関東大学新人戦 東京・代々木第二体育館
前日に宿敵・白鷗大学を撃破し、勢いそのままに決勝へ進んだ早大。待ち受けるのは大会3連覇を狙うスター軍団・東海大だ。超攻撃型の早大と組織的ディフェンスを武器とする東海大の対照的なスタイルがファイナルラウンドで激突。早大は果敢に挑んだものの、層の厚い東海大の前に力及ばず、史上初の新人戦優勝には手が届かなかった。

重要な第1Qは昨年新人王を獲得した十返(東海大・2年生)の得点で始まった。対する早大は大エース・F松本秦(スポ2=京都・洛南)の3Pシュートで応戦を試みるも、東海大の激しいディフェンスにタフショットを強いられ決めきれない。そのままアーリーで得点を許す場面が増え、第1Qは13ー32。19点差をつけられた。

苦しい立ち上がりを見せた早大だが、第2Qは早稲田らしいアップテンポなリズムを取り戻す。松本のターンシュートや木村のドライブでブレイクすると、主将・G南川陸斗(文2=京都・東山)がリングに弾かれたボールに飛び込みフリースローを獲得。それぞれが強みを発揮しながら得点を重ねていき、東海大にも喰らいつくものの、縮めることができた点差はわずか1点。41ー59で前半を終えた。

後半、松本・木村が得意のコースから3Pシュートを連続で沈め11連続得点に成功。しかし、7分18秒、松本がこの日5つ目のファウルを犯し痛恨のファウルアウト。大黒柱を欠いた早大は反撃の勢いを削がれた。それでもF今村優志(スポ2=東京・東海大高輪台)、南川を中心に攻勢を緩めずインサイドを起点に攻め立てるが、東海大も十返、渡部を中心に確実に得点を重ねる。64ー86で第3Qを終えた。

最終Qに入るとイージーボールが落ち始め、失速を見せるが最後まで戦い抜く姿勢を見せた。ベンチから松本が見守る中、ここまで怪我で苦しんできた野津が躍動。東海の壁を恐れずドライブを仕掛けると、今度は外角から思い切りのある3Pシュートに成功。途中指を負傷した木村もそれを感じさせない3Pシュートを決める。しかし、一瞬の隙も見せない東海大の背中を掴むことはできず、80ー104で敗れた。

準優勝という結果で大会を終えた早大。東海大の強固なディフェンスと高いリバウンド力に、最後まで苦しめられた。得意とする3Pシュートを生かすためにも、ゴール下での主導権争いは今後さらに磨いていきたい部分だ。しかし今大会を通して、試合を重ねるごとに成長を見せた選手たちは確かな爪痕を残した。7月のインカレへ向け、新人戦で得た経験をどう成長につなげるか。再び挑戦が始まる。
(記事 北郷美結、写真 齋藤汐李、吉田真悠)
早大 スターティングメンバー
| Pos. | # | 選手名 |
|---|---|---|
| F | 1 | 南川陸斗(文2=京都・東山) |
| F | 12 | 松本秦(スポ2=京都・洛南) |
| G | 18 | 宮本耀(スポ1=福岡第一) |
| F | 19 | 野津洸創(スポ1=静岡・藤枝明誠) |
| G | 32 | 木村魁斗(スポ2=茨城・下妻第一) |
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
| 早大 | 13 | 28 | 23 | 16 | 80 |
| 東海大 | 34 | 27 | 25 | 18 | 104 |
コメント
F南川陸斗(文2=京都・東山)

ーー本日の試合を振り返って
最初、もう面食らったと言いますか、一気に持って行かれてしまいました。途中、審判のファールジャッチにもアジャストできず、全員が本来の力を出しきれずに負けてしまったという悔しさが残っています。
ーー松本選手のファールトラブルもありましたが
秦(松本)が点数を取っていない時間帯でも、秦にディフェンスが寄るっていうところから、他のオフェンスが動いていたので、秦がいなくなってからどこを起点に点数に繋げていくかがすごく難しかったです。
ーードライブで抜き切る姿が印象的でした
シュートが強みではあるのですが、単発単発でシュートが入らなくなって、一気に持って行かれているというのは倉石さん(倉石平HC)からも言われてましたし、みんなの共通認識ではありました。秦がいなくなった状況で、誰かがリムアタックして外に散らすとか、一本中でファールもらうとかいう動きができたら良かったのですが少し中途半端になってしまった気持ちはあります。
ーー主将としてトーナメントを迎えましたが、振り返って
僕自身の成長も一つ目的としてキャプテンを引き受けさせてもらって、なかなか不甲斐ない部分も多かったと思うのですが、それこそ最後の秦がいない場面に、少しでもチームを盛り上げる、鼓舞する声かけができて良かったなと思います。
ーー新人インカレに向けて、意気込みをお願いします
新人インカレに向けての練習はそこまでしないと思いますが、各々の立場で個人が成長して、レベルアップして1カ月後集合できれば、また良いプレーができるのかなと思うので、頑張っていきたいです。
F松本秦(スポ2=京都・洛南)

ーー今の率直な気持ち教えてください。
悔しいの一言です。
ーー今日の試合振り返っていかがですか。
出だしが勝負っていう風にチームで話してて。そこで逆に出だしてやられてしまって自分もファウルしてしまって。なんとか立て直そうっていう風に思ってたんですけど終わっちゃったんで、そこはチームに申し訳ないなと思います。
ーーリバウンドを振り返って
まず自分たちはディフェンスリバウンドは取らないとブレイクは出ないですし、そこで相手に何回も繋がれて攻撃回数が増えるっていうことは、自然と得点の確率もなくなってくるので、あそこは1回でとらないといけなかったなと思います。
それに加えて、自分たちがもっとオフェンスリバウンドに絡んでいれば、相手のブレイクも消せたと思うので。どんな状況でもリバウンドはもっといかないとだったなと思います。
ーー新人戦序盤でボックスアウトが課題だと話していましたが
やっぱ試合通してできるようになっているんですけど、やっぱこの強度がやってくると、してても押し込まれたり、上から取られたりっていうことにあったので、そこはもう少し練習しないといけないかなっていう風に思います。
ーー4ファウル取られてからも逆にギアが上がったように見えました。自分の気持ちの保ち方は
自分が最後までコートにいないといけないというのはずっと思っていたので。でもそこで、あそこでファウルしてしまったっていうことは、やっぱしてはいけなかったかなって思います。
ーーベンチに下がってから試合をどう見てましたか
自分がなんとかしたいっていう風に思ってましたし、でもどうすることもできないので、とりあえずあとはもう味方を信じて見てました。
ーー同期の南川選手はキャプテンとして最後までチームを引っ張ってました
いつもそんなキャプテンとしてチーム引っ張ったりするタイプではなかったんですけど、新人戦の期間始まってから自分がこのチーム勝たせるっていう風に1番思ってて、みんなをまとめてチームを鼓舞してくれたので、あと1か月の新人インカレあるので、そこでももう1回チーム一丸となって戦いたいと思います。
ーーインカレに向けて
今回の関東新人戦では悔しい結果で終わってしまったので、まずは絶対に準決勝まで行って東海にリベンジして優勝したいと思います。
G宮本耀(スポ1=福岡第一)

ーー今日の試合を振り返って
試合の出だしから東海大学さんの圧というか、迫力というか、高さの部分であったり、自分たちのバスケをする前に勝負をつけられてしまったような形で、自分がもっとポイントガードとしてコントロールしないといけないんですけど、それがなかなかできずに1クォーターからズルズルいってしまって、(松本)秦さんのファウルもありましたし。なかなか始めからいいところを見せることができなかったなという風に思います。
ーーオフェンスリバウンドに苦しみました
リバウンドはずっと課題で、昨日も負けていてそこを意識してやっていたんですけど、やっぱり東海大学さんの体の強さであったり、ボールへの執念に受け身をという形をとってしまったのがダメだったのかなと思います。
ーーお兄さん(宮本聡・東海大1年生)とマッチアップをする場面もありました
東海大学さんは3人ぐらいでポイントカード回していて、その中で(宮本)聡とやる場面もあったんですけど、自分がなかなかうまくコントロールできていなかったので、いいマッチアップにはならなかったですし。それよりもチームが負けてしまったことが大きく残ってるので。次の新人インカレでもまたやることがあるかもしれないんですけど、その時も自分がしっかりといいプレイができるまで成長しないといけないと思ってるので。まだまだだなと思います。