【連載】競泳 インカレ2026 直前対談 『紡』第3回 高橋実花×熊谷奈津季

特集中面

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第3回に迎えるのは、高橋実花(教4=宮城・仙台ニ華)、熊谷奈津季(スポ3=東京・戸山) 。個人メドレーに出場するオールラウンダーな高橋さんと短距離の平泳ぎを専門とする熊谷さんに上級生として挑むインカレへの想いを語ってもらった。

ーーまずは他己紹介をお願いします

高橋 熊谷さんはS1は平泳ぎでどちらかと言えばスプリント寄り。スタートがうまい印象です。あと流行の先端の先をいくイメージで多趣味のイメージです。ちいかわなどのキャラクターもそうだしベーグルや麻辣麺など流行を先取りしてると思います。

ーーちいかわの映画は見ましたか

熊谷 はい、見ました。2回目も行こうかなと思ってます。ちょっと怖かったんですけど、でも可愛かったです。

ーー高橋さんについてはいかがですか

熊谷 4年生の高橋実花さんです。スタイルはバタフライと個人メドレーで学外の選手なのであまり関わりは少ないんですけど部内でも噂になる程文武両道で頭も良くて、水泳も一生懸命頑張っていて、尊敬できる先輩です。いつも上位のGPAで部内で表彰されるんですけど、いつも1人だけ教育学部で他はスポ科なんですけど。すごいなっていつも思ってます。

ーー趣味やオフの過ごし方があれば教えてください

熊谷 私は紺碧寮に住んでるんですけどそこにとどまっていられなく、狭くてやることがないので、とりあえず外に出て家族とご飯を食べるか友達と遊びに行くかの2択です。

高橋 私は普段はスイミングスクールで練習してるので、そこは水曜日が休みで、土日も練習があるので学校がある日は丸一日のオフは無いんですけど、私は逆にインドア派ですね。

熊谷 っぽいです。勉強してそうです笑

高橋 課題以外の勉強はしてない笑

熊谷 何してるんですか?

高橋 最近は音楽を流しっぱなしにするか、ラジオのポッドキャストを流しっぱなにしてます。

熊谷 それをずっと聞いてるんですか?

高橋 でも聞いてる時もあるしBGMとかにもなります。それを聴きながら本読んだりしてますね。

ーーなんかおすすめのポッドキャストとかありますか

高橋 単純にあたしのおすすめを押し付ける感じになるんですが、聞くのは専修大学卒4人組YouTuberの錦織のポッドキャストとか聴きますね。

熊谷 ポッドキャストってなんですか?

高橋 まあラジオは時間が決まってるんですけどそれを好きな時間に投稿できる感じですね。あとラジオも聞くんですけど、一つのプロセッサーが100個くらい番組を作ってて、その中の一つを聞いたりしてて、ラジオだと川崎FMを聞いてて、自分の好きなアカペラグループがあるんですけどそれを聞いてます。でも結構マイナーなので言ってもマジで通じないです。めちゃ狭い界隈ですね。

熊谷 全く違う。本当に真逆ですね。

ーー最先端の熊谷さんと割と狭いとこを攻める高橋さんですね

熊谷 でも私も部屋に居れることは居れます。実家なら家にいる派です。寮が本当に狭いんですよ。家だったら多分インドア派だと思います。

高橋 分かる。私も家が広いから家に居るのかもしれないです。

ーー今シーズンはどのような目標を立てて臨んでるのかを教えてください

高橋 もう四年生なので、最終目標は9月のインカレで結果を出すことかなと思ってて、その中で自分が考えてるのは2種目で自己ベストを出して終わることが今の目標です。自分は今の段階だと得点に絡めるような選手では無いんですけど、点を取ってくれるみんなも頑張るし、じゃなくても自分がベストを出すことでチームを勢いつけて行くような役割かなとは考えています。

熊谷 短水路では50メートル平泳ぎでジャパンオープン突破を目標にしていて、長水路では美花さんと同様にインカレで自己ベストを更新してチームを勢いづけることを目標としています。短水路では自己ベストは更新できたんですけど、あと0.1秒足りなくてまだジャパンオープンを突破できていないので早めに突破したいとおもいます。長水路の100メートルは高校三年生からベストが出ていないので、そこをなんとしてでも更新したいのとインカレでベストを出したらチームにも勢いがつくのでそこを達成したいです。

ーー合宿を行ったとのことですが、合宿で強化した点などあれば

熊谷 外プールでの合宿や合宿自体久々だったんですけど、環境が悪い中でもどうやったらパフォーマンスや練習の質が上げられるのかなどを意識して取り組めたかなと思います。

高橋 コロナの前までは早稲田の水泳部でもインカレ前合宿というのがあったらしいです。割と競技力の強化というよりかはチームの団結力やチームつくりの強化をメインとしていて、普段の練習だとマンネリ化や刺激が足りなくなってしまうのでみんなで盛り上がってやれたのかなと思います。

ーー外プールはすごいですね

熊谷 私たちが頑張れば屋内でできるかもですね笑

高橋 個人的には1週間くらい欲しかったですね。寝て起きたら終わってました。

熊谷 確かに、ちょっと短かったですよね。プールと宿舎の往復で終わりました。どっか行きたいですよね。半日オフみたいな。

ーー4年生とのエピソードなどありましたら教えてください

熊谷 一年生の最初から同じグループで一緒に練習させていただいた山口遼大さんなんですけど、練習中もずっと声をかけてくださって、タイムが出ない時もアドバイスをしてくださったり、ご飯にも連れてっていただいたり競技的にもレベルの高い選手なので参考にもなる点も多く近い存在だったなという思い出があります。

ーーどんなご飯を食べるんですか

熊谷 インカレ前にA会っていうグループAでご飯会をやるんですけど焼肉やお寿司も連れて行ってくださって、普段の練習でも中華屋さんとか連れて行ってくださって、会話もたくさんしてくださったのでとても印象に残ってます。

高橋 なんか、早稲田って練習が4つに分かれているんですよ。AからDまで分かれていて、Aがスプリンター専門でDが800や1500メートルを専門とする長距離専門のグループっていう感じです。

熊谷 それで私が入学して最初からAグループだったんですけど、その当時からもう先輩が遼大さんしか先輩がいない状態で、その上の先輩がいなかったので、今も印象に残ってますね。

ーーじゃあもう遼大さんが盛り上げ隊みたいな感じですか

熊谷 そうですね、グループAのなかでは競技レベルもそうですし、私のわからないところがあっても遼大さんに聞けば解決するみたいな存在でした。

ーー高橋さんはいかがですか

高橋 いまはたまたまコーチが遠征に行ってていなくて早稲田で練習させてもらってるんですけど、まあ一番のスタイルワンはバタフライでやらしてもらってるので、同じバタフライで言うと二年の坂下と一年の関根ですかね。その二人とは種目の話などしますね。早稲田だと試合で会うか、普段女子は学外が多いんですけど月に一回学外で練習してる人も学内の練習に混ざる取り組みもあってその時に泳ぎの話やレースプランの話とかしてますね。あと、坂下はゴリゴリスプリンターな一方で関根は200などをメイン種目としていて、私はその間なのですぐにスピードをだせるスプリンターもすごいとおもいますし、長い距離を泳げる選手もすごいなと思いながら私はその間で見てます。でも、対抗戦とかは人数が少ないがゆえに200のバタフライに出ないといけなかったんですけど、そこでもう諦めました。

ーー200メートルとか凄すぎ想像ができないですね

熊谷 私も無理です。

高橋 特にバタフライと平泳ぎは100と200では全然別種目ですね。

熊谷 私も対抗戦だけ200に出場するんですけど、あれはちょっと無理です。

ーー今年の早稲田大学水泳部の特徴などありますか

熊谷 縦の仲がいいと思います。私が一年生のころは3、4年生にビビってたんですけど、それを踏まえて今の1年生を見ると3,4年と喋るしご飯や遊びにもよく行ってるので、そういう面で仲がよいのかなと思います。

高橋 確かに私もそう思います。1年生のころはよくペコペコしてました。またチーム運営的な点でいうと、去年は割と下を底上げしてボトムアップの印象だったんですけど、今年はそれよりかは個々が上げていくことを目標としてたイメージですね。

熊谷 個人個人の目標を大事にしてるのかなとは感じますね。

高橋 なんか当たり前のことは当たり前にできてほしいなっていうところがあって、小中学生に注意するようなことは大学生なんだからできてほしいよねっていう4年生のなかで共通認識のような前提があったのかもしれないです。例えば、あいさつなどのルール的なことは口出しせずできて当然と思っていたとこもあり、そこよりかは個人の記録の可視化や自己ベストの個数でチーム全体を評価することをチームとしては主にやってましたね。

高橋 ちょっと難しいですよね。去年のインカレが終わった時点でのベストタイムを集めて、そこから試合ごとに自己ベストを更新すると個数が増えるみたいな感じでした。部員が一年でどれくらいベストを更新できたかなというのを今集計中ですね。

あと、自分のベストを100パーセントと置いたときに強化期間や追い込みの時期など含め、どの試合でも最低ベストの99パーセントは出していこうと考えてみんなやってましたね。

熊谷 毎回99パーセントが出れていれば、残りは調整するだけで必然的に自己ベストは更新できるんですよね。

高橋 そこを一つの指標としてましたね。なんか、毎回ベストはハードル高いし結構難しいんですけど、ベストに近いところでどんな状況でも泳いでいこうねっていうのはありましたね。

ーー確かにタイムも100分の1秒の世界ですもんね

高橋 0.01秒で決勝・B決勝に行けるかどうかの世界なので、そこは少しシビアかもしれないですね。

ーー出場種目とそれぞれの目標についてお聞かせください

高橋 出場種目は200メートル個人メドレーと100メートルバタフライです。目標は両種目で自己ベストを出すこと。具体的なタイムでいうと私は100メートルバタフライのほうをメインとしてやっているので、1分01台を目標にやっています。

熊谷 私は100メートル平泳ぎに出場させていただくんですけど、目標は自己ベストを大幅に更新することです。高3からベストが出ていないのでまずはそれを更新することで来年にも繋がると思うので、まずは自己ベスト更新しチームに良い流れを作りたいです。

ーー皆さんの話を伺っているとタイムに関することもそうですが、皆さんが口をそろえて『チームのために』という言葉を口にされていて、チームへのこだわりや思いの強さを感じました。 

熊谷 そうですね。シーズン始まりから女子主将のさくらさんが女子総合優勝を掲げていてそこへの執念はすごい肌で感じていたので、得点は私の競技力的には厳しいところもあるんですけど、それでも自己ベストを更新することでチームに勢いをつけれると思いますし、雰囲気も良くなると思うので、主将のさくらさんの思いを泳ぎでサポートできたら嬉しいです。

高橋 女子総合優勝はまだ早稲田大学水泳部の女子史上まだ成しえてない目標で、去年が最高得点の330点で女子総合2位だったんですけど、まずはそれを点数で越したいねっていうのが目標です。また、その点数を越せた先に女子総合優勝が手に届くのではないかというところでこの目標設定をしてる感じですね。その目標を皆が意識してると思います。実際、水泳は自己ベストを出すだけで満足できるとこもあるし、大学生で部活に所属せずとも試合は出れるという中で早稲田の水泳部を選び、そこに所属している以上、自分のタイムに関してもそうですがチームに対する意識はみんな強く持っているんじゃないかなと思います。

ーーインカレ自体がチーム力を必要とする大会ですよね

高橋 そうですね。競泳って日本選手権やジュニアオリンピック、インハイ、全中などいろんな大会があるんですけど、やっぱ一番盛り上がるのがインカレなんですよね。

熊谷 私もそう感じます。

高橋 やっぱり応援の圧だとか会場に占めるお客さんの数などが全然違います。

熊谷 一年生で初めて経験したときにすごい感動したというか今まで経験した試合の中で一番楽しくてすごい思い出に残ってます。

ーープールサイドでの応援とかもすごいですよね

高橋 そうですね。とにかく近くで応援できるのがインカレならではですね。

ーーやっぱり近くで応援してると泳いでいる側は心強いですか

高橋 意外と呼吸の時など応援が聞こえるんですよ。早慶戦とかもめちゃめちゃ聞こえますね。

ーー早稲田で注目している選手を教えてください

熊谷 私は内田さくらさんと新開誠也さんの両主将なんですけど、さくらさんは誰が見てもわかるほど今勢いがすごくて、練習はもちろん試合でもすごく圧倒されるタイムを出しているのでインカレでも多分引退レースになると思うので、やってくれるんじゃないかなと思います。誠也さんは、競技力的にもずっとレベルの高い選手なんですけど、3月の日本選手権でインターCのタイムを突破し、そこから勢いに乗ってるなと感じます。練習中も楽しみながらも周りと一緒に頑張っていて、去年と一昨年は悔しい思いをしていると思うので今年はやってくれるんじゃないかと思っています。

高橋 いっぱいいるなぁ。同期からあげさせてもらうと、自由形長距離の松崎りんです。長距離専門なので練習を見てても他のチームに比べて距離も長くてサークルも短いし、人一倍練習量が多い中でもめちゃめちゃ練習強いしキックも速いのがすごいです。試合も結構安定したタイムで泳ぐのが印象的だなと思っていて、インカレでもやってくれると信じてます。

けど、競技と普段のギャップが大きいんですよ。多分今後の対談で話したら分かると思うんですけど、マジで普段はほんわかしてます。でも、練習や試合ではすごい入り込んで集中しててギャップがすごいです。また、リレーとかも結構要ですね。 最終日の8継は、早稲田優勝候補なので、きっと今年もやってくれるんじゃないかなって思ってます。

ーー練習強そうですよね

熊谷 いや、ほんとに強い。もう男子含めても一番強いです。

高橋 男子顔負けのキック。

ーー逆に練習が一番弱い選手はいますか

熊谷 誰だろう。私も練習は苦手です。あと松井とかですかね。彼はよくサボるとこもあるんですけどレースでの集中力がすごいですね。あと坂下も弱いですね笑。スプリンターは練習が苦手かもしれません。

ーー最後にインカレに向けて意気込みをお願いします

高橋 意気込みかぁ。一言で言うと掴み取るとかあの掴み取る掴むって感じなんですけど、まあなんだろう。
早稲田大学から出る競泳のレースは、まあ最後になるので、そこで何としてでも自己ベストをつかむっていうのが目標で、それに合わせてチームも今まで成し得てなかった女子目標でたる総合優勝に向けて勢いつをけて、それも掴み取れたらなおいいかなっていう風に思ってます。

熊谷 私は 3度目の正直で、今年こそは笑顔で終わる大会にしたいと思います。 1年目 2年目のインカレですごい悔しい思いで終わってるので、今年こそは結構レースプランとかも今までよりちゃんと自分なりに考えて泳げてますし、まあ調子もだんだん上がってきているので、ベストを出して笑顔で終わりたいと思います。

ーーありがとうございました

(取材・編集 金坂祥吾 大塚梨湖)

高橋実花(たかはし・みか)

2004(平16)年5月5日生まれ。166センチ。宮城・仙台二華高出身。教育学部4年。オフの日はポッドキャストを聴くという高橋選手。文武両道で早稲田水泳部の中でも有名だそうです!

◇熊谷奈津季(くまがや・なつき)

2005(平17)年4月18日生まれ。170センチ。東京・戸山高出身。スポーツ科学部3年。ベーグルや麻辣湯にハマっているそうで、オフの日などによく食べに行くらしいです。ちいかわの映画を2回見るほどちいかわも大好きだと仰っていました!