東日本学生相撲個人体重別選手権大会 7月26日 靖国神社
来月、大阪で開催される全国学生相撲個人体重別選手権大会(以下全国大会)出場を懸けた東日本大会が靖国神社で開催された。125㎏の部に出場した成松孝信(スポ1=東京・武蔵)が見事全国大会出場の切符を得る。前回の学年別の新人戦と異なり今回は体重で区別され、学年が上の選手との試合もあった。しかし、成松は強豪選手相手にまわしを取りながら粘り強い相撲を見せた。

立ち合いに臨む成松
成松孝信
成松の初戦は強豪東京農業大学の倉岡優太。「体が動けていた」とコンディションは万全であった。相手の両まわしを取るが一時土俵際まで押される。左足を俵にかけ押してくる相手の力を利用して体を反転。一気に形勢が逆転し、下手投げで初戦を突破する。続く二試合目は国士舘大学の中山十葵琉との試合。勝負は一瞬であった。成松は諸手で突かれるも上体を起こしうまく力をかわして左回しを取る。そのまま相手の背を取る形となり切り返しで豪快に白星を重ねる。全国大会出場に王手をかけた第三戦。日本体育大学、満上颯悟との試合。この一戦を勝利すれば全国大会出場が決定する。しかし、組み切ることができず押し倒しで惜敗。三回戦敗退者8名が二枠をかけて戦う復活トーナメントに望みをつなぐ。初戦東洋大学の島尻大詩に寄り切り。国士舘大、吉岡竜大に上手投げと二連勝し全国大会出場を決めた。4月の入部時から全国大会出場を目標にしていた成松。入部3か月でその目標を果たした。一日を通して持ち味の回しを取る相撲、土俵際の粘り強さを見せた。

取組での横山
125㎏級には岡本塁(スポ3=兵庫・報徳)も出場。日本大学田崎正美との試合に臨んだ。強く当たるも突っ張られ土俵際まで押し返され押し出しで敗退。続く135kg未満級トーナメントには、剣持京吾(スポ4=神奈川・光陵)が挑んだ。迎えた一回戦、立ち合いから勢いよくぶつかり、突っ張りで勝負を仕掛ける。しかし、日体大・アルタンスフ・ラグチャースレンの右手に顔を捉えられ、上半身が反ってしまう。そのまま押し出しにて、剣持は敗れた。135kg以上級トーナメントを挟んだ後に無差別級トーナメントが始まる。大会は終盤に差し掛かっていたが、観衆の熱気は衰えず歓声が相撲場を包んだ。昼頃から降り出した雨も止み、徐々に雲の隙間から光が差し込む。そんな中、エース・横山司(スポ3=東京・足立新田)と主将・内田京汰(社4=静岡・飛龍)の二本柱が満を持して土俵へと上がった。一回戦、横山の相手は日体大・廣瀬晟都。体格にて大きく上回っている横山であったが、相手の圧力を受け、じわじわと土俵際まで追い込まれる。それでも、最後は左に体をかわして力をいなし、叩き込み。なんとか二回戦へ進む。しかし、取組後横山は膝を気にするそぶりを見せる。コンディションが心配される中、横山は二試合目に出場。しかし、力が入りきらず寄り切りにて敗戦。横山は今年の初めに膝の手術・昨年も足首のけがをしていた。勝利した取組についても「自分の相撲で勝つべくして勝たないと意味ない」と厳しく振り返る。一方の内田も、激しいまわしの取り合いに負け、土俵外まで運ばれてしまう。寄り切りにて初戦で散り、全国大会への切符を逃した。
インタビュー

◇成松孝信(スポ1=東京・武蔵)
ーー今日の試合を振り返っていかがですか。
体重別は1年生で初めての大会だったので、まず全国大会出場ということを一つの目標にしていました。それが達成できてよかったと思います。
ーー試合の内容を振り返っていかがですか。
今日は体が動いていて、やっぱりいい相撲がたくさん出たので、こうやって結果につながったかなと思います。
ーー全国大会出場が決定した際の気持ちを教えてください。
1年生から全国大会に出るというのはそんなに簡単なことではないと思っていました。トーナメントのあたり的にもチャンスはあるのかなっていうのは思ってたんですけど。先輩たちも苦しい中で、自分だけでも(全国大会に)行けたのは良かったなと思います。
ーー春からどのように成長しましたか。
前回ここで大会(新人大会)があった時は、完敗っていう感じだったんですけど。今日の初戦では、同じ1年生相手に逆に自分がいい相撲で勝てました。高校までは週一くらいしか稽古していなかったんですけど、週五、六するようになって、ちゃんと力がついてきたなと思います。
ーー全国大会へ向けての意気込みをお願いします。
(全国大会出場する選手が)早稲田で1人だけになると思うので。早稲田大学を背負って、なんとかいい結果残してこれればいいかなと思います。

◇横山司(スポ3=東京・足立新田)
ーー今日の試合で心掛けていたことはありましたか。
ここ最近は相撲がなかなか取れていなくて、今年の頭に手術もあって、相撲が取れない状況の中で。今までぶっつけ本番みたいな形だったので、とりあえず足腰を鍛えようと思ってここまでやってきました。
ーー今日の試合を振り返っていかがですか。
100点満点中 5点とかですかね。全然良くはなかったですね。
ーー今日勝てた試合についてはいかがですか。
それも結局自分の持っている相撲ではないので。勝ったといえどたまたま。ほんとに偶然だと思っているので。自分の相撲で勝つべくして勝たないと意味ないなと思っています。
ーーコンディションはいかがでしたか。
正直、足首も今悪い状況で。全体的に良くなかったです。
ーー今後の意気込みをお願いします。
十和田も近くなってきて、ここから夏本番に入るので。もっと体鍛えて、メンタルもどんどん上げていって、コンディションも整えて。十和田で去年の団体ベスト8以上の結果を出せるように頑張っていきたいなと思います。
記事・写真 鳥越隼人/編集・記事 池田健晟