各試合で白星を挙げるも団体Aリーグ予選敗退

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第105回 東日本学生相撲選手権大会 6月7日 両国国技館

相撲の聖地の一つである両国国技館で、第105回東日本学生相撲選手権大会が行われた。早大は個人戦、団体戦共にAクラスで出場し26年シーズンを本格的に始動させた。団体戦では好調の主将・内田京汰(社4=静岡・飛龍)を筆頭に岡本塁(スポ3=兵庫・報徳)、成松孝信(スポ1=東京・武蔵)が白星を挙げるも、強豪校の壁は高く、0勝5得点9位で予選敗退。辛酸を飲む結果となった。個人戦では、岡本が2回戦まで駒を進めるも多くの選手が1回戦で敗退するという結果に終わった。

駒沢○3ー2●早稲田
Aクラス予選1回戦の相手は駒沢大学。先鋒の横山司(スポ3=東京・荒川新田)は午後の個人戦でAリーグ優勝を果たす阿部と対戦。強くぶつかるも、力及ばずに寄り切られる。まずは一勝を収めたいところで、二陣は内田。相手が掴もうとするも、上手くいなして背後をとりそのまま送り出して勝利をもぎ取る。その後、双方星を落とし2-2での大将戦とする。大将は成松。得意の四つ相撲に持っていき力勝負となった。じりじりと押され、東方の土俵際に追い込まれる。前回大会(新人戦)でも見せた持ち前の粘りを駆使するも、最後は寄り倒され駒大戦を落とす。「何とか(駒沢戦の)大将戦で1本取りたかった」と試合後、悔しさをにじませた。

東洋○3ー2●早稲田
連敗は避けたい東洋大戦。布陣は変えずに挑んだ。先鋒の横山は星を落としたが、二陣の内田が星を回収しイーブンに戻す。中堅は剣持京吾(スポ3=神奈川・光陵)。膝のケガに苦しみ、本領を発揮できずに押し出される。副将の岡本は両者、ぶつかりを避ける形となった。相手の強い張り手、叩きにあい体勢が前傾となる。上手から回しを取ろうとするも、取り切れず送り出しで3敗目。次戦のためにも、星を取っておきたいところで大将の成松。勝負は一瞬であった。左下手で回しを取りそのまま体を捻り勝負あり。審議になるも行司軍配そのままで2勝3敗にし、次への流れを作る。

明治○4ー1●早稲田
決勝トーナメント進出には負けられない明大戦。先鋒の横山は頭をぶつけ果敢に攻める。相手は横山の攻撃をいなし、懐に入り上体を上げにかかる。必死に立て直そうと横山は前傾姿勢を取るも、それが仇となり、突き落としで星を落とす。ここまで2勝の内田。嫌な流れを主将自らの手で断ち切りたかった。突っ張りと張り手の応酬でバランスを崩されたところを最後に、右足をかけらる。突き落としで星を2つ落とす。後がない早稲田。中堅の剣持に決勝トーナメント進出への望みが託された。「はっきょい」の掛け声の後、強気に諸手突きをするも相手にいなされ、相手を自らの懐に入り込ませてしまう。その後、持ち前の長い手を活かし突っ張り、相手を起き上がらせようとするも形勢は逆転せず、押し出しでこの試合の負けが確定する。0勝で終わることは何とか避けたいところ。副将には岡本が立つ。強く当たってくる相手をいなし、張り手で距離を取りながら、そのまま土俵の外へ押し出し一勝をもぎ取った。このまま、良いリズムに乗りたかった。当初、軍配は成松に上がるも物言いが付き、行司軍配差し違えで早稲田は1勝4敗で明大戦を終える。


団体戦ではチームとして敗れたものの、各試合で個人が勝利し、強豪相手に勝ち星を挙げられることを示した。一年の成松も東洋大の主将相手に公式戦初勝利を挙げ、今後の活躍の兆しが見られる。ただ、最高学年の剣持はけがに苦しみ、本調子を出せずにいる。個人戦では、岡本以外勝利を挙げられず敵のレベルの高さを否応にも思い知らされた。来月7月には、東日本学生相撲個人体重別選手権が靖国神社で開催される。次の大会に向け、個々の力がどれほど底上げされるか。そして、9月のリーグ戦で早大相撲部が強豪相手にどのような試合を見せるか楽しみである。

Aリーグ個人戦

1回戦

岡本○上手投げ●北村(東農大)

成松●押し出し○バヤルボルド(日体大)

横山●押し倒し○デルゲルバルド(日体大)

剣持●押し出し○杉本(日体大)

※岡田●寄り切り○鮫島(日大)

※遊川●押し倒し○鈴木(日体大)

※リーグ戦で相撲部の人数が足りなくなることが予想されていたため、急遽参加。

柔道部 遊川葵羽(スポ3=東京・修徳) 岡田航太郎(社2=東京・大成)

2回戦

内田●押し倒し○山崎(日体大)

岡本●寄り切り○俵(東洋大)

インタビュー

内田京汰(社4=静岡・飛龍)
ーー今日は団体戦で、内田さんは三戦のうち二勝されましたが、どういう準備をされてきましたか?
最高学年で、過去の振り返りができないので、前だけ見て自分のやれることをやってきました。

ーー勝ちにつながった要因はどこにあると思いますか。
やはり気持ちで負けてなかったことかなと思います。力は多分五分五分だったので、その分「気持ちで勝たないとな」と感じてました。

ーーベンチで声をかけている姿が見られました。どのような声かけをされていましたか。
やはりチームの士気を上げるような声かけをずっとしていました。

ーー成松くんは一年生で初めての大会でしたが、そこへの声掛けはありましたか。
そうですね。一年生なので好きなことをやって、「やるなら全力で」ということをずっと言ってました。

ーー新体制での初の公式戦になりました。始まる前のチームの雰囲気と終わった後のチームの雰囲気の違いはありますか。
これで満足してはいけないことは十分わかっているので、ここで満足せずにみんなでまた一丸となって次の大会も頑張っていこう、みたいな感じにはなってます。

ーー内田さんの個人戦の振り返りをお願いします。
情けない相撲だったんですけど、これを糧に次の試合に勝っていきたいなと改めて思いました。
ーー次の個人体重別選手権に向けて一言お願いします。
この試合を糧に、自分のできることをまた全力でやるのみだと思います。

◇岡本塁(スポ3=兵庫・報徳)

ーー今季初の公式戦にどのような気持ちで臨みましたか。
試合が近づくにつれて、どんどん不安や緊張がありましたけれど、それを感じなくなるぐらいまで稽古しました。

ーー試合が始まる前の体の状態は良かったですか。
そうですね、今日は体の調子が良かったです。

ーー団体戦3戦2勝と好成績でしたが、取組を振り返ってください。
負けた東洋戦は高校の時から対戦してた相手だったので、勝てなくて悔しかったです。できれば3勝したかったですね。

ーーご自身、上級生となっての大会となりました、チームでのご自身の役割はありますか。勝たなくてはいけない。「ポイントゲッター」ですかね。

ーー後ろに大将として、1年生の成松君がいるなか、副将として今回出場されました。その辺り何か意識されましたか。
僕が勝たなければ負けという時もあるので、勝って繋げてあげたいという気持ちを意識していました。

ーー個人戦の振り返りをお願いします。
団体戦と違って、自分一人だけなので、肩の力を抜いてできました。もう少し上に行けたと思いました。次につなげたいと思っています。

ーー次の大会(個人体重別選手権)に向けて一言お願いします。
今のところ、125キロ級に出る予定なので、まずは東日本をしっかり取って、全国出場を決めて、全国優勝できるように頑張ります。

◇成松孝信(スポ1=東京・武蔵)

ーー今日は初の団体戦でしたけれども、試合を振り返っていかがでしたか。
チームとしては 2勝3勝というのを目標にしていましたので、3敗ってのはいい結果とは言えないと思いますけど、ケガであまり調子が良くない選手もいる中で、0勝5敗で負けた試合がなかったのは良かったと思います。強いチームからも 2点取れました。あと 1勝というところは遠いと思いますけど、そこをしっかり詰めて、次のインカレや東日本大会につなげていきたいと思います。

ーー勝敗に関連して、最初の駒沢戦で 2勝2敗で成松さんに回ってきました。その時の心境はどうでしたか。
嫌でしたね(笑)。前の先輩方が 4-0 で来るかなと思ってたのですけど、全てがうまくいかないのは、もちろん理解しています。一年生で大将という大役をやらせてもらって、なんとか駒澤大学から最後に1個取れればよかったです。しかし、少し悔しい結果になってしまいました。来年以降にまたつなげていきたいつもりだと思います。 

ーー先輩方、監督から声掛けはありましたか。 
一年生なので、「もう思いっきりやれ」と。「伸び伸びやれ」というのは言われたので、それを意識してやりました。

ーー今回、回しを取れてる場面が目立ちましたね。 
団体戦は 3番ともまわしを取るところまでいけました。あとは、前に出る力がまだ、全然 A クラスの選手に及ばないなと感じました。なので、投げだけではなく、寄る力など、前に出て寄り切る力をもっとつけていきたいと思います。

ーー東洋大戦で公式戦初勝利になりましたけど、その時を振り返ってください。
まさか勝てると思った相手ではなかったので。相手も大学相撲の強い選手ですし、東洋大の主将でもありました。そんな良い選手と戦えることは良い経験でした。あの形(回しを掴んで投げる)でしか勝てないというのが頭にあって、しっかり作戦を立てて、その通りにうまくいきました。チームのAクラスで初めて勝てたっていうのは凄い良い経験だったと思います。 

ーー具体的にどのような作戦でしたか? 
立ち合いでしっかり回しを取る。思いっきり投げることは僕の技の持ち味なので、そこから一気に持っていき、なんとか勝てたのでよかったと思います。 

ーー前回の新人戦と違って、学年が上の選手とやることが多かったと思いますが、そこを振り返ってみていかがでしたか。
僕の相撲はどちらかというと初見殺しみたいなところがあります。今回、そういう(学年が上の)選手たちに対しても勝てるというのがわかったので、これから学年が上がるにつれて、どんどんチームの主力となれるように頑張りたいなと思います。 

ーー個人戦の感想を聞かせてください。
相手が去年の優勝者(バヤルボルド選手・日体大)で、かなり格上ということはわかってた中、何もできずにやられてしまいました。次はそういう(強い)選手たちからも勝ち点を取れるように、これから大学 4 年間で頑張っていきたいと思います。 

ーー次の大会(個人体重別選手権)に向けて一言お願いします。
全国大会が決まれば、大阪など遠征にも行けます。なかなかそういう機会はないので、全国大会に出るというのを目標に一つ頑張りたいと思います。 

記事・写真 鳥越隼人/編集・写真 加藤貴久子、中部百合子、高野明希