デンソーカップチャレンジ・2月25~27、3月1日:愛知・ウェーブスタジアム刈谷ほか
愛知県刈谷市で開催された第40回デンソーカップ。全国の大学からの選抜メンバーが集まる。最初の3日間で総当りのグループステージを行い、その後休息日を1日挟み、最終日に各グループの同順位同士による順位決定戦が行われる。今回はグループAにU20全日本大学選抜、関東選抜A、東海選抜、関西選抜の4チーム、グループBが北海道選抜、関東選抜B、プレーオフ選抜、日本高校選抜の4チームが参加した。ア式蹴球部(ア式)からは、関東選抜AにGK海本慶太朗副将(スポ3=大宮アルディージャ U18)、関東選抜B にMF鈴木大翔主将(スポ3=ガンバ大阪ユース)が選出され、学生アナリスト山本優時(スポ3=東京・暁星)が関東選抜Bに帯同した。

グループステージ1日目は海本がスタメン出場。所属する関東選抜Aは昨年2位の関西選抜と対戦し、安定したプレーを見せるも攻撃陣の決定力が足りずスコアレスドローとなる。鈴木が所属する関東選抜Bは日本高校選抜に危なげなく勝利した。

グループステージ2日目は鈴木がスタメンフル出場。プレーオフ選抜と対戦し、中盤の守備の要としてチームのクリーンシートでの勝利に貢献した。
グループステージ3日目は海本、鈴木それぞれがスタメン出場。海本所属の関東選抜Aはグループ1位をかけて、U20全日本大学選抜と対戦。2失点し、本人としては「悔しさが残る」と語るも、同点で勝ち点1を得て見事グループ首位を決める。鈴木が所属する関東選抜Bも1位をかけて、北海道選抜と対戦。鈴木は本人が人生で2回目と語るセンターバックでの出場となるも、巧みな足元の技術と読みの鋭さで危なげないプレーを披露。終盤にボランチにポジションを移すもここでも安定したプレーを見せ、チームも2-0と勝利しグループ1位となった。

そして関東選抜Aと関東選抜Bの対戦となった決勝戦は関東選抜Bが前半に決めた虎の子の1点を守り切り優勝した。ア式勢は鈴木が81分から出場し、試合のクローズに貢献。優勝したチームの重要なピースとなった。
大会を通して、海本、鈴木共に出場時間を得ることができ、海本は優秀選手に選ばれた。日頃はあまり関わりのない選手たちとのプレーや練習を通して得られるものがあった大会だっただろう。ここに選ばれ出場した者が残りすべきことはチームにこの経験を還元し、新たな基準を提示することだ。山本を含めた3人がここで得た感覚をチームに浸透させることによって、チームのためだけではなく、自身のレベルアップにも繋がる。この大会で得られた物をア式蹴球部として上手く消化し、開幕が迫ってきたリーグ戦に向けて準備を進めてほしい。
(記事・写真 安田直樹)
インタビュー
MF鈴木大翔主将(スポ3=ガンバ大阪ユース)
ーー今回追加選手として選ばれて、この急造チームに入ってきて、難しさみたいなところは具体的にありますか
最初はどういった特徴を持った選手とかっていうのはすごい難しかったですけど、事前合宿からそこら辺はコミュニケーション取ってできてたので、日が経つにつれてよくなってると思います。
ーー何試合か出場して、個人として手応えはありますか
いつも練習でやってるやらなければいけないことは出せてたんですけど、その上で自分の個人の色っていうのはもっと出していかないといけないなっていうのは思いました。
ーーセンターバックはやったことがあったんですか
センターバックは二回目ですね。
ーーやってみた感触としてはどうでしたか
すごい周りの選手が声かけて、運ぶところとかは後半の時に出せたのかなっていうのは思います。
ーープレー中にかなり楽しそうだなと個人的に思いました
すごい楽しくやらせてもらってます。
ーーこの大会での経験をア式にどう還元させたいですか
ここで感じた強度とか個の質っていうのを日々の練習から自分が体現すること。それから声とかで伝えていくっていうことがチームのレベルアップにつながると思うので、関東Aに海本も入ってるので、そこは自分と海本でしっかりチームをレベルアップさせていこうっていうのは話しています。

GK海本慶太朗副将(スポ3=大宮アルディージャ U18)
ーー今大会のチームはどうですか
チームとしてすごいみんな一体感があって、みんな能力も高いですし、実績もありますし、自分の中ではデンソーカップの中ではもう一番のチームだなって思います。
ーー今回デューフ選手(GK・流経大)と同じチームですが、刺激をうけましたか
彼は本当に大学トップ、もうナンバーワンと言っていいぐらいのキーパーだと思うので、そういう選手と一緒にやれることで自分も成長につながりますし、盗みたいものは盗みたいですね。
ーー今大会、何を自分の中で重点的に意識していますか
昨年、デンソーカップに関東選抜の方に参加させていただいて、その時は自分がいいプレーをしようが強くてそこから空回りしてしまったっていうのがあったので、今大会はチームのために、チームの勝利のために戦うっていう心でやってきました。
ーーこの第3節振り返るとどうでした
今日の試合、結果としては2-2っていう引き分けで、決勝トーナメントに進めましたけど、自分の中で2失点して勝ちきれはしなかったですし、防げた失点だと思うので、そこはすごい悔しいっていう部分です。
ーーア式にどういうところを還元したいですか
ここで大学トップレベルの選手たちとやって、ア式が全員1部の強度を知らないっていう中で、自分はトップの中でやらせてもらってるので、そこの強度だったり、技術、判断力を含めて戦術のところだったり、自分が還元できるものって言ったら少ないかもしれないですけど、ア式が強いア式に戻れるためにやれることはやっていきたいなと思います。

山本優時(スポ3=東京・暁星)
ーー茨城での大会から続いて二回選ばれて、手応えのようなものはありますか
去年一年間、トップチームのところでやってきて、結構大変でしたけど、その分成長もできたとか感じてて、少しずつですけど、自信もついてきている印象です。
ーー急造チームのアナリストとして難しさとかいうのは具体的にあったりしますか
まず選手の顔も知らない状態からのスタートなので、自分たちのチームの選手の特徴を知らなきゃいけないっていうこと。あと監督とコーチも日頃と違うので、アナリストっていうのはあくまで監督やりたいサッカーに合わせていくのが大事なので、しっかりそこの監督の考えてることとかを吸収しなきゃいけないっていうのは大変なところでもあります。ただ、そういうところに選抜特有の面白いところがあるかなって思います。
ーー今大会、どういったところを重点的に自分の中で意識を向けてますか
初戦は準備する時間を普段と同じような感じでやって、大会期間中っていうのは本当に練習する時間もないので、ポイントを絞って相手はここうやってくるっていうところを本当にギュッと絞って練習したいところは意識してやってます。
ーーこの大会からどういったところをア式に還元したいですか
シンプルにみんな上手い選手ですし、みんな頭もいいですし、そういう自分自身も学ぶことがいっぱいあります。それはサッカー面もそうですし、メンタル面もそうですし、チームへ貢献する姿勢とか、そういうところは本当にア式とは基準が結構違うんだなって思いました。サッカー面、メンタル面、そこはしっかり還元していきたいなと思います。
