関東女子リーグ 前期第7節
2026年5月16日(土)18:00 Kickoff
@早大東伏見グラウンド
試合結果
| チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 早大 | 0 | 2 | 2 |
| 神奈川大 | 1 | 1 | 2 |
得点者
前半
15分 奈良嵜萌晏(相手)
後半
5分 松井望花(相手)
7分 長谷川和花
27分 千葉梨々花(PK)
ア式蹴球部女子(ア女)は、関東大学女子リーグ戦(関カレ)を主戦場にする一方で、関東女子リーグ(関東リーグ)にも参戦。関カレでの好調とは対照的に、下位に沈む関東リーグで、チームは前期最終節となる神奈川大戦を迎えた。上位進出の足掛かりとして落とすことのできない一戦だったが、試合は2点の先行を許す苦しい展開を強いられる。しかしそこから意地を見せ、試合を振り出しに戻す。勝ち越しとはいかなかったものの、3連敗中だったチームは、ホームで貴重な勝ち点1を手にした。

陽が落ちていく時間帯、ア女のキックオフで始まった前半。序盤に主導権を握ったのは神奈川大だった。6分、FKの機会を与えてしまうが、ここは守備陣が結束して、ピンチを防ぐ。しかし、相手ペースで試合が進む中での15分、先制点を献上する。相手選手に自陣でボールを奪われると、距離のある位置から意表を突いたループシュートを打たれる。ふわりと浮いたその弾道はGKの頭上を越え、無情にもゴールに吸い込まれていった。反撃に出たいア女だが、組織として攻撃の良いテンポをつくりだすことができず、得点を奪えない。拮抗する展開の中で、ビルドアップ時に単調なボールロストを繰り返す場面もあったが、そこは徹底した守備で新たな失点は許さなかった。ホームチームは1点ビハインドのまま、後半を迎える運びとなった。

巻き返しを狙う後半の立ち上がり、ア女は痛恨の2失点目を喫する。50分、自陣右サイドを突破されると、角度のない位置からシュートを放たれ、リードを広げられた。しかし、その直後にア女の反撃が実る。52分、CKから密集したエリアにクロスが供給されると、DF長谷川和花(スポ1=埼玉・RB大宮アルディージャWOMEN U18)が合わせて、そのままゴールネットを揺らし、すぐさま1点を取り返す。それでも中盤でボールを失い、相手チームにコントロールされる展開が続くと、状況の打開を図るべく、ベンチが動いた。64分、一気に3枚の交代を行うと、その効果はすぐに現れる。ボールを徐々に握れるようになったア女は、敵陣で積極的に攻撃を仕掛けていく。そして迎えた72分、ピッチに投入されたばかりのFW千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)がボックス内で倒され、PKを獲得。このチャンスを冷静に沈めて、同点に追いついた。時間が経過するにつれて、攻撃の歯車がかみ合い始めたア女。90分、前線のリズムの良い連携から、ボールは再び千葉の足元へ。フリーの状態で放ったシュートは無情にもクロスバーを直撃し、勝ち越し弾とはならず。その後もリードを奪うことはできず、試合終了の笛が東伏見に響いた。最後まで勝ち点3を諦めずに戦い抜いたア女だったが、白星をつかむことはできなかった。

苦しいシーズンを過ごす中で迎えた今節。逆転勝利を目前で逃したからこそ、試合後のピッチには悔しさがにじみ出た。しかし、シーズンはまだ折り返し地点。関カレと関東リーグという2つのリーグ戦を戦い抜く過酷なシーズンだが、後期でのリベンジは可能だ。チーム一丸となって挑戦を続けるア女をこれからも楽しみにしたい。
(記事 堤健翔 写真 山口愛結)
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
早大出場メンバー
GK1田村亜沙美(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
DF26長谷川和花(スポ1=埼玉・RB大宮アルディージャWOMEN U18)
DF30尾辻夏奈(スポ1=静岡・藤枝順心)
→64分、MF7米村歩夏(スポ3=宮城・聖和学園)
DF32海野安璃(スポ1=宮城・常盤木学園)
→64分、DF3杉山遥菜副将(スポ4=東京・十文字)
MF6川本美羽(C)(社4=新潟・帝京長岡)
MF13福岡結(スポ3=岡山・作陽学園)
MF14望月美希(スポ3=INAC東京レオンチーナ)
→83分、MF19福島茉莉花(スポ2=東京・十文字)
MF15ワース恵(国教4=カナダ・トンプソン・オカナガンFC)
→64分、FW9千葉梨々花主将(スポ4=東京・十文字)
MF20今井双葉(スポ3=兵庫・日ノ本学園)
MF27片岡さら(商1=山梨・日本航空)
MF28牧野生成(社1=大阪・大商学園)
試合後インタビュー
熊谷汐華ヘッドコーチ(令1スポ卒=東京・十文字)
ーー試合を振り返っていかがですか
勝たなければいけない試合で、それは選手にも伝えていたし、選手自身も分かっていた状況で、なかなか勝ち切ることができなかったというところで、内容に関してより課題を持って取り組まなければいけないなと感じています。
ーー攻撃の場面が前半にあまり見られませんでした。ボールロストがその原因にあると思われますか
その通りだと思います。神大(神奈川大)さんが4−4−2の中でしっかり中を固めてサイドに誘導してきました。そこで自分たちがそれを上回る質でボールを動かせなかった。そして、ゾーンでも自分たちの自陣のところでプレッシャーが来ていないのに(もかかわらず)慌ててボールを蹴ってしまいました。要らない、小さなミスですけど、それで自分たちのテンポが作れなかった。相手に何かされたというよりは、自分たちでミスを連発して、崩れていったなという印象です。
ーー後半になると得点も取れるようになりました。HTではどのような修正を行いましたか
HTではビルドアップのボールの動かし方や相手がどのように(攻めて)きているかという話をしました。あとはメンタルのところで、気持ちを切り替えてやろうよというところを伝えました。そしたら、後半の早い時間帯で点を取ってくれたという場面はありました。ですけど、交代した(途中出場の)選手が流れを変えてくれたことを考えると、元々出ていた選手たちの熱量だったり、パワーだったり、技術のところもそうですけど、まだまだ課題があるのかなと正直思います。
ーー関東リーグの前期の総括をお願いします
優勝を目指してやるよと言っている中で、中断期間で関東リーグの意義や自分たちが関東リーグに所属して試合に出ている意義をもう1回見つめ直さなければいけないです。やはり前期でこの順位、勝ち点が全然取れていないところは真摯(しんし)に受け止めて変わっていかなければいけないところだと思うので、そこは私も厳しく要求します。
ーー1カ月先となると中断明けの後期に向けての意気込みをお願いします
中断ということで、トレーニングマッチだったりもどんどん入れて、試合の中で修正します。どういう形で練習に取り組まなければいけないのか、どんなことをしなければいけないのかというところは選手たちも意識を持ってやっていかなければいけないと思うので、関東リーグ(の試合)がない期間はすごく大事かなと思っています。
MF川本美羽(社4=新潟・帝京長岡)
ーー試合を振り返っていかがですか
2失点から引き分けまで追いつけたことはプラスに捉えてもいいかなと思いました。ですけど、前半のところでもっと勢いを持っていけたところもありました。後半になってから自分たちの良さが出てきましたけど、それを前半から出せなかったことが自分たちの弱さだし、これから向き合わなければいけない課題かなと思いました。
ーー今節をもって、関東リーグの前期を終えました。前半戦の7試合を振り返っていかがですか
負けの試合が続いてしまったこと、悪い流れを自分たちで変えていけなかったところが弱さだなと感じました。しかし、その中でも確実に積み重ねてきたものは絶対にあると思うので、そこをしっかりと後期につなげて、絶対に勝ち点3を積み重ねていきたいです。
ーーゲームキャプテンを務める中で意識したことはありますか
自分自身、試合開始の時点でキャプテンマークを巻いていることが初めてでした。ですけど、ポジション的にもFW(公式記録上はMF)というところで、チームに勢いをもたらす声をかけることや、自分自身の背中でしっかりとチームに勢いづけられるようなプレーを軸に心がけました。
ーー関東リーグは約1カ月後に再開します。そこまでにどのような準備を行いたいですか
この1カ月という期間をプラスに捉えて、自分たちの課題をしっかりと見直したいです。また、さらに自信を持って強みを発揮できるようにすること、前期の試合を通して感じたことである前半から勢いを持っていくというところをしっかりと後期第1節から発揮できるように取り組んでいきたいなと思います。