リーグ戦開幕、黒星スタート

男子バスケットボール

 関東大学リーグ戦が開幕した。2ヶ月間におよぶリーグ戦の初戦は大東大と対戦。試合序盤は早大がリズムをつかみリードするも、中盤に逆転を許す。そこからはファウルトラブルも重なり、苦しい試合となった。第3クォーター(Q)でつけられた点差そのままに最終スコアを75-94とし、初戦を白星で飾ることはできなかった。

 出だしは好調かと思われた。早大の持ち味は足を使ったディフェンスからの速攻。得意なパターンに持ち込み、テンポの良さで26-20と第1Qを終える。しかし、第2Qに入ると大東大のスリーポイントシュートが要所で決まり逆転を許してしまう。早大も追いすがるが、試合後選手たちも口にしたリバウンドで劣勢を強いられる。決まらないアウトサイドシュートと取れないリバウンド。身長で上回る相手をなかなか抑えられず、点差を広げられ36-43で前半を折り返すことになった。

 第3Qが始まると早大は追い上げを見せる。開始4分すぎにF山本純平(スポ1=福岡第一)のシュートで2点差にまで迫る。しかし、あと1本が出なかった。自分たちに傾いたムードをつかみ切れず、そこから連続失点。大東大が一気に猛攻をかけ約20点差がついてしまった。第4Qになっても流れは変わらず。さらに前半から積み重なったファウルトラブルが早大を苦しめ、5ファウルで2人が退場となった。G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)の速攻などでなんとか得点するものの点差は縮まらないまま試合終了。75-94と完敗だった。

 他大学に比べ体格的に劣る早大。きょうの試合もゴール下での競り合いに負けファウルがかさむという悪循環だった。しかし、第1Qに見せたような早大の持ち味であるスピードが出れば、体の大きな相手でも対等に戦える。今後はそれを1試合通して続けられるかがポイントになるだろう。長いリーグ戦、勝負のシーズンが始まった。

(記事 穂積麻衣、写真 加藤恵)


第88回関東大学リーグ戦 第1週1日目

早大

75

26-20
10-23
16-27
23-24



94

大東大
【スターティングファイブ】
G 大塚勇人(スポ4=福岡大大濠)
G 玉井勇気(スポ3=福岡第一)
F 河上宗平(人3=京都・洛南)
F 木村晃大(スポ2=京都・洛南)
F 山本純平(スポ1=福岡第一)

◆コメント

G大塚勇人主将(スポ4=福岡大大濠)
――きょうの試合を振り返って
試合の立ち上がりはよかったんですけど、ディフェンスリバウンド、倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)に課題として挙げられたところができなかったことが試合の反省です。
――大東大のアウトサイドシュートもかなり決まっていましたね
そうですね、でもゾーンディフェンスをやってるときとかに決められているのでやり方を考えなければいけないし、止め方はあると思うので。自分たちのやり方が悪かったと思います。スリーポイントにつながるセカンドチャンスもリバウンド取られたりだったので。まぁあとはシュートがあたってたというのもあるので切り替えたいです。
――第3Qは2点差までつめましたが
あのときはマンツーマンディフェンスに切り替えて、リバウンドも個人の責任になってボックスアウトもできていたので、良かった点ではあるんですけどそこから耐えることができなかったです。
――ファウルの多さも少し目立ちましたが
(体が)小さいからファウルしてしまうのもそうですし、リバウンドに絡むところもそうだし、するとことしないとこを自分たちで分けないといけないので。それ以前の過程のところでファウルするというのはもったいないかなと。
――きょうは早大はセンターがいなくて体格の面でも苦労したと思いますが
誰が見てもそうなので、あとは自分たちの気持ちの問題でもありますし…。自分自身もきょう倉石さんに「リバウンドお前も行け」って言われたし、全員がリバウンド取るとこがまず大切かなと思います。
――次は専修大戦ですが
あそこもリバウンド強くて、きょねんもそれでやられているので、全員がリバウンド集中することと、あとはマンツーマンディフェンス。ことしは自分たちが考えている以上にできてないので、もっと声を出して徹底してやらせていきたいし、自分もやらなきゃいけないと思います。

F藤原龍介(人4=京都・洛南)
――きょうの試合を振り返って
僕らは身長が小さくてそこでリバウンドを取られるなとは言われていたんですけど、取られてしまってリズムが崩れてしまいました。自分たちがリバウンド弱いことは分かっているので、そこをしっかりできれば勝てたと思うし、そこは反省して切り替えて明日やりたいと思います。
――第3Qでは一時2点差まで詰め寄りましたが、その後突き放されてしまいました。何が足りなかったのでしょうか
粘りですかね。相手も逆転されないようにやってくると思うので、そこでどれだけ勢いで上回れるかっていうのと、あと逆転できるところで慎重になりすぎてしまったかなと思います。ミスを恐れないというのが重要だと思うので。
――長いリーグ戦が始まりましたが、抱負を教えてください
ことしは自分も最後ですし、来年も1部で後輩たちにやらせてあげたいので、ことしはなんとしても1部残留、そしてそれ以上の目標であるベスト4を掲げているのでしっかりと達成したいと思います。

G池田慶次郎(社1=東京・京北)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
出だしは良かったのですが、途中リバウンドをとられだしたところから相手に流れがいってしまい、そのまま流れを取り戻せませんでした。倉石さん(平総監督、昭54教卒=東京・早実)から試合前に意識を高くと言われていましたが、相手も意識が高かったです。
――ターンオーバーや速攻ミスが目立ちましたが
ツメが甘かったです。一つ一つ集中していきたいです。
――今日はシックスマンとしての出場でしたが、いかがでしたか
試合の流れを見て入らないといけないですね。1回目出た時は良かったですが、2回目は流れを大切にしようとして、慎重に入りすぎました。次はもっとアグレッシブにいきたいです。
――初めてのリーグ戦ですが、緊張などありましたか
いえ、そんなにしなかったです。
――大東大はシュートがよく入っていましたね
岸本さん(隆一)に注意しなければいけないのは分かっていましたが、他の人のシュート力もすごかったです。リバウンドがうちは弱いので、そこでもやられました。
――リーグ戦の目標を教えてください
チームとしてはベスト4です。個人としては、シックスマンとして出場したときに自分の役割を果たしていきたいです。
――具体的には
慎重にいくのではなく、1年生らしくアグレッシブにやりたいです。
――明日にむけて一言お願いします
今日の負けを引きずっても仕方ないので、切り替えてやっていきたいです。