第41回静岡国際陸上競技大会 5月3日 小笠山総合運動公園静岡スタジアム
今年も小笠山総合運動公園静岡スタジアムにて開催された静岡国際陸上競技大会。早大からは4種目に計7人の選手が出場した。矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)が昨年に続き、3等を獲得。トラックでも平田和(スポ4=鹿児島・松陽)が自己記録をマークするなど、今シーズン好調の選手たちが、今大会でも調子の良さをアピールした。

跳躍を成功させる矢野
午前中に行われた女子走高跳には、矢野が登場。1週間前の日本学生個人選手権(学生個人)に続き連戦となる中で、自己記録に迫る1メートル79をマークし、3等で入賞を果たした。跳躍は1メートル68からスタート。これを1発で跳んだ矢野は、続く1メートル73を1度失敗するものの、2度目でしっかりと成功させる。1メートル76もクリアすると、1メートル79に進んだ。この高さを2度目の試技で成功させると、バーの高さは自己記録を超える1メートル82に。「しっかり跳びにいこう」と、この高さに3度挑戦するも、跳び越えることはできず。1メートル79の記録と、それまでの無効試技回数から、3等で競技を終えた。跳躍を振り返って、「悔しい」と語った矢野。今日の跳躍を糧に、次戦の関東学生対校選手権(関東インカレ)では自己記録を更新する姿を見られるだろうか。

レースを走る森田
グランプリ男子400メートル3組に出場したのは、森田陽樹(創理4=埼玉・早大本庄)。本種目の最終組ということもあり、好タイムへの期待が高まった。落ち着いたスタートを切った森田は、前半から冷静なレース運びを披露。バックストレートで徐々に加速し、前を走る選手を追い抜く。勢いに乗りたいところであったが、「ラスト50メートルが課題として挙がっている」と語るようにレース後半は苦しい走りに。組3着でゴールしたものの、納得のいく内容とはならなかった。副将として、そして大エースとして。「対校戦ではチームに流れを持ってくる活躍を」と誓う森田の力走が、五冠を目指すチームの起爆剤となることを、誰もが待ち望んでいるであろう。

レースを走るガードナ(写真左)と千葉
タイムレース決勝で行われたグランプリ女子400メートルハードルには、千葉史織(スポ3=宮城・仙台一)、ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二) がそろって2組に出場。8レーンに千葉、9レーンにガードナと大外のレーンからのスタートとなった。千葉は序盤から素早い脚の回転でスピードに乗り、他の選手を引き離す。だが、第3コーナーを回ったところで内側を走る選手たちに背中を捉えられていく。最後のハードルを越えたところで再度ギアを上げ、組4着でフィニッシュ。58秒74のタイムを記録した。一方のガードナは、スタートから大きなストライドを生かし、華麗なハードルさばきで順調にレースを進める。しかし、6、7台目を越えた付近で後方の選手たちに追いつかれる展開に。ホームストレートで巻き返しを図ったが及ばず、組7着でゴールした。今大会では入賞を逃したが、実力者である2人の活躍は、対校戦で大きな力となるはずだ。

レースを走る平田(写真左)、権田(写真中央)、酒井
ノングランプリ男子400メートルハードルには、平田、酒井大輔(スポ1=四学香川西)、権田浬(スポ3=千葉・佐倉)の3人が隣り合うレーンで出場。レースは1レーンの酒井が、バックストレート中盤で隣のレーンの権田を抜き、勢いそのままに3レーンを走る平田に詰め寄った。だが、平田も譲らずラストスパートで酒井を振り切る。平田は50秒12をマークし、自己記録を約0.3秒更新する快走となった。酒井も終盤までスピードを維持し、自己ベストとなる50秒49でフィニッシュ。権田も後半は安定したハードリングを見せ、51秒52でレースをまとめた。平田と酒井にとって、今大会は2週連続のレースとなったが、そろって自己記録を更新。関東インカレでの好記録も予感させるレース内容となった。
実力者が集う今大会で、持てる力を出し切った選手たち。3週間後に迫る関東インカレに向け、個々の現在地を再確認する貴重な足掛かりとなったはずだ。 「覇者で在れ」というスローガンの下、五冠を目指しさらなる鍛錬を重ねる。
(記事・写真 石本遥希、川田真央、永尾早渡)
男子結果
▽グランプリ400メートル
森田陽樹(創理4=埼玉・早大本庄) 46秒67(3組3着)
▽ノングランプリ400メートルハードル
平田和(スポ4=鹿児島・松陽) 50秒12(2着)自己新
酒井大輔(スポ1=四学香川西) 50秒49(4着)自己新
権田浬(スポ3=千葉・佐倉) 51秒52(7着)
▽グランプリ400メートルハードル
渕上翔太(スポ3=東福岡) DNS
女子結果
▽グランプリ400メートルハードル
千葉史織(スポ3=宮城・仙台一) 58秒74(2組4着)
ガードナレイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二) 59秒30(2組6着)
▽グランプリ走高跳
矢野夏希(スポ4=愛知・時習館) 1メートル79(3等)
コメント
矢野夏希(スポ4=愛知・時習館)
ーー今日の跳躍を振り返っていかがでしたか
今日は調子があまり良くありませんでした。練習中からいい動きができず、悔しい気持ちです。
ーー先週の学生個人の結果を踏まえて改善したことはありますか
試合が続いていたので、技術を大きく変えることはできませんでした。ですが、助走の流れを見直したので、そこを確認できたのは良かったと思います。
ーー1メートル82に挑んだ時の心境を教えてください
今日は1メートル82までの高さを1発で跳ぶことができないことが多かったのですが、自己記録への挑戦であったので、しっかり跳びにいこうと思っていました。
ーー今大会は実業団の選手と混ざって行われたグランプリの試合でしたが、学生の大会との違いは感じましたか
かなりハイレベルで限られた人しか出られない大会なので、スタートの(バーの)高さや順番が回ってくる早さ、会場の雰囲気などがかなり違いました。あまり緊張はしなかったのですが、冷静さを保つのが少し難しかったです。
ーー次の試合への意気込みをお願いします
次は3週間後の関東インカレに出場予定です。まだ1回も勝ったことがないので、自己記録を出してしっかり勝ち切れるように準備をしていきたいです。
森田陽樹(創理4=埼玉・早大本庄)
--今日のコンディションはいかがでしたか
少し疲労がありましたが、今大会をターゲットとしていたので、練習量を落として調整していました。また、膝に違和感があったため、できることをやろうと決めてレースに臨みました。
ーー目標としていたタイムはありましたか
アジア大会の派遣設定記録である45秒55を目標としていました。
ーー今日のレースでどのような課題が見つかりましたか
スピード練習をしていかなければならないと感じました。また、アメリカでのレース(66th Annual Mt.SAC Relays)以降ラスト50メートルが課題として挙がっているので、関東インカレに向けてラストで競り勝つ練習をしていきたいです。
ーーチームとして、そして副将としての意気込みを教えてください
チーム全体としては、関東インカレ総合優勝を目標として掲げています。また、自分は副将であるとともに最上級生でもあるので、後輩たちに背中で示していき、対校戦ではチームに流れを持ってくる活躍ができるように頑張りたいです。
ーー次戦に向けての意気込みをお願いします
来週に木南記念(第13回木南道孝記念陸上競技大会)を控えているので、今日挙がった課題をこの1週間で修正し、45秒55を目指して頑張ります。