【水球男子】日本選手権 明大との接戦を制し初戦勝利

水球男子

第102回日本選手権水泳競技大会

2026年8月13日(木)

千葉国際総合水泳場

試合結果

チーム 1P 2P 3P 4P 合計
稲泳会 5 2 2 5 14
明大 2 1 5 3 11

得点者

加納3、斎藤3、簗瀬3、加藤2、醍醐1、永野1、水浦1

 水球日本一を決める頂上決戦、日本選手権。OBも選手として一員として構成された稲泳会は、6月の最終予選会を勝ち抜き、2年連続の本戦出場を決めた。警報級の大雨が降り、会場に雷の音が響く悪天候の中、この大舞台を一目見ようと多くの観客が応援に駆け付けた。大声援の中、稲泳会初戦は明大との対戦。好調なスタートを切って前半は4点リードで折り返すも、後半、明大の猛追により同点に追いつかれるという緊迫した展開になる。しかし第4ピリオド(P)残り2分で斎藤昂泰(スポ3=神奈川工)がゴールを決めると、そこから勢いに乗った稲泳会は、怒涛の3連続得点を奪い、14ー11で接戦を制し、2日目に繋げた。

シュートを放つ斎藤

 試合開始1分半、斎藤の一打で先制点を奪うが、その後はなかなか得点に繋がらない展開が続く。中盤、永野冬惺(スポ4=東京・明大中野)がシュートを決めると、続いて加藤旺道(スポ4=静岡・磐田)、簗瀬亮冴(スポ2=鹿児島南)と多彩な攻撃を仕掛け、さらに残り5秒で醍醐裕也(平22年度卒=埼玉栄)のバウンドシュートも決まり、好調なスタートで第1Pは、5ー2。続く第2Pは、水浦楽久(スポ1=石川・金沢工)と加納恒心主将(スポ4=東京・明大中野)のシュートで試合を進め、さらにGK渡邊空(令8スポ卒=新潟産業大附)の好セーブが光り、相手の得点を1点に封じて、7ー3で前半を折り返した。

ゴールを狙う水浦

後半戦、明大の反撃を受け2連続得点を許してしまう。斎藤が1点を返すも、その後相手に怒涛の3連続得点を奪われ、残り1分には8ー8の同点に追いつかれた。それでも第3P残り41秒、加納主将が意地のシュートをねじ込み、9ー8とわずかなリードで最終ピリオドへ向かった。

悔しい表情を見せる曵地孝太郎(令7スポ卒=埼玉・秀明英光)

 迎えた最終ピリオド、開始早々に加納がペナルティシュートを決め、リードを2点に広げたが、その後は膠着状態が続く。稲泳会は必死のディフェンスでゴールを守ったが、ここで連続失点。残り2分の場面で同点と苦しい展開となった。しかし、明大に退水を誘い攻撃の隙を見つけると斎藤が勝負強いシュート。さらに残り1分、そして残り25秒で簗瀬が連続得点を決め点差を引き離すと、残り0秒、最後はブザーの音とともに加藤のシュートがネットを揺らし、14ー11で接戦を見事制した。

 6月以来、約1か月半の間ぶりの公式戦となったこの試合。OBもチームに混じる中「早稲田らしい水球を貫く」(加納)という強い気持ちを胸に、チーム一丸となって勝利を掴み取った。2日目は日本代表もメンバーを擁する強豪との対戦になる。強豪相手であっても、自分たちのプレーを貫き、臆することなく挑む稲泳会の戦いに期待したい。

(記事 木田翔子、写真 指出華歩)

♦︎コメント

加納恒心(スポ4=東京・明大中野)

ーー公式戦の試合は、関東学生リーグ戦から約1ヶ月半ぶりとなりました。学生の大会とは雰囲気も違い特別な舞台だと思いますが、どういう気持ちで臨みましたか

 学生リーグが6月最後に終わって、約1か月半間ほど間が空いてしまいましたが、OBさんがチームに加わりながらも、「早稲田らしい水球を貫く、しっかりと早稲田の伝統を体現していこう」と話していたので、そこはこの試合通して見せられたのかなという風に思っております。

ーー前半はリードしていましたが、最終ピリオド(P)では同点に追いつかれる場面が2回ほどありました。その時はどういう気持ちでしたか

 正直焦った部分はあるのですが、自分たち、僕以外の選手はほんとうにすごい選手ばかりなので、絶対に点を取ってくれるだろうと思って、ベンチで見ていました。実際に自分が出た時は、どうやったらまずチームに貢献できるか、自分の課題であるディフェンスでまずミスをしない、そこから自分の得意なカウンターを出して、いかに得点につなげられるかということを常に考えていました。

ーータイムアウトの時はどのような声かけをチーム内で行いましたか

 今までミーティングで話してきたことや今までずっとやってきたことを出して、しっかりその後の得点、もし得点ができなかった後のカバーなどを話しました。相手(明大)はその後のカウンターアタックが得意なチームなので、そこのケアのところもしっかりしようと話していました。

ーー試合の中で、ゴール前などでボールがつながらない場面が多く見られました。あと少しでゴールという場面が多かったように感じました

 はい、今日の試合では、相手がプレスしてきてない中でのパスミスが結構目立ってしまいました。明日は日本トップのIKAI・Kingfisher74との戦いで、日本代表の選手が多くいます。日本代表とマッチアップすることはほとんどないのですが、しっかりとこの日本選手権だけではなく、その次のインカレを見据えてこの大会に臨んでいるので、日本代表相手にもビビらずに、しっかり、まずは攻めて、果敢に積極的にチャレンジしていきたいです。あとは正確なパスを投げるところが課題になってくると思うので、そこをしっかり修正したいなと思っています。

ーー次戦に向けて

 明日はIKAI・Kingfisher74戦になります。しっかり日本代表相手に自分たちの水球がどこまで通用するのか、逆に日本代表とのレベルの差を体感できる本当に貴重な機会でもあるので、しっかりチャレンジしながらも、日本代表のプレーを肌で感じて、そこからプレーなどで学びを得たいと考えています。