関東大学サッカーリーグ戦 2部 第10節
2025年6月1日(日)14:00 Kickoff
@早大・東伏見
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早大 | 0 | 1 | 1 |
拓大 | 1 | 1 | 2 |
得点者
前半
21分 相手
後半
50分 相手
86分 伊藤猛志
前節、昨年まで1部に所属していた関東大との一戦を、苦戦するも3ー2で勝利したア式蹴球部(ア式)。4試合ぶりのホームゲームとなった今節は、拓大との試合に臨んだ。序盤から相手のパスワークにより流れを引き寄せられ、21分にドリブルで突破され失点。1点ビハインドで迎えた後半、50分に追加点を許す苦しい展開になる。86分に途中出場のFW伊藤猛志(スポ3=ジュビロ磐田U18)のゴールで1点差に迫ったが、その後のチャンスを決め切ることはできず、1―2で今季2敗目を喫した。

パスを出す西
前半、立ち上がりから相手のテンポの速いパスワークに苦戦を強いられゴールを狙われる。ペナルティーエリア内にボールが幾度か蹴り込まれるも、DF尾崎凱琉(スポ2=大阪桐蔭)、DF秋山虎之亮(法2=湘南ベルマーレU18)ら守備陣のクリアで得点を阻止する。18分にはDF佐々木奈琉(社4=新潟・帝京長岡)のクロスをMF谷村峻(スポ4=FC東京U18)がヘディングで合わせようとするも、相手の好守備に得点を阻まれる。互いに一歩も譲らない時間帯が続く中、19分に試合が動く。相手のスローインからワンタッチで抜かれペナルティーエリア内に侵入されると、そのままシュートを打ち込まれ先制点を献上。1点ビハインドの展開に。同点に追い付きたいア式は27分、MF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)のコーナーキックから、こぼれ球を谷村が振り切るも枠を捉えられない。その後もチャンスを作り出すものの、同点には追い付けず。ビハインドで前半を折り返す。

得点を決めた伊藤猛
追い付きたい後半、開始早々からア式が攻撃を仕掛ける。MF久米遥太(政経2=東京・早実)のクロスにMF高橋作和(法3=東京・国学院久我山)が頭で合わせるが惜しくも得点につながらず。さらに48分、相手にドリブルでDFを突破されシュートを打たれるも、GK雨野颯真(スポ2=群馬・前橋育英)がスーパーセーブを見せ追加点を阻止する。しかし50分、ペナルティーエリア内に運ばれ放たれたシュートを雨野がセーブしたものの、こぼれ球を押し込まれ2点目を奪われる。これ以上得点を与えたくないア式は少しずつ自分たちのペースを掴み、山市を軸にチャンスを作り出す。68分、雨野からのロングパスを久米が受けゴール前に運ぶも相手守備に阻まれる。果敢に攻め込みついに85分、久米のクロスをゴール前に位置を取っていた伊藤猛が体勢を崩しながらもシュートを決めて一点差に迫る。同点、さらには逆転を狙い攻め込むも、あと一歩及ばず、1ー2で試合終了。黒星を喫した。

指示を出す秋山
前半から自分たちの力を出しきれなかったと試合後に語った選手たち。今回出た課題を修正し、次節の順大との一戦で2部優勝へ向けて勝利をつかみ取りたい。
(記事 林朋亜、写真 植村皓大、西村侑也)
兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
ーー1週間どういうことに取り組んできましたか
練習の入りからしっかりとやるっていうところで、自分たちがやるべきことを含めてしっかりと整理し直した中で向かいました。
ーー立ち上がりから重たい展開になっていましたが
入りこそコーナーキック取りましたけど、その後からは相手がやるゆったりのサッカーに合わせてしまってました。まずいなと思って、しっかりと良くないところは伝えましたが、あまり反映されなかったですね。なんとなくの雰囲気でサッカーが始まって、それで相手が温まってきた頃にしっかり失点しまったので、相手にやりたいことをやられたかなと思います。相手がボール狭い局面で持つのが上手い中で、うちらはもう行くっていうところでやったのにもかかわらず、結局ボールホルダーに行けてないシーンが多くて、ズルズル下がってきたりとか、失点シーンも組織で崩されたっていうより、個人でやられてしまったところなので、そこは個の能力をシンプルにあげないといけないですね。セットプレーのところを取られた前のシーンでも、結局相手一人でこちらの守備が3人くらいはがされて、シュート打たれてコーナーキック取られて、それが失点につながっているので、ドリブルに対しての当たり前の対応が足りなかったなていうところはありますね。
ーー中盤でボール持たれてる時に、全体的にチェックが遅くなってしまうシーンが多かったですが、要因はどんなところにありましたか
重かったなと思います。そもそも出足が悪かったので、体が重いのかなというところはありました。いつもとほぼ同じようなコンディション作りをして臨みましたけど、ただ学生なので常に自分のベストコンディションに持ってくことは難しいと思うので、そこはトライアンドエラーしながらでもいいかなと思うんですけど。ただ、90分の最後の最後にエネルギーを出せているのを見ると、メンタリティーのところが大きいのかなと思うので、ちょっと重いなと思った時に、苦しいこと全員でできるかを意識していきたいですね。それを1個やれると多分体って勝手に動くようになってくると思うので、そういう局面に対してこっちもアプローチの仕方をまた考えていきたいです。
ーー来週の順大戦に向けてのコメントをお願いします
もう連敗はしないっていうところだけっていうとこですかね。だからしっかりと勝ってっていうとこ。あとはある意味因縁の相手というか、去年の最後ホームで順大に買っておけば自分たちが昇格戦に臨めるシチュエーションではあったので、今年は違うぞというところを見せれるように準備していきます。
MF山市秀翔主将(スポ4=神奈川・桐光学園)
一一試合を振り返っていかがでしたか
前半の試合の運び方が悪すぎました。後半あそこまでできるなら、前半からやらなければいけなかったと思います。その隙が、今日のゲームの勝敗にそのまま出てしまいました。
一一先週の試合を受けて、今週意識したことや改善点はありましたか?
3試合連続で2失点していて、今週の練習でもチームとして良い形が出せませんでした。それがそのまま試合に出てしまったと思います。失点しないチームが、いいチームであり、優勝するようなチームだと考えています。なので、「失点しない」ということをもっと意識してプレーしなければ優勝は厳しいと思うので、改善していきたいです。
一一後半の立ち上がりはチームとしてペースを握ったように見えましたが、どのような指示があり、どんな意識で臨みましたか?
球際、切り替え、運動量が今年のチームの目標なのですが、前半は相手に自分たちがやりたいことをやられてしまっていました。チームとしても、今シーズンで一番悪かった前半でした。後半は「相手にそこで負けない」ということを強く意識しました。一定の基準ではできていたと思いますが、もっとやらないと優勝は遠いと感じています。
一一拓大のように足元の上手い相手に対して、どのような意識で試合に入りましたか
拓殖大がテクニカルなチームであることは分かっていたので、ボールホルダーに対して集団で囲って奪い切る、というところは意識していました。ただ、実際には相手の攻撃に対してワンテンポ遅れてしまう守備になってしまっていたと感じています。自分自身も含めて、後方からの守備時の声がけが足りなかったと思います。
一一次戦に向けて意識していることや改善点を教えてください
3試合連続で2失点しているというのは、チームとして重大な問題だと捉えています。キャプテンとして、10番として、結果でチームに貢献できるようにしたいです。また、練習の一つ一つが試合に出ると思っているので、練習から突き詰めてやっていきたいと思います。
FW鈴木大翔(スポ3=ガンバ大阪ユース)
ーー1週間どういったことを取り組んできましたか
先週、入りのところと後半の最後、締めのところで失点してしまったので、まずはそういうところをなくそうっていうのを、全員で共通認識持って練習からやってました。
ーー前半入りから重たい印象を受けましたが、ピッチでやってみていかがでしたか
自分もちょっとチーム全体があんまり動けてないなっていう印象はありました。
ーー後半にかけて話した点はありましたか
後半は頭から全員でもっとエネルギー持って、ゴールを目指してプレーしようっていう話をしました。
ーー同点、逆転に持っていけなかった要因は
まずは前半の立ち上がりに失点しまったところと後半の入りも失点してからやっとエンジンがかかるという風になってしまったので、それをやられてからじゃなくて、やられる前にこっちからエンジンをかけるような試合をしないと、同じことを繰り返してしまうと思います。
ーー来週に向けての意気込みをお願いします
チームとしては勝つことと、個人としては勝たせられるような得点を奪えるように準備していきます。
MF秋山虎之亮(法2=湘南ベルマーレU18)
一一今日の試合に向けて1週間取り組んできたことを教えてください
前節の関東大戦に勝ったとはいえ2失点していてその前の駒大戦と2連戦で連続失点している状況で、センターバックなので点を取らせないことが役割でありますし、そこを意識しながら1週間取り組んできたんですけど、結果として自分ところを止めきれなくて失点に絡んでしまったのでもっとやっていかなくてはいけないと思います。
一一前半を振り返っていかがですか
前半はなかなか自分たちのエネルギーを出せずに相手に少し合わせてしまったなというところもありますし、もっとゴールに向かっていくチームじゃないと難しい前半になってしまって0ー1でハーフタイムに入ってしまったのも課題なのでそこはもっとやっていかなくてはいけなかったと思います。
一一ハーフタイムから後半に入るまでに何かお話はありましたか
監督からも全然前半の戦いはぬるいという指摘がありましたし、自分たちも中から見ても外から見てもあまりエネルギーがある戦い方が出来なかったのでそこはピッチにいる11人全員に責任があったと思いますし、ただ、ハーフタイムで全員で統一して後半自分たちの時間が作れたことは良かったなと思うのでそれが前半からできれば良かったなと思います。
一一次戦に向けて調整していきたいことはなんですか
3試合連続2失点というところで、点を取られなければ負けないですし、練習で一つ一つこだわって、1点にこだわるということをやっていかなくてはならないし、そこは1つ早稲田の掲げていることなのでもう一度初心に戻ってベースの部分、戦って、前期最終戦しっかり勝って終われるように頑張っていきたいと思います。