第102回 日本選手権水泳競技大会 6/4~6/7 東京アクアティクスセンター
6月4日から7日にかけて第102回日本選手権水泳競技大会が東京アクアティクスセンターで開催された。3月の代表選考会に続き、今大会もパンパシフィック選手権の代表選考も兼ねた国内最大級の大会となった。日本のトップスイマーが集う大舞台で早大選手も続々と自己ベストを更新し、躍動感あふれる泳ぎを見せた。

バタフライの予選レースで息継ぎをする新開
写真は2026年度の競泳主将を務める新開誠也競泳主将(スポ4=鹿児島情報)。今大会は、50・100・200メートルバタフライに出場し、全種目決勝進出を果たした。200メートルを専門とする選手だが、3月の代表選考会の100メートルバタフライの大幅ベストを皮切りにスプリント種目においても調子の良さを見せる。50メートル種目では自己ベストを更新し、「強化していた部分もしっかり出せて、尚且つタイムも23秒5と良くスピードも出ている」と語った。4日間で予選決勝合わせて6レースという非常にハードなスケジュールの中で粘りのレースとなった。また、光永翔音選手や成嶋義徳選手をはじめとした同世代の活躍が光る中、自分も負けじと頑張りたいと闘志をのぞかせた。

50メートル背泳ぎで飛び出す松下
50メートル・100メートル背泳ぎには松下湊(スポ3=東京・駒場)が出場。50メートル背泳ぎを専門とするスプリンター。本大会では、100メートル背泳ぎでは自己ベストに迫る好タイムを記録し、50メートル背泳ぎでは自己ベストを0.44秒と大幅更新し25秒台へ突入した。B決勝では予選のベスト記録と同タイムで泳ぎ、調子の良さがうかがえる。本人曰く、本大会は強化の段階でまだまだ調整をかければ伸びると語り、夏への期待感を口にした。

800メートル自由形の決勝レースを泳ぐ松崎
写真は800メートル自由形決勝を泳ぐ松崎りん(人4=東京・日大二)。中長距離の自由形を専門とする選手。800メートル自由形決勝では、同じ早稲田で活躍する竹澤瑠珂(スポ2=東京・武蔵野)と序盤から熾烈なデッドヒートを繰り広げ、自己ベストに迫る好調な泳ぎで見事銀メダルを獲得した。インカレでは、松崎・竹澤をはじめとした女子自由形のライバル対決だけでなく早稲田の誇りをかけてチームとして戦うフリーリレー種目にも期待が高まるレースとなった。

50メートル平泳ぎの表彰式直後の加藤
写真は50・100・200メートル平泳ぎに出場した加藤心冨(スポ3=埼玉・春日部共栄)。3月の日本選手権と同種目に出場し、鈴木聡美選手と熾烈なレースを繰り広げた。この時期は調子が上がらないことが多いと語り、本大会も100メートル平泳ぎでは表彰台を逃すものの最終日の50メートル平泳ぎでは経験の差を見せつける泳ぎで見事2位で表彰台に輝いた。夏のパンパシフィック選手権・インカレ・アジア大会と3段階で調子を上げ、アジア大会でのメダル獲得を目標に頑張りたいと意気込んだ。

400メートル個人メドレーB決勝を泳ぐ原田
400メートル個人メドレーには、竹田翔真(政経1=京都・洛南)と原田拓弥(スポ1=愛知・豊川)の1年生コンビが出場。原田は、予選・決勝ともに自己ベストを3秒更新し、トップスイマーが集う大舞台の中でしっかり自分のレースを果たした。大学に入ってまだ2か月という中でこのタイムはこれから夏への自信につながったと語った。主に平泳ぎを専門としているが、今大会は個人メドレーの強化を中心に全種目の底上げを図り、前半から周りに流されず、後半の平泳ぎ・自由形にかけて見事な追い上げを見せた。新開・松崎・加藤をはじめとした上級生の活躍が光る中で新入生のフレッシュなエネルギーにも期待が高まる。

決勝に笑顔で入場する竹澤

レース直後、退水する高井

100メートル自由形で後半に追い上げを見せる松井

勢いよくスタートする山口
(記事・金坂祥吾 写真・比嘉門夢 和田まさき 加々美麻帆 宮川紗季)
※掲載が遅れてしまい大変申し訳ございません。
結果
1日目
女子400メートル自由形 予選
松崎りん 4分14秒47(7位)
竹澤瑠珂 4分14秒73(9位)
青木虹光 4分17秒90(14位)
男子100メートル平泳ぎ 予選
高井直人 1分01秒87(20位)
男子50メートルバタフライ 予選
新開誠也 23秒64(8位)
山口遼大 23秒73(10位)
松井理宇 24秒00(18位)
女子200メートル個人メドレー 予選
児玉海生 2分18秒62(21位)
男子100メートル背泳ぎ 予選
松下湊 55秒78(23位)
塩田直也 57秒69(37位)
女子400メートル自由形 B決勝
竹澤瑠珂 4分12秒54(1位)
青木虹光 4分14秒03(2位)
男子50メートルバタフライ B決勝
山口遼大 23秒83(3位)
女子400メートル自由形 決勝
松崎りん 4分11秒61(5位)
男子50メートルバタフライ 決勝
新開誠也 23秒55(7位タイ)
2日目
男子200メートル自由形 予選
増田莉蔵 1分51秒84 (27位)
木村佳華 1分52秒39 (29位)
女子100メートル平泳ぎ 予選
加藤心冨1分09秒19 (2位)
男子200メートルバタフライ 予選
新開誠也 1分57秒69(8位)
入江崇也 2分02秒23(40位)
男子 50メートル平泳ぎ 予選
高井直人 27秒73(8位)
女子50メートル背泳ぎ 予選
柴田菜摘 29秒49(16位タイ)
女子50メートル背泳ぎ スイムオフ
柴田菜摘 29秒19(2位)
女子1500メートル自由形 タイム決勝
青木虹光 16分57秒40(6位)
女子100メートル平泳ぎ 決勝
加藤心冨 1分08秒57(4位)
女子200メートル自由形 決勝
竹澤瑠珂 1分59秒63(2位)
松崎りん 2分01秒24(7位)
男子200メートルバタフライ 決勝
新開誠也 1分56秒28(4位)
男子50メートル平泳ぎ決勝
高井直人 27秒7(8位)
3日目
男子100メートル自由形 予選
松井理宇 49秒92(13位)
村上稜芽 50秒72(24位)
女子100メートル自由形 予選
内田さくら 57秒15 (24位)
二宮歌梨 58秒23 (43位)
女子200メートル平泳ぎ 予選
加藤心冨 2分29秒51 (7位)
男子200メートル背泳ぎ 予選
飯田光達 1分59秒97 (9位)
男子200メートル平泳ぎ 予選
原田拓弥 2分12秒83 (17位)
女子200メートル背泳ぎ 予選
水野柚希 2分14秒59 (13位)
女子800メートル自由形 予選
松崎りん 8分43秒18 (2位)
竹澤瑠珂 8分43秒85 (3位)
青木虹光 8分48秒77 (9位)
男子100メートル自由形 B決勝
松井理宇 49秒82(3位)
男子200メートル背泳ぎ B決勝
飯田光達 1分59秒25(2位)
女子200メートル背泳ぎ B決勝
水野柚希 2分13秒83(2位)
女子200メートル平泳ぎ 決勝
加藤心冨 2分26秒41(2位)
4日目
男子50メートル自由形 予選
塩田直也 22秒90 (18位)
松井理宇 23秒39 (35位)
男子100メートルバタフライ 予選
新開誠也 52秒05 (7位)
山口遼大 52秒69 (11位)
男子50メートル背泳ぎ 予選
松下湊 25秒66 (10位)
女子50メートル自由形 予選
内田さくら 26秒05 (15位)
二宮歌梨 26秒96 (45位)
男子400メートル個人メドレー 予選
原田 拓弥 4分18秒85 (13位)
竹田 翔真 4分25秒04 (31位)
女子400メートル個人メドレー 予選
児玉海生 4分51秒31(20位)
男子100メートルバタフライ B決勝
山口遼大 52秒67(2位)
男子100メートル背泳ぎ B決勝
松下湊 25秒66(3位)
女子50メートル自由形 B決勝
内田さくら 26秒17(8位)
男子400メートル個人メドレー B決勝
原田 拓弥 4分17秒59 (4位)
男子100メートルバタフライ 決勝
新開誠也 51秒92 (7位)
女子800メートル自由形 決勝
松崎りん 8分36秒15 (3位)
竹澤瑠珂 8分38秒89 (4位)
女子50メートル平泳ぎ 決勝
加藤心冨 31秒30(2位)
コメント
飯田光達(スポ4=東京・八王子学園八王子)
ーー今大会はどのような位置付けでしたか
3月の選手権で直前にインフルにかかってしまい、まともに泳げなかったのでその分もう少しタイムを出して夏のインカレに向けて自信をつけようかなと思っていたんですけど、まあ30点40点くらいですかね。
ーーインカレに向けて意気込みをお願いします
どの代も最後の年は熱いレースを見してくれて後輩も来年はああいうレースをしたいなと思わせてくれた先輩が多かったので、まずは決勝に残ってメダルを取るのはもちろんですが後輩たちが来年以降自分たちも頑張りたいなと思ってくれるレースをしたいです。
水野柚希(先理3=埼玉・栄東)
ーー率直なタイムの感想(200メートル背泳ぎB決勝)
2分12秒台を狙っていたので、そこからは遅れてしまったんですけど、レースのラップ的にはいい感じに刻めてたのかなと思います。
ーー今大会の調子はどのように感じていますか
スピードはあまり上がっていない気がしたんですけど、まあ200なので200のレースペースというところでは結構調子は上がってきてたのかなと思います
ーーインカレに向けての意気込み
インカレは女子の総合優勝が狙えるということなのでもっとタイムを上げて少しでも貢献できればなと思います。
松下湊(スポ3=東京・駒場)
ーータイムの感想
予選からベストを0.44更新できてかなりすばらしい。
ーー今大会に向けての調整や意識したこと
4月からAチームのスプリントチームから少し距離を泳ぐBチームに移行して、少し泳ぐように環境を変え6月まで追い込み、まだ絞ってる状態ではなく体重も増量して強化の段階というところで夏に向けて課題も多く見つかったので期待して欲しいですね。
ーーインカレに向けて一言
バックの最高学年になったので僕がエースにならないといけないとおもいます。2年間偉大な先輩に引っ張っていただいたので、もう弱音を吐かずに早稲田大学水泳部の一員という自覚を持ってハイレベルを目指して頑張ります。
松井理宇(スポ3=東京・日大豊山)
ーー予選から少し上げましたがタイムの感想はいかがですか
夏のインカレに向けていいスタートは切れたのかなと思います。けどこの夏に戦っていくにはもうちょっとタイムが必要かなと反省してます。
ーー今大会位置付けは
一応日本選手権ということで大きな大会ではあるので、記録は狙っていくのはもちろんですがメインは夏なので、それに向けてのいい刺激が与えられたのではないかと思います。
ーー今後の意気込み
そうですね、もう3年目ということで1.2年目は悔しい思いで全部終わっているので三度目の正直ということで表彰台を狙って頑張りたいです
山口遼大選手(スポ4= 東京・暁星)
ーー予選決勝ベスト更新ですが、率直なタイムの感想をお聞かせください(100メートルバタフライB決勝)
元々のベストが、大学2年生のときのインカレ(全日本大学選手権)で、そこから結構苦しい時期が長かったです。でも今回の100メートルバタフライは、自分でもベストが出ると思って、自信を持ってレースができて、その中でも2本目もちゃんとタイムが上がったのはすごく良かったなと思います。
ーー今大会に向けて何か意識したことなどはありますか
メインはやっぱりインカレなので、インカレでどう戦うかということを考えた時に、僕はおそらくこのままいくと最終日に2種目あって、そうなると100メートルのバタフライは結構タフなレースになると思うので、再現性の高いレースというのをイメージして練習してきました。
ーー最後に、最終学年で臨むインカレに向けて、一言お願いします
僕の種目もですが、僕の同期たちはすごく強くて、僕の目標とする新海誠也(スポ4= 鹿児島情報)のタイムであったり、飯田光達(スポ4= 東京・八王子学園八王子)の順位であったりインカレは最終学年が引っ張らないと戦えないと思うので、同期の中でも順位を競り合って、僕含めて男子は特に4人で、みんなで競い合って、みんなで引っ張っていけたらいいなと思っています。
竹澤瑠珂(スポ2=東京・武蔵野)
ーー率直なタイムの感想(400メートル自由形B決勝)
練習やアップの感じは調子が良く、ベストも狙っていたので、少しタイムと噛み合っていなかったです。
ーー夏にはパンパシ水泳やアジア大会が控えていますが今大会の位置付けは
学校に通いながらの練習だったので、結構きつい部分はあったんですけど、それでもしっかり練習は詰めていたので、夏につながる大会にしたかったですがあまり繋がりそうなレースはできず勿体無いレースをしてしまいました。
ーーインカレに向けて意気込みお願いします
インカレはアジア大会の直前なので、調整はあまりしないで臨むと思うのですがその中でもしっかり優勝は狙いたいと思います。
松﨑りん(人4=東京・日大二)
ーー日本選手権という大舞台で表彰台に立った感想
今回のレースの前はけっこう緊張があって、力んじゃったところもあったと思うんですけど、結果的には表彰台に立ててすごいうれしいです。
ーー率直なタイムの感想(800メートル自由形決勝)
前回出したタイムより少し遅いので、そこはちょっと悔しいんですけど、強化期間も多かった中でまあこのタイムはけっこういいんじゃないかなと思います。
ーー今後の意気込み
インカレまで残り100日を切っているので、チーム一丸となってみんな練習がんばって総合優勝目指してがんばります。
加藤心冨(スポ3=埼玉・春日部共栄)
ーー率直なタイムの感想(200メートル平泳ぎ決勝)
決勝は2分25秒くらいで泳げだらなと思ってて、前半はせめて1分09秒くらいのレースプランだったんですけど、予選も後半も全部微妙なので練習してきた成果はあんまり出せてないかなって感じです。
ーー今大会の調子やコンディションはどんな感じですか
大会前はすごく調子が良かったんですけど、大会入って前日練習などをしていく中でキックのかかりが悪くなって、ドリルでも色々試してみたんですけど、やっぱり良くならなくて、そのまま100・200っていう感じだったので、コンディション的にはよくないのかなと思います。
ーー新学期が始まり学業とクラブ練との両立は難しいですか
3月の選考会に比べると授業とかもあり合宿の頻度も少なかったので水泳だけに集中するっていうのはできなかったんですけど、まあ授業があってもやっぱりそんなに影響はないんですけど疲労は溜まってたのかなって思います。
ーー大会全体を振り返って
練習していく中で、6月という時期が自分の中で苦手な時期で、例年タイムが落ち込んでしまうので、夏に向けてもう一度3月に近いタイムで泳ぎたかったけどそれができなかったです。100・200は調整面や気持ちの面がうまくいっていなかったので、7月・8月に向けて調子を上げれたらと思います。
ーー夏に向けて一言お願いします
インターBのタイムを突破することとアジア大会でメダルを取れるようにパンパシ・インカレ・アジア大会と3段階で調子を上げていきたいと思います。
ーー好きなワセ飯を教えてください
なんか結構あるんですけど、『中華大真』って言う中華料理屋さんと、インド料理の『キッチンキング』がおすすめです。