課題残すも開幕戦でストレート勝ち!

男子バレーボール

 春季関東大学リーグ戦の3位、東日本大学選手権の3位と好成績を収めながらもあと一歩のところで優勝を逃している男子バレーボール部。次こそは頂点を取るために、負けられない戦いが始まった。勢いをつけるためにも大事な開幕戦の相手は東京学芸大。連携が取れずに思うように得点を積み重ねていけない展開となったが、地力で勝るワセダが優位に試合を進める。格下の相手に1セットも譲らず、セットカウント3-0(25-19、25-17、25-22)のストレート勝ちで好スタートを切った。

 不安を抱えながら迎えた開幕戦だった。U-21日本代表として第17回世界ジュニア選手権に出場したセッターの山口頌平(スポ1=長崎・大村工)や国体予選に参加したメンバーを欠いた状態で練習を重ねた夏の期間。「チーム全体でちゃんとできたのが今週だけだった」(吉村康佑主将、スポ4=長崎・佐世保南)というように、万全の準備はできずにきょうの試合に臨んだ。第1セット開始から勢いよく攻めていきたいところだったが、相手の粘り強いバレーの前に苦戦を強いられる。ブロックに捕まる場面や、連携にズレが生じる場面が見られ点差を広げられずにセット終盤へ進んでいく。それでも最後は七里幸洋(社4=大阪・清風)のサーブから5連続ポイントを奪い、第1セットを取った。

ライトから力強いスパイクを打つ七里

 徐々に地力の差を見せ始めるワセダ。第2セットは力強いスパイクで次々と得点を挙げていく。気づけば大差がつき、セットポイントはピンチサーバー太田義樹(商3=京都・洛南)のサービスエースで締めくくった。そのまま押し切りたい第3セットは再び取っては取り返されての攻防が続いた。相手のレフト攻撃に対してブロックがつけずに得点源を作られてしまう。しかし、七里のライトからのスパイクを中心に得点を重ねていくと相手のミスも増え、3セット連取に成功。開幕戦をストレート勝ちで終えた。

得意のクイックを決める福山

 「元気もなかったし、格下相手だから勝てるというそういう気持ちもあった」(吉村主将)と言う通り、きょうの試合で本来の実力を発揮できたとは言えない。今後は夏の間に各自が鍛えた技術を結集させ、試合の中でチームとしての完成度を高めていく必要がある。次戦は慶大との早慶戦、そして次々と強豪との試合が控える。各大学の実力が拮抗しているからこそ、団結力を磨いていくことは不可欠だ。全員バレーで一戦一戦、勝利をつかみにいく。

(記事、写真 中澤佑輔)

セットカウント
早大 25-19

25-17

25-22
東京学芸大
スタメン
レフト 吉村康佑(スポ4=長崎・佐世保南)

レフト 専田和也(スポ3=神奈川・弥栄)

センター 濱松啓陽(スポ3=佐賀商)

センター 福山汰一(スポ2=熊本・鎮西)

ライト 七里幸洋(社4=大阪・清風)

セッター 山口頌平(スポ1=長崎・大村工)

リベロ 本間隆太(スポ4=神奈川・弥栄)
コメント

吉村康佑(スポ4=長崎・佐世保南)

――開幕戦を終えていまのお気持ちはいかがですか

合宿からメンバーが揃わずにやってきて、チーム全体でちゃんとできたのが今週だけだったのでみんな不安もあったんですけど、自分たちのやってきたことが間違ってなかったということで、きょうの試合を3-0で勝てたのは良かったと思います。ですが内容的に言うと元気もなかったし、格下相手だから勝てるというそういう気持ちもあったので、あしたは早慶戦でそんなことは言ってられないと思うので切り替えて頑張っていきたいです。

――メンバーが揃わなかったというのはどういうことでしょうか

山口が全日本ジュニアで台湾のほうにいっていて僕と濱松(啓陽、スポ3=佐賀商)が国体で合宿に半分いませんでした。セッターがいなかったら練習もできないし、センター陣は不安意識も持っていてどうかなあと思ったんですけど、できないならできないなりに修正していければと思います。

――具体的な課題はどのような点ですか

ブロックとレシーブの関係をしっかりやってきたんですけど、まずそれができていないのであしたは修正していきたいと思います。

――夏の間はどのような目標を立てて練習を積んできましたか

ただ単に日本一という目標を立てて、春と東日本でなんで優勝できなかっていうのをみんなで考えて、自分たちの持ち味であるサーブと、あとはスパイク、ブロックをしっかりやろうと。一つ一つの課題を合宿とかで練習してきたのでまだそれが出てないというのは悔しいと思ってるので、またあしたから頑張っていきたいです。

――今後の試合に向けて、リーグ戦の抱負をお願いします

長丁場になるんですけどスタメンの7人だけではなくて、選手全員で戦っていきたいと思っているので全員バレーで頑張ります。