関東学生秋季リーグ戦 8月30日 アミノバイタルフィールド
| TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
| 早大 BIGBEARS |
7 | 14 | 7 | 0 | 28 |
| 日体大 TRIUMPHANT LION |
17 | 3 | 0 | 0 | 20 |
早大BIGBEARSは、秋季リーグ戦の初戦で、日体大TRIUMPHANT LIONと対戦した。序盤は日体大ペースで試合が進み、一時は13点ものリードを奪われる。しかし、RB長内一航主将(文構4=東京・早実)のタッチダウン(TD)ランなどで、前半残り2分で逆転に成功する。後半は、DB吉岡獅音(スポ1=東京・佼成学園)のインターセプトを筆頭に、ディフェンス陣が日体大の攻撃を無失点に抑える活躍を見せ、28ー20で開幕戦を見事制した。

この試合TDランを決めたRB大谷優輝(政経4=東京・早大学院)
早大のキックで試合が始まると、早速DB宮澤源(文構3=東京・麻布)の好タックルにより、日体大は自陣深くからの攻撃を余儀なくされる。しかし、日体大のランプレーやRBへのパスで大きくゲインを許すと、最後はランでTDを決められ、先制点を与えてしまう。さらに、次のキックオフリターンでは、DB田中渓(商1=東京・早大学院)がファンブルを喫してしまい、再び日体大に攻撃権が渡る。これをフィールドゴール(FG)につなげられ、点差を10点に広げられる。反撃したい早大は、QB木庭修克(文構3=東京・三田)のパスやスクランブルでファーストダウンを更新すると、右サイドへのトスプレーを受けたRB長内主将がタックルを外しながら、サイドラインを駆け上がり40ヤードのTDラン。 これで早大が流れを取り戻せたかに思われたが、何とその直後のプレーで、日体大に75ヤードのTDパスを通され、わずか1プレーで再び10点差をつけられる。

キックを蹴っているK千本木亮磨(国教1=東京・早実)
第2クオーター(Q)に入っても、日体大の勢いは止まらず、リバースプレーで一気に早大陣内まで進まれると、この日2本目となるFGを決められてしまう。流れを変えたい早大は、DB吉岡の好リターンが飛び出すと、WR安田紘基(法4=東京・早大学院)へのパスなどで敵陣に侵入する。敵陣30ヤード付近で4thダウンまで追い込まれるも、QB木庭から公式戦初先発のWR神鳥虎太郎(スポ2=千葉日大第一)にパスが通り、窮地を脱する。すると、ハンドオフを受けたRB大谷が中央を突破し、ディフェンダーのタックルを受けながらもエンドゾーンまでボールを運んでTD。試合をワンポゼッション差に戻す。ディフェンスでも、DL坂本怜央(国教1=東京・佼成学園)が相手のパスをカットし、日体大の攻撃をパントに抑える。前半残り2分、ハンドオフを受けたRB長内主将が中央を抜けて、57ヤードの独走TD。K千本木のポイントアフタータッチダウン(PAT)も決まり、21ー20と逆転に成功する。続く日体大の攻撃は、早大陣内奥深くまで進まれるも、DB宮澤がエンドゾーン内でパスをインターセプト。一時は13点ビハインドとなるも、何とか逆転し、前半を1点リードで折り返す。

インターセプトを決めたDB宮澤
後半は早大のリターンで試合が再開する。前半の勢いそのままに、QB木庭からWR白田優介(法3=東京・早大学院)へのパスやRB大谷のランで、ゴール前2ヤード地点まで進む。あと2ヤードがなかなか届かずゴール前で苦労するも、4thダウンにRB長内主将が今日3つ目となるTDランを決め、28ー20とリードを広げる。続くキックオフで日体大に良いリターンを決められ、フィールド中央からの攻撃権を与えてしまうも、ここはディフェンスが粘り切り、パントに追い込む。しかし、DB妹尾泰成(人4=東京・佼成学園)がパントブロックを試みた際に、相手パンターが蹴り終わった直後にタックルしてしまうラフィングザキッカーの反則を取られ、再び日体大に攻撃権が戻る。その後、日体大はランでFG圏内まで進んだが、FGは失敗に終わり、早大はこのドライブも無失点に抑えた。第4Qに入り、早大オフェンスは、パスを中心に敵陣にボールを進める。ただ、4thダウンのパスが、惜しくも相手ディフェンダーにカットされ、追加点獲得とはならなかった。すると、日体大もランやランパスオプション(RPO)を使い、徐々に攻撃を進めていく。すると、エンドゾーンまで近づいてきたところで、相手QBのパスをDB吉岡が値千金のインターセプト。ディフェンスがエンドゾーン間近で粘りを見せる。続く早大オフェンスは、RB植村優(社4=東京・早実)のランなどで、時間を消費しながら、ドライブを継続させる。試合残り1分、4thダウンで残り1ヤードを取れば勝利が決まる場面を迎える。ここで、早大はQB木庭のQBスニークを選択。これが見事決まり、28ー20で早大が接戦を制した。

ボールをキャリーしているRB植村
日体大との接戦を制し、リーグ戦初戦を見事勝利で飾った早大BIGBEARS。勝利を収めたものの、RB長内主将が「序盤にこっちがやってはいけないミスが続いて」と語ったように、ファンブルや反則、タックルミスなどが目立った。一方で、「勝ちきれた点は良かった」とも語り、苦しい中でも13点差を逆転できたことは、勝ち負けの結果が非常に重要なリーグ戦において評価できる点であろう。選手個人の活躍としては、RB長内主将がランで143ヤード、3TDの大活躍。レシーバー陣では、WR神鳥やWR安田がそれぞれ4レシーブで、チームを牽引した。秋季リーグ戦の優勝を目指す早大としては、次戦の早慶戦で今回の課題を修正できるかが鍵になってくる。
(記事:吉川柊真 写真:土橋俊介、大竹瞭、皆川紘人、戸叶結菜)
得点経過
| TEAM | Q | 残り時間 | PLAY(PAT) | スコア | |
| 日体大 | 1 | 6:11 | TD | #5小菅の9ヤードのTDラン(#18長谷のキックは成功) | 0ー7 |
| 日体大 | 1 | 4:33 | FG | #18長谷の29ヤードのFGは成功 | 0ー10 |
| 早大 | 1 | 0:05 | TD | #33 長内の40ヤードのTDラン(#38千本木のキックは成功) | 7-10 |
| 日体大 | 1 | 0:00 | TD | #15石川から#18長谷への75ヤードのTDパス(#18長谷のキックは成功) | 7ー17 |
| 日体大 | 2 | 7:39 | FG | #18長谷の44ヤードのFGは成功 | 7ー20 |
| 早大 | 2 | 4:04 | TD | #25大谷の19ヤードのTDラン(#38千本木のキックは成功) | 14-20 |
| 早大 | 2 | 1:58 | TD | #33長内の57ヤードのTDラン(#38千本木のキックは成功) | 21-20 |
| 早大 | 3 | 5:02 | TD | #33長内の3ヤードのTDラン(#38千本木のキックは成功) | 28-20 |
チームスタッツ
| スタッツ | 早大 | 日体大 |
| 1st down数 | 19 | 15 |
| ーラン | 10 | 7 |
| ーパス | 9 | 7 |
| ー反則 | 0 | 1 |
| 3rd down成功率 | 8/13 62% | 3/8 38% |
| 4th downs成功率 | 2/3 67% | 0/0 0% |
| 総プレー回数・ヤード | 58回 373 yds | 42回 344 yds |
| パス試投成功回数 | 12/18 67% 132 yds | 14/22 64% 165 yds |
| ラン回数・ヤード | 40回 241 yds | 28回 179 yds |
| TD数 | 4 | 2 |
| ーラン | 4 | 1 |
| ーパス | 0 | 1 |
| ーその他 | 0 | 0 |
| PAT回数 | 4/4 100% | 2/2 100% |
| 2ptコンバージョン回数 | 0/0 0% | 0/0 0% |
| FG回数 | 0/0 0% | 2/3 67% |
| パント回数 | 1 | 1 |
| 反則回数 | 3回25ヤード | 0回0ヤード |
| 被ターンオーバー回数 | 1 | 2 |
| ーインターセプト | 0 | 2 |
| ーファンブルロスト | 1 | 0 |
| セーフティー回数 | 0 | 0 |
| レッドゾーン | 2/2 100% | 1/3 33% |
| タイムポゼッション | 27:55 | 20:05 |
コメント
・RB長内一航主将(文構4=東京・早実)
ーー今日の試合を振り返って
相手が新しくTOP8に上がってきたチームであまり情報が無い中で、序盤にこっちがやってはいけないミスが続いて、苦しい展開になったのですが、しっかり勝ちきれた点は良かったと思います。
ーー3つのTDがありましたが、ご自身のパフォーマンスを振り返って
しっかり準備してきたものをランユニットとして出せたかなと思っています。自分はもちろんキャプテンですし、引っ張らなければいけない立場なので、その中で自分の役割を果たせたかなと思います。
ーーオフェンス全体のパフォーマンスを振り返って
やはり春もパスユニットが課題という中で、今日苦しむ部分もありましたが、TEへのパスも通せるところを通せていたと思うので、もっとより精度を上げていけていけば、ランとパスの両方を武器とするオフェンスができるかなと思います。
ーー後半に向けてチームで新たに意識したことはありますか
前半ほとんど同点で折り返して普段無いようなミスも出ていたので、落ち着いて後半入ろうというところと、やることは変わらないのでこれまで自分たちがやってきたものをやり切ろうという話をしました。
ーー次戦の慶大戦の意気込みをお願いします
去年苦戦した相手ですし、春もやった相手なのでしっかり残りの2週間よりいい練習を積み上げて、いい試合ができたらなと思います。
・WR安田紘基(法4=東京・早大学院)
ーー今日の試合を振り返って
初戦で相手の情報も少なかったので、相手を意識しすぎちゃうとこっちがペースを乱されるなと思っていました。普段練習してきたことをそのままできるように、自分たちのペースでいこうと集中してやっていました。
ーーいくつか良いレシーブもありましたが、ご自身のパフォーマンスを振り返って
もっと攻められたなと思います。取ったとはいえ胸で取っていたり、しっかり手で取れていなかったり、落としてしまったパスもありました。最低限の仕事はできつつも、反省すべき点はまだまだあるなと思います。
ーーオフェンス全体を振り返って
ペースは自分たちである程度作れたのかなっていうところもあると思うんですけど、合宿と比べるとまだまだ集中力が落ちているところがあると思います。ここからしっかりオフェンス全体の意思を揃えて、より強いオフェンスを作り上げていきたいと思います。
ーー今日の試合での課題はどこだと考えていますか
個人としては、オフェンスとしてやっている中でランやパスを絶対通さなきゃいけないところや、取らなきゃいけないところをしっかり確実に安定して取っていくっていうところが個人の課題になってくるのかなという風に思いました。チームとしては、最初に相手に離され気味に点数を取られた時にいかに精神を安定して自信を持って行けるか、というところがまだちょっと自信が揺らぐ部分があるのかなという風に思っていて、そこが課題かなと思います。
ーー次戦の慶大戦の意気込みをお願いします
まだまだ成長の余地があると思うので、より強くなった状態で次戦に臨めたいと思います。
・DB吉岡獅音(スポ1=東京・佼成学園)
ーー今日の試合を振り返って
最初は自分のスキルミスとかタックルミスで点を取られちゃったんですけど、後半から立き直して落ち着きながらプレーできたので良かったと思います。
ーーインターセプトのプレーを振り返って
練習やアフターでコーチに教えてもらったことが実践できたので、これからも練習を重ねて同じようなことができればなと思っています。
ーー前半のディフェンス全体を振り返って
モーションが結構相手チームも多かったので、それに対応するのに時間がかかって20点取られてしまったんですけど、後半で修正できたので良かったところもあるし、前半から調節できれば良かったなと思ってます。
ーー逆に後半無失点に抑えましたが、何か後半意識したことは
自分個人で言ったらタックルの低さとか冷静に周り見るところですけど、ディフェンス全体で言ったらみんな負けない気持ちを出していたので、そこが無失点につながったと思います。
ーー次戦の慶大戦の意気込みをお願いします
1つのインターセプトだけでは勝てないと思うので、自分も補完するというのも一緒に頑張りながら負かしたいなと思います。
・LB髙野力維(スポ2=東京・佼成学園)
ーー今日の試合を振り返って
ディフェンスとしては立ち上がりが悪くて、最初の時点で2ポゼッション差、前半が終わるころには3ポゼッション分取られているというのは今後の課題になっていく状況でありましたが、グラウンド内ではディフェンスの中でしっかり変える部分は変えていい雰囲気でできていたので、今後につながるいい試合だったなと思います。
ーーご自身のパフォーマンスを振り返って
自分自身も焦っていたり準備が足りなかった部分もあるのか、立ち上がりは悪かったのですが、少しずつ相手のプレーにも慣れてきて、前半が終わるころにはしっかりアジャストできていたので、今後は立ち上がりの部分も直していければ、今年日本一になれるようなディフェンスにつながるプレーができるかなと思います。
ーーランプレーで多くゲインを許してしまったことはどう振り返られますか
自分はけっこうランストップで輝けるというか、目立ったプレーができる選手だと思っていたのですが、前半の部分で結構ランを通されたというのは、自分やLB、DLなどのディフェンス全体でしっかり反省しないといけない部分だと思います。
ーー後半無失点に抑えれたことに関しては、何が要因だと考えていますか
一番大きいのは相手のプレータイプのクセをディフェンスのベンチやサイドラインのコーチ陣などが見抜いてくれて、それに対してしっかり強いアサインメントを中に入れてくれたのでフィールド内の選手にとってもやりやすく、相手のプレーをしっかり見て止めることができたなと思います。
ーー次戦の慶大戦の意気込みをお願いします
第2節で早速早慶戦ということで、慶應に対してはフィールド外でもかましたいなという部分があるので、次の試合は立ち上がりもディフェンス全体でチームの流れを持ってこれるような思い切ったかっこいいプレーを見せて、慶應を圧倒して勝ち星を持って帰れたらなと思います。