは
今回の試合は今年からルールが変わり、トーナメント1回戦を突破しないと次の試合に出れないという、緊張感のある試合でしたが、その1回戦目でリードできて、安定した試合ができました。 2回戦目も自分でやりたいことができてよかったのですが、相手が強すぎました。でも自分の結果としては満足しているので、全日本は終わってしまったんですけど、次の選考会でナショナルチームに入ることを目標に、頑張れたらいいなと思います。
ーー最初に予選ラウンドを振り返って
射ち方は自分でいいなと思いましたが、矢の結果だけを見ると全然10点に入らなくて。9点、8点のようにどんどんマイナスになっていくような点数しか出せなくて、少し頭の中がこんがらがっていました。ですが、射ち方だけとりあえずしっかり決めて、バシバシ射とうという感じで、感覚だけはしっかり持って取り組んでいました。
ーー決勝ラウンド1回戦のストレート勝ちを振り返って
1回戦目も、予選と同じように、射ち方はいいのにあまり中たらないなという感じでした。風の影響もあり、お互い少し流されるなどしながら、1点・2点の差でリードできていました。最後のセットでは掴むことができて、(点数も)29点と良かったので、流れは良かったです。
ーー2回戦は社会人選手が相手でした
私が初めて全日本に出た時にも1回戦で当たった方でした。強いのはもちろん知っていて、チャレンジ精神で挑みました。結果1回戦より、気楽に射ったのに点数的に見たら中たっていました。楽しかったし、自分の点数的には満足のいく結果だったので、言うことはないです。強かったです。
ーーナショナルチーム選考会に向けての意気込み
今年も絶対に入るように、去年よりレベルアップして試合に挑めたらいいなと思っています。
古庄千陽子(スポ1=エリートアカデミー)
ーー試合を終えた、今の率直な気持ちは
まずは悔しいです。1回戦に勝ったことは、ナショナルチームの選考会にもつながる試合だったので、とても嬉しかったです。ですが結構ミスもあり、次の2回戦目で切り替えるぞという気持ちでやり、切り替えることができたのですが、結果的に負けてしまって悔しいという気持ちです。
ーー予選ラウンドを振り返って
とても緊張して、足がブルブル震えました。最近のインカレの時も震えて、緊張したまま終わってしまいましたが、今回はしっかり緊張しても、点数はあまり良くなかったのですが、試合をする準備をしてきていたので、(緊張しながらも)できて、少し成長したかなと思うことができました。
ーー決勝ラウンドの1回戦の勝利を振り返って
先程も言いましたが、ナショナルチーム選考会のことを考えたら緊張して、ミスも出てしまいました。ですが、1エンド目にしっかり集中して黄色を3本も中てることができたので、良かったなと思いました。
ーー2回戦目には、社会人選手相手に戦っていましたが、振り返って
上原選手は、ナショナルチームのAチームを経験されていて、世界大会にも出場されていた選手だったので、緊張も少しはしましたが、対戦できることにとてもワクワクしていました。トップの選手と一緒に戦うことができて、勝ちたい気持ちもありましたが、(対戦できて)良かったし、経験になりました。
ーーナショナルチーム選考会に向けての意気込み
高校の時から目指している目標なので、今年は入れるように準備をして、再来週に備えたいと思います。頑張ります。