開幕初戦、男女で明暗分かれる

バドミントン

関東大学秋季リーグ戦 9月14日 神奈川・日体大健志台米本記念体育館

 

急造ペアの丸尾(左)・和田組

急造ペアの丸尾(左)・和田組

 関東大学春季リーグ戦(春季リーグ)では男子3位、女子5位と優勝には届かなかったワセダ。夏を経てついに春の雪辱を果たす機会が訪れた。秋季リーグ初戦は、男子は今季1部に昇格した中大、女子は強豪・日体大との一戦が行われた。男子は5戦目まで両者譲らぬ形となったものの、勝利を収め価値ある1勝を手にした。一方の女子は善戦するが、1勝は遠く悔しい1敗を喫した。

 

 男子はシングルス1、2、ダブルス1の3戦を終え、ゲームカウント2-1。勝利まであと1勝と迫った中で迎えたダブルス2には、この2人でのダブルスは初めてという丸尾亮太郎(スポ4=群馬・伊勢崎清明)、和田治久(スポ3=埼玉栄)ペアが試合に臨んだ。1セット目は、ペアの息が合わず落としてしまうが、2セット目では互いに譲らぬ展開に。終盤に17-19とリードを許すものの、そこから4連続ポイントで粘りを見せこのセットを死守する。第3セットでは、攻守がかみ合い19-14とリードを作るもそこからミスが続き20-20のデュースに。そのまま流れを断ち切れず、勝利はシングルス3に出場する古賀輝(スポ2=埼玉栄)へと託された。「出だしからガンガンいけた」と語る古賀はスマッシュで相手を翻弄(ほんろう)、安定感のあるプレーを見せストレートで勝利を決める。ワセダは3-2と接戦を制し、リーグ戦初戦を白星で飾った。

 

亀田・関川(左)組

亀田・関川(左)組

 一方女子は厳しい戦いとなった。シングルス1,2を終えゲームカウント0-2と後がなくなったワセダ。満を持して、昨年インカレ準優勝の亀田楓(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)、関川容子(社4=新潟青陵)ペアが登場。1セット目は積極的な攻めで相手を寄せ付けず、21-12でこのセットを制す。ところが2セット目からミスが目立ち始め、徐々に点差を広げられると、このセットを落としてしまう。3セット目も「最後まで気持ちを全面的に出し切って攻めることができなかった」(亀田)と振り返るように、20-22とあと一歩及ばなかった。全試合とも惜しくも勝利に結びつけられず、黒星スタートとなった。

 秋季リーグ初戦は男女で明暗が分かれる結果となったが、まだまだリーグ戦は始まったばかりだ。「あと一歩のところで優勝を逃しているので、一戦一戦大事に戦って頑張って優勝を狙っていきたい」(丸尾主将)と語る通り、優勝に向け勝利を積み重ねていきたい。女子も厳しいスタートとなったものの、優勝の望みはまだまだある。男女アベック優勝にむけ、2日目からの試合も目が離せない。

 

(記事 三上雄大、写真 芦川葉子)

結果

▽男子団体○3-2中大
シングルス1 和田治久●0-2(10-21、18-21)
シングルス2 丸尾亮太郎○2-0(21-14、21-14)
ダブルス1 古賀輝、齋藤太一○2-0(29-27、21-16)
ダブルス2 丸尾、和田●1-2(16-21、21-19、21-23)
シングルス3 古賀○2-0(21-18、21-18)

▽女子団体●0-5日体大
シングルス1 清水恵●0-2(7-21、13-21)
シングルス2 我妻美沙希●0-2(10-21、15-21)
ダブルス1 亀田楓、関川容子●1-2(21-12、17-21、20-22)
ダブルス2 渡辺梨沙、島田きらら●1-2(21-13、14-21、19-21)
シングルス3 上田真帆●1-2(21-7、19-21、16-21)

コメント

丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)

――シングルスの試合を振り返って

自分が勝てばチームが勝つとわかっていたので、しっかり打つことを意識してやりました。

――ダブルスの試合では厳しい試合でしたね

そうですね。嘉村(昌俊、スポ4=熊本・八代東)が足のケガで、急きょきょうの朝に和田(治久、スポ3=埼玉栄)と組むことになって、それが案外うまくいっていたんですが、最後勝つことができなかったのでそこは悔しいです。

――最後の連続失点は疲れが見えました

いや、あれは勝たなければいけないところだったんですが、終盤一回間をおけばよかったんですが、相手の流れを止めることができなくて…。

――チームとしてきょうを振り返って

きょうが初日ということで、みんな緊張で硬さがある中で、内容がどうであれ勝てたということは良かったと思います。

――チームとしての今リーグの抱負は

いつもあと一歩のところで優勝を逃しているので、一戦一戦大事に戦って頑張って優勝を狙っていきたいと思います。

――個人としての抱負は

個人としてはとりあえずシングルスでは一本を取って、ダブルスでは来週には(嘉村が)復帰すると思うので、そしたら単複しっかり自分でポイントを取って勝てるようにしたいと思います。

亀田楓女子主将(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)

――きょうの初戦、チーム全体を振り返って

団体戦ってチームの雰囲気とか勢いが大事なんですけど、相手の勢いに押されてしまった感じです。試合的にも、取って取られるんじゃなく全部取られっぱなしになってしまって、気持ち的にもちょっとこっちが沈んじゃったのかなというのがありました。きょうはきょうで反省して、また明日切り替えてできるようにしたいと思います。

――ダブルス1の第1、2ゲームを振り返って

1ゲーム目はまあ相手がちょっと気持ち的にビビってたみたいで、こっちは強い気持ちで足も動かせていました。2ゲーム目からやっぱり足が止まり始めて、相手がちょっと見えなくなってしまった部分があって、相手をふることができなかったので、それと、ミスが増えてしまったことも原因というか、1、2ゲームでの違いですね。

――その試合、第3ゲームの終盤に逆転され負けてしまいました

20を取ったときにいかに攻め切るかだと思うんですが、きょうは最後まで気持ちを全面的に出し切って攻めることができなかったので、まあちょっと悔しいですね。

――日体大は勝てない相手じゃないという印象を受けました

じゃないですね。春は最後のシーソーゲームをした後にポンと負けてしまっていたので、そこが改善できていなかったので今回も負けてしまったと思います。次にインカレで当たるかはわかりませんが、もし当たったらもうちょっと最後の部分をしっかりして勝ち切っていければと思います!

――次節、専修大戦への、女子主将としての、また選手個人としての抱負を

気持ちを切り替えて、あした一戦一戦気持ちを前に出して、チームの雰囲気も良くなるように、みんなで応援も頑張りたいと思います。個人的には、大学によって相性が良い悪いがあるのですが、あしたの専修にはわたしと関川(容子、社4=新潟青陵)の苦手とするプレーヤーがいるので、もし当たったら克服できるように考えてプレーしていきたいと思います!