【野球】香西主将7回0封 完勝で秋一つ目の勝ち点獲得/東大2回戦

野球

東京六大学秋季リーグ戦 10月4日 神宮球場

早大
6-1
東大
TEAM 123456789合計
早大 0 1 0 0 0 0 1 4 0 6
東大 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

◆バッテリー

〇香西、松本宗、岡村ー尾形

◆二塁打

尾形、大内

◆三塁打

なし

◆本塁打

なし

 前日の初戦を6-0で勝利した早大は4日、今季初の勝ち点獲得を懸けた早東2回戦に挑んだ。早大は先発の香西一希主将(スポ4=福岡・九州国際大付)が7回無失点の好投。打線も13安打6得点と躍動し、6-1で勝利を収めた。

7回無失点の香西

 初回は早大先発の香西主将、東大先発の高橋直人(3年)が三者凡退の立ち上がり。

 試合が動いたのは2回。先頭の寺尾拳聖副将(人4=長野・佐久長聖)が右前安打で出塁し、1死二塁の好機が訪れる。6番の髙橋海翔(スポ3=山梨学院)はカウント2-2から低めの直球をコンパクトに振り抜き、打球はセンター前へ。膝の故障明けの寺尾が二塁から間一髪で生還し、早大が先制した。

本塁に生還する寺尾

 その後試合はゼロ行進が続く。香西主将は4回に初安打を許したものの、5回まで被安打1、無四球ピッチング。球速は130キロ台ながら、低めに伸びる直球で相手打線を封じ込めた。対する東大も2番手の佐伯豪栄(4年)が好リリーフで6回まで無失点に抑えた。

 1点差のまま迎えた7回、早大は先頭の大内碧真(スポ4=埼玉・浦和学院)がバントヒットで出塁する。その後2死二塁とし、打席には岡西佑弥副将(スポ4=智弁和歌山)。高めに浮いた変化球をセンターにはじき返し、貴重な追加点で2-0とした。

追加点となる適時打を放つ岡西

 しかしその裏、ここまで1安打投球の香西主将がピンチを迎える。先頭から連打を浴び、無死一二塁。打席には4番の荒井慶斗(3年)を迎えた。それでも動揺はなかった香西主将。セカンドへの平凡なゴロを打たせ、併殺を完成させた。続く打者も二飛に打ち取り、7回も無失点。この日最大のピンチを脱した。

 直後の8回、早大は1死二、三塁のチャンスをつくり、打席にはこの日3三振の阿部葉太(スポ1=神奈川・横浜)。この回から代わった中根慎太郎(2年)の直球を捉え、右前適時打で1点を追加した。

 続く大内もライトオーバーの適時二塁打を放ち、4-0。リーグ戦初スタメンの中村俊瑛(人2=兵庫・滝川)もセンターへの2点適時打で初打点を記録し、早大がリードを6点に広げた。

初スタメンの期待に応えた中村俊

 ここから早大は継投策。8回は松本宗二郎(文構3=東京・國學院久我山)が無失点、9回は岡村遼太郎(教3=東京・早大学院)が1点を失うも、最小失点で試合を締めた。早大は計13安打を放ち、6-1で快勝。この秋1つ目の勝ち点を獲得した。 

好リリーフを見せた松本宗

 試合終了後も、選手が顔色を緩める様子は少なかった。2日後の火曜には、1勝1敗で迎える明大3回戦が控えている。2回戦で喫した17失点完封負けのリベンジへ、「総力戦。全員で戦う」と香西主将は闘志を燃やす。

(記事 石澤直幸、写真 中部百合子)

※写真は早スポ野球班のX、インスタグラムでもご覧いただけます。

早大打者成績

打順 守備 名前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 左 中村俊瑛 4 2 2 .400 遊ゴ 二ゴ     遊安   投犠打 中安  
2 二 山根潤太郎 5 2 0 .231 中飛   投バ安   中飛   三振 左安  
3 三 岡西佑弥 4 1 1 .296 一ゴ   中飛   四球   中安 中飛  
4 指 寺尾拳聖 5 1 0 .222   左安 捕邪飛   左飛   遊ゴ   遊ゴ
5 右 德丸快晴 4 0 0 .333   左邪飛 一ゴ     一ゴ   四球 三ゴ
6 一 髙橋海翔 5 2 1 ,276   中安   三邪飛   遊ゴ   左安 右邪飛
7 捕 尾形樹人 2 1 0 .313   死球   中飛   左2   投犠打  
8 中 阿部葉太 4 1 1 .227   三振   三振   三振   右安  
9 遊 大内碧真 4 3 1 .385   二安     一ゴ   投バ安 右2  

早大投手成績

名前 試 勝 負 回 安 球 振 失 責 率
香西一希 5 1 0 7 3 90 3 0 0 3.27
松本宗二郎 3 0 0 1 0 9 0 0 0 3.00
岡村遼太郎 1 0 0 1 2 16 0 1 1 9.00

コメント

◆香西一希主将(スポ4=福岡・九州国際大付)

――今日の試合を振り返って

 監督からも「とにかく初回を大事に」と言われていたので、春の良いイメージを持って初回からゾーンの中で勝負しようという気持ちで投げられたのが良かったかなと思います。

――途中でノーヒットノーランが一瞬頭をよぎったりしたか

 早めに1本打たれたのであんまり欲は出さずに、点差も1点差の状況だったので、目の前のイニング、目の前のバッターをしっかり意識して投げました。

――東大を抑えているが、その要因は

 ランナーを出したらバントや盗塁、エンドランなど色んな作戦を仕掛けてくるチームなので、無駄なランナーを出さないように、とにかくフォアボールを出さないようにというところを意識していました。春・秋通してフォアボールがゼロだったというのは、個人的にすごくうれしいです。

――7回のピンチを切り抜けた場面を振り返って

 二遊間とファーストの髙橋(海翔)がうまくさばいてゲッツーを取ってくれたので、内野陣の連携には本当に助けられました。最後もファーストフライで切れて良かったです。

――守備陣の頼もしさを感じたか

 頼もしい内野陣で、ゴロが飛べば安心して見ていられました。キャッチャーの尾形(樹人、スポ3=宮城・仙台育英)のリードもそうでしたし、バックみんなが守ってくれた結果だと思います。

――次戦の明大戦に向けて

 0対17は本当に情けない試合になってしまって悔しい思いをしたので、ここまで準備してきたものを第3戦でしっかり出したいです。総力戦になると思うので、ベンチの野手・ピッチャー含めて全員で戦っていきたいです。

――プロ志望届を提出したが、プロ野球への思いは

 可能性があるならチャレンジしたいというところで、自分の可能性を信じてくださる球団があれば、先発でも中継ぎでも腕を振る準備はできています。残り2〜3週間でしっかりアピールして、(ドラフトの)22日を待ちたいと思います。

――角中選手や石川選手の引退について

 角中選手は、自分が小学生の頃にロッテのファンになったきっかけの選手だったので寂しい思いで見届けていました。またヤクルトの石川選手は、高校時代から自分がお手本にしている選手で、体が大きくなくてもやれるという姿を見せてもらって「自分もやれるかも」と思わせてくれた存在でした。憧れのお2人が続けて引退されたので寂しさはありますが、次は自分が次の世代の子どもたちに「体に恵まれなくてもやれるんだ」というところを見せていきたいです。

――残りのリーグ戦に向けた意気込み

 春5位で、秋のスタートも勝ち点を落としてしまって、もう1試合も落とせない状況が続くので、一戦必勝の総力戦で、残りの明大・立大・慶大にしっかりぶつかっていきたいと思います。