リバウンドで苦戦し痛い連敗を喫する

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)8戦目、1周目最後の週末を迎えたこの日は4勝3敗で並ぶ明大との1戦となった。必ず勝ちを拾いたいこの試合は「入りという部分は上手くいった」とC富田頼(スポ3=京都・洛南)が振り返ったようにペースを握り前半をリードで折り返す。しかし後半、ファウルトラブルでインサイドに退場者を2人出すと、リバウンドで競り負ける場面が目立ち逆転を許す。第4クオーター(Q)、追い上げを見せるものの大事な場面で決めきることができず最終スコア64-69で敗戦。手痛い黒星となった。

 第1Q、まずはG森定隼吾(商3=岡山・倉敷青陵)のパスに富田が合わせると、その後すぐ森定がスティールから速攻を決める良いスタートを切る。その後両チームファウルを多く吹かれながらも激しいプレーを見せ、点の取り合いとなって行った。第2QはF中谷誠人(商3=東京・早実)と富田がそれぞれ連続でフィールドゴールを決め点差を一気に広げる。早大はなかなかフリーでスリーポイントを打たせてもらえなかったが、ドライブからそのままフィニッシュしたりゴール下に合わせたり、リングに向かうプレーを中心に得点を重ね、前半を36-30で折り返した。

富田はこの試合20得点を挙げた

 しかし後半に入ると「オフェンスリバウンドを取られすぎたのが敗因」と試合後富田が振り返ったように、セカンドチャンスから得点を量産される。そんな中このリーグ戦チーム最多のリバウンド数を誇るC小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)の出場時間がファウルトラブルでなかなか伸びず苦しむと3Q途中でファウルアウト。インサイドの要を失った早大はこのQ僅か8得点にとどまり逆転を許した。第4Qもなかなかエンジンがかからず2桁に点差を広げられ、C岡野佑紀(スポ3=愛知・千種)もファウルアウトとなってしまうが、このリーグ戦終盤に驚異の粘りを何度も見せた早大が意地を見せる。富田の連続ゴールと、F濱田健太(社3=福岡第一)の鮮やかなスリーポイントで4点差に迫る。その後のディフェンスで相手の絶対的エース、齋藤拓実(明大)にフリースローを与えるもこれを2本ミス。その後のオフェンスでG森井健太主将(スポ4=京都・洛南)がシュートのこぼれ球に果敢に飛び込みタップシュートを決め2点差まで追い上げる。しかしその後のオフェンスで大事な1本を決めきれず追い上げもここまで。64-69で惜敗した。

濱田は4Qだけでスリーポイントを3本沈めた

 この試合は相手にオフェンスリバウンドを2倍近く取られてしまったことが大きな痛手となってしまった。あすの相手の日大は留学生センターを擁しており、きょうの相手よりもさらに高さのあるチームとなる。あすは1周目の最終試合となるが、勝ち越しで折り返すためにも、きっちりときょうの課題を修正することが求められるだろう。

(記事、写真 秋間勇人)

第93回関東大学リーグ戦
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

19 17 20 64
明大 16 14 20 19 69
◇早大スターティングメンバー◇
G#18 森井健太主将(スポ4=京都・洛南)
G#15 森定隼吾(商3=岡山・倉敷青陵)
C#26 富田頼(スポ3=京都・洛南)
F#27 濱田健太(社3=福岡第一)
C#41 小室悠太郎(社1=石川・北陸学院)
◇主なスコアリーダー◇
得点  富田頼:20得点
リバウンド  小室悠太郎:8リバウンド
アシスト  森井健太:4アシスト
コメント

C富田頼(スポ3=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返って

今まで負けた3試合とも朝1番の試合で、いつも入りが悪くてなかなか上手くいかなかったんですけどきょうはその入りっていう部分は上手くいったかなと思います。

――サイズに差はなかったがリバウンドで苦しんでいた印象でした

きょうの敗因って言いうのがオフェンスリバウンドを相手に取られすぎて自分たちがディフェンスリバウンドを取り切れなかったっていう部分なんですけど、同じ日本人相手なので、ボックスアウトなりをしっかり頑張らないといけないなと思いました。

――きょうはインサイドに退場者が二人出るなどファウルトラブルにも苦しみました

前半は向こうが結構ファウルトラブルしていて、インサイドもフィジカル的には負けていない相手なので意識的にインサイドを攻めていこうという話だったんですけど、後半そういう部分で積極性が上手く出せなくて上手くいかない時間が長くなってしまいました。

――得点面では中心となってゴールを量産しましたが良かった部分はありましたか

自分の中ではシュートをその分外しているイメージがあるので、まあもうちょっと精度を高めていければもっといいのかなという風に考えていて、自分の中ではイマイチで良かったなという風にはあまり感じていないです。

――あしたの相手の日大はアウトサイドが武器だと思いますがどう戦っていきたいですか

アウトサイドもそうなんですが、留学生も居てインサイドの高さがあってリバウンドも強いチームなので、その分外からたくさん打ってくるので、そういった部分でしっかりアウトサイドはガードの人が守ってくれるので、そのガードが守った後のこぼれ球っていうのをインサイドでしっかり取り切るというのを意識して頑張っていきたいです。