【ラグビー】早大C、後半に流れを掴む。菅平の地で帝京大Cに勝利

ラグビー男子

夏季オープン戦 8月15日 対帝京大C 早大・菅平グラウンド


 帝京大学との4連戦の初戦が、早大・菅平グラウンドで行われた。試合は早大Cと帝京大Cとの戦い。肌寒く、小雨も降る気候のもと、多くの観客が早大Cの活躍を見ようと駆けつけた。前半は相手のモールに苦しめられ、思うようなアタックができない展開が続く。先制点を相手に許し、7ー12とリードされて前半を折り返した早大C。後半はディフェンスで魅せた。徐々に試合の主導権を握る。相手のミスボールに素早く反応し、攻撃の手を緩めなかった早大Cは、13分、NO・8龍康之助(文構3=東京・早大学院)のトライで逆転に成功。それを契機にラインアウトモールでの2連続得点を決めるなどして点差を広げていく。原田のグラウンディングで試合を終えた早大は、40ー12と大差で勝利を収めた。

グラウンドを駆け抜けるLO原田

 試合はSO寺田結(スポ3=広島・尾道)のキックオフで幕を開けた。帝京大Cの屈強なFWによるスクラムを押し返す場面も見られたが、序盤は帝京大Cのセットプレーに苦しむ早大。帝京大Cのラインアウトからの攻めをダブルタックルで止めるなど、必死のディフェンスを強いられる。17分、早大Cのオフサイドにより帝京大Cにゴール前でラインアウトの機会を与え、ピンチを迎える。グラウンド外側でラインアウトモールを組まれそのまま先制得点を許してしまった。コンバージョンキックも決まり、0ー7と点差を離される。流れを変えたい早大Cは31分、FWが体を張って攻撃の起点を作る。PR池田恭盛(商3=早稲田佐賀)の激しいコンタクトによるキャリーから、オフロードパスを受け取ったHO丸橋怜央(商4=埼玉・早大本庄)が、グラウンド中央にトライを決める。コンバージョンキックも決まり7ー7と同点まで追いついた。ここから勢いのある攻撃を仕掛けたい早大Cであったが、前半終了間際にまたも帝京のラインアウトモールによりグラウンディングを許す。前半を7ー12とリードされて折り返した。

ディフェンスのギャップを狙うHO丸橋

 後半に入ると、5分に早大Cがディフェンスで魅せる。早大Cはパスをインターセプトした帝京大Cにグラウンド中央を突破され、トライライン目前まで迫られるも、SH宮下羚(文構3=東京・早実)が強力なタックルでアタックを食い止めた。その後は相手のノックフォワードなどミスしたボールへの素早い反応が目立った早大C。徐々に攻撃で優位に立つ。13分、龍や交代で入ったHO野村怜央(商2=兵庫・報徳学園)が持ち出しなどで、大きくゲインする場面も見られる。20分、敵陣で寺田がキックを蹴り、そのボールを龍がキャッチ。華麗なステップで相手ディフェンスをかわし、グラウンド外側でぎりぎりに飛び込み、14ー12と逆転に成功した。続く25分と30分には、ゴールライン近くでラインアウトを獲得した早大Cが、連続してラインアウトモールからのグラウンディングに成功。相手のモールディフェンスを弾き返して、安定感のあるセットプレーを見せた。中川のコンバージョンキックによる得点も追加され、28ー12とリードを広げた。その後は早大Cのナイスタックルが、相手のノックフォワードなどのミスを誘う展開が続く。早大Cの勢いは止まることを知らない。35分、ディフェンスラインを突破した宮下が、FB河村和樹(教1=東京・早実) へと繋ぎ、得点が生まれる。33ー12とさらに点差を広げた。その後は長い時間攻撃の主導権を握り、早大Cはじわじわとトライラインに近づく。残り時間も短くなった40分、LO原田恒耀(スポ4=福岡・修猷館)が相手の隙を見つけスペースへ走り込み、ゴールライン中央にトライ。中川のコンバージョンキックも再び決まり40ー12と大差で試合を終えた。

ライン際を駆け抜けるWTB宮下

 帝京大学との4連戦の初戦。前半は苦しい状況が続くも後半に勢いを取り戻した早大。チームに勢いをつけたのは、試合を通して改善していったモールからのアタック、そして気持ちを緩めることなく相手のミスへ素早く反応したことで生まれたターンオーバーからの攻撃だろう。この菅平合宿は、選手にとってはさらに上のカテゴリーを目指すための試練でもある。「1個でも上のカテゴリーに絡めるように今日はひとつのいいアピールができた」とルーキーの河村は言う。一人一人が実力を示そうと意地のプレーを魅せようとする気持ちが、チーム内での切磋琢磨を生み、プレーに磨きをかける。これからのメンバー争いに向けこの菅平で着実に強靭な精神を鍛え、よりたくましくなっていく彼らから目が離せない夏になりそうだ。

 (記事:木田翔子 写真:吉田さとみ、吉田明日香)

コメント

◆HO丸橋怜央(商4=埼⽟・早⼤本庄)


ーーゲームキャプテンとして今日の試合のコンセプトを教えてください
 チームとしてのゲームテーマは、ポジションバトルというところ、あとは自分の中では必死に戦う接点のところ、しっかり引かないというところを意識して臨みました。

ーーチームとしてディフェンスについて振り返ってみていかがですか
 ディフェンスのところではまずセットプレーで押されてしまった部分があって、その後のフェーズアタックの中でもセットのところの引かないっていうテーマではありましたが、要所要所で引いてしまうところがあって、そこは反省点だったのかなというふうに思います。

ーー最後トライを決める場面が見られましたが、ご自身のプレーについて振り返っていかがですか
 自分のトライについてはしっかりサポートをするっていう役割を徹した中でのプレーだったので、良かったなという風に思う一方で、セットプレーだったり、ディフェンスの接点で引かない部分であったりでたくさんの課題が残る試合となったので、次戦以降につなげていきたいと思います。

ーー最後に今後の意気込みを教えてください   
 まだまだ夏合宿、秋シーズンと試合が続くなかで、自分の目標もチームの目標も日本一、『荒ぶる』を取るということに変わりはないので、シーズン最後までしっかりと頑張りたいと思います。

◆LO原⽥恒耀(スポ4=福岡・修猷館)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
 チームとしてはコリジョンバトル、自分としても必死に戦う、接点のところを意識してました。

ーーディフェンスを振り返っていかがですか
 モール、フェーズ共に接点で引いてしまうところがあったのでそこは反省点です。

ーートライシーンを振り返っていかがですか
 サポートに走ることを徹底した結果だったので良かったです。ただ、ディフェンスにまだ課題が残るので次戦に繋げたいです。

ーー今後の意気込みをお願いします
 夏合宿、秋シーズンと続く中で、目標は『荒ぶる』をとることに変わりないので、最後までしっかりと頑張りたいです。

◆NO・8⿓康之助(⽂構3=東京・早⼤学院)

ーー本日の試合のコンセプトを教えてください
 FWとしてはベーシックな部分に徹底してこだわることを意識して試合に臨みました。

ーースクラムから果敢に持ち出す場面が多く見られましたが、いかがでしたか
 スクラムで圧力を受けた際に、よりアグレッシブに前へ出ようと決めていたので、自らの判断で仕掛けました。

ーーラインアウトやモールでの攻防を振り返っていかがですか
 前半にモールで2つの失点を許しましたが、自分たちが遂行すべきことを崩さないようハーフタイムに意識を再確認し、後半のアタックで挽回できた点は収穫でした。

ーートライにつながるプレーとなったステップは、練習の成果でしょうか
 特別な練習はしていませんが、常に実戦をイメージして取り組んでいたことが、あの場面での動きに繋がったのだと思います。

ーー守備の面で、タックルの課題について教えてください
 まだ足を使い切れていない部分があるので、しっかりと自立した状態で相手を倒し切るまでやり切りたいです。

ーーレフェリーとの対話という点では、いかがでしたか
 ラインアウトリーダーを任されている中で、試合中に少し熱くなってしまう場面もありましたが、チームとしての主張を自分を通じて明確に伝えられたと感じています。

ーー得点時に指を天に掲げる仕草は、ルーティンにされているのですか
 そうですね。常に高みを目指すという意味を込めた「RISE OVER」ポーズです。

ーー最後に今後の意気込みをお願いします
 現状に満足することなく、さらに上のレベルを見据えて、自分の持ち味を最大限に発揮していきたいと思います。

◆WTB河村和樹(教1=東京・早実)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
 今日の試合はゲームテーマとしてコリジョンバトルをチームテーマに掲げたんですけど、最初の前半の方は相手に乗っかられてしまってペナルティから失点してしまうなどなかなか流れをつかめなかったんですけど、後半はそこを改善できて自分たちの流れを掴めていい試合展開に持っていけたと思います。

ーーチームとしてアタックを振り返ってみていかがですか
 アタックはここ最近菅平に入山してから課題となっていて、セットスピードとリンクという部分で、今日の最後の方にはBKの中でリンクできてコネクトできて外にいいチャンスがある中でボールを外に持っていくことができたので。菅平で一週間やってきた成果がいい形でアタックに現れたのかなと思います。

ーー攻守で存在感を発揮していましたが、振り返ってみていかがですか
 ディフェンスは前半守って防戦一方の中あまり貢献できなかったのですが、アタックはキャリー数が多い中でゲインやトライに繋がるプレーができたと思うので、まだC戦なのでもっと上のカテゴリーに行けるように今日を糧にがんばっていきたいと思います。

ーー今後の意気込みを教えてください
 この合宿中には一つでも上のカテゴリーに絡めるように、今日はひとつのいいアピールができた試合だったのでもっと自分の強みを活かして次の試合でも一つ一つ上のレベルへと上がって行けるよう頑張っていきたいと思います。

写真ギャラリー

トライを喜ぶ選手たち

体躯を活かしアタックをするFL荒木

スクラムを組むFL牧

果敢に攻め込むCTB鈴木

力強いキャリーを魅せるLO駒井

メンバー表