【米式蹴球】5TDで慶大を圧倒 QB木庭がケガで負傷退場もオフェンスは勢い止まらず

米式蹴球

関東学生秋季リーグ戦 9月13日 アミノバイタルフィールド 

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大
BIGBEARS
14 14 35
慶大
UNICORNS

 初戦で日体大に競り勝った早大BIGBEARSは、秋季リーグ戦2戦目として慶大UNICORNSと対戦した。前半だけで20失点を喫した前戦とは異なり、ディフェンスが鉄壁の守備を見せ、第3クオーター(Q)まで慶大を完封する。オフェンスでも、RB長内一航主将(文構4=東京・早実)の3タッチダウン(TD)を筆頭に35点を挙げ、35ー7で慶大に快勝した。

TDランを決めたRB長内主将

 早大のキックで試合が始まる。DL北村玲應音副将(文構4=東京・早実)のロスタックルなどで、慶大の攻撃はスリーアンドアウトに抑えたものの、パントの飛距離が伸び、自陣5ヤード地点からの攻撃を余儀なくされる。しかし、RB長内主将のランやQB木庭修克(文構3=東京・三田)からWR神鳥虎太郎(スポ2=千葉日大第一)へのパスで、順調にドライブを進めると、最後はRB長内主将のランでTD。14プレー、8分近いロングドライブを見事TDにつなげた。対する慶大もキックオフでのビックリターンを決め、反撃を試みるも、28ヤードのフィールドゴール(FG)は右に外れ、得点は得られなかった。続いて早大の攻撃を迎えるも、QB木庭がポケットからステップアップした際に左足を痛め、ここでまさかの負傷退場。早大としては緊急事態を迎えるも、代わって入ったQB道浦佑太郎(社4=東京・早実)がRB長内主将にスクリーンパスを通すと、サイドライン際を駆け上がり、今日2つ目となるTDを決めた。さらに、直後のドライブで、慶大のファンブルをDB吉岡獅音(スポ1=東京・佼成学園)がリカバーし、良い位置で攻撃権を獲得する。すると、QB道浦がエンドゾーンのWR白田優介(法3=東京・早大学院)にTDパスを決め、21ー0と点差を広げる。前半残り1分、更なる追加点を狙いドライブを進めるも、QB道浦のパスはインターセプトされてしまい、前半は21点リードで終えた。

TDパスをレシーブするWR白田

 後半は早大のリターンで始まると、QB道浦のランで一気に敵陣に侵入する。その後3rdダウンで残り12ヤードという厳しい状況を迎えるも、中央を抜けたRB長内主将がタックルをものともせず、エンドゾーンまで駆け抜けてTD。続く早大の攻撃でも、QB道浦からWR平山琢生副将(スポ4=千葉・匝瑳)への正確なロングパスが通ると、RB大谷優輝(政経4=東京・早大学院)がエンドゾーンに走りこんでTDを決め、35ー0と大量リードを奪う。ディフェンスも負けじと、DL矢口羚(商3=東京・早大学院)がサックを決め、慶大オフェンスを封じ込める。次の早大の攻撃はパントに終わるも、DL小榑陽亮(スポ1=東京・西)がロスタックルを決め、再び攻撃権を取り戻す。 第4Qから出場したQB竹原拓海(スポ1=京都・立命館宇治)や RB齊藤高士朗(法2=東京・早大学院)のランでゴール前5ヤードまで進むも、ここでハンドオフ時に痛恨のファンブルを喫し、追加点獲得とはならなった。このまま無失点に抑えたいディフェンス陣は、慶大のWR富安航大(2年)にビックゲインを許すも、DB妹尾泰成(人4=東京・佼成学園)がインターセプトを奪い、依然として得点を与えない。このまま試合が終わるかに思われた第4Q残り1分、P出口弥生(人2=東京・本郷)のパントがブロックされ、それをリカバーした慶大がエンドゾーンまで持ち込み、リターンTD。まさかの形で、完封勝利達成を防がれる結果になった。その後、オンサイドキックを決められるも、最後はDL坂本塁(政経2=広島・基町)がプレッシャーをかけ、パス失敗となり、試合終了。35ー7と攻守ともに圧倒した内容で、秋の早慶戦を制した。

2つのTDパスを決めたQB道浦

 この勝利でリーグ戦2連勝を飾った早大BIGBEARS。ディフェンスは、春の早慶戦と同様に失点をわずか7点に抑え、オフェンスでは、春に課題だった決定力が改善され、5TDを決めた。また、QB木庭のケガに関しては心配ではあるが、代わって途中出場となったQB道浦や第4Qに出場したQB竹原がしっかりとゲームを作り、オフェンスを牽引した。次戦は、昨年のリーグ戦と春季オープン戦でディフェンスが苦戦を強いられた中大である。早大ディフェンスとしては相性が良くない相手だけに、真価が問われる試合になる。

(記事:吉川柊真 写真:土橋俊介、河野紗矢、大竹瞭)

得点経過

TEAM 残り時間 PLAY(PAT) スコア
早大 1:52 TD #33 長内の4ヤードのTDラン(#38千本木のキックは成功) 7ー0
早大 5:12 TD #12道浦から#33長内への32ヤードのTDパス(#38千本木のキックは成功) 14ー0
早大 2:59 TD #12道浦から#80白田への16ヤードのTDパス(#38千本木のキックは成功) 21ー0
早大 8:39 TD #33長内への26ヤードのTDラン(#38千本木のキックは成功) 28ー0
早大 3:12 TD #25大谷の5ヤードのTDラン(#38千本木のキックは成功) 35ー0
慶大 0:53 TD #88早川のパントブロックから#19鈴木の32ヤードリターンTD(#39北村のキックは成功) 35-7

チームスタッツ

スタッツ 早大 慶大
1st down数 20
ーラン 14
ーパス
ー反則
3rd down成功率 8/13 62% 2/10 20%
4th downs成功率 2/2 100% 0/0 0%
総プレー回数・ヤード 62回 392 yds 39回 67 yds
パス試投成功回数 14/21 67% 191 yds 12/23 52% 73 yds
ラン回数・ヤード 41回 201 yds 16回 ー6 yds
TD数
ーラン
ーパス
ーその他
PAT回数 5/5 100% 1/1 100%
2ptコンバージョン回数 0/0 0% 0/0 0%
FG回数 0/0 0% 0/1 0%
パント回数
反則回数 3回20ヤード 2回6ヤード
被ターンオーバー回数
ーインターセプト
ーファンブルロスト
セーフティー回数
レッドゾーン 3/4 75% 0/1 0%
タイムポゼッション 31:12 16:48

コメント

・QB道浦佑太郎(社4=東京・早実)

ーー今日の試合を振り返って 

 オフェンスに関しては、準備してきたことは出せたという印象があります。これまで2週間、慶大に勝つためにプレーの準備をしっかりしていたので、そこを出せたのは良かったなと思います。後半ではインターセプトやオフェンスのファンブルなどのミスが出てしまったので、そこは次の中大戦までに直してミスのないように改善できたらなと思います。

ーー前半途中からの出場となりましたが、気持ち的にはどうでしたか

 前節の日体大戦も今回の慶大戦も木庭(修克、文構3=東京・三田) が出ていて、自分の中で4年生として悔しい気持ちがもちろんありました。それでも練習でしっかりプレー数をもらえていて、自分がいつ出ても、木庭がいつケガをしても大丈夫なように気持ちをしっかりつくっていたので、あまりびっくりすることなく平常心で試合に臨めました。

ーー前半は2つタッチダウンパスを決め、後半もロングパスを決めるなど良い活躍をしていましたが振り返って

 本当に練習通りのプレーをできたことがすごく良かったなと思っています。自分はあまり試合経験もないですし、その中でも練習でこれまでやってきたものを出せたので、いい経験になったかなと思います。

ーー次戦の中大戦への意気込みをお願いします

 春シーズンで接戦だったので、まずはしっかり勝ち切るというところを大事にしたいです。僕たちは日本一を目指しているので、日本一に向けてふさわしい取り組みというのを目標において、これから2週間の練習に取り組んでいけたらなと思います。

・RB大谷優輝(政経4=東京・早大学院)

ーー今日の試合を振り返って

 相手がランに対するディフェンスをしっかり組んできていて、なかなかキツイ部分はあったんですけど、後半は特に自分の持ち味を生かして力強く当たれたところは良かったと思います。

ーータッチダウンランのプレーを振り返って

 OLがディフェンスを蹂躙してくれて、自分は走るだけだったので、本当にOLとレシーバーのおかげですね。

ーーオフェンス全体としても5個のタッチダウンを獲得しましたが振り返って

 長内が結構引っ張ってくれてるところもあって、そこは僕らRBの他のメンバーもやるのでそこ頑張りたいなと思っています。今回は1本目のQBの木庭がケガして、2本目の道浦になったんですけど、そこでも変わらず引っ張れたところは良かったなと思っていて、これからもそういう2本目も成長していけたらと思います。

ーーランニングバック全体的にショートヤードのランが良く出ていましたが、振り返って

 僕の後ろの優(植村 、社4=東京・早実) とか高士朗(齊藤 、法2=東京・早大学院) とかもショート出せてて、ユニットとしてすごいレベル高くて僕もヒヤヒヤしています笑。みんなで切磋琢磨してできているのでいいユニットだなと思っていて、もっと優とか高士朗とか試合の機会増えて活躍できると思うのでみんなで一緒に頑張っています。

ーー次戦の中大戦への意気込みをお願いします

 春にいい試合して、なんとか逃げ切れたという形なので、秋は毎シリーズタッチダウンしてオフェンスで勝ち切ったという試合にしたいと思います。

・DB宮下拓(創理4=神奈川・鎌倉学園)

ーー今日の試合を振り返って

 2週間の準備がいいところも悪いところもあったかなという感じです。ディフェンスとしては2週間日体大に対して準備しきれなかったので、慶應戦はしっかり準備しようというのを掲げてこの試合ができたので、そこの点はよかったなと思います。

ーーご自身のパフォーマンスを振り返って

 自分のパフォーマンスとしてはもっとできたなというのが正直な感想です。ビッグプレーもそんなに自分は出せていないですし、自分がもっと活躍してビッグプレー出さないと、絶対日本一になることはできないと思っているので、そこを今後頑張っていきたいなと思います。

ーーディフェンス全体としては、慶大のオフェンスを抑え込みましたが、振り返って

 週の中盤あたりに一回良くないディフェンスがありました。そこから後半しっかり改善してやりたいことをやって、今回の試合0点に抑えられたので、そこの部分はいいと思います。そこをもう一度やって、リーグ戦今後臨んでいきたいと思います。

ーー日体大戦から改善したことは何かありますか

 日体大戦から改善したことは、もっと準備、全員で準備してコミュニケーションを取ろうっていうところを改善しました。今回もグラウンド内でコミュニケーション取れた場面はあったり、取れなかった場面もありましたが、そこが日体大戦とのディフェンスとしての違いが出てきたのかなと思います。

ーー次戦の中大戦への意気込みをお願いします

 ディフェンスとしては去年も春も結構やられて、因縁の相手なので、そこに向かって2週間きちんと準備して臨みたいと思います。

・DL坂本怜央(国教1=東京・佼成学園)

ーー今日の試合振り返っていかがですか

 日体戦が終わって、厳しい試合展開の中で、この2週間しっかり慶應に対策してきた中で、3クオーターを0に抑えたというのは本当に成長だと思いますけど、ここから厳しい試合が続く中で、もっとスタンダードを上げていく必要があると思いました。

ーーご自身のパフォーマンスはいかがでしたか

 自分もこの2週間対策してきて、効いたテクニックはあったのですが、春に慶應と戦った時から同じプレーとかでやられたりして、そこは結構反省しなきゃいけないところではあります。

ーーディフェンス全体のパフォーマンスを振り返って

 今日は日体戦から本当に成長したと思いますけど、これからまた厳しい相手、仕上げてきているオフェンスと当たると思いますし、これから2週間中央大戦まであるので、この2週間しっかり中央に備えてやっていきたいと思います。

ーー日体大戦から大きく改善したことはありますか

 ディフェンスとしては、ミーティングのやり方やスカウティング仕方とか、練習の運用をゼロから考え直して、チャレンジャーとしてこの2週間対策して、ある程度いい結果出たと思います。

ーー次戦の中大戦への意気込みをお願いします

 春に戦った相手なのですが、その試合で苦しめられて、オフェンスもすごく仕上がってるというかレベルが高いので、また2週間あるのでそこでしっかり今まで以上に対策していきたいと思います。