全日本インカレ前対談初回は守備系の5人。守備面では早大の要石となり仲間を支え、サーブやクイックではチームを救う一打を放つ。プレーでも精神面でも早大を支える5人に日ごろのことから秋リーグ、インカレのお話を伺った。
※この対談は11月9日に行われたものです
お互いのこと
――隣の方の他己紹介をお願いします。
布台 難しい。
大谷 えー。
板垣→伊東 なんだよ、えーって。昌輝の他己紹介。結構プレーとか普段の私生活とかから細かい部分がありつつ、2年生の中でわちゃわちゃしつつみたいなところが目立つ人です。可愛げのある後輩というか、そういう部分が見られるところが多いのかなと思います。多分2年生の中では一番奢っているかなと思います。
伊東→布台 難しいな。聖は2年生の中でバレーもそうですし、2年生だけで過ごす時でも中心にいる存在です。本当に聖の言葉で2年生全員が動くこともありますし、聖が発言することで笑いが生まれることも多いのでいなきゃいけない存在というか、聖がいることで2年生が良くも悪くもまとまっているかなと思います。
板垣 それはそうだわ。
布台→菅原 ありがとうございます。今年から2人で1年生の教育係ということもあって2人で話す機会も増えてきているので、去年から仲良かったんですけど、今年は結構2人で過ごす機会とか増えてそれこそプライベートで2人で遊んだりすることも増えました。あまり周りからは見えないかもしれないですけど、喋ったりふざけたりしたりすることも好きで、大人しそうですけど、もう仲良くなったらすごいうるさいです。ふてくされているように見えちゃいがちだと思うんですけど結構真面目で、表情暗くて損している部分もあるなという。
一同 (笑)。
布台 でもバレーも勉強も真面目に取り組んでいるという感じの人です。
菅原→大谷 えー。大谷。むずい。まあ基本的に見たままな感じで。
伊東 かわいそう(笑)。
菅原 いい意味でメンタルが強いというか、もはやないというか。いじられてもなんか何もダメージを受けないところはいいところかなと思います。いい意味で先輩からも後輩からもいじられキャラです。接しやすい人間なのかなとは思います。
大谷→板垣 慧さんはチームのムードメーカだと思います。ベンチにいるだけで笑顔とかもあるので。試合に出ても結果を残すので、チームの雰囲気を慧さん1人で変えてくれると思います。個人的には去年は慧さんが教育係で指導してくれたんですけど、今年になって個人的にいじられることが多くなったので自分もやり返そうかなという。
板垣 ちょっと(笑)。どういうこと。
大谷 これからはこっちからもいじり返そうかなと。
板垣 いや、いいですいらないです。
お互いのことを話す伊東と布台
――オフの日は何してますか
板垣 オフは基本、バイトしてるか今は就活しているかなんで、日々多忙しています。
伊東 自分もバイトすることが多いんですけど、バイトが入っていない時は趣味に費やしています。ライブに行ったりとか。
布台 自分はバイトしていないので、オフの時はゆっくりしています。基本、駿(布台駿、令6社卒=東京・早実)とお父さんと3人とか、2人とかでサウナ行くのにハマってて、オフがあったらサウナ行ったりしています。
――以前、二郎系ラーメンにハマりそうとお話していましたよね
布台 そうなんですけど、体型気にしてて。自分の自己管理とか気にしてたらあんまり二郎とか食べないほうがいいかなと思って、とりあえず試合が終わるまではあまり食べない方がいいかなと思ってます。
菅原 オフの日は映画観るか読書するかですね。去年引っ越して、そこのお店を開拓するかの3択です。
――おすすめありますか
よく行くのは美味しいカレー屋さんがあって、そこか、今バイト始めてニューオープンのお店ができたのでそこがおすすめです。
大谷 自分もバイトしていないので、基本的に家で動画見たり音楽聞いたりしていて、オフの日はよく昼寝しています。あとは家族でご飯食べることが多いです。
ーー兄弟はいるのですか
大谷 兄が1人います。3歳差です。
――それぞれのいいところと直してほしいところを教えてください
大谷→菅原 去年より話す機会も増えて、いじられることも多いですけど、ご飯とかも一緒に行くことがあって前よりも仲良いですね。
伊東 いいとこじゃないじゃん。
板垣 関係性の話してるやん。
大谷 料理がめちゃくちゃうまいところ。食べたことはないですけど。あと歌上手いところ、料理ができるところ、家事ができるところは尊敬するところです。
大谷 (直してほしいところは)たまに叩いてくること、デコピンしてくることがあるんですけど、めちゃくちゃ痛い。デコピンがめちゃ痛い。
菅原 気をつけます。
菅原→布台 さっき昌輝も言ってたけど、決断力があるというか、プレーにしても他のところでも決断力があるところがやはりいいところかなと思います。直してほしいところは、なんだろうな。口癖が強いとこ。冗談ということは分かっているんですけど、そこはびっくりするんで初対面の人には気をつけたほうがいいと思います。
布台 言わないわ。初対面の人に。昌輝のいいところ?
伊東 悩むなよ。
布台→伊東 基本何事にも真面目に取り組んでいて、練習中でもそれ以外のところでも、真面目でふざける時はふざけるという割り切りができているかなというのは思います。直してほしいところはやっぱ場を凍らせてしまうような。
全員 (笑)。
布台 そういう発言が2年生の中で話していて多いので、もうちょっと面白くなって。お願いします。
伊東→板垣 慧さんのいいところは、よくご飯一緒に行ったりとか、奢ってくれたりするので。
布台 財布。
板垣 いいとこ財布?
伊東 いやそういうわけじゃなくて、いつもすごいお世話になってる先輩です。いちばんお世話になっているかなと思います。おしゃれだし、すごく面倒見がいい。最寄りの駅が一緒なのですごい面倒見てくれて、優しくしてくれます。
板垣 いいところだから。他己紹介じゃないから。
伊東 優しいところです。直してほしいところは言ったら今後奢ってくれなさそうなので、ここでは言えないです。
板垣 なるほど(笑)。
板垣→大谷 大谷のいいところはみんなにいじられやすいというか、いじられる部分がいっぱいあって親しみやすく、みんながオフの時、楽しくできるきっかけを作り出せるところかなと思います。直してほしいところは、練習中の私語が多いんで、本当に。聖とか啓とかはしっかりやっているんですけど、本当に私語が多くて。来年は3年生になって上級生にもなるので、しっかり自覚を持ってやっていただければなと思います。
――板垣選手から見た2年生の印象は
2年生について語る板垣
板垣 去年は人数が多いからこそ、それぞれでしゃべることが多くて、去年、教育係でいちばん近くで見てきたということもあって、団結力というかまとまりが心配だなと思っていたんですけど、それと裏腹に今年はもう全体で仲良いと思います。言い合うところはちゃんと言い合えていて、心配していたのが嘘みたいでホッとした部分が多いです。今年はコートの中に2年生が結構立っていて、そして1年生の指導もしてくれてというところで今年は重要な代であるだろうし、来年も僕ら3年生だけでは戦っていけないというのはもちろんなので、来年上級生になるにつれて一緒に頑張っていただけたらなと思っている次第です。
――菅原選手はギャップがあるとお聞きしました。
布台 照れ隠ししてよく陸のこと殴ってる。
板垣 あー。
菅原 単純に人見知りだから、初対面喋らなさそうで喋るからギャップがあるだけでしょ。
伊東 そりゃそうだよ。
――お互いに去年と変わったなと思うところありますか
板垣 俺さっき2年生の変わったところ言ったから。
伊東、大谷、布台、菅原 ・・・。
板垣 出なさすぎね。
菅原 3年生は今年3、4年生とまとまっている感じがあるので、練習中もプレー面も上級生というのを感じます。
布台 そんなに関わらなくなってきてるから。
板垣 そうか?
布台 俺はね。慧さんとではなく、3年生と。
菅原 3、4年で固まってることが多くて。
板垣 まあね。それがどうしても多いからね。
布台 去年は教育されていたこともあって関わりが多かったけど、今年になってあんまりそんなにかな。関わる機会が減ったなという感じですね。
板垣 なるほどそれで寂しいということか。
布台 いや全然そんなことはない。
――同学年同士で去年から変わったなという人いますか
布台 それこそ慧さんが言っていたように仲良くはなったかなと思います。
――守備系あるあるはありますか
板垣 共通して言えるのは暇な時間があるというか、何もできない時間がある。そういう時間は暇だなと。今年とかは本間さんが来てくれたから、本間さんが球出ししてくれてスパイク練中とかもレシーブ練習してたりするけど、僕らとかサーブレシーブをやってるときは立ってるだけとか。まあ、ただ立ってるだけじゃないんですけど、もちろんね。そんなことはないんだけど、そういうことが多いかなと。僕らあるあるなのかな。
布台 俺らは練習半分で終わるから。
板垣 そうそうそういうこと。
布台 半分くらいまできたらほぼなんもやんないもんね。
伊東 あとはチャンスボール返すだけみたいな。
板垣 そうそうそれで終わり。
――試合前の決まったルーティンありますか
布台 試合前用のストレッチとかは決まったのをやってます。
菅原 試合前だけやることだと、試合前はここで(布台と)対人することが多くて、その時は全力で対人しています。それが結構大事なアップです。
板垣 確かに。
――背が高いと筋肉が付きにくいらしいですが、他の人と違うトレーニングはしていますか
菅原 上半身が全然つかないので諦めています。
伊東 諦めてる(笑)。
板垣 だめだよ、あと2年もあるんだから。自分は1、2年生の途中くらいから吏玖さん(伊藤吏玖、令6スポ卒=現東京グレートベアーズ)とかミドル陣がガタイいい人多かったので、食べるっていう意識はしています。食べないとだめだなと思って意識しているんですけど、特に変わらないですね。
伊東 食べてないでしょ。
板垣 いや食べてるよ。
布台 合宿の時全然食べてないじゃん。
板垣 合宿の時は、あれタイムアタックだからね。
大谷 変わったことはしてないです。トレーニングを高校まで全くしていなかったので、大学に入っても佐藤さんとか滝谷さんとかストレングスの方とかに教えてもらって、筋トレの方法とか改善はされたのかなと思いますね。
秋リーグのこと
――秋リーグを個人として振り返って
板垣 秋リーグは啓がけがした2試合しかスタメンで出なかったのでそれ以外のことを基本的に話すと、この秋リーグで自分的に身についたというか自信になったのはさっきの陸が言ってくれたような、盛り上げるとかチームの雰囲気を変えるところとかで、そこが一番自分の役割なのかなという風に思いました。そのなかでも聖にはよく言われるんですけど、スパイクの決定率があまり上がらなかったので、全カレではそこを頑張って決定率を上げて、チームの雰囲気を上げるだけじゃなくてしっかり得点の方にも貢献していきたいです。
伊東 自分も慧さんと一緒でワンポイントで入ることがほとんどなんですけど、その中で春に比べて秋で自信がついた、いい結果を残せたと思うのはワンポイントで入った時にサーブで崩してポイントが取れたことで、それは個人的に嬉しかったなと思います。ただ足りなかったっていうのは、劣勢の場面で出たときにサーブとかレシーブで流れをガラッと変えられるような雰囲気に貢献できなかったのが秋リーグの課題かなと思います。それも聖からよく言われてるので、チームの雰囲気がいい時はレシーブをあげたりサーブを拾ったりするけど負けてるとき全然だめだよねって。そこは全カレで発揮できたらいいなと思います。
布台 自分は春、東日本とリベロなのにあんまりレシーブで活躍できていないというのがあって、それこそ秋もところどころでいいレシーブがあったかもしれないけどそれが持続できてなかったのと、プレーで自分の中での当たり前のレベルがまだまだ低かったので、要所でいいレシーブをするんじゃなくて常に質のいいレシーブをできるようにインカレではプレーしたいと思います。
菅原 秋リーグで自信になったこととしてはやっぱり今回スパイク賞を受賞させていただいことで、春リーグや東日本に比べてもかなり難しい局面でボールが上がってくることが多かった中で決定率を残せたことは1つ自信になったかなと思います。あとはブロックも春に比べて決定本数が増えて良くなってはいると思うんですけど、どうしてもまだまだ完成が遅かったり後ろがとりづらいブロックになってしまったりしたと思うので、そこは見直して全カレまでやっていきたいと思います。
大谷 自分はほとんどワンポイントで出ることしかないんですけど、全カレに向けて、いざ凌吾さん(前田凌吾、スポ3=大阪・清風)の代わりにワンポイントで入ったとして、後ろとの連携のためにまっすぐ跳んだりとか手を前に出したりとかミスをしないとかはこれから練習して頑張っていきたいのと、秋リーグは巧大(徳留巧大、スポ1=長野・松本国際)が出ててベンチメンバーに1年生がいなかったので、自分とか浩士(安食浩士、スポ2=宮城・東北)がその代わりにベンチワークをしていました。
(左から)対談中の伊東、布台、菅原
――チームのディフェンス面を振り返って、特にブロックとフロアの関係性はいかがでしたか
板垣 確かに(ボールが)上がってるんじゃないかなあ。
布台 関係性で言ったら俺やりづらいかも。
――それはどういったところですか
布台 シンプルに陸とかも言ってたけど、まっすぐ(手を)出すっていうことをやってくれたら自分は上げられるんですけど、やっぱりどうしても遅れたりとかで斜めって跳ばれるとスパイカーの出所が見えなくなっちゃって。自分は(ボールが)来てから反応するよりも、自分側のブロックと相手のスパイカーを見て確実に位置取りをしてレシーブするタイプなので、そこのブロックがまっすぐ跳んでもらわないとコースが定まんなくて拾えないなっていう感じです。でも秋リーグ後半になるにつれてやりやすくなっていったとは思います。
菅原 フロアディフェンスはやっぱり後ろから見ている人の意見が大事だと思うので、聖が言っているように(手を)まっすぐ出すことは意識しなければと思いますし、ミドルのブロックもそうですけどサイドのブロックもやっぱり重要になってくると感じています。
板垣 ベンチで見ていたり自分たちBチームで入りながら見ていたりする感じだと、春よりは圧倒的にブロック力というかチームのディフェンス力は上がっているのかなとは思います。それでもやっぱりひとりひとり若いチームというのがあってブロックでのミスや失点がまだまだ多いので、それを全カレまでになくしていけるよう練習しています。
――秋リーグで特に印象に残っている試合は
大谷 船橋アリーナであった専修大戦。自分はベンチで見ていたんですけど、ストレートで2セット取って3セット目で堅斗(麻野堅斗、スポ2=京都・東山)に代わって慧さんが入ったのかな。そこで慧さんがブロックポイントを取って流れを持ってきて、虎太郎さん(畑虎太郎、スポ3=福井工大福井)が甲斐選手(専大)のパイプのディグをきれいに上げてそれを遥斗(佐藤遥斗、スポ2=東京・駿台学園)が打ち切って勝つというチームでやってきたことを出し切れたと感じました。
板垣 俺決めたっけ?
大谷 はい決めました。相手のライトスパイクを。そういう練習でやってきたことを出せたのでよかったなと感じました。あとは相手に日本代表がいる中、チームで勝ち切れたのはいい試合だったなと思います。
伊東 順天堂大学戦でこれも慧さんなんですけど、結構競ってる場面でワンポイントで入ったときに、慧さんが打ったわけじゃないけど(慧さんに)相手が1枚コミットでブロックついて、サイド1枚になって決めたっていうあの場面は戻ってきたときにベンチのみんなと喜び合ったっていうのですごい覚えていますね。
板垣 僕はやっぱり最後の中大戦。春は自分が出てて相手に上げられたというのが一番渋い思い出だったので、絶対勝ちたいっていう思いはあったし、松井さん(松井泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)にも言われていた、優勝が決まってるからこそ3-0で勝つことの難しさがある中であの試合はサーブが一番光っていました。サーブのミスが本当に全然なくずっと打っていけて、虎太郎があれだけ不調な中でもミドル陣2人があの試合は最後まで決め切っていたので何もやることないわと思いながら、もしかしたら出るかなとか思ってたんですけど最後までやることなく終わって、ベンチメンバーも昌輝ぐらいしか中大戦は出てないのかな。なので秋を通してあの時は形になったなとベンチで見ながら思えた試合だと思います。
菅原 自分もやっぱり中大戦ですかね。直近の試合ということもあって覚えているのも大きいかと思うんですけど、慧さんも言っていたみたいにサーブで攻めることができて、そこから真ん中の攻撃がかなり決まっていたかなと思います。自分の中で一番緊張感をもって臨めた試合というか、中大戦で自分がメンバーとして戦うのも初めてだったのでそこでの緊張感はありましたし、あとは最終戦を落とせないという緊張感もあって、今までで一番ピリッとした空気間でチームとして臨めたかなと思っています。その雰囲気でインカレも臨めればいい結果が残せるのかなという感じがします。
布台 印象的な試合というか一番嬉しかったのは順天の時です。しっかり勝ってタイトルが確実になったというので。今年1個もタイトルを取れていなくて、別にタイトルを目標にやってるわけではないですけど、自分たちの力で秋リーグのタイトルをとれたというのが嬉しかったです。
――それぞれ成長できたところと、今後に向けた課題
板垣 成長できたところはさっき自信になったところでもいった盛り上げるところです。春は全然決められなくて悪いムードをなかなか変えられなかったので、そこは自分自身で一番変えることができたかなと思います。成長したいところというか全カレまでに改善したいところは決定率で、聖に渋いと言われないように(笑)、全カレでは決め切れるように頑張っていきたいと思います。
伊東 自分は秋リーグを通してベンチから試合を見ている中で、客観的にゲームを見ることができるようになったのが一つ成長したところだと思います。データが手元にあってそれをもとに試合を見てっていうのを11試合繰り返していくうちに、チームの動きや相手の動きを深くまで見れるようになったと感じています。課題としてはそれをわかっていてもタイムアウトの時とかに出ている人たちに全然共有ができていなかったので、全日本インカレではそういうのがより重要になってくるはずなので、ベンチの自分たちから積極的にできるようにしていきたいと思います。
布台 成長したところは特に自分の中ではわかっていないのですが、課題としてはレセプションの返球率をもっと上げることです。1本目はそこから攻撃につながるという点で一番大事なので、あとはリベロとしてスパイカーがいっぱいいっぱいになっている時やチームが劣勢な時にしっかり盛り上げて、チームを盛り上げる声もそうだし、ゲームコントロールできるバレーのIQをしっかり高めていきたいと思っています。
菅原 自分の成長したところはクイックの打ち分けというかコースで、人のいない奥の角のところとかに自分でコントロールして打てるようになったのが成長した点です。課題はいっぱいあるんですけど、クイックをターンに打つことと、ラリーになると入るのが遅くなってしまうのでそこを改善していきたいと思います。
大谷 自分はリーグ戦にほとんど出ていないので、練習中とかだったら速いフローターサーブが結構入るようになってきたのかなと感じています。改善したいところはブロックの移動が遅いことと手を出すのが遅いところです。遅いとブロックの完成や後ろに迷惑をかけてしまうので、あとはクイックの距離感とタイミングがまだちゃんとできていないのでそこを改善していきたいなと思います。
対談中笑顔を見せる大谷と菅原
インカレに向けて
――秋リーグが終わってから強化してきたところ
板垣 もう1回基本に立ち返って、パスからやり直しています。これからやっていこうと思っているのはブロックの部分です。昨年は秋リーグで(今年と)同じように終わりましたが、結果として同じだとしても、ブロックがここから一段も二段も三段もレベルアップしてインカレではほぼ完璧と言えるようなディフェンスをしていました。それを目指してここからブロックを強化していきたいねと話しています。
布台 あとはレセプションです。遥斗と徳留と僕の関係性をもっとしっかり築いて、攻撃につなげることや、相手の強いサーブに対してもサービスエースを取られないということを目標にやっていきたいと思います。
――みなさんから見て4年生はどんな方々ですか
板垣 僕は面倒見の良い先輩という印象です。1年生の時から本当にお世話になっているので、ここまでいろいろありましたが、やはり大切な先輩で。僕らの学年は、昨年はまとまっていましたし全然問題ないと思っていたのですが、責任を持ち始めるとそれぞれが違う方向を向くこともあります。そういう時は4年生にお世話になっているというか、4年生がいるからこそ、凌吾がキャプテンとなって3、4年生が主体でできているのかなと思います。最後に良い結果で送り出せるように、サポートできたらなと思います。
菅原 治揮さんや優太さんのように、裏方の仕事をしている人が頑張っている姿を見てきているので、選手だけではなくて裏で支えてくれている人がいるということを考えて、最後良い結果で終わりたいです。
伊東 自分も啓と一緒なのですが、コートには入っていないですけどベンチでもずっと支えてくれています。松井先生がおっしゃっていましたが、天皇杯の時に純さんがいなくて、純さんのベンチからの声がなくてまとまり切れなかったというか、安心できなかったです。プレーではなく、声を出すなど後ろで支えてくれていることを感じるようになりました。なんだかんだ2年生がふざけるのも、4年生がちゃんと見てくれているのもあって成り立っているので、最後は優勝して送り出せたらいいなと思います。
布台 個人的には滝谷さんが、自分が痛いところがある時には別のトレーニングメニューを教えてくれたり、体調面を気にかけて声をかけてくれたりしています。また、一番春と違うのは、翼さんの存在です。秋は翼さんが、相手がどんな攻撃をしてくるか、それに対してどうしたらよいかをタイム中などにベンチで教えてくれるので、そういった面で助けられてきました。その分インカレでは結果で恩返ししたいです。
大谷 自分は昨年から対人とかで翼さんとペアでしたし、純さんは二段トスのペアでずっと一緒にやってくださったので、自分のバレーボールの基礎を作ってくれた方々です。自分はプレーで貢献できることは少ないと思いますが、ベンチで4年生と一緒に声出しなどをすることで貢献できたらいいなと思います。
――インカレで個人として注目してほしいところ
板垣 スパイク決めます。
伊東 劣勢な場面で入ったときのサーブとディグに注目してほしいです。
布台 基本、どの体育館でも自分の声は聞こえると思うので、どんな声を出しているのかとか、注目してほしいと思います。
菅原 自分もスパイクいっぱい決めます。
大谷 ワンポイントで出た時、ブロックで止められるように頑張ります。
――インカレへの意気込みをお願いします
板垣 今まで秋リーグで盛り上げられるようにやってきました。インカレでは自分がチームの流れを変えてスパイクを決めるのもそうだし、ただ盛り上げるだけでなくてさらに120%、200%を出せるような環境をつくれたらいいなと思います。
伊東 自分のプレーももちろんですが、出ているメンバーとベンチメンバー全員で1年間目標としてきた全日本インカレのタイトルをつかめるように、練習からやっていきたいと思います。
布台 個人としてもチームとしても良いパフィーマンスと結果が出せるように、日々の練習を頑張ります。
菅原 松井先生が日頃から言っているようにここまでやってきたことを全部出すということと、ひとつひとつのプレーに目的や理由を持って自分で考えてできるようにしたいです。
大谷 この早稲田でやってきたことの基礎がすべてです。それを出し切って、秋の中大戦のようにチーム一丸となって向かっていけるような雰囲気で取り組みたいです。
(取材、写真、編集 芦刈れい、五十嵐香音、高津文音、町田知穂)
インカレへの意気込みを掲げる選手たち
◆菅原啓(すがわら・ひらく)※写真左
2004(平16)年4月8日生まれ。身長193センチ。最高到達点333センチ。山形南高出身。教育学部2年。春、秋とスパイク賞を受賞した菅原選手。そのクイックをはじめ、『迫力』のあるプレーに注目です!
◆伊東昌輝(いとう・あきら)※写真左から2番目
2004(平16)年4月8日生まれ。身長168センチ。最高到達点305センチ。山梨・日本航空高出身。商学部2年。サーブで相手に揺さぶりをかける伊東選手。明るい笑顔で仲間と『団結』して全カレに挑みます!
◆板垣慧(いたがき・けい)※写真中央
2003(平15)年7月13日生まれ。身長187センチ。最高到達点330センチ。京都・洛南高出身。政治経済学部3年。秋ではスタメン出場もあった板垣選手。持ち前の性格でチームを『盛り上げまくる』姿を全カレでも見せてくれます!
◆布台聖(ふだい・しょう)※写真右から2番目
2005(平17)年1月31日生まれ。身長161センチ。最高到達点280センチ。東京・駿台学園高出身。スポーツ科学部2年。今年度からスタメンに定着しチームを支えてきた布台選手。その『自覚』を持って大舞台でも声とプレーでチームを鼓舞します!
◆大谷陸(おおたに・りく)※写真右
2004(平16)年6月7日生まれ。身長200センチ。最高到達点340センチ。埼玉・川越東高出身。スポーツ科学部2年。秋もワンポイントブロッカーとして出場した大谷選手。どんな時も『笑顔』を忘れずに仲間のために尽力します!