関東大学女子リーグ戦 後期第8節
2026年9月1日(火)18:00 Kickoff
@埼玉・東洋大学朝霞キャンパス・サッカー場
試合結果
| チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 早大 | 0 | 1 | 1 |
| 東洋大 | 2 | 1 | 3 |
得点者
前半
13分 中島沙彩(相手)
45+1分 清水優風(相手)
後半
12分 高岡澪 (相手)
15分 三宅万尋
前節・国士舘大戦が雷雨により延期・再試合となり、その後、夏の中断期間を迎えていたア式蹴球部女子(ア女)。およそ1カ月の準備期間を経て、関東大学女子リーグ戦(関カレ)後期第8節で難敵・東洋大と敵地で対戦した。中断明けのア女は主力選手を含む多くのケガ人を抱え、ベンチ入りメンバーの枠が埋まらない状況で今節を迎えた。 キックオフ直後は互角の展開を見せた両チームだったが、13分、GKと最終ラインの連係ミスからボールを失い、先制を許す。その後は徐々に東洋大に主導権を握られると、前半ATに追加点を献上。後半にも自陣でのボールロストから失点を重ねた。それでも、FW三宅万尋(スポ3=東京・十文字)が前線でボールを奪い、1点を返す。しかし、その後は決定機をつくれず、1-3で敗戦。関カレでは東洋大を相手に3シーズンにわたって勝利なしとなった。

DFライン3人を含む4人の主力選手をケガで欠いた今節。野田明弘監督(平23スポ卒=サンフレッチェ広島ユース)は、着実に出場数を重ねているルーキーMF牧野生成(社1=大阪・大商学園)と、神奈川大戦に続く出場となったDF今野杏凪(スポ2=宮城・聖和学園)のレフティー2人を両サイドバックに起用した。 試合は両者が互いにボールを保持する展開で始まったが、徐々に東洋大のビルドアップが優勢となっていく。押され気味となっていた13分、GK福田真央(スポ1=JFAアカデミー福島)とMF米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)の間でのパスを奪われ、そのまま先制を許した。それでも20分台には流れが一転。三宅やMF福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)は動きのキレを見せ、今野も繊細なポジショニングでビルドアップを組み立てた。34分にはFW千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)がCKにファーサイドで合わせるも、ボールはポストにはじかれる。その後は東洋大の守備に苦戦し、39分には右サイドからのクロスに飛び込んだ今野が相手GKと接触して負傷交代。さらに前半終了間際の45+1分、スローインからペナルティエリア内への侵入を許し、追加点を献上。2点のビハインドを背負って前半を折り返した。

後半、ア女はサイドを広く使って相手を左右に揺さぶりながら攻撃を組み立てる。しかし57分、再びGKと最終ラインの間でのパスワークからボールを失うと、相手FWのミドルシュートがゴールに突き刺さった。3点のビハインドを背負った直後の60分、次は三宅が相手のDFラインのボールを奪取。前に出ていたGKの隙を突くロングシュートを沈め、1点を返した。続く63分には1年生を3人投入し、この時点で計6人のルーキーが同時にピッチに立った。中でもFW濵井小町(スポ1=福井工大福井)は大学入学後からケガの回復に努め、ここに来て自身のスタートダッシュを切った。その後は濵井のポストプレーや三宅の縦への推進力を中心にチャンスをつくろうとしたものの、決定機には至らない。雨脚が強まる中、1-3で試合終了の笛が鳴り響いた。

今節の結果を見ると、GKと最終ラインの連携を含め、自陣でのボールロストが目立った。ボールをつなぐア女にとって最終ライン付近でのロストは失点に直結しかねず、リーグ戦を通して改善すべき課題の一つだろう。一方で、主力を含む多くの選手が離脱する中、交代出場を含め延べ7人の1年生がピッチに立った。着実に頭角を現しているDF尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)やレギュラーを務める福田を中心に、下級生も前に立ってチームを支えていくことが、今のア女には求められているはずだ。 来週には皇后杯予選が始まる。迎え撃つのは、全日本U18女子選手権で最多優勝を誇る日テレ・東京ヴェルディメニーナ。皇后杯ベスト8を目標に掲げる臙脂(えんじ)のチームにとって、本戦出場を決める重要な一戦となる。どのような状況であろうとも、ア女の勝利を求める戦いは続いていく。
(記事 髙橋彗人 写真 関口万吏、堤健翔、山口航平)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
早大出場メンバー
GK21福田真央(スポ1=JFAアカデミー福島)
DF3杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)
DF17今野杏凪(スポ2=宮城・聖和学園)
→44分、DF33宮武つぐみ(スポ1=広島・AICJ)
→63分、DF26長谷川和花(スポ1=埼玉・RB大宮アルディージャWOMEN U18)
DF30尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)
MF7米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)
MF13福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)
→63分、FW25田中沙羅(社1=岡山・作陽学園)
MF19福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)
MF28牧野生成(社1=大阪・大商学園)
FW9千葉梨々花主将(C)(スポ4=東京・十文字)
→63分、FW29濵井小町(スポ1=福井工大福井)
FW10﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)
FW11三宅万尋(スポ3=東京・十文字)
試合後インタビュー
DF杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)
ーー試合を振り返っていかがですか
特に前半は、中断期間にビルドアップのやり方などチームとしてアタマを統一する練習をしたつもりで、結構それを発揮できたと思っていて、良いかたちで前を向けていました。前期での1-3というスコアと比べて、自分たちがやりたかった攻撃とか、東洋大に対する守備みたいなものを体現できていた中での結果だったという振り返りです。ただ、そこのビルドアップで前進できた後のクオリティだったり、あとは守備も良いかたちで奪えた後だったり、やはり失点の仕方が3つとも自分たちのミスや隙からで、前期は東洋大の攻撃に対して崩されたり、マークの入れ替わりの場面など、戦術的な部分もありましたが、後期は完全に自分たちの原因での負けだったので、そこが悔しかったなと思っています。
ーー試合中は相手チームの前線からの強いプレッシャーがありました。3失点はこれに起因するものですか
そうですね。ただ、全部(の場面でプレッシャー)をかけてくるわけではなくて、前半はCBがフリーで持てる時間があったり、(プレッシャーに)来るところは一気にくっと来るみたいな感じだったので、そこのメリハリがはっきりしている中で、慌てたり判断し切れなかった、東洋大のプレッシャーを上回る判断ができなかったと思っています。
ーー最終ラインから前線につなげるパスがたびたび見られました。準備してきたものを発揮することはできましたか
そうですね。ただ、後半は前半ほど準備してきたものを出せてはいなかったかもしれないですけど、でも例えば、中盤とサイドバックの立ち位置が良かったから、相手選手をうまく引き連れることができて、1年生のフォワードの小町(FW濵井小町、スポ1=福井工大福井)にロングボール1本入れて、そこで起点をつくって前向きで関わるみたいな、そういう狙い通りのことができた時は前進できたり、逆に自分たちが準備不足だとボールを失っていたみたいな感じでした。
ーー次戦の日テレ・東京ヴェルディメニーナ(メニーナ)戦に向けて、どのようなことに取り組みたいですか
守備だとメニーナも東洋大と似ていて、流動的に中盤が落ちてきたり、出し入れして、最後はドリブルの上手い選手や速い選手が、がっと来るみたいな感じなので、今日の前半みたいに、みんなでいっぱいコミュニケーションを取って、狙ったところで奪い切る力が大切になります。ただ、そこの突き詰める力とか要求する力が自分たちに足りなくて、公式戦になった時にボールが出ていると思うので、それは練習で時には強く要求してでもやらなくてはいけないなと守備の面は思っていて、逆に攻撃は、決め切ることも含めて、まずはシュートにいくところまでもあまりいけていないので、そこのこだわりや一人一人の強い意思をもっと練習からお互いがぶつけ合って、練習の質を上げていくしかないのかなと思っています。
MF福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)
ーー試合を振り返っていかがですか
結論から言うと、悔しいです。自分たちのミスから失点という形で、3失点ともそういうかたちになってしまって、そうなると、相手に流れを持っていかれてしまうし、自分たちがペースを握れないところがあります。自分たちのミスから失点という部分は、今までトレーニングマッチも含めて、課題ではありましたけど、自分たちが中断期間で積み上げてきた攻撃の部分が発揮できなかったということで、悔しさが残る試合でした。
ーー試合中、相手のプレッシャーをどのように感じましたか
アタッキングサードのところもそうですし、相手が中盤に食いついてくるので、FWの足元のスペースが空くというところで、そこを活用しながら、中盤が関わって、クロスだったり、そのままドリブルしてシュートということを意識してはいましたけど、そもそもFWの足元に入るパスの質だったり、入った後のサポートの関わりという部分で相手に負けてしまって、結局相手ボールになってしまう部分が多かったなという印象です。
ーー次戦のメニーナ戦に向けて、意気込みをお願いします
中断期間は、東洋大とメニーナに向けて、フィジカルもそうですし、暑い中でも粘り強さで戦うことを夏合宿で鍛えたと思います。失うものは何もないので、日頃の練習から細かいところ、パスの質や要求を今まで以上にみんなでやらないと勝利はなかなか難しいと思うので、今日からできることをやって、最善の準備をして挑みたいです。