関東女子選手権
兼 皇后杯JFA全日本女子選手権関東予選 2回戦
2026年9月12日(土)10:00 Kickoff
@栃木・フードリエサッカーフィールド青木
試合結果
| チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 早大 | 0 | 1 | 1 |
| メニーナ | 1 | 2 | 3 |
得点者
前半
27分 失点
後半
34分 失点
35分 失点
39分 三宅万尋
関東大学女子リーグ戦(関カレ)の東洋大戦から2週間弱、皇后杯出場を懸けた関東女子選手権兼皇后杯JFA全日本女子選手権関東予選(皇后杯予選)2回戦が行われた。シードでの出場となったア式蹴球部女子(ア女)は、日テレ・東京ヴェルディメニーナ(メニーナ)と対戦。メニーナに先制を許す試合運びとなるも、以降は粘り強い守備でゴールを守る。後半に入っても我慢の時間が続いたが、相手チームに2つの追加点を献上。試合終了間際に1点を返すも反撃及ばす、悔しい敗戦を喫した。

曇り空の下で始まった一戦、最初のチャンスはメニーナに訪れた。3分、自陣左サイドを攻略されたア女は猛攻を受け、幾度となくシュートを放たれる。ただ、全員が守備を徹底し、このピンチを乗り切った。相手チームに主導権を与える中で迎えた23分、決定機を迎えたア女。トップに配置された三宅が裏に抜け出し、シュートを放つ。相手選手のスライディングブロックで、ゴールを割ることはできなかったが、そのままCKを獲得。MF福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)がこぼれ球を拾うと、相手選手に倒されて、絶好の位置でFKのチャンスを得る。キッカーを務めるMF米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)が直接ゴールを狙ったが、これは惜しくもサイドネットに飛んで行った。連続した攻撃で同点を狙ったア女だが、得点を挙げることはできなかった。それでも堅い守備陣によるディフェンスでさらなる失点を許さず、前半を1点ビハインドで終えた。

DF尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)の負傷もあり、後半開始10分で2枚の交代カードを使ったア女陣営。攻撃の活性化が図られた中でチャンスは訪れた。58分、ボールがFW﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)に送られると、フェイントで相手選手をかわす。難しい体勢から勢いよくシュートを打ったが、惜しくも枠の上へとそれた。この場面以降、試合は徐々にオープンな展開となっていき、両チームのシュートシーンが増える。64分、三宅とMF福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)がボールをつなぎながら、前を向いてフィニッシュまで持ち込む。続く72分には、DF牧野生成(社1=大阪・大商学園)がクロスをボックス方向へ放り込むもうまく合わず、なかなか得点は生まれない。そのわずか2分後、ア女は相手選手に詰められて痛恨の追加点を許すと、立て続けに3点目を献上し、一気に差を広げられる。それでも諦めていないア女の選手たちは、反撃に出る。試合終了間際の79分、前線の三宅が振り抜いたボールはポストに当たって、ゴールイン。チームの得点源となる選手のミドルシュートで1点返したが、さらなる得点には時間が足りずにタイムアップとなった。

皇后杯ベスト8を掲げたア女は、2年連続の本戦出場とはならなかった。また7月に行われた関カレの神奈川大戦から公式戦4連敗を喫し、苦しい現状にあるチーム。年末年始に開催されるインカレで日本一をつかみ取る夢はまだ残っている。ケガ人も多く、台所事情が厳しいが、次週から関カレは本格的に再開。そして、並行して戦う関東女子リーグ(関東リーグ)もまもなくリスタートする。「一志挑闘」の精神で、より高みを目指す彼女たちのプレーに要注目だ。
(記事 堤健翔 写真 髙橋彗人)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
早大出場メンバー
GK1田村亜沙美(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
DF2新井みゆき(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)
→50分、DF33宮武つぐみ(スポ1=広島・AICJ)
DF3杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)
DF9千葉梨々花主将(C)(スポ4=東京・十文字)
DF30尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)
→50分、DF28牧野生成(社1=大阪・大商学園)
MF7米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)
→79分、MF14望月美希(スポ3=INAC東京レオンチーナ)
MF13福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)
MF19福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)
FW10﨑岡由真副将(スポ4=埼玉・浦和レッズレディースユース)
→79分、FW29濵井小町(スポ1=福井工大福井)
FW11三宅万尋(スポ3=東京・十文字)
FW25田中沙羅(社1=岡山・作陽学園)
→71分、DF26長谷川和花(スポ1=埼玉・RB大宮アルディージャWOMEN U18)
試合後インタビュー
野田明弘監督(平23スポ卒=サンフレッチェ広島ユース)
ーー関カレの東洋大戦やメニーナ戦に向けて、夏の中断期間にどのようなことをやってきたのかを教えていただけますか
新体制に代わり、前期と後期少しを終えて、上位の東洋大、山梨学院大、日大に勝ち点3を奪えなかった。上位に当たる神奈川大さんにも中断前に勝てなかった点を踏まえて、シンプルに個人の能力を、個人のところを成長させなくてはいけないという点と、ア女の強みの走力や球際というサッカーの本質のところをやはりもう1個上げていかなくてはいけないというところを踏まえて、サッカーの部分とオフの人としての部分の両輪が必要というところを意識しながら、夏合宿も含めて臨みました。
ーーそのような取り組みを踏まえた上で、試合を振り返っていかがですか
東洋大戦を終えて、全てにおいて圧倒的に足りないよねという認識がありました。なので、まずは個人がピッチで最善を尽くして、技術的な要素や戦術的な要素はもちろん大事ですけど、勝つための姿勢だったり、勝つためにやるべきことを一人一人がやりましょう、走る部分、球際の部分や戦う部分だったりで、それを組織的にしっかりやっていきましょうと(言いました)。メニーナさんは技術が高い選手が多く、守備のところもしっかり分析できていたので、それに対してしっかりキーパーから前進するところと、得点を奪うところを意識して、メニーナ戦に臨みました。ただ前半は、守備のところをもう1つ介入して、徹底してもよかったかなと思います。前線のところで、中でボールを奪うのか、サイドでボールを奪うのかを、中の選手たちのコミュニケーションで対応できるとよかったかなと思っていましたけど、そこが多分明確ではなかったので、HTに修正して、そこから、前からプレッシャーをかけてボールを奪うという点は改善できたかなと思います。攻撃のところもしっかり4-4-2で、相手がプレッシャーをかけてくるので、頂点に三宅を置いて、最終ラインに千葉を置いて、しっかり背後も蹴れるし、相手のラインが下がれば、自分たちのホールという中盤のスペースを使いながら、相手が間延びすれば、しっかりショートパスで、中盤の数的優位だったり、サイドから前進していこうというところをやりましたけど、ピッチ状況だったり、あとボールだったりという点で、なかなかパススピードが出ない状況で、自分たちの意図的な前進だったり、あとは個人のミスでボールをロストするところが多かったかなという印象ですかね。ただ、その中で3失点してしまうと、やはり今のチームでは複数得点を取って勝つということは正直難しいです。1点目は、一対一の対応のところと、カバーのところで、一瞬間が空いて、シュート打たれてしまったところはあったかなと思います。でも、2点目、3点目のところに関しては防げたミスかなと思います。それがなければ、三宅がしっかり1点取って、セットプレーだったり、チャンスはあったので。そういうところをしっかり決め切ることができていたら、勝つ可能性はあったかなと分析しています。
ーー神奈川大戦から公式戦4連敗となりました。チームの現状をどのように捉えていますか
ケガ人も多かったり、今年のチームの状況を踏まえると、他のチームも分析したり、成長してきている中で、言葉は少し難しいですけど、妥当という結果なのかなと思います。少し自分たちよりも、能力が高い選手たちが多いチームに対して、シンプルに負けてしまっているという現状なので、この状況を、私も選手も含めて、どう受け止めて、次の試合だったり、今年の目標で日本一を掲げているので、そこに向けてやっていくかというところが本当に問われているのかなと思います。だから、今年はサッカーの部分で、個人で結果に結びつけられる選手が少ないので、個の能力を高めながらも、全員のサッカーの質を上げていかなくてはいけない。それに加えて、人としてだったり、組織としてというところを、部員数も限られてるし、今もケガ人が多い中で、チームで基準を高めてやっていかないと、今年は少し能力が高いチームや、最近しっかり結果を残して上位にいるチームに対しては勝っていけないよということが現状というかメッセージだと思います。もちろん悔しいですけど、これを乗り越えていかないとそう簡単に勝てないし、目標達成はできないと受け止めています。
ーー千葉選手のCB起用はどのくらい前から考えられてましたか
期間はそんなには無いですけど、キャプテンとして、4年生として、本人が今年FWで覚悟を持ってやるというところがあったので、キャプテンでFWで点を取ってチームを勝利に導いてくれればそれが一番かなとは思っていました。彼女の得意なプレーは、自分のフィジカルを生かしたプレーだと思います。そうなってきた時に、彼女の試合やチームに対する思いを、FWで頂点というところでなかなか体現することができていなくて、本人としてもキャプテンという立場でなかなか結果を出せていなくて、少し難しいところもあったかなとなってきた時に、戦術的なところで背後も取れるし、ボールを収められる選手がいる方が良いのかなという戦術的な理由もあるし、千葉は戦術もしっかり理解しているし、周りに発信はできるので、フィジカルを生かしてと考えた時に、ポジションを下げることによって、彼女の良さを発揮して、チームの勝利に貢献してもらえると良いのかなというところで、今回CBで使いました。
ーー来週から関カレが再開しますが、そこに向けて意気込みをお願いします
まずは今の状況だと、次の国士舘大戦も厳しい戦いになるかなとしっかり理解しています。今年は目標を日本一、関カレ優勝、関東リーグも優勝、皇后杯も出場してベスト8を立てた中で、シンプルにサッカーの部分も組織の部分も足りていないというところが現状だと思うので、そこにトップチームだけとか、幹部だけとかじゃなくて、全員が目を向けて、当該意識を持って、一つ一つをできることを目標達成のために全員が取り組むということがまず1つ。それをしっかりすることができれば、今まで積み上げてきたサッカーの部分だったり、夏合宿で意識したフィジカルの部分は必ず積み上がっていくと思うので、まずはその作業や意識のところを来週改善して、もちろん1つでも良い順位でインカレに出場する。そして、日本一を目指すというところは変わらないので、そこをやった上で、国士舘大戦でしっかり勝利を収めていきたいな、その準備をしたいなと思っています。
DF千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)
ーー皇后杯ベスト8を目標に掲げた中で、本戦出場をかけた重要な試合でした。夏の中断期間も含めて、チームとしてはどのような準備を重ねてきましたか
チームとしては、メニーナさんと対戦することが決まって、守備の部分の確認は入念に行いました。(メニーナは)すごく上手だしボールを動かせるチームなので、中央を使われないように、間を締めてからサイドで奪いたいという確認と、それに伴ってその守備を行うには一人一人の能力、走る部分だったり、一対一の対応が必要になるので、その部分の積み上げは夏から行ってきました。この試合に関しては、勝ったら本戦、負けたら終わりという一発勝負の中で、どんな形でもいいから、PKでもいいから、絶対に勝とうということで、0-0からPKでもいいし、後ろはゼロ(無失点)は絶対で、前線が1点決める1-0を掲げて取り組んできました。
ーー試合を振り返ってみていかがですか
ボールを持たれる時間が長く続くことは想定していたし、全員それで準備してきましたけど、奪った後にマイボールにできなかったり、攻撃が自分たちの思い通りに積み上げてきたものが発揮できず、守備の時間が長く続いてしまって、そこでのカウンターがすごく多くて。大学生として中高生と戦っていく上で、やはり一対一の強度だったり、そこは絶対に負けてはいけない中でそこをはがされてしまって、失点が多かったので、そこは絶対にやられてはいけないところだったと思います。
ーー今日の試合ではCBとして起用されました。監督からの指示やチームとして意図はどのようなものでしたか
1-0の勝利をチームとして掲げていた中で、自分は球際の強さだったり、体を張るという部分は、FWでもCBでも体現できる部分だと思っていたので、そこの部分と、攻撃に関しては左足のキックも蹴れるので、そこのビルドアップの部分が求められていました。
ーー前半ではなかなか自分たちのボールを長く持つことはできなかったように見えた一方で、後半中盤からマイボールにしてシュートまでいくシーンが増えていったと思います。チームとしての変化があったのでしょうか
前半と守備の形はそれほど変わっていなかったですけど、その中で個人のプレスの強度を1つ全員が上げて、また簡単に上手に奪えない相手なので、滑ってでも、体をぶつけてても、ファウルでも(ボールを奪う)という気持ちの部分が全員後半になって、ギアが上がったかなと思います。
ーーチームの状態としてケガ人も多くて、なかなか難しい状態の中で、チーム全体での総合力が問われている時期だと思います。今のチームの状態をどう捉えているのか、今後どうしていきたいのかを聞かせてください
ケガ人が多いかもしれないですけど、今戦っているメンバーは本当に選ばれた20人だと思うし、その中で戦えない、戦えなかった、勝てなかったということは、本当にただのチームの現状で、ケガ人が復帰していたら勝てるとか、自分はそう思っていないので、とにかく今はこの現状を全員が受け止めて、前に進むしかないかなという気持ちです。
ーー皇后杯はここで終わってしまいましたが、この後も関カレ、さらにインカレが続いていきます。そこに向けての抱負をお願いします
本当に全部、残りの試合を全部負けない、負けない、一戦必勝の気持ちで、トーナメントくらいの強い思いで戦うことが本当に大事だと思うし、まだインカレ出場が決まったわけでも、インカレ出場が絶対にできるというほどの立ち位置でもないので、本当にまずはインカレ出場に向けて、全員で戦いたいと思うし、皇后杯がなくなった分、インカレに全てをぶつけられると思うので、残りの期間を本当に後悔なく、インカレに向かえるように、一日一日大切に、全員で積み上げていきたいです。