【稲門祭】野球部OB4人が振り返る1990年春 早大優勝への軌跡と歓喜がよみがえる

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稲門祭2026 10月18日 早稲田キャンパス8号館

 稲門祭にて、『苦節7年半、歓喜の優勝!~1990年春 野球部15シーズン振りのリーグ優勝を振り返る!〜』と題し、野球部OBによるトークショーが開催された。

 登壇したのは、市島徹氏(平3教卒、当時4年)、中澤範行氏(平3人卒、当時4年)、川原潤一氏(平4人卒、当時3年)、鈴木浩文氏(平5社卒、当時2年)の4人。司会進行は、TBSアナウンサーの初田啓介氏(平5文卒)が務めた。会場には約150人が来場し、登壇者のトークに耳を傾けた。

左から初田氏、鈴木氏、中澤氏、市島氏、川原氏

 トークショーは両校が優勝を懸けて争った早慶3回戦を中心に、4人が現役時代を振り返った。当時の映像も放映され、初田アナの実況に会場が沸く場面もあった。当時エースとしてチームをけん引した市島氏は、『鬼の連藏』と呼ばれた石井連藏監督(当時)の「完投して7勝」と言われていたこともあり、完投にこだわりをもっていたと明かした。その言葉通り、早慶3回戦までに8試合に完投、7勝を挙げていた市島氏だったが、慶大3回戦では7回にピンチを背負い降板。マウンドを降りる直前、集まった内野手陣の目に涙が浮かんでいたという。一方、当時中堅を守っていた中澤氏は「外野も泣いていたよ」と続け、会場の笑いを誘った。優勝を懸けた一戦に懸ける選手たちの思いと、仲間同士の強い絆がうかがえるエピソードだった。

当時を振り返る市島氏

 トークショー終盤には、スペシャルインタビューとして、当時1年生ながら市島氏からマウンドを引き継ぎ、早大の優勝に貢献した大越基氏(現ソフトバンク3軍監督、当時1年)の映像も放映された。「出ると思っていなかったが、マウンドに行くと4年生が泣いていて、ただ事じゃないと思った」と当時の心境を語った。

 川原氏は早大野球部での4年間を振り返り、「野球部で学んだことは時間が経てば経つほど理解が深まってきた」と語った。また、現在野球部でコーチを務める鈴木氏は「伝統ある早慶戦で、あれだけの観客が集まる。自然と練習にも身が入る。『一球入魂』の考え方を今の学生にも理解してもらい、強い早稲田をつないでいって欲しい」と現役部員への期待を口にした。

数々のエピソードを語る中澤氏(神山正幸氏提供)

 早大野球部の歴史は早慶戦抜きには語れない。秋季リーグ戦の早慶戦が目前に迫るほか、11月28日には現役部員に早慶両校のOBを交えた『オール早慶戦』が兵庫・阪神甲子園球場で開催される予定だ。香西一希主将(スポ4=福岡・九州国際大付)、そして小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)体制で臨む最後の早慶戦。今年はどんなドラマが生まれるだろうか。

(記事・写真 西本和宏)

※一部写真は神山正幸氏(弊会昭60卒)より提供