【男子バスケ】昨年のリベンジ果たしベスト4進出 松本は36得点20リバウンド

男子バスケットボール

第66回関東大学新人戦 東京・代々木第二体育館

 昨年同大会で敗れた中大とのリベンジマッチとなった新人戦3回戦。早大は序盤から攻守で圧倒し主導権を渡さないまま試合を進めた。リバウンドで優位に立って攻撃回数を確保すると、高確率のシュートで着実に加点。3試合連続の100点ゲームで中大を下し、全日本大学新人戦の出場権を獲得した。

 ここまでの試合では出だしで相手にリードを許していた早大だが、この日の第1Qは違った。昨日の日体大戦で7本の3Pシュートを決めたG木村魁斗(スポ2=茨城・下妻第一)が、得意の外角に加えて強気のドライブや体を張ったリバウンドで躍動。中大も注目ルーキー・渡部駆流(1年生)の3Pシュートでくらいつくが、早大はF松本秦(スポ2=京都・洛南)の3Pシュートを軸に攻勢を緩めない。序盤から試合の主導権を握り、37-25と12点のリードを築いた。

3Pシュートを沈める松本

 続く第2Qでは今大会主将を務めるF南川陸斗(文2=京都・東山)のプレーが光った。松本の3Pシュートが外れたところをリバウンドでセカンドチャンスにつなげると、ポンプフェイクからドライブを決める。ピリオド終盤ではバスケットカウントも沈める活躍。61-43で前半を終了した。

 第3Qの立ち上がり、早大は4ポゼッション連続で無得点。さらに司令塔・G宮本耀(スポ1=福岡第一)が3つ目のファウルを犯し、嫌な空気が流れる。それでも開始3分過ぎに木村が3Pシュートを沈めると、徐々にリズムを取り戻した。加えて、怪我から復帰したばかりのF野津洸創(スポ1=静岡・藤枝明誠)がアクシデントにより途中交代を余儀なくされ、リバウンドの要を欠く苦しい状況に。それでも松本と木村を中心に着実に得点を重ね、20点前後のリードを維持した。

ボールを運ぶ宮本

 迎えた最終Qは、野津に代わってコートに立ったF今村優志(スポ2=東京・東海大高輪台)の得点で幕を開ける。「洸創(野津)が途中でアクシデントに遭って、つなげるのは自分だと思っていた」と試合後に振り返った。さらに松本のディープスリーや宮本のターンショットなどで着実に加点し、中大を突き放していく。終盤にはG宮原悠太(スポ1=千葉・八千代)とG宮崎颯人(スポ1=カナダ・マウントブージェリー高)がそろって公式戦初出場を果たし、初得点も記録。会場を大いに沸かせた。最終的に38点差をつけた早大はベスト4進出を決め、昨年同大会で喫した敗戦のリベンジを見事に果たした。

野津(写真左)に声をかける南川

 課題として挙げられていたリバウンドで相手を上回り、試合のペースを握った早大。中でも松本は20リバウンドという驚異的なスタッツを記録し、ゴール下で存在感を発揮した。一方で、本試合は平均身長184.3センチの早大に対し、中大は180.8センチとサイズ面で大きな差はなく、むしろ早大が高さで優位に立っていた一戦でもあった。

 ベスト4に残ったのは東海大、日大、白鷗大と、いずれも高さと技術を兼ね備えた強豪校。準決勝で対戦する白鷗大は、この日の専大戦で21得点6リバウンドを記録したオールラウンダー・内田悠介(2年)や、オカプチネドゥを中心とした強力なインサイド陣を擁する。得点力を武器とする早大にとっては、リバウンドやボックスアウトといった泥臭い部分に加え、フリースローやイージーシュートを確実に決め切れるかが勝負の鍵となるだろう。激戦を制し、決勝進出を果たせるか。

(記事 北郷美結、写真 相原桜子・石澤直幸・吉田真悠)

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
南川陸斗(文2=京都・東山)
12 松本秦(スポ2=京都・洛南)
18 宮本耀(スポ1=福岡第一)
19 野津洸創(スポ1=静岡・藤枝明誠)
32 木村魁斗(スポ2=茨城・下妻第一)

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早大 37 24 24 28 113
中大 25 17 14 19 75

コメント

F南川陸斗(文2=京都・東山)

ーー本日の試合を振り返って
 途中で野津が抜けて苦しくなり、ハードな展開でした。それでも終始20点差ほどをつけたことは良かったと思います。

ーー3試合連続の100点ゲームです。手応えは
 普段の3、4年生と比べてサイズは落ちる分、シュートが得意な選手が多いです。打つべき人が打って、たくさん入っていると思います。

ーー準備期間がない中でも素晴らしい戦いぶりですが
 Aチームの5人(南川、松本、木村、宮本、野津)で試合する機会はありましたが、それこそ今日活躍した(今村)優志とプレーする機会はないので。(木佐貫)凌汰とかも全然一緒にやっていないんですけど、いい活躍してくれているなと思います。

ーー試合を追うごとに完成度が上がっているのでは
 この大会の目的が試合の中で成長するということです。1試合目より格段に良くなっていることが目に見えて分かるので、とても良いと思います。

ーー南川選手も2戦目以降素晴らしいパフォーマンスを見せています。ここまでを振り返って
 正直、春が終わってから新人戦までの期間で自分の役割にすごく悩んでいました。それを引きずって入ってしまったのが初戦でした。コーチ陣や学生コーチなど色々な方と話して、まずはリバウンドなど、チームに足りていないところを集中してやろうという話になりました。そこにフォーカスしてできたのがこの2試合です。昨日、今日と得点面も含めて、全体的に良くなってきたと思います。

ーー役割への迷いとは
 ファーストオプションには(松本)秦がいて、自分にボールが回ってくることは少ないです。その中でどういった役割を果たすかをすごく迷っていました。ポイントガードの(宮本)耀と合わない場面もありましたね。

ーー現在はカッティングで得点を挙げるシーンが目立ちますが
 オフボールの動きはすごく意識してます。良くない時はボールを持てず、リバウンドにも絡めずといった状況でしたが、今はボールを持っていなくてもリバウンドに絡める良い位置にいることができています。

ーーステップも含め、堀陽稀(令8スポ卒=現越谷アルファーズ)選手を彷彿とさせます
 去年の堀さんは本当にすごくて、目指すべき存在です。そんなにボールを持たなくても、瞬間で存在感を発揮します。倉石さん(倉石平HC)がよく「瞬間芸」とおっしゃるんですけど、それに最も対応していた選手だと思います。ああいった動きが少しでも見受けられたのなら良かったです。

ーー今大会はゲームキャプテンを務めていますがこちらは
 秦にやるか聞いたら「別にいいかな」とのことだったので、だったら自分の成長のために引き受けようと思いました。去年1年間は新人戦もリーグ戦も何も出来なかったので、少しでも役割を担い、チームの責任を負いたいということで引き受けました。

ーー明日は白鷗大とのリベンジマッチになります
 もう分かっているんですけど、サイズが大きいので。先輩方も何回もリバウンドでやられてきたので、同じ負け方はしないようにしたいです。特に今は自分がリバウンドで貢献できているので、どこまで通用するのか楽しみにしています。

ーー明日への意気込みをお願いします
 まず新人インカレの出場が決まり、一つの目標を達成することができました。ですが試合の中で成長するということは続くので、試合の中で成長していきたいと思います。

 

F今村優志(スポ2=東京・東海大高輪台)

ーー本日の試合を振り返って
 今日の試合は洸創(野津)が途中でアクシントで、繋げるのは自分だなって思っていたので、変わった時にしっかり自分でやらなきゃいけない番だと。あとは秦(松本)とか耀(宮本)にディフェンスがよると思うので、そこで自分がチャンスだったらしっかりシュートしようと思っていました。

ーー積極的なリバウンドがチームを助けていましたが、意識していましたか
 洸創より身長がないのと、うちのチーム全体的にも身長がない分、しっかり飛び込んでリバウンドとるのも大事だと思って、その部分は意識しています。

ーー攻撃の面ではドライブでの突破が光っていましたが
 自分は魁斗(木村)とか秦とかと違って、3Pがめちゃめちゃ入る選手ではないので、自分の強みであるドライブを武器として使えてよかったです。

ーー 今後対戦する相手には、身長の高い選手や留学生を擁するチームも増えてくると思いますが
 高校から大学に上がって、オンボールだけでの戦いができるとは思ってないです。なので、自分の強みであるオフボールの動きや、周りを生かす動きの中で、自分のチャンスがあったらレシーブして、秦のアシストにつなげていきたいなっていう風に思っています。

ーー今後、更にシュート力が求められるチームだと思いますが、これからの課題は
 今日は 1分の 1で入ってよかったんですけど、1年生の時から3Pは課題です。少しずつシュートも調整して、入るようになってきているので、そこのシュミレーションを継続して、しっかり早稲田のバスケットにフィットできるようにしていきたいなと思います。

ーーこれまでの試合を経て、ご自身の成長を振り返っていかがですか
 去年の新人インカレとか、足首手術前にやっていた時とかは、自分のやることが明確じゃなかったり、スペースを潰してしまったり、そういった動きが結構多かったんですけど、その時よりかは1年間通して自分をブラッシュアップできていると思うので、それは継続していきたいと思います。

ーーAチームの昇格に向けての課題は
 ディフェンスもそうですし、リバウンドもオフェンスの戦術力も、まだみんなに追いつけてない部分があると思うので、Bチームの中でも、まず自分がずば抜けるっていうところを目標にしています。その中で 、Bチームで「頭角表してきたな」って思ってくれたら、倉石(倉石平HC)さんもあげてくれると思うので、そこを期待してます。