関東学生対校選手権3日目、4日目 5月23日~24日 カンセキスタジアムとちぎ

前半2日間で、順調に得点を重ねた早大。男子は総合優勝、女子は総合3位に向け、勝負の後半戦が始まった。大会1日目、2日目に行われたすべてのトラック種目で入賞を果たしている男子は、鈴木琉胤(スポ2=千葉・八千代松陰)の2年連続の準優勝や、佐々木哲(スポ2=長野・佐久長聖)の大会新記録での優勝など後半戦も好調。また、女子は400メートルハードルで千葉史織(スポ3=宮城・仙台一)、ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二)がワンツーフィニッシュを決め、勢いそのままに4×400メートルリレーも優勝を勝ち取った。最終的には、男子が1部トラック優勝を果たす一方、女子が惜しくも1部トラック準優勝に。熱戦を繰り広げた選手たちには笑顔があふれていた。
★若菜、鶴巻が準決勝進出も決勝には届かず(男子200メートル)
男子200メートルには、若菜敬(スポ2=栃木・佐野)、鶴巻陽太(スポ3=新潟・三条)、佐藤克樹(スポ1=新潟・東京学館新潟)が出場。若菜と鶴巻は、準決勝に進出するも決勝に進むことはできず、課題の残る結果となった。

レースを走る鶴巻
大会3日目に行われた予選。1組に若菜、2組に佐藤克、4組に鶴巻が出場した。1組の若菜は、レース中盤から終盤にかけて前を走る他大の選手2人との差を詰めたものの、21秒04で惜しくも組3着。続く2組では、佐藤克が中盤まで上位争いを繰り広げるも、最後は苦しい走りとなり組7着に。4組の鶴巻は好スタートを切ると3番手でレースを進め、直線でスパートをかけるも、あと一歩及ばず、組3着。いずれの選手も着順での準決勝進出とはならなかったが、若菜と鶴巻はタイムで拾われ、準決勝へ駒を進めた。

レースを走る若菜
大会最終日の午前に行われた準決勝。1組には若菜が出場。スタート直後やや出遅れるも、レース後半にかけて徐々にギアをあげ、両隣を走る他大の選手に食らいつく。最後まで懸命な走りを見せたが、21秒20で組4着。2組の鶴巻は、レース中盤まで勢いを見せるもラストの直線で伸びきれず、21秒44で組7着。両者ともタイムで拾われず、決勝進出とはならなかった。
決勝進出にはあと一歩届かなかったものの、両者は最後まで粘り強い走りを見せた。今大会の経験を糧に、さらなる成長と巻き返しを目指す。
(記事 田邉桃子、鶴本翔大、写真 石本遥希、永尾早渡)
★鈴木琉が2年連続の準優勝! 工藤は自己記録を更新し5位入賞(男子5000メートル)
最終日に行われた男子5000メートルには、工藤慎作(スポ4=千葉・八千代松陰)、吉倉ナヤブ直希(社3=東京・早実)、鈴木琉が登場。実力者がそろうレースで、鈴木琉は自らレースをつくり、2年連続の準優勝を果たした。工藤は自己記録を更新して5位に入賞し、吉倉も粘りの走りで9位となった。

レースを走る鈴木琉
レースが始まると、鈴木琉はすぐに先頭に立つ。工藤と吉倉は集団の中盤で様子をうかがった。最初の1キロを2分44秒で入り、鈴木琉はブライアン・キピエゴ(山梨学院大)、スティーブン・レマイヤン(駿河台大)ら留学生選手と先頭を入れ替えながらレースを進める。2500メートル付近で中盤にいた工藤は位置を上げ、鈴木琉のいる前の集団に。3000メートル手前で再び鈴木琉が先頭に立ち、同じ集団の後方に工藤がつく。吉倉は集団の後ろで単独走となった。残り2周になると一度工藤が先頭に立ち、第3コーナーで今度は鈴木琉が先頭に。しかし、ラスト1周の鐘が鳴ると、鈴木琉の後ろを走っていた岡田開成(中大)が先頭に立ち、ラストスパートをかけ鈴木琉を突き放す。鈴木琉も懸命に前を追うも、あと一歩及ばず2位。工藤は13分38秒67と自己記録を更新し、5位でフィニッシュした。吉倉もキレのあるスパートを見せ、9位に食い込んだ。

レースを走る工藤(写真左)、吉倉
鈴木琉と工藤が入賞し、合計で11点を獲得した早大勢。彼らの活躍は、男子1部トラック優勝にも大きく貢献した。今シーズン、破竹の勢いを見せる長距離ブロック。鈴木琉が「駅伝シーズンもしっかりと頑張っていければ」と語るように、今後の日本インカレや駅伝シーズンでも、エンジの躍動は必見だ。
(記事 川田真央、写真 石本遥希、植村皓大)
★千葉、ガードナが圧倒的な実力でワンツーフィニッシュ!(女子400メートルハードル)
3日目に予選、準決勝が、4日目に決勝が行われた女子400メートルハードル(ヨンパー)。早大からは、今月開催された第41回静岡国際陸上競技大会や第13回木南道孝記念陸上競技大会に出場した千葉、ガードナと、野村美月(スポ3=栃木・石橋)が登場。千葉とガードナが実力通りの力を発揮し、見事ワンツーフィニッシュを飾った。

ハードルを越えるガードナ
3日目の午前中に行われた予選。最初に姿を見せた野村は、序盤から順調なハードリングで後続を突き放しにかかる。しかし、バックストレートで徐々に差が詰まり、最後の直線へ。先頭に離されたものの、レース後半は粘りの走りを見せ自己記録を更新。組3着で準決勝進出を決めた。2組に出場したガードナ、4組に出場した千葉は、共に盤石のレースを披露し、余裕の組1着。準決勝、決勝に向け、余力を残すレースとなった。

ハードルを越える千葉
予選の約4時間後に行われた準決勝。ガードナと野村は1組での出走となった。合図とともに勢いよく飛び出したのはガードナ。予選同様、序盤から先行する展開となり、第3コーナー付近からさらに加速する。一時隣のレーンの選手に追い越されたが、最後は抜き返し1着で決勝進出を決めた。一方の野村は序盤で出遅れてしまう。6番手で最後の直線に入り巻き返しを狙うも、5着でゴール。惜しくも決勝に駒を進めることはできなかった。2組に登場した千葉は、終始独走。格の違いを見せつけ、決勝でガードナとの直接対決に臨むこととなった。

決勝のレース後にWポーズをするガードナ(写真左)、千葉
迎えた決勝。早大勢2人が出場するということもあり、早大の応援席からは盛大な歓声が送られた。号砲とともに原田エミリー(筑波大)がスタートダッシュを決める一方、ガードナは2番手付近、千葉はやや後ろでレースを進めた。2人が加速し始めたのは第3コーナー。5台目のハードルを越え、周りの選手のスピードが落ちる中、両者はぐんぐん加速する。ホームストレートに入ったところで、勝負はガードナと千葉の一騎打ちに。ガードナが先行していたが、9台目のハードルを越えた直後、千葉が猛烈なラストスパートをかける。最後の最後までもつれた勝負は、上級生の意地を見せた千葉に軍配が上がった。
千葉、ガードナが他を寄せ付けない実力で圧勝した女子ヨンパー。早大の『お家芸』たるゆえんを存分に示した大会となった。次は日本選手権へ。日本一の称号獲得に向け、2人は鍛錬を重ねてゆく。
(記事 石本遥希、写真 植村皓大、川田真央)
★平田、渕上が決勝に残るも表彰台を逃す(男子400メートルハードル)
女子ヨンパーと同様の日程で行われた男子ヨンパーに出場したのは、平田和(スポ4=鹿児島・松陽)、渕上翔太(スポ3=東福岡)、酒井大輔(スポ1=四学香川西)の3人。学生個人で決勝のレースを走った平田と、48秒台の自己記録を持つ渕上が決勝の舞台へと進んだ。両者どちらも関東インカレ初制覇を目指して挑んだレースであったが、平田が4着、渕上が7着という結果に終わった。

ハードルを越える渕上
予選1組に出場したのは、酒井。1日目、2日目に行われた110メートルハードルにも出場しており、今大会4レース目となった。好スタートを決めた酒井は、バックストレートで先頭との差を縮める。しかし、前を走る3番手の選手をなかなか追い越すことができず、組4着。初の関東インカレヨンパーは無念の予選敗退となった。一方の平田は予選2組に登場し、予選全体2番の50秒66で、準決勝進出。予選最終5組に登場した渕上も51秒07のタイムをマークし、組2着。着順での準決勝進出を果たした。

ハードルを越える平田
続く準決勝。1組目でのレースとなった平田は、バックストレートで3番手につけ、後半勝負を狙う。4番手で最後の直線に入ると、一気に追い上げ2番手に肉薄し、3着でフィニッシュ。見事決勝進出を決めた。2組に登場した渕上は順調なスタートを決め、第3コーナーに入ったところで2番手に浮上。最後まで勢いを落とさず、2着でゴールし、平田に続いて決勝へと駒を進めた。

決勝のレースに臨む渕上
平田、渕上は最終日に行われた決勝にも姿を現した。決勝のレースは、法大の菊田響生や東洋大の柳田聖人、中大の酒井大和など、有力選手が集うハイレベルな戦いに。特に、東洋大、中大とは激しい男子1部トラック優勝を繰り広げていたため、何としても得点をもぎ取りたいところであった。勢いよく飛び出したのは渕上。1台目のハードルを超え、どんどんスピードに乗っていく。2台目のハードルを跳び、先頭争いに加わった。一方、平田はやや遅れてのスタートとなったが、バックストレート後半から徐々に前を走る選手を抜いていく。平田が6台目のハードル手前で渕上を捉え、表彰台争いへ。懸命な走りで前を追うも、表彰台まで、わずか0.08秒及ばず、4着でのゴール。渕上は前半から攻めの走りを見せたが、50秒37の7着で3年目の関東インカレを終えた。

決勝のレースに臨む平田
決勝で自己記録を更新した平田であったが、レース後には苦渋に満ちた表情を見せた。3年連続の表彰台を逃した渕上もまた、悔しさをにじませる。すべては、日本インカレで「早大のハードルブロックの強さを結果で証明する」ために。ここから、彼らの真価が問われる。
(記事 石本遥希、写真 植村皓大、永尾早渡)
★悔しい結果に終わるも、2選手が予選・準決勝で力走(女子800メートル)
女子800メートルには、正木紗(スポ3=岡山朝日)と鈴木翼沙(スポ4=東京・日大櫻丘)の2人が出場した。両者とも予選においては活躍を見せた一方、準決勝では悔しさの残る結果となった。

レースを走る正木
男子に先んじて3日目の正午過ぎから行われた予選。2組に出走した正木は4着でのゴールとなったものの、タイムによって準決勝進出を決める。また4組からの出走となった鈴木翼は、2周目から上位4人による集団を形成し、そこから失速することなく2着でゴール。順位による準決勝進出を確定させたとともに、自己記録を更新する走りとなった。

レースを走る鈴木翼
同日夕方に行われた準決勝。正木は1組2レーンから、鈴木翼は2組8レーンから出走した。1組の正木は好スタートを切った後、インコースをしっかりと確保し前半の1周を65秒でまとめる。しかし2周目に入ってからは、先頭との差がじわじわと開き、6着でフィニッシュ。最後まで粘りの走りを貫くも、決勝進出は逃すこととなった。続く2組の鈴木翼も500メートル付近から集団に離され、苦しいかたちでの単独走を強いられる。最終的には8着でのフィニッシュとなり、決勝に駒を進めることはかなわなかった。
正木、鈴木翼がともに準決勝に進み、上級生の意地を見せた女子800メートル。今大会の結果を弾みにして、ここからのシーズンでさらなる飛躍を遂げるだろう。
(記事 平川陸、写真 植村皓大、川田真央)
★水嶋が表彰台に上り、チームの士気を大きく上げる(男子800メートル)
男子800メートルには、吉田新(商2=東京・早実)、木村涼太(スポ2=北海道・札幌西)、水嶋優斗(スポ4=東京・高輪)の3人が出場。特に水嶋は3日目の予選、準決勝を勝ち上がり、最終日の決勝でも3位に食い込む好走を見せた。

レースを走る水嶋
大会3日目に行われた予選には、1組に吉田、2組に水嶋、3組に木村が出走。1組の吉田は200メートル過ぎから他大学の選手と共に集団をけん引するも、2周目で集団後方から上がってきた選手たちに追い抜かれ4着でのゴール。惜しくも予選敗退となった。また3組の木村は前半の1周を57秒でまとめるも、後半の2周目は先頭集団から遅れを取るかたちに。懸命に上位陣の背中を追うが、6着でゴールし、予選突破とはならなかった。2組の水嶋は予選、そして同日に行われた準決勝を勝ち抜き、翌日の決勝に駒を進めた。

決勝のレースに臨む水嶋
翌日に行われた決勝では、水嶋が8レーンから出走。会場アナウンスからも名指しで注目選手と紹介された水嶋は、好スタートを切った後に集団の中央に位置取り、レースの様子をうかがう。2周目に入ってもペースを落とすことなくレースを進め、3番手で最終コーナーに突入。熾烈(しれつ)なスパート合戦を繰り広げながらも最後まで失速することなく、そのまま3位でフィニッシュ。昨年の決勝よりもタイム、順位ともに上昇し、チームにさらなる点数と勢いをもたらした。
「トラックの格闘技」とも例えられる男子800メートル。水嶋は他の選手と接触がありながらも怯(ひる)むことなくゴールへ突き進み、3位入賞で表彰台に上がる活躍を見せた。惜しくも準決勝を逃した吉田と木村も、スピードに磨きをかけ、今後の活躍を誓う。
(記事 平川陸、写真 植村皓大、川田真央)
★佐々木哲が49年ぶりとなる大会新記録で優勝! 男子1部最優秀選手にも選ばれる(男子3000メートル障害)
大会3日目となり、各大学の応援の熱も増していく中で男子3000メートル障害の予選が始まった。早大からは予選1組に鈴木勇飛(人1=静岡)、2組に高舘友杜(創理1=千葉・船橋東)の1年生2人が出場。3組目には、佐々木哲が登場し、圧倒的な走りで決勝へ。佐々木哲は決勝の舞台でも、大会記録を10秒以上更新する快走を見せ、優勝の栄光に輝いた。

先頭を走る佐々木哲
1組目の鈴木勇は、落ち着いたペースの集団中盤でレースを進める。1000メートルを3分06秒で通過し、佐藤翼(日体大)がペースを上げ、レースが動き始めた。1400メートル付近から集団が2つに分かれるが、鈴木勇は先頭集団に食らいつく。しかし、杉本拓海(大東大)が再びペースを上げると、鈴木勇は徐々に集団から後退。それでも、軽快に障害を越え、前を追いかけたが、組8着でのゴールとなった。高舘が出場した2組目は、序盤から櫻井凛空(国士舘大)が抜け出し、縦長の隊列となる。先頭がハイペースで進む中、高舘は最後方で離されないように粘りの走りを見せる。1600メートル過ぎ、永原颯磨(順大)が一気にペースアップ。高舘は順位を上げようと奮闘したが、障害につまずくなどスパートをかけ切れずに組10着でフィニッシュ。1年生2人は予選敗退となった。最終3組に出場の佐々木哲は、スタート直後から先頭に立ち、「決勝での疲労を残さないようにイーブンペースで走った」という言葉通り、安定したペースを刻む。2000メートル付近から後続の選手が遅れ、先頭争いが佐々木哲を含め3人に絞られた。ラスト1周になり、残りの2人も遅れ、一度も先頭を譲らずにゴール。レース前の狙い通りに、余裕を残し、決勝へと駒を進めた。

決勝のレース後にガッツポーズをする佐々木哲
佐々木哲はレース前からスタンドで応援するチームメイトの声援に応えるなど、勢いに乗った状態で決勝を迎えた。「スローペースになり、ラストスパートのたたき合いを避けたかった」とレース後に語ったように、スタートから先頭に立ち、自分自身でペースメイク。軽やかなフォームで、障害物に足をかけずに飛び越え、1000メートルを2分50秒で通過。1600メートル過ぎ、優勝争いは佐々木哲と小野真忠(東海大)の2人に。2000メートルを通過し、小野が佐々木哲についていくことができず、1人旅となる。佐々木哲はラスト1周でギアをもう一段階上げ、ラストスパート。「こんなに良いタイムが出るとは想定していなかった」と語る佐々木。自己記録となる8分24秒96で優勝した。このタイムは大会記録を49年ぶりに更新する快挙。また、2023年に菖蒲敦司(令6スポ卒=現花王)が樹立した早大記録も塗り替えた。閉会式では、男子1部全体の最優秀選手として、佐々木哲が選ばれ、表彰を受けた。

表彰式で笑顔を見せる佐々木哲
予選、決勝で一度も先頭を譲らず、優勝を成し遂げた佐々木哲。男子1部トラック優勝にも大きく貢献した。関東のカテゴリーに留まらず、さらなる高みへ。次なる目標として、地元・愛知県で行われる日本選手権に狙いを定める。
(記事 永尾早渡、写真 石本遥希、植村皓大)
★白熱の接戦を制し、見事優勝!(女子4×400メートルリレー)
昨年の関東インカレでは4位入賞と悔しい結果に終わった女子4×100メートルリレー(マイルリレー)。昨年主力を担った選手が卒業し、メンバーが大きく入れ替わる中で今大会に臨んだ。決勝戦では各校と激しい競り合いを繰り広げ、抜きつ抜かれつの接戦に。最後は約0・2秒差で競り勝ち、優勝をつかみ取った。

木下(写真左)からバトンを受け取る谷中
3日目の夜に行われた予選には、山本真菜(スポ4=三重・伊勢)、木下晏里(商2=徳島文理)、谷中天架(スポ2=大分雄城台)、千葉のオーダーで登場。1走の山本はスタート直後からアウトコースの立大との差を詰めていく。2走の木下はキレのある走りを見せ、ホームストレートで先頭に立った。バトンを受けた3走の谷中は、100メートルハードルを主戦場とする選手。400メートルは専門外だが、持ち前のスピードを生かし、2番手につける中大や、追い上げを見せる筑波大の前を走る。アンカーの千葉はバックストレートで中大と筑波大に抜かれるも、最後の直線で中大を抜き返し、2着でゴール。決勝の切符を手にした。

決勝のレースを走る千葉
最終日に行われた決勝。予選とオーダーを変更し、木下、ガードナ、山本、千葉の布陣で挑んだ。木下は序盤から攻めの走りを見せ、トップでガードナにバトンパス。すぐに筑波大が抜け出すが、ガードナは第4コーナーで追いつくと、ホームストレートで再び先頭に立った。3走の山本は、後ろを走る筑波大との差をどんどん広げていく。しかし、ホームストレートで驚異の追い上げを見せる青学大に抜かれてしまう。優勝を託されたのは、アンカーの千葉。懸命に前を追い、バックストレートで青学大を抜き返した。青学大もすぐには離されまいと千葉を追うが、千葉は「絶対に前を譲ってはいけない」と第3コーナー付近から少しずつ青学大を引き離す。そのまま千葉は青学大から逃げ切り、見事優勝。3分39秒01の、早大歴代5位となる好タイムをマークした。レース後、決勝を戦い抜いた4人は輪になって抱き合い、スタンドで応援する部員たちは肩を組んで「紺碧の空」を歌い、喜びを爆発させた。

優勝し抱き合って喜ぶ4人
関東インカレの舞台で、優勝を勝ち取った女子マイルリレー勢。予選、決勝に出走した全員が、リレーだけでなく個人種目でも決勝まで戦い抜くなど、短期間で何本ものレースに挑んだことは大きな収穫になっただろう。チームの目標である「マイルリレーで日本一を取ること」を目指して、彼女たちはさらに速さを追い求める。
(記事 川田真央、写真 石本遥希、植村皓大)
★先頭に迫るも、追撃及ばず悔しい3位(男子4×400メートルリレー)
男子4×400メートルリレーには、松本悠斗(スポ2=佐賀北)、森田陽樹(創理4=埼玉・早大本庄)、権田浬(スポ3=千葉・佐倉)、平田の4人が登場。決勝では積極的なレース運びを見せたが、惜しくも3位に終わった。

森田(写真左)からバトンを受け取る権田
予選は3日目の最終種目。早大は1組目に登場した。1走の松本が好スタートを決める。2走の森田は1、2日目に個人種目の400メートルで3本のレースを走り切り、膝にテーピングを巻いた状態での出走となったが、意地の走りを見せる。接戦の中、ホームストレートで先頭に立ち、流れを引き寄せた。続く3走の権田は、すぐに東洋大に抜かれるも、離されることなく食らいつく。ホームストレートでさらに加速し、東洋大を抜き返した。アンカーは平田。バックストレートで東洋大が前に出るも、その背中をしっかりと追いかける。最後は少し離されたが、組2着で決勝へと駒を進めた。

決勝のレースを走る平田
4日間の激闘のラストを飾る決勝。早大は予選と同じオーダーで決勝の舞台に立った。1走の松本はトップスピードでアウトコースの中大に迫るも、差はなかなか縮まらない。3番でバトンを受けた2走の森田は、気迫の走りで先頭の東洋大に迫る。バックストレートでその差を縮め、東洋大のすぐ後ろでバトンを渡した。3走の権田は東洋大を懸命に追うが、詰め切れず。リードを許したままアンカーの平田にバトンが渡った。平田は先頭を走る東洋大に食らいつこうとするも、後ろを走る中大が猛追。第4コーナーで中大に先行を許すと、そのまま3着に。悔しさの残るレースとなった。

レース後に悔しい表情を見せる4人
一時は先頭に迫るなど見せ場はつくったものの、惜しくも優勝には届かなかった早大。この悔しさを糧に、日本インカレの舞台でさらなる成長を誓う。
(記事 川田真央、写真 石本遥希、植村皓大)
※選手コメントは別記事にて掲載いたします。
男子結果
▽男子200メートル
予選(5組2着+6)
1組(ー1・0)
若菜敬(スポ2=栃木・佐野) 21秒04(3着)準決勝進出
2組(ー0・3)
佐藤克樹(スポ1=新潟・東京学館新潟) 21秒89(7着)
4組(ー0・2)
鶴巻陽太(スポ3=新潟・三条) 21秒20(3着)準決勝進出
準決勝(2組3着+2)
1組(+0・6)
若菜敬(スポ2=栃木・佐野) 21秒20(4着)
2組(-0・5)
鶴巻陽太(スポ3=新潟・三条) 21秒44(7着)
▽男子800メートル
予選(5組2着+6)
1組
吉田新(商2=東京・早実) 1分53秒60(4着)
2組
水嶋優斗(スポ4=東京・高輪) 1分51秒01(3着)準決勝進出
3組
木村涼太(スポ2=北海道・札幌西) 1分52秒81(6着)
準決勝(2組3着+2)
2組
水嶋優斗(スポ4=東京・高輪) 1分54秒51(2着)決勝進出
決勝
水嶋優斗(スポ4=東京・高輪) 1分49秒92(3着)
▽男子5000メートル
決勝
鈴木琉胤(スポ2=千葉・八千代松陰) 13分33秒73(2着)
工藤慎作(スポ4=千葉・八千代松陰) 13分38秒67(5着)自己新
吉倉ナヤブ直希(社3=東京・早実) 13分48秒85(9着)
▽男子400メートルハードル
予選(5組2着+6)
1組
酒井大輔(スポ1=四学香川西) 52秒38(4着)
2組
平田和(スポ4=鹿児島・松陽) 50秒66(1着)準決勝進出
5組
渕上翔太(スポ3=東福岡) 51秒07(2着)準決勝進出
準決勝(2組3着+2)
1組
平田和(スポ4=鹿児島・松陽) 50秒18(3着)決勝進出
2組
渕上翔太(スポ3=東福岡) 50秒35(2着)決勝進出
決勝
平田和(スポ4=鹿児島・松陽) 50秒02(4着)自己新
渕上翔太(スポ3=東福岡) 50秒37(7着)
▽男子3000メートル障害
予選(3組4着+3)
1組
鈴木勇飛(人1=静岡) 9分22秒39(9着)
2組
高舘友杜(創理1=千葉・船橋東) 9分23秒12(11着)
3組
佐々木哲(スポ2=長野・佐久長聖) 8分56秒98(1着)決勝進出
決勝
佐々木哲(スポ2=長野・佐久長聖) 8分24秒96(1着)自己新、大会新
▽男子4×400メートルリレー
予選(2組3着+2)
1組
早大(松本-森田-権田-平田) 3分08秒26(2着)決勝進出
決勝
早大(松本-森田-権田-平田)3分06秒26(3着)
▽男子走幅跳
決勝
藤本涼哉(商2=兵庫・小野) 7メートル30(+0・7)(14等)
▽男子やり投
決勝
髙木敬太(スポ1=大阪・春日丘) 66メートル13(8等)自己新
女子結果
▽女子200メートル
予選(5組2着+6)
1組
上島周子(スポ4=東京・富士) DNS
▽女子800メートル
予選(4組3着+4)
2組
正木紗(スポ3=岡山朝日) 2分12秒96(4着)準決勝進出
4組
鈴木翼沙(スポ4=東京・日大櫻丘) 2分11秒98(2着)自己新、準決勝進出
準決勝(2組3着+2)
1組
正木紗(スポ3=岡山朝日) 2分12秒82(6着)
2組
鈴木翼沙(スポ4=東京・日大櫻丘) 2分17秒51(8着)
▽女子400メートルハードル
予選(4組3着+4)
1組
野村美月(スポ3=栃木・石橋) 1分00秒81(3着)自己新、準決勝進出
2組
ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二) 1分01秒21(1着)準決勝進出
4組
千葉史織(スポ3=宮城・仙台一) 1分00秒64(1着)準決勝進出
準決勝(2組3着+2)
1組
ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二) 58秒84(1着)決勝進出
野村美月(スポ3=栃木・石橋) 1分01秒11(5着)
2組
千葉史織(スポ3=宮城・仙台一) 59秒55(1着)決勝進出
決勝
千葉史織(スポ3=宮城・仙台一) 57秒80(1着)
ガードナ・レイチェル麻由(スポ1=神奈川・法政二) 58秒08(2着)
▽女子4×400メートルリレー
予選(2組3着+2)
2組
早大(山本-木下-谷中-千葉) 3分44秒49(2着)決勝進出
決勝
早大(木下-ガードナ-山本-千葉)3分39秒01(1着)
▽女子やり投
決勝
松永成美(基理2=埼玉・早大本庄) 47メートル04(11等)
▽女子混成
内藤香乃(スポ4=兵庫・北摂三田) 4442点(15位)
100メートルハードル 14秒56(2組2着)(ー0・3)
走高跳 1メートル49(2組5等)
砲丸投 7メートル49(19等)自己新
200メートル 26秒39(3組2着)(+1・7)
走幅跳 5メートル61(+0・1)(4等)
やり投 24メートル46(19位)
800メートル 2分29秒58(10着)