夏季オープン戦 8月16日 対帝京大A アンダーアーマー菅平サニアパーク

涼しい風が吹き、日差しが降り注ぐ真夏の菅平。春シーズンを好調で終えた早大Aは、帝京大Aという天王山を迎える。試合序盤から帝京大に攻められる状況が続くと、6分に先制得点を許してしまった。そこからも、なかなかアタックの機会を得ることができない早大は、スクラムでミスを犯す。タップキックから帝京大Aに押し込まれ、連続トライを献上した。それでも、早大AFWが奮闘し、ラインアウトモールで得点を上げ、反撃。その後も上手く攻撃することができず、5ー14で試合を折り返した。後半に入ると、帝京大Aの展開ラグビーが早大Aのディフェンスを攻略し、リードを広げる。しかし、負けられない早大は、SH渡邊晃樹(スポ3=神奈川・桐蔭学園) の正確な球捌きから、WTB鈴⽊寛⼤(スポ4=岡⼭・倉敷) がトライを演出。24分には、モールからFL久我真之介(⽂構3=東京・早実) がトライラインを割る。これにより、僅か2点差を追う展開となった早大であったが、試合終了までその点差を埋めることができない。帝京大Aの徹底されたディフェンスを前に、19ー21で敗れた。

素早い球捌きでアタックのリズムを作り出したSH渡邊
試合序盤から帝京大Aのディフェンスが光り、スティールにより攻守交代し、攻め込まれる。その後もノットロールアウェイの反則を犯し、ペナルティを重ね、いきなりピンチを招いた。相手のラインアウトモールを一度は防ぐも、6分にラインアウトのオーバーボールをそのままインゴールに運ばれ、先制得点を許す。そこからも、なかなかアタックの機会を得ることができない早大Aは、またも帝京大Aにスティールを決められる。必死のディフェンスでなんとか粘り、ノックフォワードを誘うも、スクラムでアーリーエンゲージをしてしまった。タップキックですぐさま攻撃を再開した帝京大に押し込まれ、連続してトライを奪われる。この時点でスコアは0ー14となり、徐々に点差が広がった。苦しい状況のなかでも、FWが好プレーを見せてなんとか応戦する早大A。20分に帝京大Aボールのスクラムに対して圧力をかけ、ペナルティーを奪った。その勢いのまま安定感のあるまとまったラインアウトモールで確実にグラウンディングを成功させ、反撃する。さらに得点を追加したい早大Aであったが、帝京大Aの激しいディフェンスによりことごとく攻撃の芽を摘み取られた。何度も繰り返されるスティールやライン際でのプレッシャーが圧倒的な脅威となった。31分にFB吉廻温真(スポ1=早稲⽥佐賀)のナイスチャージからようやくアタックを開始すると、相手のペナルティを誘う。敵陣ラインアウトという絶好のチャンスを久しぶりに手にするも、パスが上手く繋がらずに苦戦。やがて帝京大のスティールが炸裂すると、守備の時間が再開する。その後は両チーム共にミスが続き、最後は帝京大Aが蹴り出して、5ー14で試合を折り返した。

ライン際を駆け抜けるFB吉廻
後半に入ると早速6分に、スクラムでペナルティーを奪い、敵陣奥深くでのラインアウトを獲得する。しかし、モールを防がれてからの攻撃で、またしてもスティールでボールを奪われてしまった。そこから帝京大Aは目にも止まらぬ展開スピードで早大Aを翻弄。長い時間粘りのディフェンスで持ち堪えるも、最終的にはロングゲインからのトライを許す。前半同様の劣勢が続くかと思われたが、15分に試合が動く。帝京大Aがこぼしたボールを拾った早大Aは、瞬時にカウンターを開始。大外で待っていたWTB⻄浦岳優(社3=東福岡) は、ボールを受け取ると、しっかり前に出るキャリーをする。さらにFL平野仁(スポ3=神奈川・法政⼆) の鋭いランからのゲインも生まれ、トライライン目前にまで迫った。最後は狭いサイドで、CTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館) からのショートパスを受け取った鈴木が振り切ってグラウンディングに成功。交代で入った渡邊の的確な球捌きがアタックのスピードを加速させ、チームに流れを持ってきた。続く22分には、同じく後半からの出場となったPR前⽥麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園) が満を辞してグラウンドに登場、見せ場を作る。有無を言わせない強力なパワーのスクラムで相手を圧倒し、ペナルティを奪った。すると、文句なしのラインアウトモールでアドバンテージを獲得しながら突き進み、久我がトライラインを割る。SO服部亮太(スポ3=佐賀⼯) のコンバージョンキックも成功し、前半のリードを2点差にまで縮め、勝利に大きく近づいた。それでも、何度も王冠を手にしている実績と誇りがある帝京大Aは、点差を詰めることを許さない。29分のラインアウト後に、今試合数えきれないほど成功させたスティールを再度決められ、早大Aは攻撃を阻まれる。しかし、CTB名取凛之輔(スポ2=⼤阪桐蔭) のナイスタックルを始めとした堅守で主導権は渡さない。インゴールにボールを置かれそうな危機的状況でも、ハンドリングエラーを誘い、間一髪でトライを阻止する。その後、38分に帝京大Aがノットストレートを犯すと、早大Aはスクラムから逆転を狙う。積極的に攻める姿勢を見せるも、帝京大Aは一切の隙を与えない。徹底された守備で早大Aのアタックラインにプレッシャーをかけ、ボールを奪い取った。これによりスコアは19ー21となり、試合終了まで僅か2点差を守り切った帝京大Aに軍配が上がった。

スクラムで圧倒的な力を見せたPR前田ら
強豪・帝京大Aの圧倒的なディフェンスを前に序盤は苦戦を強いられた早大Aであったが、前田や渡邊など後半から出場した選手が、試合の流れを変え、チームを盛り上げた。それでも、最終的にあと少し届かなかったという悔しい現実は、これからの経験値となる。『荒ぶる』を成し遂げる過程で、必ず立ちはだかる壁の一つである帝京大A。実力で上回るためには、血の滲むような努力が必要不可欠である。夏を乗り越えていく中で、少しずつ成長をしていく早大に今後も注目したい。
(記事:池田健晟 写真:伊藤文音、髙木颯人)
コメント
◆HO清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭)

ーー本日試合で意識したことを教えてください
目の前の勝負に勝つということで『Win The 勝負』を目標に掲げました。
ーーFWのセットプレーについてはいかがですか
成功率の面で言えば、まだまだ改善できる点があるかなという感覚です。
ーー全体的な試合の流れを振り返ってみていかがですか
2本先に先制されて、後を追う形になったものの焦らず冷静に試合を運べたことが良かったと思います。
ーー今後の意気込みをお願いします
夏合宿はまだまだ天理大、京産大と強い相手が続くので、もう一度自分たちの課題を見つめ直して臨みたいです。
◆FB吉廻温真(スポ1=早稲⽥佐賀)

ーー試合で意識したことを教えてください
初めてのA戦だったので、あまり気負いしすぎず大胆にプレーすることを意識しました。
ーー初の先発出場でFBを任されましたがいかがですか
元々CTBだったがFBにいき、外側でしっかり強いプレーをすることを意識して、今日は可もなく不可もなく良いプレーができたので良かったと思います。
ーー素晴らしいチャージなども見られましたが個人のプレーはいかがでしたか
まだ1年生とはいえ、全然圧倒できてないと思うので、しっかりもっと大胆に大きく自分らしいプレーをしていきたいと思います。
ーー今後の意気込みを教えてください
自分らしいプレーを上のカテゴリーでも出せるように日々の練習を頑張っていきたいと思います。
◆PR前⽥麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

ーー試合で意識したことを教えてください
後半から出て、久しぶりのA戦だったのでしっかりインパクトを残すのと、自分の得意なセットプレーからしっかり流れをつくるというのを意識しました。
ーー途中出場するにあたってどのような気持ちで臨みましたか
最近は結構スタートからではなく、途中出場が多いのですが、やることはあまり変わらなく、しっかり自分の役割を真っ当することを意識し、スタートかベンチかで自分のマインドはあまり変わらないです。
ーーご自身のスクラムについて振り返ってください
最初の一本目でしっかり自分のスクラムを組めて、良い形で入れたので良かったと思うが、A戦B戦含めてまだ課題が残る部分もあったので、しっかり次の試合に向けて修正できるようにしたいと思います。
ーー今後の意気込みを教えてください
秋までにしっかり準備して3番を着れるように頑張りたいと思います。
◆SH渡邊晃樹(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

ーー試合で意識したことは何ですか
チームのテーマが『Win The 勝負』だったということなので、アタックでもディフェンスでもひとつひとつの勝負に勝つ、自分のトイメンに勝つということを意識していました。
ーー途中出場するにあたってどのような気持ちでグラウンドに入りましたか
チームに勢いを与えようという気持ちで臨みました。
ーー渡邊選手が途中出場してから一気にテンポが上がっていたように思いますが、アタックのテンポについてはいかがでしたか
とにかくラックに寄るスピードを速くして、頑張って速く走りました。
ーーゲームコントロールについては振り返ってみていかがですか
勝ちきれなかったというのは全てだとは思うのですが、最後取りきれなかったことからスクラムコントロールなどしっかりやっていきたいなと思います。
ーー今後の意気込みをお願いします
夏合宿まだまだ長いので、Aチームに自分が出ることと、そして自分がAチームを勝たせることを目標にやっていきたいと思います。
写真ギャラリー
メンバー表





