終盤に追い上げるも一歩及ばず 拓大に惜敗

女子バスケットボール

 関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)は1巡目の最終節を迎え、拓大と対戦した。試合開始直後は出遅れたものの、持ち直してリードに成功。しかし第2クオーター(Q)中盤、相手の連続得点により逆転を許す。後半、拓大のシュートが止まらず一気に24点差まで広げられてしまう。勝負の第4Q、F菊地実蘭(スポ1=愛知・桜花学園)の得点をきっかけに追い上げを見せる。2点差に迫るが、同点を狙ったシュートはゴールにはじかれた。85ー91で試合終了。あと一歩勝利には届かなかった。

 第1Q開始直後、拓大が続けて得点し出遅れるが、菊地のスリーポイント、G山宮好葉(スポ1=東京成徳大高)のレイアップで持ち直す。順調に得点を重ね、5点リードで第2Qへ。拓大が速い展開の攻撃で追い上げるが、G中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)のスリーポイントで阻む。しかし留学生選手を抑えられず、拓大が3連続得点し逆転を許す。早大はシュートの調子が上がらず、点差が広がっていく。第2Q終盤の菊地の連続得点でなんとか差を縮め、41ー46で前半を終えた。

ドリブルをつく山宮

 第3Q、早大が攻めあぐねる中、相手にスリーポイントを立て続けに決められ、24点差に。しかし第3Q中盤、菊地がスリーポイントを沈めると、G西ファトゥマ七南(スポ2=千葉・昭和学院)、山宮が続けて得点し早大がリズムをつかむ。さらにC中野雛菜(スポ3=神奈川・東海大相模)がバスケットカウントに成功。点差を14点に縮めて最終第4Qに臨んだ。第4Qに入っても早大の勢いは止まらない。F衣川璃来(スポ1=埼玉栄)が外角からのシュートを続けて決め、山宮のスリーポイントでついに2点差に迫る。しかし2点差で獲得した山宮のフリースローでは得点できず。そのリバウンドを獲得するもゴールにはじかれた。直後に拓大が得点し再び8点差に戻されると、そのまま追いつけず。惜しくも勝利はつかめなかった。

ペネトレイトする菊地

 24点差を2点差まで縮める猛追を見せたが、あと一歩及ばず悔しい結果となった。山宮は「勝ち切れなかったのは自分たちの力不足」だったと振り返る。早大は現在7位。これから始まるリーグ戦2巡目で接戦をものにできるかがカギとなる。次戦の相手は山梨学院大。リーグ戦2巡目の初戦、勝利してチームに弾みをつけたいところだ。

(記事 権藤彩乃、写真 冷水睦実)

第73回関東大学女子リーグ戦 9月30日(vs拓大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

25 16 19 25 85
拓大 20 26 28 17 91

◇早大スターティングメンバー◇
G#3 フェスタ―ガードヤヤ(スポ4=宮崎・小林)

G#13 山宮好葉(スポ1=東京成徳大高)

G#21 中山桂(スポ4=愛知・桜花学園)

C#22 中野雛菜(スポ3=神奈川・東海大相模)

F#32 江頭璃梨(スポ3=宮崎・小林)

コメント

山宮好葉(スポ1=東京成徳大高)

――惜しくも敗れてしまいましたが、試合を振り返っていかがですか

 競っても勝てなかったら意味がないので、勝ち切れなかったのは自分たちの力不足だし、アジャストする能力が今回は特に足りていなかったと思います。

――第3Qに差をつけられましたが、第4Qでは追い上げを見せました。どんな気持ちで第4Qに臨みましたか

 キャプテンをはじめ、4年生の2人がずっと「追いつける」と前向きな声かけをしてくれて、1年生が3人出ているのですが、自分たち3人も「やるしかない」と思いました。ミスとか関係なく、思い切り行こうという気持ちで臨みました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 この土日は、えむさん(江村優有、スポ3=愛知・桜花学園)がいないので、自分が代わりにスタートで出場しました。えむさんがいない分、自分がえむさんみたいなプレーをするわけではないけど、いつも以上に得点に絡まないとどんどん停滞してしまうと思っていたので、とにかくアタックすることを意識しました。

――リーグ戦1巡目を終えて、チームの成長した部分は

 最初の方は、1人に頼ってしまったり、東京医療保健大戦は延長までいきましたが、勝ちきれなかったり、まだまだ課題が残っています。2巡目は、チームがもっと成長できるように頑張りたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 明日は今日とは違うタイプの相手なのですが、自分たちのやるべきことをもう一度整理して、しっかりコンディションを整えて頑張りたいと思います。

菊地美蘭(スポ1=愛知・桜花学園)

――惜しくも逆転勝ちとはなりませんでした。今日の試合振り返っていかがでしたか

今日全体を振り返って、3Qの入りのところで一気に20点差をつけられて追いつくことができず負けてしまいました。やられている途中で自分達の得意なプレーに持っていって点差を詰めながらやっていければ間に合ったと思うのですが、自分達の流れに持っていけるような声かけが足りなかったなと思います。

――ご自身はシュートの確率も高く、調子がいいように見えました。自分のプレーを振り返っていかがですか

点差つけられた中でもちゃんと攻め気持っていけたので、そこは良かったかなと思います。外のシュートもみんなが攻めてくれてノーマーク作ってくれたので、思い切り打てたところは早稲田のバスケだったのでいいところは良かったんですけど、流れが悪い時に流れを切れるようなプレーをできなかったのが反省点です。

――リバウンドではどんなことを意識しましたか

リバウンドが仕事でもあるので、リバウンドは絶対に取りに行くことを意識して試合に挑みました。外回りの人が思いっきり打てるためには自分たちセンターがいかなきゃいけないので、飛び込んで取れたところは良かった点ではあるかなと思います。

――明日の試合に向けてチームでどんなことを話しましたか

今日は負けてしまいましたが、すぐ明日の試合があるし、どんどん次の相手が変わっていく中でのリーグ戦になるので、 しっかり気持ち切り替えて明日また最初からずっと40分間自分達のプレーができるようにしようと話し合いました。