関東大学女子リーグ戦 前期第9節
2026年5月30日(土)17:00 Kickoff
@早大東伏見グラウンド
試合結果
| チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 早大 | 1 | 0 | 1 |
| 十文字女子大 | 0 | 0 | 0 |
得点者
前半
16分 三宅万尋
前期第6節以来、関東大学女子リーグ戦(関カレ)で勝ち星のないア式蹴球部女子(ア女)。上位戦線に踏みとどまるためにも絶対に負けられない今節は、下位からの逆襲を狙う十文字女子大をホームに迎えた。今季からア女の指揮を執る野田明弘監督(平23スポ卒=サンフレッチェ広島ユース)にとっては、昨季まで率いた古巣との対戦となった。そんな一戦は、前半からア女が盤石な試合運びを発揮する。16分に先制ゴールを挙げると、残る時間はそのリードを死守。クリーンシートを達成し、3試合ぶりの白星をつかんだ。

ア女のキックオフから始まった前半。3分、最初のチャンスが訪れる。左サイドのMF小島世里(スポ2=東京・十文字)がドリブルで勝負を仕掛けると、オーバーラップで駆け上がるFW﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)にスルーパスを供給。そのままボックス内に侵入した﨑岡がマイナスのクロスを試みたが、ボールは相手選手に当たり、CKを獲得。キッカーを務めた小島のクロスは、シュート性の弾道でゴールに向かっていったが、相手GKに弾かれた。守備面では、関カレ初スタメンを果たしたDF尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)が、先輩に囲まれながらも落ち着いたプレーをして、安定感を見せた。ア女が最終ラインから攻撃を組み立てる中、ついに試合は動く。16分、攻撃参加をしていたDF佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)が精度の高いクロスをボックス内へと上げる。これにファーサイドから走り込んできたFW三宅万尋(スポ3=東京・十文字)がワンタッチで合わせ、華麗にゴールへと流し込み、得点を挙げる。先制点の起点となった佐溝が、本職の守備でも魅せる。30分、中盤から一本の縦パスを相手FWに通されて、ピンチに陥るが、すかさず体を寄せてブロック。シュートコースを消して、チームを救った。その後もボールを握り続けたホームチームが1点リードしたまま、前半を終了した。

後半も攻撃に積極的な姿勢を見せたのはア女だった。立ち上がりから決定機をつくる。51分、MF米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)が右サイドに展開。三宅がボールを収め、DF新井みゆき(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)にパスを送ると、早いタイミングでクロスを入れる。小島がヘディングで反応したが、相手選手の激しいマークもあり、惜しくも枠からそれた。続く53分、中盤でのパスカットからカウンターを発動。FW千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)からのノールックパスを受けた﨑岡は、ダイレクトでシュートを放つ。これは不運にもクロスバーを直撃。リードを広げることはできなかった。勢いをもってシュートを打ち込むア女だったが、試合終盤になるにつれて両チームが拮抗する展開になる。85分、自陣でのパス交換からボールを奪われると、相手チームの連続攻撃でピンチを迎える。しかし、ここでも守備陣は一体となり、決死のブロックで立ちはだかった。試合終了の瞬間までゴールを割らせず、ア女は「ウノゼロ」の勝利で連敗を止めた。

今節は大半の時間帯でア女がボールを握る展開を見せた。しかし、複数得点を取ることはできず、2試合連続で1得点という結果に終わっている。守備面において「無失点」という基準をクリアしているからこそ、今後は「得点力」により期待したい。勝ち点9を目指す、前期最終節までの3連戦。下位相手に勝つことが上位戦線を捉える最低条件となる。高みを目指して、ここからが勝負だ。
(記事 堤健翔 写真 林朋亜、山口愛結)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
早大出場メンバー
GK21福田真央(スポ1=JFAアカデミー福島)
DF2新井みゆき(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)
DF3杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)
DF4佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)
DF30尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)
MF7米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)
MF19福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)
MF22小島世里(スポ2=東京・十文字)
→90+3分、DF28牧野生成(社1=大阪・大商学園)
FW9千葉梨々花主将(C)(スポ4=東京・十文字)
→84分、MF13福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)
FW10﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)
FW11三宅万尋(スポ3=東京・十文字)
試合後インタビュー
野田明弘監督(平23スポ卒=サンフレッチェ広島ユース)
ーー試合を振り返っていかがですか
日大さん、東洋大さんという順位が近いチームとの対戦で2連敗していたので、もちろん攻守において細かい修正は必要である上で、今のチーム状況で1-0ではありましたけど、しっかり勝利できたということはチームにとってプラスになるゲームだったと思います。
ーー前節同様、序盤で得点を奪うことができました。しかし、前節から複数得点はありません。この点ををどのように捉えられていますか
サッカーはゴールゲームで、相手がいるスポーツなので、なかなか点数を取るのが難しいです。その中で日々のトレーニングから週末のゲームの中で積み重ねてトライして、まだまだ複数得点取れないというところは、日々のトレーニングの質だったり、個人の意識だったり、ゲームのプレッシャーがかかった中で、足りないことがあるんだよというメッセージだと思います。なので、そこはプラスに捉えて、継続は力なりで、選手とともに日々のトレーニングから複数得点を取れるように積み上げていきたいなと思います。
ーーDF吉田玲音(社3=新潟・帝京長岡)に代わって、DF尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)をスタメンで起用しました。尾辻選手のプレーをどのように評価されますか
最終ラインで(関カレのスタメン)デビュー戦とは思えない安定感と体を張った守備で、チームの勝利に貢献してくれて素晴らしかったと思います。
ーー次節への意気込みをお願いします
2連敗して苦しい状況の中で、もちろん内容の修正は必要ですが、週末のリーグ戦で勝つこと、勝った時の喜びは素晴らしいものだなということをスタッフや選手みんなで一丸になって味わうことができました。またこの喜びを連勝という形で体現できるように、しっかり修正して、週末はスタッフ、選手、関係者の皆さんで喜べるように、いつも通り準備に努めたいと思います。
FW三宅万尋(スポ3=東京・十文字)
ーー試合を振り返っていかがですか
2連敗していたので今日は絶対にホームで勝ちたいと思っていて、2週間練習で積み上げたものを発揮するために、皆で気持ちを一つにして戦いました。まず立ち上がりで1点取れて、そのまま自分たちのペースで試合運びをできたところもあれば、相手の守備に悩まされてしまう場面もあって、最後は押し込まれる場面もありましたけど、しっかり勝ち切ることができてよかったです。
ーーご自身は先制点を挙げました。その時のプレーをどう振り返りますか
練習でも何度か左サイドからクロスが入って自分が合わせるという場面があって、しっかり相手もスライドしてくる場面が多かったです。クロスの中の入りは意識していたので、そこがつながって良かったと思います。
ーー先制点の後は追加点を奪うことができませんでした。今後どのようにつなげようとチームで話されましたか
相手もやはり体を張って守ってくるチームだったので、そこをカウンターでもう1点追加点が取れるようになれば日本一のチームに近づくと思います。そこは今回出た課題で、次の試合に向けてもう1個突き詰めていきたいと思います。
ーー次節への意気込みをお願いします
次戦はアウェーなのですが、前期のあと2節は負けられない戦いが続くので、しっかり勝ち点3を取って最終節に挑めるように全員でまた一から頑張っていきたいと思います。
GK福田真央(スポ1=JFAアカデミー福島)
ーー試合を振り返っていかがですか
前半は攻められる展開で、先輩方も結構ボールを回して、相手の前からのプレスをかわすことはできていたと思います。ですけど、前半の途中から相手が狙ってるところにはまってしまったり、自分たちのパスミスで苦しい時間帯になってしまったところはありましたけど、夏奈(尾辻)や先輩方のおかげで守れました。あとは自分でも1つパンチングで守れた場面があったので、そこは良かったかなと思います。
ーーキャッチング能力が優れているとお見受けしますが、ご自身はこの点についてどのように思われますか
自分の長所というか、好きなプレーがクロスやCKからのジャンプキャッチなので、当初は結構チャレンジできていました。相手に分析されて(前に)出れなかったりしている時もありますけど、今日も前半の1本をキャッチできたり、そこは結構好きですね。
ーー相手チームがア女の最終ラインに向けてプレッシャーをかけてきた場面で、うまくかわせないといったことがありました。この点についてはどのように修正していきたいですか
自分の技術不足という部分は大きくありますけど、チームとしてはフィールドプレーヤーの方々のポジショニングをもっと早くするということを野田さん(野田監督)から言ってくださったり、あとは中盤のインサイドハーフの由真さん(FW﨑岡由真副将、スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)だったり、茉莉花さん(MF福島茉莉花、スポ2=東京・十文字)だったり、その方が下がってきてくれるという対策はしてくださっていますが、自分の判断がもうちょっと(足りないので、)来週までに改善できたらいいなと思います。
ーー次節への意気込みをお願いします
前期のあと2試合の中で、今日の試合も含めて勝ち点9を絶対に勝ち取ろうということで、みんな頑張っているので、しっかりゴールを守って、無失点で頑張っていきたいと思います。
DF尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)
ーー関カレ初スタメンとなりました。試合を振り返っていかがですか
今までの関カレでは途中から出場することが多く、納得いくプレーができていなかったです。なので、不安もありましたけど、練習で先輩方がサポートしてくれたので、自信を持ってスタートから入ることができました。前半の最初の方で良い攻撃から得点まで行けたので良かったのと、後半は苦しい時間が多かったですけど、全員で声を掛け合ってカバーし合えてゼロ(無失点)で抑えることができて良かったです。
ーーヘディングでクリアする場面が目立ちましたが、ヘディングはご自身の強みですか
はい、そうです。
ーー後半に苦しい時間帯があったと仰っていましたが、何か思い当たる原因はありますか
(ボールの)失い方のところで、簡単なミスから自分たちのゴール前まで押し込まれていたと思うので、はっきりクリアするところと、しっかりつなげるところ、一旦マイボールの時間を増やすというところでまだまだ課題があると思います。
ーー次節への意気込みをお願いします
今日の勝ち点3と、これから2試合が前期残っていて、それを含めて、チームで勝ち点9を取るとなっているので、シュート決め切るところとか、守備でのマークのズレとかを練習で改善して絶対に勝ち点の残り6を取りたいと思います。