【競走】フィールド競技に多くの4年生が出場! 有終の美を飾る大会に

陸上競技

2026ところざわアスレチックフェスティバル 10月4日 埼玉・織田幹雄記念陸上競技場

 今年も織田幹雄記念陸上競技場にて開催されたところざわアスレチックフェスティバル。トラック種目では、先日の第37回関東学生新人陸上競技選手権大会 兼 関東学生リレー競技会100メートルハードルで優勝を果たした松田晏奈(スポ2=長崎日大)が同種目に出場した。谷中天架(スポ2=大分雄城台)、イベル聖羅(商3=京都橘)と3人での勝負となったが、圧倒的な速さを見せ優勝。タイムは、13秒74を記録した。また、今年度はフィールド競技に多くの4年生が出場。女子走幅跳に出場した中尾心春(スポ4=兵庫・長田)や男子走幅跳に出場した佐々木悠人(人4=岩手・一関一)、片山大地(スポ4=東京・八王子)、女子やり投に出場した鈴木真帆(スポ4=茨城・水戸一)が競走部での活動を、見事な活躍で有終の美を飾った。 

 女子走高跳に登場したのは、日本学生対校選手権(日本インカレ)王者の矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)。「国スポ(国民スポーツ大会)に向けての練習」として今大会に臨んだ。1メートル60までの高さをパスし続け、1メートル65からスタートした。この高さと、続く1メートル70をともに1度でクリアする。バーの高さが1メートル75に上がると、1回目の試技ではバーを越すことはできなかったが、2回目でしっかりと成功。自己記録に迫る高さの1メートル80に挑んだ。しかし、この高さを越えることはできず、1メートル75で競技を終えた。競技後、この1年を「目標にしていたことが全て達成できた」と充実の表情で振り返った矢野。今シーズンは、4月の東京六大学対校で大台の1メートル80をクリアし、その後も1センチずつ、着実に、自己記録を更新してきた。「早大記録を更新したい」と挑んだ関東学生対校選手権では、雨と寒さに見舞われ、不完全燃焼に終わってしまう。地元・愛知で行われた日本選手権でも、思うような動きができず悔しい思いをした。それでも、努力を積み重ねて迎えた日本インカレ。早大記録を1センチ上回る1メートル84を3度目の試技で見事に成功させ、堂々の優勝を果たした。卒業後は、実業団の舞台へとステージを進める予定だ。新たな舞台でも、高く高く跳び続ける矢野の姿を見逃すな。

 女子走幅跳には、今大会が引退試合となる4年生の中尾心春(スポ4=兵庫・長田)が出場した。1回目、2回目の跳躍は、いずれもファウルとなってしまう。迎えた最後の試技、中尾は笑顔で手拍子を促すと、仲間の応援を受けて走り出す。この跳躍で5メートル70をマークし、見事1等に輝いた。競技人生を振り返って「苦しいことの方が多かった」と語った中尾。それでも最後は「いい締めができた」と充実の表情を見せた。

 佐々木悠人(人4=岩手・一関一)、片山大地(スポ4=東京・八王子)の2人の4年生が出場した男子走幅跳。今シーズン跳躍ブロック長として戦った佐々木悠と、早慶対抗陸上競技会で自己記録更新を果たした片山にとって、今大会が早大のユニホームを着る最後の試合となった。1回目の跳躍で6メートル91を記録した佐々木悠であったが、2回目、3回目の跳躍はファウルに。一方の片山は順調に記録を伸ばしていき、3回目の跳躍で7メートルを越える跳躍を披露。佐々木悠の記録を越え、1等を獲得した。佐々木悠、片山ともに「本当に辛かった」と振り返った競走部での4年間。ただその一方で、片山は「自分の人間性を成長させてくれた」とも語る。佐々木悠も4年間の活動を「良い思い出だった」と述べ、仲間たちに感謝の言葉を口にした。

 男子やり投げには守屋浩睦(人3=大阪・寝屋川)が出場。1投目に55メートル44のスローで首位に立つ。2投目は52メートル04にとどまったものの、迎えた3投目で自己記録を1メートル以上更新し、59メートル07を記録。シーズン終盤に躍動し、1等で競技を終えた。

 女子やり投げには「競技人生最後の投てき」となった鈴木真帆(スポ4=茨城・水戸一)と新津杏莉(スポ1=東京・国分寺)が出場。鈴木真は、1投目で43メートル84と自己記録に迫る記録をマーク。2投目、3投目では1投目の記録を超えなかったものの、1等で競技を終えた。新津は3投目に38メートル16を記録し、2等で競技を終える。競技後に「少し悔しい気持ちもありましたが、自分自身の力を尽くせた」と語る鈴木真。早大競走部では、選手として競技に取り組みながら、トレーナーを兼任して仲間を支えてきた。「兼任したからこそ大学生活ですごく良い思い出ができ、仲間に出会えて良かった」と、4年間の早大競走部での生活を振り返り、競技人生に幕を下ろした。

 フィールド競技で多くの4年生が引退を迎えた今大会。大会終了後には、一般種目の4年生に向けて、花束が贈呈された。『覇者で在れ』を体現するために全力で駆け抜けた4年生の思いは、間違いなく後輩たちに引き継がれたであろう。来週に控える日本選手権リレー、出雲全日本大学選抜駅伝でも4年生が頼もしい姿を見せてくれることに期待したい。

(記事・写真 石本遥希、川田真央、田邉桃子、鶴本翔大、長澤奏羽)

男子結果

▽男子100メートルタイムレース

1組(+1・8)

原田勇吹 10秒82(1着)

藤澤友大 DNS

片山大地 DNS

青山侑樹 DNS

伊橋璃矩 DNS

3組(+1・8)

滝澤悠貴 10秒91(1着)

5組(+0・8)

竹下蓮飛 10秒99(1着)

佐藤大地 11秒13(3着)

6組(+1・6)

坂本一竜 11秒42(3着)

中村健心 11秒89(6着)

9組(+1・3)

海野一磨 11秒60(4着)

佐々木秀晟 DNS

▽男子200メートルタイムレース

1組(+1・0)

鶴巻陽太 21秒49(1着)

高木連麻 DNS

荒木星哉 DNS

▽男子400メートルハードルタイムレース

1組

権田裡 DNS

2組

水嶋優斗 58秒57(1着)

岩下和史 DNS

▽男子走幅跳決勝

片山大地 7メートル06(+0・5)(1等)

佐々木悠人 6メートル91(-0・2)(2等)

藤本涼哉 DNS

石原佳篤 DNS

▽男子やり投決勝

守屋浩睦 59メートル07(1等) 自己新

杉山蔣 DNS

佐々木瑛太 DNS

女子結果

▽女子100メートルタイムレース

1組(+2・0)

谷中天架 12秒77(1着)

河野桃々 DNS

五味彩花 DNS

2組(-0・3)

平山果歩 13秒24(1着)

▽女子200メートルタイムレース

1組

河野桃々 DNS

蔵野絢果 DNS

内藤香乃 DNS

▽女子100メートルハードル決勝(+0・4)

松田晏奈 13秒74(1着)

イベル聖羅 14秒04(2着)

谷中天架 14秒13(3着)

野村美月 DNS

▽女子400メートルハードル決勝

鈴木翼沙 DNS

▽女子走高跳決勝

矢野夏希 1メートル75(1等)

▽女子走幅跳決勝

中尾心春 5メートル70(+0・9)(1等)

▽女子やり投決勝

鈴木真帆 43メートル84(1等)

新津杏莉 38メートル16(2等)

コメント

矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)

ーー今日の跳躍を振り返っていかがでしたか

 11日後に国スポ(国民スポーツ大会)があるのですが、そこにエントリーしているので、国スポに向けての練習といった感じでした。 

ーー4年生として、この1年間を振り返ってみていかがですか

 初めの試合(東京六大学対校)から目標としてた1メートル80をクリアして、そこから2回自己記録を更新しました。そして、9月の日本インカレ(日本学生対校選手権)でも早大記録を更新し、目標にしていたことが全て達成できたので、すごく良い1年でした。

ーー早大競走部での4年間を振り返ってみていかがですか

 入部した時は右も左もわからず、競技力的にも下の方で、周りはすごい人ばかりであったので、少しギャップを感じることもありました。家族やコーチ陣、同期など、本当にたくさんの人の支えがあり、応援、期待してくださったおかげで、自分も頑張ろうと思えて、最終的に納得のいく選手になることができたと思います。

中尾心春(スポ4=兵庫・長田)

--今日の跳躍を振り返っていかがですか

 個人的には(競技人生の)最後に良い締めができたと思います。これまでの競技会では個人で出ていたので、今回はみんなが応援してくれたことがうれしかったです。

--4年生として戦った1年間を振り返っていかがですか

 これまで以上に、応援されることがこれほど力になるのだと実感した1年でした。

--早大競走部での4年間を振り返っていかがですか

 苦しいことの方が多かったですが、最後まで陸上競技から逃げることなくやり切れました。楽しい時間でした。

片山大地(スポ4=東京・八王子)

--今日の試合を振り返ってみていかがですか

 2週間前にケガをしたばかりでしたので、ぶっつけ本番だったのですが、15年間の陸上人生を締めくくれる大会だったと思います。

--4年生として挑んだこの1年間を振り返ってみていかがですか

 4年生としてもですが、推薦入試で入ってきた身として、早大記録の更新を目標にしていました。結果的にはそれを達成することはできませんでしたが、5年間更新できていなかった自己記録を更新できたので、後輩たちに愚直に努力をする大切さを伝えられたと思います。

--早大競走部での4年間を改めて振り返ってみていかがですか

 正直、辛い場面しかなかったのですが、それが自分の人間性を成長させてくれたと思います。 本当に早稲田の競走部に入って良かったと思っています。

佐々木悠人(人4=岩手・一関一)

--本日の跳躍を振り返ってみていかがですか

 今日の試合は、もちろん記録も狙っていましたが、堀池(靖幸跳躍コーチ、平22スポ卒=静岡・沼津東)さんや同期、後輩のみんなに気合いを見せようと思っていました。悔しい結果でしたが、その思いは伝えられたと思っています。

--4年生として挑んだこの1年間を振り返ってみていかがですか

 それなりの記録しか持っていなかったのですが、ブロック長という大役を務めさせてもらいました。結果として4年生の最後まで結果で恩返しはできませんでしたが、その分ブロック長として、練習やコミュニケーションの取り方を考えて、どうすれば跳躍ブロックを輝かせられるかを考えていました。

--早大競走部での4年間の活躍を振り返ってみていかがですか

 自分も片山と同じになってしまいますが、本当に辛かったなという感想がまず出てきます。ただ、先ほどまでずっと辛く、早く終わらないかなと思っていたのですが、試合が終わって、みんなと握手をして、いざ終わりだと思った時に良い思い出だったなと思いました。少し名残惜しいですが、後の人生で良い経験をさせてもらったと思うだろうなと感じています。また、結果が出ない中、部に残してくれた大前(祐介監督、平17人卒=東京・本郷)さんや、堀池さんへの感謝の思いをかみ締めたいです。

鈴木真帆(スポ4=茨城・水戸一)

--今日の投てきを振り返ってみていかがですか

 競技人生最後の投てきで、少し悔しい気持ちもありましたが、自分自身の力を尽くせたと思っています。

--4年生として今シーズンを振り返ってみていかがですか

 ブロック長としての1年間で、最初は難しいこともありましたが、メンバーに助けられて大幅に自己記録を更新できたので、良い1年だったと思います。

--早大競走部での4年間を振り返ってみていかがですか

 選手とトレーナーの兼任で、難しいことや悩むこともありましたが、兼任したからこそ大学生活ですごく良い思い出ができ、仲間に出会えて良かったと思います。