【ラグビー】僅差で逃げ切る 帝京大Dに勝利

ラグビー男子

夏季オープン戦 8月15日 対帝京大D 早大・菅平グラウンド

 

 菅平合宿の山場である帝京大との4連戦の2試合目である今試合、帝京大Dとの一戦が行われた。早大Dは試合序盤にNO・8⼭⽥凜太(法4=茨城・茗渓学園)のトライで幸先よく先制する。一時追いつかれるもセットプレーやSO中川空河(⼈2=福岡・修猷館)得意のキックから流れを掴み、連続トライを挙げ19ー7で前半を終えた。後半序盤にトライを決め17点差をつけ試合を有利に進める早大D。このまま突き放すかと思われたが、ここから帝京大Dの反撃が始まる。後半27分には帝京大DのBK陣が大外にボールを振り早大ディフェンスラインを突破。また45分には帝京大Dがモールで早大Dの堅守を打ち破り、連続トライを献上してしまう。24ー21と1トライで逆転される所まで迫られるも早大自慢の忍耐強いディフェンスでターンオーバーを誘発し、最後はボールを外に蹴り出し24ー21でノーサイドの笛が鳴り響いた。

コンバージョンキックを狙うSO中川

 帝京大Dのキックオフで試合は幕を明けた。先制点が生まれたのは開始8分。マイボールスクラムからボールを回し、内へのパスに山田が抜け出しトライを決めた。コンバージョンキックも中川が決め7点のリードを奪う。早大Dはその後も相手のミスに乗じて試合を有利に進めるが得点に結びつけることがなかなかできない。重なるペナルティーでエリア取りを有利に進められず、同点に追いつかれてしまう。続く22分にも自陣でのスローフォワードからピンチを迎えるが、素早い修正からプレッシャーをかけ続け、危機を脱した。ピンチの後にチャンスあり。「自分の得意なキックで陣地を前に進めようと意識した」と中川が語ったように、多彩なキックで陣地を回復した。ラインアウトからコートを広く使って攻撃し、FWの連続アタックから生まれた相手の一瞬の隙を突いたのはSH平塚英⼀朗(法4=東京・早実)。28分、ラックからボールを持ち出しゴールラインを叩き割り12ー7と勝ち越した。その後もセットプレーを中心に試合を優位に進めた早大D。42分にはHO⽥中健⼼(スポ3=神奈川・桐蔭学園) が敵陣でのマイボールラインアウトからモール左に生まれたスペースを見逃さずゴールラインを割った。中川が冷静にキックを沈め、リードを広げて19ー7で前半を終えた。

  最上級生としてチームを支えるSH平塚

 後半開始早々、帝京大Dの前に来るディフェンスをうまくかわした中川がグラウンド外側を俊足で切り裂きゲイン。サポートに走っていたWTB佐藤光希(スポ1=早稲⽥佐賀) に繋ぎ追加点をあげ、リードを17点に広げた。早大Dは力強いディフェンスを見せるも攻撃に転じることがなかなかできない 。後半7分にはスクラムで相手ペナルティを誘いチャンスを作るも、今試合続くハンドエラーにここでも苦しめられる。15分、WTB肥後直希(スポ2=早稲⽥佐賀) が自陣からボールを前進させチャンスを作るもトライに繋がらない。24分にはピンチを迎えるも粘り強いディフェンスから、一瞬の隙を見逃さずジャッカルを決め相手チャンスの芽を摘んだ。26分、激しいディフェンスを見せるもゴールエリア大外のスペースを突破されトライを許し、24ー14とリードを縮められる。その後も悪い流れを断ち切れずスクラムやラインアウトでのペナルティーが続く早大D。試合終盤、自陣深くでFL齋藤俊太(教1=東京・早実)が激しいタックルを決め粘りを見せたが45分、自陣での相手ボールラインアウトからモールで押し込まれ24ー21とあと一歩のところまで迫られてしまう。しかし必死のディフェンスと最後まで攻める姿勢を見せ続けた早大Dがそのまま逃げ切り、ノーサイドを迎えた。

アタックを仕掛けるWTB肥後

 後半追い上げられる場面はあったものの、各選手が体を張り、しぶとくディフェンスを遂行し、スクラムでも優位に立ち続けた。平塚が「一つ一つ目の前の勝負に勝ち続けることがチーム全体の勝利に繋がると思った」と振り返るように統一されたチームの意識がこの試合の勝利の要因と言えるだろう。早大には多くのカテゴリーがある。言うまでもなく、選手は一つでも上のカテゴリーで活躍できるように日々研鑽を積んでいる。この試合のグラウンドに立った彼らのこれからの成長から目が離せない。

 (記事:藤本聡 写真:飯塚咲、佐藤潤)

コメント

◆HO田中健心(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

ーー今試合の個人的なコンセプトを教えてください
 自分今まで怪我してたんで、ゲーム感覚っていうのを取り戻そうっていうのを意識して、今日の試合へ臨みました。

ーーフォワードのセットプレーを振り返ってみてください

 結構チーム内での連携が取れてなくて、自分の問題だったり、チームの問題があって、そこにうまくアジャストできなかったのが、今回の課題が新たに出ました。

ーーモールでのトライについてはいかがですか

 モールでのトライは普通にモールみんなが押してくれてて、左にスペースが見えて、バックスでミスマッチも見えたんで、あとは取り切ろうと思って抜け出しました。

ーー今後の意気込みをお願いします

 夏合宿始まって、今 Dチームっていう段階で、どんどんチームを上げていって、これからシーズン入るので、最終的に赤黒を切れるように頑張っていきたいと思います。

 

◆SH平塚英一朗(法4=東京・早実)

ーー今試合の個人的なコンセプトを教えてください
 一つ一つ目の前の勝負に勝ち続けることがチーム全体の結果としても勝利に繋がると思っていたので、個人としてはまず一つ一つ目の前の勝負をやり切るっていうところをコンセプトに試合に臨みました。

ーー個人のパフォーマンスはいかがですか
 アタックで特に後半に体力がきつくなってきた部分で集中力が落ちてしまって、ミスが続いてしまったので。そういった体力的にチームがしんどい場面でも、正確なプレーを心がけて、次戦でまた頑張りたいと思います。

ーートライをとったシーンを振り返ってください
 ゴール前でFWを立て続けて、体張ってくれて、ゴールライン目前のところだったんですけど。多分相手はFWがキックで来るって想定していて、相手の胸元が開いてたのが見えたんで、トライラインにボールを置くだけって感じで。FWが体張って、相手の隙をついたトライって感じでした。

ーー今後の意気込みをお願いします
 秋のラストチャンスまで本当に限られた時間の中で自分が赤黒を着るんだっていう情熱を全面に出しながら、プレーしていきたいと思います。

 

◆SO中川空河(人2=福岡・修猷館)

ーー今試合の個人的なコンセプト教えてください
 菅平入って2試合目だったけど、風もありながら、自分の得意なキックで陣地を前に進めようと思いました。

ーーバックスのラインアタック振り返っていかがでしたか
 帝京の前に来るディフェンスがありながら、後半にそれをうまく交わしながら進めることができたなと思いました。

ーー今日のキックパフォーマンスはどうでしたか
 風上の時はもちろんエリアを取りながら奥に奥に行って思ったんですけど、風下のところでうまくいかない部分もあったけど、ハイパントとか改善しながらできたなと思いました。

ーー今後の意気込みをお願いします
 まだ自分は下のカテゴリーなので、上のカテゴリーで活躍できたらなと思います。

 

写真ギャラリー

ライン際を駆け上がるWTB佐藤

持ち味の快速でディフェンスを切り裂くFB小貫

ディフェンスに鋭くぶちかますPR原

ディフェンスギャップに仕掛けるCTB能町

喜びを分かち合う選手達

メンバー表