ディフェンスが機能せず、4敗目を喫する

男子バスケットボール

 開幕5連勝から勝ち負けが続き連勝のない早大は、久しぶりの連勝を目指して東洋大と対戦した。試合の入りを大切にしたいところだったが、この日シュートがことごとくリングに嫌われ得点に結びつかない。一方のディフェンスではローテンションもうまくいかず、簡単に失点してしまう。悪い流れを断ち切れないまま第3クオーター(Q)までに26点のビハインドを背負う。最終QにSF澁田貴大(スポ2=東京・京北)が意地のプレーでチームを盛り立てるも、時すでに遅し。そのまま逃げ切られ、75‐89で敗戦。またも連勝を飾ることはできなかった。

 重い立ち上がりとなった。相手がテンポよくシュートを沈める中、早大は開始4分半まで、F山本純平(スポ3=福岡第一)のフリースローでの2点しか奪えない。その後山本、SF伊藤諄哉(人2=京都・洛南)がスリーポイントシュートを決めるも、テンポのいいオフェンスには程遠いまま、10-21で第1Qを終えた。流れを変えるため、G河合祥樹(スポ2=京都・洛南)がドライブで相手ディフェンスを崩す。終盤には、途中出場のF木村晃大(スポ4=京都・洛南)がゴール下で粘り、得点を決める。しかし点差を縮めることはできず、25-43で前半を終えた。

相手ディフェンスを崩した河合

 後半に入ってもリズムに乗ることはできない。第3Qから出場したG石原卓(社1=東京・京北)が果敢にドライブで相手ディフェンスを切り崩し、C宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)がゴール下で仕事をした。しかし、積極的なディフェンスによりファウルがかさみ、フリースローを与えてしまう。一向に流れを変えられないまま、勝負は最終Qへ。ここで澁田が躍動する。このQ、スリーポイントシュート3本を含む15得点の活躍を見せた。G武津祐太郎主将(文構4=大分舞鶴)も落ち着いたプレーでチームをまとめ、追い上げモードに入るも、終盤相手の得点を抑えることができずに、敗戦。またも連勝することができなかった。

終盤大活躍の澁田

 きょうの敗戦について選手たちはディフェンス面の反省を口にした。先日の江戸川大戦では、早大らしいプレーができない時間帯でもディフェンスで粘ることができ、我慢の時間帯を乗り切った結果、最終Qの逆転勝利が実現した。しかしきょうの試合ではディフェンスでも早大らしいプレーができなかった。この先の試合で勝ち続けるためにも、ディフェンスの改善が必須となってくるだろう。あと6戦、ひとつひとつ勝利を積み重ね、1部復帰へつなげたいところだ。

(記事 加藤恵、写真 渡部歩美)

第90回関東大学2部リーグ戦 10月5日(vs東洋大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

10 15 18 32 75
東洋大 21 22 26 20 89
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎(社3=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ2=京都・洛南)
SF#36 澁田貴大(スポ2=東京・京北)
F#16 山本純平(スポ3=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点  澁田貴大:23得点
リバウンド  山本純平:8リバウンド
スティール  石原卓:4スティール
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コメント

G武津祐太郎主将(文構4=大分舞鶴)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

結果として負けてしまいましたし、自分たちのディフェンスが出来てなかったので残念ですし、まだまだ練習も試合もあるので切り替えて頑張っていきたいです。

――立ち上がりから思うようにいかない試合展開でしたが

相手がずっとゾーンばかりやってくるということでゾーンブレイクの練習とかをしていたのですが、シュートの調子が上がらなかったのもありますし、やはりディフェンスが出来なかったのが要因かな、と思います。

――ベンチではどのような声かけをしていましたか

いまの状態的には、シュートを打っていかないと背が小さくて厳しいので、「ミスしても仕方ない」「ディフェンスしっかりしていこう」というような感じでした。

――大事な時間帯での出場となりましたが

点が離れていたので、打てって言われたのもありますし空いたら打とうと思ったのと、とりあえずがむしゃらにいこうと思って、ファウルが溜まっても気にせず積極的にディフェンスもいってやろうと思いました。

――これで4敗目となりましたが、チームとしてどのように立て直していきますか

ディフェンスをまずは立て直さなくてはならないので、そこを改善してあとはそこが立て直せれば全勝出来ると思っているので、しっかりみんなで確認して勝ちにいきます。

――次は日体大との試合となります。意気込みをお願いします

相手は大きくて中国人もいるので、ディフェンスを頑張ることもそうですがそのあとのリバウンドを取ることも大事になってくるのでしっかりそこまでイメージして頑張っていきたいです。

SF澁田貴大(スポ2=東京・京北)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

出だしが悪くて離されてしまったのと、ディフェンスが全く機能しなかったのがきょうの敗因だと思います。

――1Q途中からベンチに下がりましたが、試合をどのように見ていましたか

前半、自分が出ている時間帯に何もできていなかったので、そういった意味では頭を冷やして、チームが、何ができていないのかというのを見ていました。やはりディフェンスが機能しなかったなと、ベンチで見ていても思いました。

――抜かれてそのままシュートにいかれてしまう場面が目立ちましたね

カバーダウンが遅かったり、うまくローテーションができていなかったり、ひとつもうまく機能していなかったなと思います。

――悪い流れを断ち切れなかったのはなぜでしょうか

どこかで歯止めをしなくてはいけないですが、ディフェンスからしっかりやっていこうという部分でみんなが徹底できていなかったと思います。

――オフェンスでも攻め手を欠いていたようですが

ミーティングでもありましたが、全員がゴールを向いていなくて、弱気になってしまったのが良くなかったと思います。

――追い上げた終盤のプレーは良かったですね

点差が開いてしまったので、ガンガンいこうと思っていました。最後のメンバーは学年が低くなってりしていたので、積極的にいこうとしていました。

――最近負けが込んできていますが

1巡目の最後の方から、勝ち負け勝ち負けと連続できているので、来週からこの嫌な流れを断ち切らないといけないと思います。

――入替戦にいくためにも、もう負けられない戦いになっていきますね

1部昇格を目標にやってきましたが、負けが込んできてしまったので、入替戦のことはまず考えずにひとつひとつ戦っていきたいと思います。