早稲田大学 2ー1 東洋大学



試合記事
前節、後半終了間際にFW伊藤猛志(スポ4=ジュビロ磐田U18)の劇的勝ち越し弾で勝ち点3をつかんだア式蹴球部(ア式)。連勝を目指す今節はホームに東洋大を迎えての一戦となった。前半は両チーム集中力の高い守備を見せて、スコアレスで折り返す。後半の開始直後、ロングボールのこぼれ球を拾ったMF高橋作和(法4=東京・国学院久我山)のミドルシュートで先制点を挙げる。しかし、得点直後に相手のサイド攻撃から同点弾を許してしまう。それでも69分のフリーキックのチャンスで相手GKのミスを見逃さなかったDF林奏太朗(スポ3=サガン鳥栖U18)のゴールで勝ち越す。これ以上の得点を許さなかったア式守備陣の活躍もあり、2ー1で勝利。今季初のリーグ戦連勝となった。
前節と同じメンバーでスタートしたア式は、林とDF尾崎凱琉(スポ3=大阪桐蔭)の両センターバックを中心に後方から長短のパスを織り交ぜて攻撃を組み立てる。一方の東洋大も後ろから繋いで攻撃の形を作るスタイルのチーム。この両者がそれぞれボールを保持しながらゴールへどのような形で迫るのかを模索する展開で試合は進む。6分に尾崎から久米への縦パスが入るがシュートまでは持ち込めない。さらに7分にはDF伊藤稜介(スポ3=ジュビロ磐田U18)がアーリークロスを上げると、FW伊藤猛志(スポ4=ジュビロ磐田U18)が反応。上手く収めてシュートをゴールへ突き刺したがこれはオフサイドで先制とはならず。21分には自陣から髙橋作が対角へロングボールを供給、久米がダイレクトで折り返したが中で待っていた伊藤猛には合わず、ここも得点できない。前半終了間際、東洋大がサイド攻撃でチャンスを作るも林のクリアで得点を許さず。両チームがゴールへの糸口を探る中で対する守備陣が集中力を維持して固い守りを見せた。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半の開始直後、試合が動く。キックオフ直後、林がロングボールを前線へ供給する。相手の最終ラインが頭で弾き返すが飛距離が出ず、そのボールを髙橋作が回収するとそのまま持ち上がり右足でシュート。エリアの外から放たれたシュートは逆サイドのネットに突き刺さり、ア式は後半開始1分足らずで先制に成功する。追加点を挙げるべく攻勢を強めたいア式だったが、48分に東洋大の左サイドから縦への突破を許すとクロスを上げられる。シュートが一度はクロスバーを叩くもこぼれ球を詰められて、あっという間に同点弾を許してしまった。これ以上得点を与えたくないア式は、51分にもショートカウンターから相手のFWに抜け出されてピンチを迎えるも林が好対応を見せてシュートを打たせず。徐々にア式が保持する時間が長くなっていった中で迎えた69分、敵陣中央でFKを獲得する。キッカーはMF久米遥太(政経3=東京・早実)、ゴールに向かう強い弾道でボールを入れると相手GKがキャッチしきれず。そのボールを林が頭で詰めて勝ち越しに成功、林はリーグ戦初ゴールを挙げた。勝利を引き寄せる追加点を奪いたいア式は73分、この日ケガから復帰し今季初出場を果たしたMF西凜誓副将(社4=名古屋グランパスU18)にシュートチャンスが訪れるも、シュートはキーパーの正面をつく。74分には久米が左サイドを突破してクロスを上げるが、相手の好守に阻まれて追加点は奪えず。83分には相手のCKからロングカウンターを発動、最後は髙橋作がミドルシュートを放つがわずかに枠を捉え切ることはできず。最後まで追加点は奪えなかったが、それでも集中した守備を最後まで崩さず、したたかに時計の針を進めたア式は1点のリードを保ったまま試合終了を迎えた。2ー1の勝利で今季初の連勝、暫定順位を3位とした。
今季ここまでなかなか連勝することができなかったア式だが、今節は粘り強い守備をベースとしてその中で効果的に得点を挙げ、勝ち点3をつかんだ。次節はホーム3連戦の最終戦、同じ昇格組の法大との一戦。今季の前半戦ホーム東伏見でのラストゲームだ。リーグタイトルを目指す上で落としていい試合はない。一つ一つのプレーにこだわり、勝ち点を伸ばしていきたい。
(記事:和田昇也、写真:安田直樹)
| Pos. | 背番号 | 選手名 |
|---|---|---|
| GK | 21 | 海本慶太朗 |
| DF | 3 | 伊藤稜介 |
| DF | 4 | 尾崎凱琉 |
| DF | 12 | 谷岡拓 |
| DF | 22 | 林奏太朗 |
| MF | 10 | 鈴木大翔 |
| MF | 11 | 久米遥太 |
| MF | 15 | 高橋作和 |
| MF | 17 | 秋山虎之亮 |
| MF | 23 | 浦川舜 |
| FW | 9 | 伊藤猛志 |
| Pos. | 背番号 | 選手名 |
|---|---|---|
| GK | 1 | 雨野颯真 |
| DF | 2 | 野田隼太郎 |
| DF | 5 | 金指功汰 |
| DF | 7 | 西凜誓 |
| MF | 14 | 池田遼 |
| MF | 18 | 山田皓生 |
| MF | 19 | 青柳龍次郎 |
| MF | 28 | 根木翔大 |
| FW | 27 | 大西利都 |
インタビュー
兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
ーー試合を振り返って
東洋大学は下からしっかりとパスを繋ぐという部分を含め、自分たちのやりたいサッカーと似ている部分がありました。そのため、お互いの噛み合わせは良いのではないかと考えていました。前半は、お互いに戦術的な戦いを繰り広げながらも、自分たちとしてもやるべきことはしっかりとできたと思っています。後半に入り、こういう展開のなかで、どうアクセントをつけていくかと考えていたところ、相手のミスをしっかりと突いて先制することができました。しかしそのわずか後に失点してしまったという点には、やはり自分たちの甘さがまだあると感じています。ただ、その後に相手のミスからではありましたが、自分たちで一度失った流れのなかで、もう一度ゲームを組み立て直すことができたという点においては、少しずつ良くはなってきたのかなと思っています。
ーー 西選手が久しぶりの出場となりました
そろそろコンディションも整ってきましたし、そろそろ起用していかなければいけないという段階にありました。西は守備も攻撃も、しっかりとアベレージ以上のパフォーマンスを見せてくれるという信頼があります。また、攻撃面においてどこで点を取れるかというポイントを、自分の中でしっかりと見つけられる選手だという点でも、今のタイミングでの起用はちょうど良いのではないかと考えていました。ただ、本人はまだ試合の感覚に慣れていないというか、少し空回りしてしまった部分もあったのでそのあたりは西自身も自覚しているはずかなと。とはいえ、やはりチームのためにやってもらわなければ困る重要なメンバーですので、そういった意味でも、今後はもう一段階コンディションを上げてもらって、次戦以降も頑張ってほしいと思っています。
ーー これで今シーズン初の2連勝となりました。次節に向けてお願いします
やはり、上位に居続けるためには連勝が絶対に必要であると、かねてよりチームにも伝えていました。ただ、現時点では2連勝しただけという捉え方もできます。一般的に優勝するチームや上位にいるチームというのは、3連勝や4連勝を当たり前のように重ねていくものだと思っています。そのため、まだまだ次の試合、さらにその次の試合と、しっかりと勝ち切ることが重要なので。まずはホームでの前期最終戦となる次節、法政(大学)戦で確実に3連勝を飾れるよう、ここから最善の準備をしていきたいと思います。
DF西凜誓副将(社4=名古屋グランパスU18)
ーー試合を振り返ってみて
相手が良いチームということが分かっていた中で、拮抗する展開が続いて前半は0-0となり、1点が勝負になるなとハーフタイムで全員が言っていました。そんな中で後半すぐにゴールを決めることができて良い流れではあったのですが、直後に失点してしまったことは反省しなくてはいけない部分だと思います。それでも後半崩れずにすぐ立て直してゴールを決めて勝ち切ることができたのは良かったと思っています。
一一リーグに復帰して手応えなどはどうですか
足首の怪我をしてしまっていたのですが、徐々に治ってきていて、コンディションも上がってきていると個人的にも感じています。久しぶりの試合で、思っていたよりも出番が早くて、どうかなと感じていましたが自信を持ってプレーができたかなと思っています。
一一次節に向けて調節していきたいことは何ですか
優勝に向けて連勝が大切になってきますし、今日の結果で上位に自分たちが食い込んでいけているので、来週は前期ホーム最終戦ということで、引き続き勝てるようにしていきたいです。まだまだ課題は多く残る試合ではあったので勝利に向けて来週1週間良い準備ができたらなと思います。
MF高橋作和(法4=東京・国学院久我山)
ーー まず、本日の試合を振り返ってみていかがでしたか
ホームでの連勝を目標に掲げて戦いました。今シーズンはまだ連勝がなかったので、そこを目指して試合に臨みました。チームが勝てたことはもちろん、個人としても点を取るという強い意識を持って試合に入ったので、しっかりと結果に繋がって良かったと思っています。
ーー これまで、あと一歩で点が入らないような惜しいシーンが続いていた中での、今シーズン初得点だったと思います。これについてはどうですか
正直なかなか点が取れずにそろそろ決めないとやばいなという焦りや危機感がありました。ただ、ピッチに入ったらもちろんゴールにはこだわるとしつつも、まずは自分がやるべき仕事を全うしようと切り替えました。思い切ってリラックスし、集中してプレーできたことが、今回の結果に繋がったのだと思います。本当に良かったです。
ーー 最近はトップ下での出場が続いていると思いますが、それについてはどのように捉えていますか
中央のポジションは、自分自身の特徴を一番活かせる場所だと思っていますし、何より自分が最もプレーしたいポジションでもあります。そのポジションでしっかりとゴールという結果を出せたことは、非常に良かったと捉えています。
ーー 次節に向けての意気込みをお願いします
優勝を目指す上で、もう本当にこれ以上は勝ち点を落とせない状況です。次も必ず勝ちにいきたいと思います。次節はホームでの前期最終戦となります。ここでしっかりと勝点3を積み上げられるよう、チームとしてまた良い準備をしていきたいです
DF林奏太朗(スポ3=サガン鳥栖U18)
一一前半を振り返っていかがですか
前半は自分たちがやりたい攻撃をさせてもらえず、苦しい時間帯もありました。そのなかでも、守備陣が粘り強く守って0点で抑えられたことは良かったと思っています。ただ、後半の立ち上がりに狙い通り早く先制点を決めることができたにもかかわらず、そのわずか1分後に失点してしまったという点においては、チームとしてまだまだ課題が残る試合だったと感じています。
ーー 関東リーグ戦での初ゴールになったと思いますが、それについてはいかがですか
いずれはリーグ戦で点を取りたいとずっと考えていましたが、今回のような拮抗したゲーム展開のなかで、勝ち越しゴールであり決勝ゴールという最高の形で初得点を挙げられたことは、めちゃくちゃ嬉しいです。ただ、これで満足して終わるのではなく、自分はディフェンダーですので、次からはまた無失点の試合を続けていけるようにしたいです。
ーー ここ数試合、スタメンでの出場が続いていると思いますが、それについてはどのように捉えていますか
一一次節に向けて意気込みをお願いします
現在チームは2連勝していますが、次もまたホームで戦うことができます。やはりここで3連勝を飾ることが、優勝に向けてさらに一歩近づくために重要になってくると思っています。次節も守備は0に抑えた上で、攻撃陣が複数得点を挙げて勝ち切れるよう、良い準備をしていきたいです。