開幕から立大、江戸川大に連勝し、リーグ優勝と一部復帰に向け勢いにのる早大は、東洋大と対戦した。前半は早大らしいディフェンスからの速攻というバスケットができず、苦戦を強いられる。しかし、後半はディフェンスが機能し始め、早大らしいバスケットを展開。第3クオーター(Q)で点差を詰められてしまうも、その後は試合をコントロールし、81-73で勝利。開幕3連勝となった。
この日は出だしで波に乗れない早大。相手のゾーンディフェンスに対し、ボールがうまく回らず、いい形でシュートを打つことができない。流れを変えるために、第1Q残り5分でメンバー交代をする。G武津祐太郎(文構4=大分舞鶴)やF新川敬太(スポ1=東京・京北)がスリーポイントシュートを積極的に狙うも、リズムは良くなく、得点にならない。それでもF木村晃大(スポ4=京都・洛南)のドライブやジャンプショットで得点を徐々に重ねる。第2Qは再びメンバーを変えて臨むも、決定的な点差をつけられず37-30で前半を終える。
冷静なプレーで得点を重ねた河合
メンバーをスターティンメンバーに戻して迎えた後半は、早大らしいバスケットを展開。開始早々、C宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)が相手のミスから速攻を沈めると、立て続けにG河合祥樹(スポ2=京都・洛南)、G池田慶次郎(社3=東京・京北)など、ガード陣がスティールからの速攻で得点。後半開始5分で51-32と、点差を一気に広げる。ここで早大はメンバーチェンジをするが、これがチームの勢いを止めてしまうことに。相手にスリーポイントシュートをフリーで打たせてしまう、相手のドライブに対し誰もチェックに行かない、などディフェンスがうまくかみ合わず、第3Q終了時点で57-53と4点差まで詰められてしまう。すると再びメンバーチェンジ。ここでG森井健太(スポ1=京都・洛南)が巧みなゲームメイクをみせる。中と外のバランスをうまくとり、相手のゾーンディフェンスを攻略。味方にフリーでシュートを打たせるパスを出し、得点に結びつけた。試合時間残り5分で71-58と再び点差を広げる。その後も確実に得点を重ね、最終スコア81-73で勝利を収めた。
スティールから速攻を沈めた池田
「気持ちの面でスタメンの人たちの勢いに乗れなかった」と木村は振り返る。次は上位のチームと対戦することになるが、勝つためには、チームの課題である試合の出だしを意識し、チーム全員が気持ちを一つにして戦うことが必要だろう。
(記事 大舘良太、写真 橘高安津子)
第90回関東大学2部リーグ戦 9月10日(vs東洋大) | |||||
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 |
22 | 15 | 20 | 24 | 81 |
東洋大 | 20 | 10 | 23 | 20 | 73 | ◇早大スターティングメンバー◇ |
G#34 池田慶次郎(社3=東京・京北) G#11 河合祥樹(スポ2=京都・洛南) SF#36 澁田貴大(スポ2=東京・京北) F#16 山本純平(スポ3=福岡第一) C#38 宮脇隼人(スポ2=京都・洛南) |
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◇主なスコアリーダー◇ | |||||
得点 河合祥樹:14得点 リバウンド 山本純平、宮脇隼人:6リバウンド アシスト 河合祥樹:5アシスト |
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コメント
C宮脇隼人(スポ2=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って
僕たちが出ている時は、今まで練習してきたディフェンスから速攻というのができていたのですが、チーム全体として、1回3ピリの途中で20点ひっくり返されることがあったのでチームとしてそこがきょうの課題でした。木曜と金曜の練習で修正して、また土日の試合に挑みたいと思います。
――出だしに関してはいかがでしたか
リーグ戦最初で緊張していたのですが、きょうの試合は最初に自分の持ち味のディフェンスができて、緊張がほぐれて良い感じで試合に入ることができだと思います。
――ディフェンスの調子が良かった印象があります
僕たちが出ていた時はちゃんと声が出て、コミュニケーションが取れてチームディフェンスができていたので良かったと思います。
――夏に意識して取り組んだことはありますか
チームとして、いっぱい走り込んだのでディフェンスで速攻を生かしていきたいことと、あと、冬からずっとシュートをやってきているので、まだ入っていないのですがこれからシュートを決めていきたいなと思います。
――今季のリーグ戦の目標は
チームに少しでも貢献できるように、ディフェンスやリバウンドを頑張っていきたいと思います。
――次戦に向けての意気込みをお願いします
次は日体で、センターが大きい人が多いのでセンターの僕とかが頑張らないとリバウンドとか取れないので、意識してリバウンドとディフェンスを頑張りたいと思います。
F木村晃大(スポ4=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
きょうは水曜日のリーグ戦で、変則的だったのですが、そのなかでも自分たちのバスケットをしっかりできるようにしました。
――2番目のチームが点差を詰められてしまいましたが、なぜでしょうか
やっぱり、いままでも2番目のチームがチーム全体のブレーキになってしまっていたので、気持ちの面でスタメンの人たちの勢いに乗れなかったことが悪かったと思います。
――ケガから復帰して3試合目ですが、いかがですか
自分としては、徐々にチーム内での自分の役割が分かってきたので、きょねんまでのリーグ戦を思い出して、しっかり自分のやるべきことをやりたいです。
――優勝のためにいま、チームに何が必要ですか
やはり、リーグ戦は長いので、いいときも悪いときもあると思いますが、悪いときに、上級生が中心となってチームを盛り上げたり、沈んだときにどのように立て直すかが大事だと思います。
――次の試合への抱負をお願いします
次は上位のチームと戦うことになりますが、いままで通りチーム一丸となって戦うことができれば勝てる相手だと思うので、練習でみんなの力を一つにすることを意識したいです。
G森井健太(スポ1=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
きょうの試合は相手が東洋大ということで、出だしからみんなで頑張っていこうと話してたのですが、3チームに分かれているうちの2チーム目の流れが悪かったので、それを変えてやろうと思って臨みました。
――出だしであまり波に乗れていない印象でしたが、なにか原因はありますか
相手がゾーンディフェンスをしたので止まったりしてしまって、ワセダの早いバスケットができずに流れがつかめなかったので、そういうところがダメだったと思います。
――後半は相手のゾーンディフェンスを上手く崩していた印象でしたがいかがですか
後半になって中と外のバランスがよくなって、まずディフェンスでプレッシャーをかけてそこから速攻につなげるという良い流れができたと思うので、そういうところでワセダらしいバスケットができたかなと思います。
――リーグ戦に向けて夏に個人的に取り組んできたことはありますか
僕は外からのシュートがあまり得意ではないので、そこを練習のときから積極的に取り組みました。
――次の試合に向けて意気込みをお願いします
次の相手は3勝同士の日体大ですが、最初から全員で集中して勝てるようにしっかりとやっていきたいと思います。