男女ともに早慶戦に勝利!

庭球男子

 梅雨の晴れ間となったこの2日間、慶大日吉蝮谷コートで早慶対抗試合(早慶戦)が行われた。年々差が縮まりつつある両校の対戦。どの試合も白熱した展開となったが、男女ともに早大の勝利で幕を閉じた。

歓喜に沸く応援の部員たち

 新チームが始動してから目標にしてきた早慶戦は、選手のみならず部員全員の力が求められる。1ポイントを終えるごとに飛び交う声援に対し、コート上で戦う選手は精一杯のプレーで応えた。男子は1日目のダブルスで、大城光主将(スポ4=埼玉・秀明英光)・小堀良太(スポ2=東京・大成)組が何とか接戦を制す。2勝1敗で突入した2日目、早大はシングルスで苦戦を強いられた。勝敗は最終試合の結果に委ねられたが、岡村一成(スポ4=岡山操山)は攻めの姿勢を貫き相手を撃破。会場に詰めかけた観客から惜しみない拍手が送られた。一方の女子は1勝1敗のタイで1日目のダブルスを終える。2日目のシングルスでは辻恵子(教2=東京・早実)、宮地真知香(社3=福岡・折尾愛真)が着実に白星を挙げると、ルーキーの細沼千紗(スポ1=東京・富士見丘)もストレートで相手を下した。大きなプレッシャーを払いのけた末に飾った勝利。早大は歓喜の輪に包まれた。

 重要な一戦をものにした早大。しかし僅差という結果に、部員たちは危機感も抱いている。団体戦として次に見据えるのは、秋に行われる関東大学リーグ、そしてその先の全日本大学対抗王座決定試合での優勝。その目標を実現するために、今後も厳しい練習を重ねていく。

(記事 松下優、写真 豊田光司)

※詳細な結果は、後日改めて掲載いたします

結果

▽男子

○早大5-4慶大

ダブルス1

●古田陸人・今井慎太郎(3-6、6-7(4)、7-5、6-2、4-6)高田航輝・上杉海斗
ダブルス2
○岡村一成・梶修登(6-3、6-4、6-4)井上義文・近藤大基
ダブルス3
○大城光・小堀良太(7-6(2)、5-7、6-2、6-3)権大亮・谷本真人
シングルス1
○岡村一成(7-6(6)、4-6、6-1、6-4)谷本真人
シングルス2
●今井慎太郎(2-6、4-6、5-7)近藤大基
シングルス3
○大城光(6-1、6-0、6-1)渡邉将司
シングルス4
●古田陸人(7-6(6)、6-7(4)、3-6、3-6)高田航輝
シングルス5
○松崎勇太郎(6-4、3-6、4-6、7-5、6-3)権大亮
シングルス6
●栗林聡真(4-6、4-6、6-3、4-6)上杉海斗

※通算成績=95勝83敗

▽女子

○早大4-3慶大

ダブルス1
●間中早紀・吉冨愛子(5-7、1-6)池田玲・西本恵
ダブルス2
○梶谷桜舞・林恵里奈(6-2、3-6、6-0)藤岡莉子・村瀬早香
シングルス1
●吉冨愛子(6-7(7)、2-6)西本恵
シングルス2
○細沼千紗(7-6(3)、6-1)坂元君佳
シングルス3
○宮地真知香(7-6(3)、6-0)安形玲耶
シングルス4
○辻恵子(6-3、6-2)江代純奈
シングルス5
●林恵里奈(2-6、7-6(5)、4-6)小林夏実

※通算成績=53勝39敗

コメント

土橋登志久監督(平元教卒=福岡・柳川)

――早慶対抗試合(早慶戦)を終え、どのような思いですか

厳しい試合でしたが、勝ち切ることができて良かったです。早慶戦は勝つことが目的だったので、よく頑張ったなと思います。

――結果についてはどのように考えていますか

現状の中で、よく勝ったとは思います。勝ち切れたのは選手だけじゃなくてみんなの力だと思いますし、それはうれしいです。しかし、いまの力がどうなのかというと、リーグ(関東大学リーグ)や王座(全日本大学対抗王座決定試合)で優勝するところまではいってないと思います。一人一人がもっとやっていかなくてはいけません。

――具体的にはどのようなことですか

基本の徹底ですね。特に女子は昨季の厳しいシーズンの反動が来ていて、練習をしてはいるのですが乗り切れてないところがあります。そこを乗り切れるようにしたいですね。

――次の目標は何ですか

個人もありますし団体もあるのですが、それに勝つためには練習しかありません。他校も完成されているチームが多くあります。(早大も)8月までにチームとして完成させなければなりませんね。