第2回は、RB長内一航主将(文構4=東京・早実)と、QB木庭修克(文構3=東京・三田)、OL坂田啓(法4=東京・早大学院) の3人が登場する。オフェンスの中心選手である3人に、春シーズンと合宿を振り返った上で、目標としている日本一に向けた抱負を伺った。
※この取材は、8月25日に行われたものです。
――他己紹介をお願いします
長内 木庭は3年生ながらエースQBで、結構入ってきた時から尖ってはいたのですが、QBに向いている性格かなと思います。僕が今まで見てきたQBの中で投げる能力で言ったらすごく高いと思うので、今シーズンはエースQBとして引っ張ってくれることを期待しています。
――続いて木庭選手が坂田選手の紹介をお願いします
木庭 5年生の坂田選手です。昨年4年生でやってくれていましたが、今年も残ってくれて頼もしい存在です。僕と坂田さんは入った当初から体重が足りなくて、 2人ともお互い苦労してきましたが、今年は結構体重も伸びてきて、坂田さんも僕も試合でフィジカルにプレーできていて、本当に頼もしいです。
――坂田選手が長内選手の紹介をお願いします
坂田 長内とは下級生の時からたびたび試合に出場する機会を一緒にいただいていて、本当にスピードに乗ったらもう誰も追いつけないぐらい速くて、一発持っていける力があります。最近はどこを上がるかというデイライトの力もすごく長けている選手だと思うので、OLである自分がしっかり長内の良さを出せるようなブロックをして、長内が秋シーズンを走りやすくできるような環境を作っていきたいと思います。
――長内主将に伺います。ここまでのチームを振り返っていかがですか
長内 昨年立命大に負けてからスタートして、やはりフィジカルの部分が今年も伸ばすべき課題としてありました。春シーズンは、体重の目標などもしっかりチームで定めて、昨年よりも体重の部分もウエイトの部分もチームのスタンダードが上がって取り組めたかなと思っています。ですが結果としては関大に結構僅差で負ける結果になって、自分たちのフィジカル部分もそうですし、フットボールの部分でも普段の練習で詰め切れていない部分が大事な試合で出たなというのが春シーズンですね。
――木庭選手に伺います。今年から先発のQBとして出場していますが、春シーズンをどのように振り返りますか
木庭 春シーズンは3試合しかありませんでしたが、3試合の相手それぞれに違う特徴があって、それぞれに自分たちの強みや僕自身のQBとしての武器をぶつけるのがちょっと難しかったなという思いがありました。ですが試合中に結構アジャストするなど柔軟に対応もできていたので、難しい春シーズンでしたが、QBとしても成長できたかなと思っています。
――坂田選手に伺います。春シーズンのご自身のプレーやOL全体のパフォーマンスを振り返っていかがでしたか
坂田 OLは毎年どんどんスタンダードが上がってきているなと思っています。それはフィジカルもそうですし、ランやそのディテールもしっかり詰まってきていて。それでもやはり昨年の秋に立命大さんに負けてしまったということで、関西相手にはよりフィジカルやディテールというところが大事だと感じました。春は及第点はもらえるぐらいだと思いますが、もっと詰めないとやはり勝てないと思うので、しっかりとOL全体でよりフィジカルやディテールを詰められるようにやっていきたいと思っています。
――長内選手はご自身のパフォーマンスをどのように振り返りますか
長内 2年生ぐらいから試合に出ていましたが、しっかりスタメンで出るのは今年が初めてで、今まで慶太郎さん(安藤、令8社卒=東京・早大学院)がまず切り拓いて、その後自分もついていって結構走るというような感じが、試合の頭から自分が出て、自分が流れを作らなければいけないという難しさは感じました。逆に関大戦では関西相手にもしっかり自分の走りができたという感覚もありました。とはいえ勝たせきれなかったというのはあるので、しっかり秋シーズンは強い相手に対しても自分の走りをして、自分の走りで勝たせられるようにならないといけないと感じた春シーズンでした。

パスを投じる木庭
――夏合宿で個人として意識して取り組んだことを教えてください
長内 個人的には今までスピードとかフィジカルみたいな部分が自分の武器だと思って勝負してきましたが、ここからもっと成長するには、最後の1対1の勝負の部分が自分の課題だなというふうに思っていて。夏合宿では1対1で勝負する部分をテーマに取り組んだので、そこは成長できたかなと思います。
木庭 僕は個人というより、WRとの連携を合宿中ずっと意識して取り組んでいました。グラウンドに来てから最後にグラウンドを出るまでレシーバーと一緒にいて練習を一緒にやって。実戦的な練習内容の時もレシーバーとコミュニケーションをたくさんとってパスの精度を上げるということにこだわっていました。
坂田 OL全体でボールに集まる意識というものがすごく上がったなと思っています。最後フィニッシュで集まって、1ヤードでもボールを前に進めるということ、OL全員最後までやりきるというところをすごく意識して、それが全体的に根付いてきたのかなと思っています。
――チーム全体やオフェンスとして意識されたことはありますか
長内 やはりアメフトはすごく準備が大事だと思っています。オフェンスは特に自分たちから仕掛けられる側で、アサイメントで自分たちが崩れてということが一番もったいないのでその一つの練習に対してしっかり全員が準備して、自分たちのプレーをするということをテーマにやってきました。先ほども出たディテールの部分をしっかり詰めるというところを意識していたと思います。
木庭 僕は司令塔のポジションなので、オフェンスのリズムを作るということに結構フォーカスしてやっていました。準備もそうですが、いろいろプレーを準備して最後にフィールドでまとめるのはQBなので、それで自分たちのリズムでやりたいことをやる、相手に合わせずに自分たちのやりたいことをやるということを意識してずっとやっていました。
坂田 春はベースのプレーをやっていましたが、秋になって試合用のプレーを練習する機会がすごく増えて、やはりOLのタイミングや一体感というのがすごく大事になりました。タイミングとOLの戦術における共通認識の作成をミーティングでも意識していました。
――夏合宿での思い出を教えてください
長内 合宿は中日がオフで、その中日で4年生何人かで荒木監督(延祥、平10人卒=大阪・高槻)に坊主にしてもらったことがいちばんの思い出かな。幹部の主将、副将とオフェンスリーダー、ディフェンスリーダー、あと4年生の何人かが荒木さんにやってもらいました。
木庭 中日にWRとQBとかでスイカ割りをしたことが楽しかったです。美味しかったです。
坂田 僕も中日の思い出になりますが、毎年最高学年が後輩におごるという文化があって、その時に後輩に馬鹿遣いされてとんでもない金額になってしまったのがいちばんの思い出ですね。
――春シーズンからここまで成長を感じた部分を教えてください
長内 自分は結局スピードが一番武器だと思っています。普段の練習もそうですし、ウエイトとかも含めてそのスピードの部分を満足せずに伸ばすということはずっとやってきました。この夏はしっかりとフィジカルアップもして、多分スピードももう一段上がっていると思っています。
木庭 僕は夏を通して体重を結構強化できたかなと思っています。昨年の立命大戦が終わった後から増えていましたが、この合宿でも何キロか増えて十分な体にはなってきました。パスを投げる時も体重乗せて思い切り投げられるようになってきたので、フィジカル面で結構成長したなと思います。
坂田 合宿中はコンディションが良くなくて、あまり練習を思うようにできなかったところがありました。ですがOLの頑張りやその出来で、RBやQBのやりやすさがすごく変わってくると思うので、しっかり自分自身が1対1で勝ち切って夏合宿で得たフィジカルとか戦術の理解度を生かしてOLとして仕事ができるように成長したのではないかなと思っています。

質問に答える長内主将
――秋季リーグに向けて個人的な目標はありますか
長内 関東リーグではオール関東が目標です。毎年早稲田のRBならオール関東を獲らないといけないと思いますし、当たり前に走ってしっかり全試合に出てオール関東を獲れるようにしたいと思っています。
木庭 僕も関東リーグではQBとしてオール関東を獲ることです。昨年はホールダーとしてオール関東でしたが、今年はQBとして獲りたいなと思っています。
坂田 僕もオール関東を目指していて、そのためには目の前の相手を1対1で勝ち切ることがオール関東につながると思うので、そこを意識しています。
――秋季リーグ戦での注目選手を教えてください
長内 4年のRB大谷優輝(政経4=東京・早大学院)です。ずっと同期で自分はライバルとしてやってきて、大谷は結構これまでの3年間けがで苦しんで、秋シーズンでちゃんと出るのは今年が多分初めてです。めちゃくちゃ信頼がありますし、めちゃくちゃエフォートするので今年は絶対活躍すると思います。一緒にオール関東を獲れたらなと思っています。
木庭 3年のOL佐藤亜希人(人3=愛知・海陽中等教育)です。彼はセンターで僕の目の前にいて、いつも彼からプレーが始まります。彼のアメフトIQやプレーの強度、機動力などどれを取っても関東屈指だと思うので、関東リーグ戦では全部発揮してもらって、安定感のあるオフェンスを一緒に作れたらなと思います。
坂田 1年生のOL宇野業嘉(政経1=東京・早大学院)を注目しています。彼は1年生ながらもすごく練習熱心なので、本当に優れたフィジカルを持っていながら、本当に練習で誰よりも熱くファイトしている後輩なので彼のフィジカルなプレーを注目しています。
――秋季リーグで一番意識している相手を教えてください
長内 関東リーグは今年混戦で、どの試合も気が抜けないと思います。
木庭 僕は法大さんです。毎年法大さんは絶対上位に食い込んでいて、個人のフィジカルとかアメフトIQがすごく高い選手が多い印象があるので、いちばん意識しています。
坂田 同じ理由で法大さんです。
――最後に今シーズンの意気込みをお願いします
長内 今年こそ日本一になるという思いでやってきました。ここから秋シーズンで試合を重ねるごとにしっかりチームとして成長して、まずは関東を全勝で優勝します。そして良い状態でトーナメントに行って、絶対甲子園で荒木さんを胴上げできるように、ここからチームでもう一段ギアを上げてやっていきたいと思います。
木庭 日本一を獲るために目の前の相手に一戦必勝で頑張ります。僕がQBなので相手のレベルは関係なくて、僕が全試合で引っ張って、関東、関西、全ての相手に全部勝てたらなと思います。
――ありがとうございました!

(取材 吉川柊真 編集 大村谷芳)
◆ 長内一航 (おさない・いっこう) ※写真中央
東京・早実高出身。168センチ。86キロ。文化構想学部4年。RB。 試合前日は、野球をやっていた高校時代から同じものを食べるのがルーティーンだそうです!
◆ 木庭修克 (こば・のぶかつ)※写真左
東京・三田高出身。186センチ。87キロ。文化構想学部3年。QB。 試合の日は一番会場に着くのがルーティーンで、昨年の立命大戦は他の選手が着く1時間半前に会場に着いたそうです!
◆ 坂田啓 (さかた・けい)
東京・早大学院高出身。181センチ。107キロ。法学部4年。OL。試合前日は、寮のみんなで銭湯とラーメン屋に行くことがルーティーンだそうです!