春季オープン戦 6月20日 対上智大 早大・上井草グラウンド

梅雨の始まりを感じさせる雨の中、早大・上井草グラウンドで上智大との一戦が執り行われた。早大DEは前半から終始主導権を握る展開に。HO⼩林商太郎(教2=東京・早⼤学院)、NO・8齋藤俊太(教1=東京・早実)らの活躍もあり、スクラムで優位に立ちチャンスを演出。BKもテンポの良いパスワークで次々とトライを奪い、61ー5と大きくリードして試合を折り返す。後半もSO古瀬莊(スポ2=静岡聖光学院)を起点にしながら攻撃の手を緩めることなく着実に追加点を重ねると、終盤のピンチも粘り強いディフェンスで無失点にしのぎ切り、終わってみれば107ー5の大勝。攻守にわたって相手を圧倒し、快勝を収めた。

ゴール前に迫るFB細田
早大DEボールで始まった今試合。早大DEはキックオフ後のボールを蹴り出し、陣地回復を狙うもダイレクトタッチとなり、自陣深くでの相手ボールラインアウトとなってしまう。しかしここは落ち着いて対応し、ピンチを脱する。戦況が動いたのは2分、FB細⽥悠介(スポ3=福岡・修猷館) の効果的なキックで敵陣内でのラインアウトを獲得すると、オフロードパスを受けたFL安恒忠⼈(商3=福岡・⻄南学院)がゲイン。テンポよくボールを回し、古瀬からのパスを受け、最後は細田がインゴールに飛び込んだ。ゴールも決まり、幸先よくスタートを切った早大DEは10分にもチャンスを演出。敵陣トライライン近くでラインアウトを獲得しFWを当てる。素早いテンポで外に数的有利を生み出すと古瀬、細田、WTB佐藤光希(スポ1=早稲⽥佐賀)とつなぎ、最後はCTB能町光(スポ3=神奈川・⽇⼤藤沢) がトライした。またその後リスタートのボールを蹴り出さずに左サイドに展開するとWTB⽇向寺堪⼤(⽂構2=福島・磐城)が抜け出し、細田との連係プレーでビッグゲイン。SH栗原樹(商1=早稲⽥佐賀)は素早くボールを出し、走り込んできた古瀬がギャップを突いてインゴールに持ち込み、19ー0。この形は16分、41分にも披露し、いずれもトライにつながった。早大DEの自陣から得点を取り切る技術力が光る。FWでは小林、斎藤が存在感を発揮した。それぞれが前半で2トライを記録し、スクラムでは相手を圧倒。ペナルティーを誘うなど終始有利な試合の流れを生み出し、早大DEの攻撃の起点・終点として役割を発揮した。小林は今シーズンからHOにコンバートしたばかりだが攻守にわたっての活躍となり、その成長を存分にアピールした。その後早大DEは22分に上智大の個人技で早大ディフェンスを突破され得点を許す場面があったが、前半9トライを奪う猛攻撃で61ー5と大差で前半を折り返した。

ランで相手を寄せ付けないSO古瀬
後半、開始早々敵陣に進入した早大DEは能町が味方の援護も受けながら相手ディフェンスを引きずり、トライラインをかち割った。さらに5分、斎藤を起点に抜け出すと交代で入ったHO⼩笠原正義(商3=東京・早実)がボールを受け、一度はタックルで倒されるもすぐに立ち上がる。そこからトライラインへ手を伸ばし、ゴールも決まって73ー5とした。14分には一部メンバーが代わったもののスクラムで相手を圧倒し、そのままSH安岡叶夢(社3=⼤阪桐蔭)が得点した。後半、存在感を示したのが古瀬だ。続く20分に左サイドからLO⽇野耕輔(スポ1=東京・三鷹中等教育)が抜け出し敵陣深くまで攻め込むと、安岡からのボールを古瀬がカットアウトしながら受け、トライ。その後24分、30分、35分と古瀬からのラストパスでWTB肥後直希(スポ2=早稲⽥佐賀)、NO・8⼭﨑圭介(スポ1=早稲⽥佐賀)、LO神成貴仁(⼈1=東京・本郷)が追加点を挙げた。トライ前の古瀬の細かな仕掛けが相手のディフェンスを翻弄し、得点への道筋を立てていた。雨の中の試合となったが冷静なゲームメイクでチームを牽引した。後半終了間際には上智大に自陣深くまで攻め込まれ、4回自陣インゴール近くでのラインアウトを余儀なくされた。早大DEとしては受け身に回る展開となったが、ノットリリースザボールやインターセプトなどでピンチをしのぐ。最後も攻め込まれるが相手のこぼれ球を奪い、その後早大DEがボールを落としたところで試合終了。後半は相手に得点を与えず、前半から46点を追加して107ー5での勝利となった。

トライの機会をうかがうCTB能町
終始早大DEがボールを保持し、攻撃し続ける展開となった中、アタックのリズムや精度が高くチャンスを確実に得点に繋げていた。さらに新しいポジションで結果を出す選手や、後半最後の守りの部分で気を抜かずに得点を与えない姿勢など、得点以外の部分でもチームに成長をもたらした試合だったと言える。6月21日で関東大学春季大会の全日程が終了し、これから最もチーム内の競争が激しくなる夏を迎える。すべてのカテゴリーの選手たちが、伝統の『赤黒』を目指してしのぎを削る日々。降り続く雨に打たれながらも、地中深くで強靭な根を張り、力を蓄えた者こそが新たな芽を吹かせることができる。梅雨が明けたころ、果たして誰が劇的な成長を遂げ、次なる戦力として台頭してくるのか。彼らの熱き競争から、目が離せない。
(記事:髙木颯人 写真:伊藤文音)
コメント
◆HO⼩林商太郎(教2=東京・早⼤学院)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
簡単に倒れないで、常に前に出続けて、自分の役割を徹底することをコンセプトに臨みました。
ーー攻守で存在感を発揮していましたが、いかがでしたか
自分だけではなく、BKの特にSH、SOの選手が自分にいいパス供給してくれたので、周りがいいプレイをしてくれた分、自分の責任持って目立てたかなと思います。
ーースクラムの部分でも圧倒していましたが、セットプレーの面ではいかがでしたか
今シーズンから始めて、慣れていなくてまだ課題はあると思うのですが、今日の試合で圧倒できたところは1つの成果なので、圧倒できた分満足してます。まだまだ成長していきたいです。
ーー今後の意気込みをお願いします
自分に自信を持ってプレーして、カテゴリーを上げて大きな舞台で試合できるように頑張りたいです。
◆NO・8齋藤俊太(教1=東京・早実)

ーー今日の試合のコンセプトを教えてください
自分はハードワークを個人テーマとして掲げました。アタックでもディフェンスでもとにかく動き回る運動量というところを意識して、それがアタックだったらゲインだったり、ディフェンスだったらいいタックルというのに繋がったと思います。ディフェンスの部分ではまだまだ足りない部分はあったので、そこはもっと練習で高めていきたいです。
ーーFWながら多くのトライに関与してましたが、自身のプレーはいかがでしたか
やっぱりラインブレイクというところではたくさんいい試合があったと思うのですが、決定力がまだまだ足りていないので、トライを取り切るところまでしっかりやっていければなと思います。
ーーBKとの連携の部分はいかがでしたか
自分がラインブレイクできたのは今日結構10フェーズが多かったかなって思ったので、その点ではSOとの連携がしっかり取れたんじゃないかなと思います。
ーー今後の意気込みをお願いします
まだまだ自分の強みを出しきれていないので、上のカテゴリーにどんどん上がっていっても、自分のスタンダードというのを崩さずにやっていきたいなと思っています。
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