京王電鉄杯開幕!連勝で好発進

男子バスケットボール

 10チームが2つのグループに分かれ3日間にわたり戦う京王電鉄杯が開幕した。主要メンバーが戻って初の公式戦である今大会。初日は法大、東大と対戦し、2つの白星を挙げる好スタートを切り、本格的に新チームの始動となった。

 初戦は3月の東京六大学リーグ戦では、僅差で辛勝した法大との再戦。前回の対戦ではケガで欠場していたF濱田健太主将(社4=福岡第一)、Bリーグ青森ワッツの特別指定選手として、チームから離れてプレーしていたG長谷川暢(スポ4=秋田・能代工業)がチームに合流し、準備万端で初戦に臨んだ。六大学での敗戦のリベンジを誓って盛り上がる法大ベンチに最初は気圧される早大だったが、徐々に攻撃がかみ合い始める。第1Qの終盤にはG長谷川仁哉(教3=東京・早実)とC小室悠太郎(社2=石川・北陸学院)の流れるような連係プレーも多く見られた。しかし第2Q終了時点では38-35と思うように差を広げられない。それでも第3Q、一気に相手を突き放す。1対1で相手を置き去りにし、ゴール下へカットインする長谷川暢の個人技が光り、一挙大量得点。長谷川暢はチームトップの26得点で早大を勝利に導いた。後半は、マンツーマンでのしつこいディフェンスで法大に苦しまぎれのアウトサイドシュートしか打たせない。こぼれたリバウンドもC富田頼(スポ4=京都・洛南)とルーキーのF津田誠人(スポ1=京都・洛南)がしっかりと取り、終わってみれば94-66で、危なげなく快勝。

春にチームに加入した期待の大型ルーキー津田

 下級生中心のメンバーで挑んだ2試合目。普段の公式戦での出場機会が少ない選手たちも積極的に得点にからみ、奮闘する。しかし、立ち上がりこそ良かったものの中盤はスクリーンへの対応の遅れや、甘いディフェンスが原因でゴール下に簡単に攻め込まれ、リードしながらも苦しい時間帯が続く。リバウンドもなかなか拾うことができず、チームとしての反省点は少なくはなかった。その一方で明るい材料も見つかった。きょう、特に目立ったのはG萩原圭(先理1=東京・早実)。ここぞというところで、スリーポイントシュートを沈め、チームに勢いをもたらした。また気迫あふれるパスカットなど、ディフェンス面でも熱いプレーが印象に残った。終始僅差でゲームは進んでいったが、最終スコアは88-76。2連勝での好発進となった。

攻守共に躍動した萩原

 あすは六大学では敗戦を喫した明大、そして日大との対戦が待ち受けている。きょうの連勝で勢いに乗り、あすも勝利をつかみ取ってほしい。新たに生まれ変わった早大は今大会、どのような姿を見せてくれるのだろうか。これからの早大から目が離せない。

(記事 小林理沙子、写真 阿部かれん、森田和磨)

第34回京王電鉄杯
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 21 33 23 94
法大 14 21 14 17 66
◇早大スターティングメンバー◇
G#13 長谷川暢(スポ4=秋田・能代工)
F#20 津田誠人(スポ1=京都・洛南)
C#21 宮本一樹(スポ1=神奈川・桐光学園)
C#26 富田頼(スポ4=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社4=福岡第一)
第34回京王電鉄杯
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

24 24 17 23 88
東大 18 19 16 23 76
◇早大スターティングメンバー◇
G#6 長谷川仁哉(教3=東京・早実)
G#17 高阪俊輔(社3=東京・早実)
F#23 中谷誠人(商4=東京・早実)
C#38 三島大河(文2=神奈川・桐光学園)
F#88 菅裕史(スポ4=京都・洛南)
コメント

C宮本一樹(スポ1=神奈川・桐光)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

自分は新入生ということもあって新しい気持ちで挑んだんですけど、僕と津田っていう1年生が2人スタメンで出てて、これが最初の試合というわけじゃないので思い切ってできたんですけど、フィジカルの面だったりまだまだ足りない部分もあって法政大にやられてしまうところもあったんですけど、後半すこし立て直してできたのでよかったと思います。

――自身の1番のストロングポイントはなんだと思いますか

自分は身長が高い方なんですけど、それでもコートの端から端まで走れる走力と中外できる機動力が強みだと思っています。

――高校と大学の違いはどこで感じていますか

圧倒的にフィジカルの差が大きいです。自分は細い方なんですけどこれでも高校ではいちおう通用していたんですけど、フィジカルで押すとなると大学では全然通用しなくて、それでも通用する部分もいろいろあったので、試合を見返して何がいけなかったのか改善していきたいです。

――ワセダで求められている自身の役割はなんだとお考えになりますか

とりあえず相手のセンターより走ることと、リバウンドですかね。自分と津田が入る前のワセダはサイズがなくてリバウンドで困っていたので、190オーバーが2人入ってきたことによってリバウンドを取れるようにできたらなと思います。

――あすへの意気込みをお願いします

あすは明大と日大で両方1部の中でも強いチームなので、どちらも勝てるように気合い入れてやっていきたいと思います。

F津田誠人(スポ1=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうの試合は、ケガ人とかも帰ってきて、練習試合は何回かしているんですけど、濱田さんだったり長谷川さんだったり主要メンバーが帰ってきて初めての試合だったので、合わない部分だったりいろいろ自分でもわかったので良い収穫になりました。

――ご自身のプレー振り返っていかがでしょうか

前半は自分のリズムに持っていけない部分があって、やりにくかったんですけど、後半は先輩も声を掛けてくれて自分のリズムに持っていくことができたので、そういう点では次からの試合に、リズムの持っていき方っていうか、良い経験にはなりました。

――何か課題は見つかりましたか

課題はやっぱり切り替えですね。調子が悪いときのスイッチの入れ方であったり、そういったところです。

――入学されてから高校と大学の違いは感じていますか

やっぱり先生から言われてやらされる部分と、自分でやる部分というのが割合として高校の方がやらされる部分が多かったので、大学に入ってから自分でやることの大事さに気づけたので良かったなと思います。

――ワセダで自分が求められている役割は

1年生っていうのもあって気を使わずにハッスルプレーで自分たちが引っ張っていくっていうくらいの気持ちでやることが大事だと思います。

――あすに向けて意気込みをお願いします

明日も点数をたくさん取って頑張ります。