関東大学春季リーグ戦は折り返しとなる3日目を迎えた。ここまでの二戦で連敗し、なんとしてでも勝ち星を手にしたい男子部は日体大、2勝目を挙げたい女子部は法大と対戦。いずれもシングルスを2つ落とし、苦しい展開となる。そこから挽回することはかなわず、男女とも手痛い黒星を喫した。
2連勝で波に乗る日体大を相手に負けられない一戦となった男子部。シングルス1に出場した古賀穂(スポ2=福島・富岡)は「チームの流れをつくりたい」と試合に臨んだが、なかなか攻撃のリズムをつかむことができず、相手にイレブンを先取されてしまう。後がなくなった第2ゲームでは、連続ポイントで得点を重ねるも、ネットプレーでのミスから同点に追いつかれた。18-18として迎えた終盤で3連続ポイントを許し、試合終了。勝利まであと一歩が届かなかった。2番手で登場した松本康平(スポ3=埼玉栄)、ルーキーの浅原大輔(スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)・吉村徳仁(スポ1=富山・高岡第一)組は共に奮闘するも、ストレート負け。早大は3連敗で中日を折り返すかたちとなった。
全試合でシングルス1に出場しているチームの主力・古賀
前日の青学大戦で勝利し、勢いに乗る女子部。筑波大と並んで首位に立つ、法大との一戦に臨んだ。シングルスを2つ落とすも、ダブルス1の我妻美沙紀(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)・中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)組が安定した実力を発揮。チームに一勝をもたらし、勝負の行方はダブルス2の金森望(スポ4=福岡・九州国際大付)・桃井伶実(スポ1=石川・金沢向陽)組に託される。「自分たちが勝てばチームは勝つし、個人としても勝ちたいという気持ちで臨んだ」(金森)。第1ゲームは11-9で折り返すも、相手の猛攻を受け、逆転されてしまう。続く第2ゲームでもイレブンを先取したが、ラリーの中でのミスや相手の強気なプレーに押され、17-21でゲームセット。「大事なところで追い越されて勝てなかった」(金森)と悔しさをにじませた。
惜しくもゲームを落とした金森・桃井(左)組
男女ともに3連戦の初日を白星で飾ることはできなかった。「勝てる試合を落としているので、厳しい戦いになっている」(古賀)、「きょうは勝てない試合ではなかったので、法大から1勝を挙げておきたかった」(金森)と、勝ち切れなかったきょうの敗戦を嘆いた。チームを率いる上級生と、新戦力として加入してきたルーキーたちが一丸となり、前を向いて残り二戦へ挑んでいく。
(記事 佐藤亜利紗、写真 田中佑茉、橋本望)
結果
▽男子団体●2-3日体大
シングルス1 古賀穂(スポ2=福島・富岡)●0-2(17-21、18-21)
シングルス2 松本康平(スポ3=埼玉栄)●0-2(17-21、18-21)
ダブルス1 浅原大輔(スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)、吉村徳仁(スポ1=富山・高岡第一)●0-2(17-21、14-21)
ダブルス2 中里裕貴(スポ3=埼玉栄)、富岡寿将(社3=熊本・八代東)○2-1(16-21、21-14、21-15)
シングルス3 渡辺俊和(スポ1=埼玉栄)○2-0(21-13、21-13)
▽女子団体●2-3法大
シングルス1 我妻美沙紀(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)●0-2(9-21、18-21)
シングルス2 松本茜(社1=福岡・九州国際大付)●0-2(12-21、15-21)
ダブルス1 我妻、中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)○2-0(21-15、21-13)
ダブルス2 金森望(スポ4=福岡・九州国際大付)、桃井伶実(スポ1=石川・金沢向陽)●0-2(17-21、17-21)
シングルス3 中西○2-1(16-21、21-11、21-14)
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コメント
古賀穂(スポ2=福島・富岡)
――きょうの試合を振り返って
きょうは、ちょっと楽しちゃってミスが多くなって、相手のペースになって負けた感じです。
――3日目が終わりましたが、ご自身の調子はいかがですか
調子は良くないので、しっかりこれから上げていきたいと思います。あと2試合あるので頑張ります。
――シングルス1ということで、どのような気持ちで試合に入られていますか
やっぱり1試合目ということなので、チームの流れをつくりたいって気持ちで入っています。
――チームとしては3連敗という結果になってしまいましたが、どのように受け止めていますか
勝てる試合を落としているので、ちょっと厳しい戦いになっていると思います。あとの2試合はしっかり気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います。
――ご自身の今シーズンの目標は
何個かあるんですけど、1番は日本代表に入ることです。そこを目指した大会があるので、その大会で上位入賞っていう目標があります。
――あすの試合に向けて意気込みお願いします
あしたはしっかりチームのために1勝を取りたいと思います。
金森望(スポ4=福岡・九州国際大付)
――久しぶりの公式戦出場となりましたが、振り返ってみていかがですか
折角もらったチャンスだったので、勝って貢献したかったです。桃井(伶実、スポ1=石川・金沢向陽)とは初めて公式戦で組むということで、いつも打てているところで中途半端になってしまいました。応援もたくさんしてくれていたので、勝ってチームに勢いをつけてシングルス3に回したかったです。大事なところで追い越されて勝てなかったので、チャンスがもらえたのに悔しいですね。
――1-2という負けられない状況で出番が回ってきましたが、どのような気持ちで臨まれましたか
あまりそこは考えずに自分たちが勝てばチームは勝つし、個人としても勝ちたいという気持ちで臨みました。大事なところで一本取れないのが敗因だったと思うので、そこはプレッシャーとかではなくて、自分たちで鼓舞して勝っていきたいです。
――桃井選手とは公式戦で初めて組まれたということですが、練習などはされていたのでしょうか
ダブルスのパートナーを決めるにあたって、合宿の時からいろんな人と組んできて、ここ最近はずっと桃井と組んでいました。まだ1年生なので春季リーグ(関東大学リーグ戦)雰囲気とか分からないと思うので、自分が引っ張っていかないといけないと思っていたのですが逆に助けられることが多かったです。これからまだ試合は続くので、頑張れたらいいなと思います。
――チームとしては1勝2敗という成績ですが
きょうは勝てない試合ではなかったので、法大から1勝を挙げておきたかったです。ダブルス1を取ってくれて、中西(貴映、スポ3=埼玉・大宮東)はシングルス3を取ってくれたので、そこで自分たちもしっかりと一本取れるようなダブルスになりたいですね。
――今季のご自身の目標をお聞かせください
団体で自分が絶対一本取れるように、試合に出してもらえるような主力になることと、個人戦ではインカレ(全日本学生選手権)で結果を残したいです。
――残り2戦に向けての意気込みをお願いします
まだ出してもらえるか分かりませんが、出たらしっかりとチームに貢献できるように頑張りたいと思います。
桃井伶実(スポ1=石川・金沢向陽)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
いつもの自分たちの攻めていくプレーができていなくて、相手のペースのゲームだったと思います。
――リーグ戦初出場となりましたが心境はいかがでしたか
挑戦する気持ちで(コートに)入って、負けてしまったので結構悔しいです。
――ペアの金森選手は4年生ですが、コンビネーションなどはいかがですか
ゲーム中、点数を取られている時とかにリードしてくれます。
――インターバルではどのようなことを話したのですか
とりあえず自分たちの攻めのかたちにもっていこうと話しました。
――試合に出てみて、きょうペアとして良かった点はどこですか
最後まで諦めないで、笑顔で楽しくプレーできたことです。
――今後克服していたい課題はありますか
自分は、しっかり相手の(プレーの)かたちを見てレシーブをしたいです。
――これからの試合に向けて意気込みを聞かせてください
もっと練習を頑張って、試合で勝てるようにしていきたいです。