【女子サッカー】攻撃と守備がかみ合い、3試合連続クリーンシートで快勝/帝京平成大戦

ア式蹴球女子

関東大学女子リーグ戦 前期第6節

2026年5月9日(土)16:00 Kickoff

@早大東伏見グラウンド

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早大
帝京平成大

得点者

前半

7分 三宅万尋

27分 﨑岡由真

34分 小島世里(PK)

 前節の国士館大戦ではスコアレスドローに終わったア式蹴球部女子(ア女)。ホーム・東伏見に帰ってきた今節は帝京平成大と対戦した。昨季の関東大学女子リーグ戦(関カレ)の対戦成績は1勝1分と相性の良いチームだけに是が非でも勝ち点3が欲しい一戦だ。前節の無得点という鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、早い時間に先制点を奪うと、前半終了までにさらに2得点を挙げる。攻撃陣が牙をむいたア女は3試合ぶりに、複数得点で勝利を収めた。

ボールを持ち運ぶDF佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)

 前半の主導権を握ったのはア女だった。スピードスターを擁する両サイドからシュートチャンスをうかがう中、試合は動いた。7分、中盤からボールがMF小島世里(スポ2=東京・十文字)に通ると、相手のディフェンスを振り切りクロスを上げる。これをフリーの状態で待ち構えていたFW三宅万尋(スポ3=東京・十文字)が冷静にワンタッチで合わせ、ゴールに流し込んだ。先制に成功したア女は、徹底した守備で相手の反撃を許さず、試合を進める。チーム全体で果敢にシュートを放つなど良いテンポの中、再び得点が生まれる。27分、相手選手のクリアしたセカンドボールを高い位置で拾った三宅が、FW﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)へ針の穴を通すようなパスを供給。絶妙な動き出しを見せた﨑岡が右足を振り抜くと、放たれた弾道はゴールの右上に突き刺さった。とどまるところを知らないア女は、さらなる得点を奪う。34分、ドリブルで一対一の勝負に持ち込んだ小島がボックス内で相手選手のハンドを誘発し、PKを獲得。自らキッカーを務め、相手GKの逆を突いたシュートはゴールネットを揺らした。その後もア女の猛攻は続いたものの、4点目を奪えず。しかし、3点差という大きなリードで試合を折り返すことになった。

PK成功を喜ぶ小島(中央)と祝福する仲間たち

 ア女がピッチを掌握した前半と同様、後半も試合を優位に運ぶ。しかし、後がない帝京平成大はプレッシャーを強め、積極的な攻撃姿勢を見せる。ア女が後手に回る時間も増え、なかなかゴールを割ることができない。それでも、得点のチャンスは幾度となく訪れた。77分、中盤での素早いパスカットからボールは右サイドの三宅へ。流れの中から放ったシュートは惜しくも枠の右に外れた。続く84分、途中出場の左サイドMF牧野生成(社1=大阪・大商学園)が推進力を見せ、ボールを縦に運ぶとクロスを上げる。MF福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)が反応し、スライディングで飛び込んだが、わずかにタイミングが合わず。後半45分間のスコアは動かず、試合終了。前半で得たリードを守り切ったア女が、3試合連続のクリーンシートで勝ち点3を手にした。

シュートフェイントをするFW9千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)

 今節は爆発力を取り戻した攻撃陣と守備陣の安定感がかみ合って、東伏見の地で快勝を収めたア女。しかし次節から日大、東洋大という上位チームと対戦することになり、より強度が求められる。関カレ前期の山場となる2試合を乗り越えることができれば、おのずと優勝という景色は開けてくる。2月のチーム始動からおよそ3カ月。成熟し始めた新生ア式蹴球部女子に期待は高まるばかりだ。

(記事 堤健翔 写真 荒川聡吾)

※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません

早大出場メンバー

GK21福田真央(スポ1=JFAアカデミー福島)

DF2新井みゆき(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)

DF3杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)

→69分、DF30尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)

DF4佐溝愛唯(社3=大阪・大商学園)

DF5吉田玲音(社3=新潟・帝京長岡)

MF7米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)

→90分、MF27片岡さら(商1=山梨・日本航空)

MF19福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)

MF22小島世里(スポ2=東京・十文字)

→80分、MF6川本美羽(社4=新潟・帝京長岡)

FW9千葉梨々花主将(C)(スポ4=東京・十文字)

→69分、MF28牧野生成(社1=大阪・大商学園)

FW10﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)

FW11三宅万尋(スポ3=東京・十文字)

→90分、MF14望月美希(スポ3=INAC東京レオンチーナ)

試合後インタビュー

野田明弘監督(平23スポ卒=サンフレッチェ広島ユース)

ーー前節は完封負けとなり、得点力が課題でした。この1週間で課題に向けてどのような練習をされてきましたか

 まず国士舘大戦に関して、選手は決定力(が課題)と感じているかもしれないですけど、僕の感覚としては、決定機まで作れなかったという印象でした。今週は、まず前線から相手がプレッシャーをかけてくるというところの狙いをしっかりチームで共有しました。あとは、中盤からアタッキングに入っていくことのイメージ共有と質を高めるということを1週間トレーニングして、そこを選手が試合の中でしっかり相手の狙いを理解し、積極的にトライしてくれた結果が、前半立ち上がりのところだったり、流れの中で点が取れたり、PKを誘発したりというところに、つながったかなと思います。

ーー今節の得点者は全員異なります。監督が以前から仰っていた「総合力」を体現できたと思われますか

 そうですね。今までは前線の守備から得点を奪ったりとか、セットプレーから得点を奪うことが多かったですけど、今回は流れの中から色んな選手が得点を取れたというところは良かったと思います。

ーー次節に向けての意気込みをお願いします

 順位が近い相手との対戦で、やはり日本一を目指す中ではしっかり勝ち点3を奪えるように、前半で良かったところは継続して、後半の課題のところはしっかり1週間分析して、最善の準備をして臨めればと思います。

 

FW﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)

ーー中盤でのプレーの手ごたえはどいかがでしたか

 インサイドハーフは初めてなので、学ぶことが多い中でみんなと合わせながら成長するという思いで、前向きに捉えてます。まだ難しいところが多くて頑張らないといけないと感じています。

ーー新しい背番号含め周囲からの期待は感じられていますか

 最初に背番号の発表があった時は自分自身すごいびっくりしました。自分なりにその自覚と責任を持って、 4年生としてのギアを入れた状態で、今シーズンは戦えていると思います。

ーー今日のプレーはいかがでしたか

 前半から全員で連動してシュートまでいけて、得点にも繋がったので、先週の反省を生かして良い入りができたと思います。ただ後半の質の部分だったり、突き詰めないといけない部分や課題が出たので、その課題に向き合わないといけないと感じました。

ーーここまでのチームの状態はどうですか

 体制も一気に変わった中で、一人一人がみんな前向きにサッカーに対して取り組めている部分があるので、4年生としてもっとチームを引っ張っていかないといけないと思います。監督を中心に全員で同じ方向を向いて、前進できていると思います。