【男子卓球】4時間の死闘に“大黒柱”の矜持を示す 春季リーグ4勝3敗で決着 

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春季関東学生リーグ戦 5月25日 東京・代々木第二体育館

※掲載が遅くなり申し訳ございません。

 4勝2敗で最終戦を迎えた早大卓球部。前日に悔しいストレート負けを喫し、何とか立て直したい中、相手も4勝2敗の専大だ。1つでも多くの勝ち星を積み上げ、有終の美を飾りたい。 本試合は2度目のフルゲームだった。今日は徳田幹太主将(スポ4=山口・野田学園)・濵田尚人副将(社3=高知小津)両者ともにフルセットの激闘を制し、貫禄の単複3点取りを決めた。そこから勝負を決めたかった早大だが、磯村拓夢副将(社4=福岡・希望が丘)・星和志(スポ1=栃木・文星芸大付)・浦田景太朗(商2=兵庫・三田学園)・櫻井大地(スポ3=北海道留萌)と苦しい戦いを強いられ、そのまま3-4決着。あと1つが遠く感じられるような試合だった。

ダブルスは最終日も徳田幹太主将(スポ4=山口・野田学園)・濵田尚人副将(社3=高知小津)ペアの出場。 序盤はシーソーゲーム。徳田・濵田ペアに対して、相手は先日の東京大会で実業団選手ら並み居る強敵を押しのけて優勝を遂げた、田中京一郎・山下彗ペアだ。専大ペアは左右に振って早大ペアの鉄壁のディフェンスを崩しにかかる。必死に食らいつくものの、相手のボールも強い。徳田もドライブで中陣から白線を狙うも、わずかにオーバー。第1セットは9-11で落とす。 中盤戦、今度はクロスではなくフォア側に仕掛けてくる。前半では有効だった得意の中陣のバックハンドを打たせてもらえず、フォアのラリーが続いた。相手は3球目から中陣からのドライブで仕掛け、早大ペアもそれに対してパワードライブで応える。隙のないプレーを重ねるうちに、徐々に流れは早大ペアに。最後はコートの幅・奥行きを使った卓球で粘り強く戦った早大に勝利の女神は微笑んだ。結果は3-2で徳田・濵田ペアが勝利。前日の2-3での悔しい敗戦から、今日は3-2で粘り勝ち。明大戦での悪いイメージを払拭する、素晴らしい勝利だった。

2番手・磯村拓夢副将(社4=福岡・希望が丘)の相手は二井原。 國學院大戦以来の出場となった磯村は、フォア側・ミドルからストレートにドライブを仕掛けていき、チャンスボールをバックハンドで仕留めていった。しかし、今日はフォアの精度が良くなかった印象。1セット目は9-9とするも、そこから粘れずに落とした。2セット目は取って取られての試合展開で、だんだんと磯村が追う展開に。しかし、試合中盤からフォアハンドの精度を修正していき、ドライブを攻めの起点に得点につながるシーンも増えてくる。フォアハンドを軸に試合を再び組み立てていきたいところだったが、競った場面でのチャンスをつかみきれず。結果としてはストレート負けとなった。

1-1で迎えた3戦目、今日は早い番で濵田副将が出た。 相手は昨秋全勝で殊勲賞を獲得した木塚だ。相手は安易に返すと、思い切りのいい振りで、強打を決めてくる。素直な返球はそれ自体が命取りだ。濵田はレシーブやブロックでも小さな変化をつけながら戦っていく。序盤からセットカウントはビハインドの展開。ここまで3試合連続でストレート勝ちを収めていた濵田にとってはこれまでとは違った形だ。だがさすがは濵田。どんな強打も的確に返球していく様は永久機関を思わせる。大きなラリーになるほど、濵田のカウンターの威力はいっそう輝いた。相手の攻勢が緩む中盤からは一気に濵田のペースへ。最終セットは変化を加えたバックハンドでコースを突き、相手に気持ちよく強打を打たせず。5-0まで相手を突き放した。ここからも濵田は攻撃の手を緩めず、フリックから積極的に仕掛け、低い打点から持ち上げるようなドライブで押し込んでいく。8-5でタイムアウトがかかったが、最後までその姿勢を崩さなかった濵田に今日は軍配が上がる。個人としては、駒大戦からのリーグ戦4連勝を決めた。

フルセットを制した濵田

4番手の星和志(スポ1=栃木・文星芸大付)は溜大河と対戦。 右対左の対戦で相手のフォアハンドに対して、星は得意のバックハンドで対応していく。相手は前陣から的確にショートへと返球をしていき、短いラリーが多くなる。星の長所でもある182センチのリーチを生かした両ハンドを生かしきれない。 チャンスボールがなかなか来ない。相手はサーブを使い分けながら、回転で星を翻弄。甘い返しをすれば3球目には鋭い攻撃で星を押し込んだ。中盤ではフォアハンドを打つことができる場面が増えたものの、しかしながら前陣型の相手はハイペースな卓球を展開し、星は対応が間に合わず。1セットを返したものの逆転とまではいかなかった。

吠える星

5試合目、ここでエース・徳田主将が出た。 相手は昨秋のリーグ戦で、濵田副将を下した田中京太郎だ。相手は3球目攻撃からロングでのラリーを仕掛ける。この日はどれだけ下がっても強打の威力・精度ともに下がらず、今日の田中に下がらせるのは危険だ。相手を中陣までに釘付けにしながら戦いたい。フェンス際まで下げられたところからのビッグラリーではやはり田中は強い。低く低くの返球で相手をペースに乗せたくなかったところだが、そう簡単にはいかず。先に追い込まれたのは徳田だった。1-2と追い込まれた第4セットだが、土俵際に追い込まれた徳田は強い。中陣からのクロスへ打ち抜くドライブが今日は大きな得点源となり、第4セットは11-3で大差をつける。そして最終セット、序盤は徳田ペースで進むが、相手の連続ポイントで4-5とされたところでたまらずタイムアウトをかける。ここからは一進一退の攻防が続くが、10-8からこの試合のキーとなったクロスへのドライブが相手コートを切り裂きゲームセット。1-2と王手をかけられたところからの怒涛の攻勢で逆転勝利。 徳田は試合後「仲間のために絶対勝つという気持ちが、勝利につながった」と語る。チームを勝たせるエースとして、そして皆を率いる主将としての覚悟を感じられるような試合を見せてくれた。

ゲームカウントを3-2とし王手をかけた早大だったが、6番手の浦田景太朗(商2=兵庫・三田学園)は久保賢輔を相手に、第1セットは5-11と差をつけられる。2セット目は10-10にまでこぎつけるが、最後の最後に決めきれないまま試合は10-12。今季の浦田はあと一歩のところで勝ち切ることができずに、感情をあらわにする場面も多かった。 3セット目は2-5タイムアウト。そこから一矢を報いようと食らいつくもあと一歩及ばず8-11。これで試合は第7戦へと続く。

徳田のドライブがうなりをあげる

迎えた最終戦だったが、今日の櫻井大地(スポ3=北海道留萌)は本調子ではなかった。やや焦りもあったかミスが目立つ。相手がバック側に小さくボールを集め、櫻井としては得意のフォアハンドでの攻めができずに大きなラリーに発展させることができない。巻き返したい2セット目、相手は継続して台上からの攻め。櫻井のアグレッシブな攻めを封じるこの試合の流れでは相手に分があった。相手は日大戦で勝負を決める大金星を挙げた櫻井を徹底した攻めで完封。結果は0-3となった。

3-4で試合は終了、大会全体の勝敗はこれで4勝3敗。これで5日間の全日程が終了し、早大は最終5位で確定した。 優勝は初日の第1戦にて4-1で早大を破った中央大学。唯一の6勝1敗で22年ぶりとなる優勝を決め、閉会式終了後の代々木第二体育館には勝利の凱歌が響いた。 早大は今大会を通じて6勝1敗の徳田主将、中盤以降抜群の安定感を見せた濵田副将の活躍が目立った一方、二人以外の勝率が低く関東で勝ち抜くには選手層の確保、下からの突き上げが必要だ。 チームとしてはルーキーの星や6試合に出場した浦田、日大戦・明大戦で初出場の北嶋・村中ら若い選手たちが経験を積んだ。この経験が花を咲かせれば、秋以降に大きな飛躍を遂げることも夢ではない。 新体制で初のリーグ戦に臨んだ本大会。喜び、安堵、悔しさ。各々が複雑な感情を胸に、秋リーグに向けた練習に励む。秋は“チーム徳田”の集大成を。理想の王座にて覇者の名を叫ぼう。

 (記事 竹田朋矢、写真 竹田朋矢 牧咲良)

徳田幹太(スポ4=山口・野田学園)

 ――4勝3敗、五位で本大会を終えましたがこの結果に対する率直なご感想をお願いします

昨年は濵田さん(濵田一輝・スポ8卒=現協和キリン) が抜けてチームに大きな穴ができて、自分でもこのチームで勝てるか、一勝もできるか不安だったんですけど、前半戦で絶対勝ちたい相手との対戦が続いた中で、4勝1敗で折り返すことができて、自分としては目標を達成できたところではあるんですけど、代々木の2試合では、個人としての実力差が他チームと比べてまだまだあるなと思いました。

――ビハインドからの逆転勝利をされましたが勝因は何だったと思いますか

キャプテンでありながらエースという立場で、苦しい場面でも仲間のために絶対に勝つという気持ちで取り組んだ結果がつながったかなと思います。

――徳田さん個人としての今年の目標は何ですか

関東学生での最高成績がベスト16というところで、そこでまずはシングルス・ダブルスともに優勝するということと、最後の全日学で2冠を獲りたいと思います。

 

 

 

 

▼試合結果

 

春季関東学生リーグ第7戦
早大 ●3-4 専修大
徳田・濵田 ○3-1 田中・山下
磯村 ●0-3 二井原
濱田 ○3-2 木塚
●1-3
徳田 ○3ー2 田中
浦田 ●0-3 久保
櫻井 ●0-3 中島