法大相手に1勝2敗で勝ち点を逃した早大。2戦目を髙橋煌稀(スポ3=宮城・仙台育英)の完投で勝利したものの、3戦目は乱打戦を勝ち切れず、攻守に課題が残った。次の対戦相手は開幕から3カード連続で勝ち点を落としている立大。しかし、明大戦では初戦でリーグ戦通算1000勝目となる勝利をつかみ、徐々に明るい兆しが見えてきている。早大は賜杯奪還に向けて、1戦も落とせない戦いとなる。
苦戦が続く立大 投手陣に光明
立大は、慶大戦と法大戦で4試合連続の2桁失点を喫し、大敗が続いた。エース格の斎藤蓉(4年)を肘のコンディション不良で欠く中、第1先発が予想されるのは田中優飛(3年)だ。田中は明大1回戦に先発し、142球完封で開幕から続く連敗を止めたが、中1日で登板した3回戦では2回6失点(自責4)と苦しい投球となった。
第2先発には、明大2回戦で1年生ながら先発として抜てきされたルーキーの道本想(1年)が有力だ。法大2回戦では6回から救援し、法大の井上和輝(2年)に本塁打を浴びたものの、3回を投げて7奪三振と力投し先発の座をつかんだ。明大2回戦では、先発起用の期待に応え、5回2失点と試合をつくった。
リリーフ陣の手薄さは目立つが、明大3回戦に救援した菅野竜輝(3年)が150キロ台を連発し、2回無失点に抑えるなど、油断できない布陣になりつつある。

早大は髙橋煌稀が覚醒中
対する早大の第1先発が想定されるのは、髙橋煌。法大戦2回戦では、9回140球の熱投でチームに勝利を引き寄せた。尾形樹人(スポ3=宮城・仙台育英)捕手との打ち合わせ通り、高低差を生かした投球を披露。勢いのある法大打線に長打を許さず、9安打を打たれながらも1失点に抑える粘り強い投球で、リーグ戦初完投を達成した。
リーグ戦4週目を終えて、現在防御率はリーグトップの0.69。小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)が「伊藤樹(令8スポ卒=現楽天)の後継」と認めた右腕が、エースにふさわしい投球を次戦も見せられるのか。
第2先発は宮城誇南(スポ4=埼玉・浦和学院)が予想される。法大戦では、2試合に先発し、立ち上がりでは好投を見せたものの、要所で踏ん張りきれず2敗を喫した。リリーフ陣には、好調な齋藤士龍(文3=東京・早実)と佐宗翼(スポ2=石川・星稜)が控える。宮城が試合を作り、失点を最小限に抑えてリリーフ陣につなげるかがカギとなるだろう。

立大打線は4番丸山、5番本間に要注意
昨季は打率.314、本塁打4、打点9の好成績を残した主力の小林隼翔(3年)が左手首の骨折で離脱する中、注目は1年生ながらクリーンナップを任された本間律輝(1年)。試合を重ねるごとに打順を上げ、明大3回戦を終えた時点でチームトップの打率.304、打点3と好調だ。
そして4番を務める丸山一喜(4年)も、5番本間と同率の打率.304。本間と丸山の前に、走者を出さない投球が求められる。特に、1番打者の木津寿哉(3年)が明大戦から14打数8安打と調子を上げており、木津を起点とした攻撃に要警戒だ。
つながり始めた打線 真価が問われる一戦に
法大3回戦でようやくつながりを見せた早大打線。この試合3安打4打点と活躍した德丸快晴(スポ2=大阪桐蔭)、3試合連続安打で打率3割台を維持している髙橋海翔(スポ3=山梨学院)を中心に、この好調を維持して得点を重ねられるかが勝敗を左右しそうだ。
さらに、打撃好調の指名打者候補、壽田悠毅(社4=東京・早実)と川尻結大(スポ1=宮城・仙台育英)をどのように起用するかにも注目が集まる。東大戦で3打数3安打1本塁打の圧巻デビューを果たした川尻は、法大3回戦の5回に代打でヒット。6回からはそのまま捕手としてリーグ戦初マスクをかぶった。今後は試合展開に応じた起用の幅も広がりそうだ。
ここまで波に乗り切れていなかった岡西佑弥副将(スポ4=智弁和歌山)、寺尾拳聖副将(人4=長野・佐久長聖)に復調の兆しが見られる。つながりを取り戻した打線が、勢いそのままに立大戦に臨みたい。

法大戦で浮き彫りとなった攻守の課題をいかに修正できるか。一戦必勝、投打で奮起し、チーム一丸となって勝利をつかみに行く。
(記事:矢野吉乃)